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2009/05/25

【第219号】漫画本エッセイ「太郎」

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 ◆◆◆漫画本エッセイ◆◆◆         第219号 2009.5.25発行

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「太郎」 ヤングサンデーコミックス 全24巻

作者:細野不二彦
出版社:小学館
初出時期:1992年(週刊ヤングサンデー)
分野:青年マンガ
ジャンル:ボクシング・サラリーマン
内容:サラリーマンでありながらプロボクサーという、二足の草鞋を履く吉野
太郎が、ひたむきに仕事に、ボクシングに打ち込む、異色スポーツ作品。

◆この作品、ボクシングマンガではあるものの、主人公の吉野太郎は、つくし
信用金庫に勤めるサラリーマンでもあるのです。そこまでしてボクシングを続
ける太郎の背景には、秘めた理由があるのです。ボクシングを始めたきっかけ
も、天才ボクサー・花形青児を自分の不注意で死なせてしまったと思い込み、
代わりに自分が世界王者を目指すと誓ったのです。それでも仕事を辞めなかっ
たのは、親のスネをかじりながらボクシングを続けたくなかったからというこ
とです。

◆「二兎を追うものは一兎も追えず」という言葉もあり、一見中途半端な感じ
もしますが、現実にもボクサーというものは、日本チャンピオンでも、それだ
けで食べていくのは大変なのです。みんな他に仕事を持ちながら、がんばって
いるのです。そんな、ひたむきにがんばる太郎の姿に、いつのまにか応援した
い気持ちになって、作品にのめりこんでいきます。仕事も新入社員のため苦労
がたえず、ボクシングでも、やはり簡単に勝てたりせず、なかなか思うような
結果がでなかったりするところも、リアリティがあっていいと思います。

◆基本的にはボクシング作品なのでしょうが、勤めている信用金庫での仕事に
関する部分もけっこう多く、実際にサラリーマンとして働いている人には、共
感を得る部分も多いのではいでしょうか。この作品で、自分はまだまだ努力が
足りないと感じたり、仕事を続けながらでも夢を追うことができると感じ、昔
あきらめた夢をもう一度追ってみようと感じるようなきっかけになるかもしれ
ません。

◆細野不二彦氏の作品は絵柄も癖が無く、戦いのシーンも非常にリアリティあ
る迫力感が伝わってきます。映像化はまだされていないですが、実写化のドラ
マなんかに向いた作品だと思います。今なら主人公は誰がいいでしょうか。あ
る程度、ボクシングシーンがはリアルにできる人がいいでしょう。
(まんじん)

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今号はここまでです。いつもご愛読いただきありがとうございます。
では、また次回の配信をお楽しみに。

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発  行:浪漫人(ロジン&まんじん)
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