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人材育成は組織にとって命です。その命を育むためのヒントをこの場で、あらゆる角度から提案していきます。人間としての生き方を問う基本から、時事的で身近な問題まで、人材育成に関する全情報を取り上げます。

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2008/12/22

人材育成の110番-人材を人財に変身!

人材育成の110番 ― 人材を人財に変身!

株式会社 総合経営センター流人材育成の考え方

第102回「リーダーシップの本質 松下幸之助に学ぶつきの原理」 

●ごぶさたの間に事務所の前にある公園の高木落葉樹の楓と思われる手の平の大き
さもある落ち葉が駐車場のコンクリートの端に集まり、茶褐色のじゅうたんを織り
ました。家内が掃除をしてもまたすぐじゅうたんのかたまりができていたのですが、
寒い日がやってくると、落葉が姿を消しました。

●そして、12月22日、「リーダーシップの本質 松下幸之助に学ぶつきの原理」の
初版を発行しました。一番驚いたことは、相当熱心に校正したにもかかわらず、固
有名詞の校正末了個所が4つ、それ以外10個所も出てきました。人間のやることに
は完璧はないということが痛いほどよく分かりました。出版社には、これで校正は
まったく問題ありません、と胸をはったのでしたが … 。

●残暑の名残が姿を消すころから恐ろしいスピードで恐慌がやってきました。就活
に入りはじめた女子大の3年生に向かって私は、「会社の規模を問わず経営理念が
しっかり社内に浸透している会社は、将来が期待できる。経営理念は会社の柱にな
る創業の精神を示すもの。それは経営戦略の上位にあるもので、経営理念がしっか
り根づいている会社は、経営戦略の方向が狂わないと見るべきだ。だから、企業訪
問の際は、これから教えるいくつかの質問を採用担当者にして、どれだけ経営理念
が職場内に浸透しているかを探りなさい」と言ったものです。「経営理念のしっか
りしている会社は軸がぶれない。軸がぶれないということは将来に期待が持てる」。

●落葉が散り始めたら、世の中すべてのものが崖から、想像もしなかった強風にあ
おられ、真逆さまに奈落の底へ向かって突き落とされました。

●今日も、トヨタグループの第1次下請けのトップと話したことですが、サブプライ
ムローンの崩壊が金融危機のきっかけになるという予想は年初来色々言われてきま
したが、6月頃200ドルになると予想していた原油価格が、木枯らしの吹く季節には
40ドルを切ると誰が予想したのでしょうか。

●今回の著作は発売前に、私がコラムを執筆している地元の「食品産業新報社」と
いう業界紙が、早々に数冊、そして直接その新聞社が関係する菓子元卸組合が数十
冊購入されたそうです。その上、有難いことに次のような紹介文を発行する新聞に
載せてくれました。

●「本紙に『経営雑感』を執筆中の株式会社総合経営センター社長で中京大学大学
院教授の加藤靖慶(やすよし)氏は、12月出版社 株式会社三恵社(名古屋市西区
丸中町2−24−1)から 『リーダーシップの本質 松下幸之助に学ぶつきの原理』
(B6判201頁)を出版した。
  加藤靖慶氏はかねてより立志伝中の人物として名高い経営の神様・松下幸之助氏  
 (平成元年4月27日、94歳で没)に深く傾倒し、その生きざまとともに、ものの見方、
  考え方を研究しつづけてきた。幸之助を知る著書が多い中で『成功の秘訣、事業経
 営の秘訣とかコツとか当意即妙の法などあり得ない。人間万事、世の中のすべては、
 天の摂理で決まるのが90%、後の10%が人間のなしうる限界』という松下幸之助の
 言葉から『つきの原理にふれたいと思ったのは私自身の情熱であると考えてほしい』
 と言っている。
   第1部の丁稚の時代から昭和大恐慌の時代までは成功する生き方の要素、生い立
 ちから丁稚の時代、大阪電燈から独立のころ、昭和大恐慌時のつきを呼びこむ決断
 を、また第2部の幸之助語録から学ぶでは、幸之助の人間観から学ぶ、幸之助に叱
 られた人たち、影響を受けた人たち、幸之助に学ぶリーダーシップ、求められる経
 営姿勢を収録。また第3部のこれからの人材育成では、ミドルマネジャーの悲哀と
 経営の状況、やる気集団を築くための人材育成、むすびへと続く。
   読む人に示唆に富んだ語録や人として真摯な生き方が感銘を与えずにおかない好
 著。税別1500円」。
  
●まことに有難い著書紹介です。10年以上にわたって友好的に付き合ってきた関係
が、ほんのちょっとした情報をすぐキャッチされ、結果としてこの様な、本の表紙
の写真入の紹介記事となったのです。

●百円のお金さえも節約せねばならなくなったこのご時世に読者の皆様方に「ぜひ
一冊ご購入を」とはとてもお願いできませんが、心ある方は現在の状況と酷似して
いる80年前の大恐慌の際に幸之助が下した決断、そしてそのことにより当時300人の
従業員に魂が入った状況などお読みいただく価値はあると想います。アマゾンかグ
ーグルでよろしくお願い申し上げます。

●1929年の修羅場をくぐった体験が戦後初めて経験する65年(昭和40年)大不況、
その時は日本特殊鋼、山陽特殊鋼など大企業をはじめ多くの企業が連鎖倒産しまし
たが、幸之助翁は「不況は、ぜい肉を取るための注射である。今より健康体になる
ための薬であるからいたずらにおびえてはならない」と冷静になるようにさとしま
した。そしてこのように松下マンたちをはじめビジネスマンたちを鼓舞しました。
「かってない不況からは、かってない革新が生まれる。そして、かってない革新か
らは、かってない飛躍が生まれる」。(本書117頁より)

●さて、前述の大学3年生の就活に対する檄ですが、たった2ヵ月後にあっさり白旗
です。これほどまでに深刻な不況になるとは。回っている下請け製造業は親会社の
動向に神経をとがらせ、今はただただ、ひたすら節約と内製化。

●「経営管理論2」の教え子に4年生がいますが、つい最近、就職内定した建設・
不動産関係の上場企業から「内定辞退をあなた方から言ってきてほしい」ときたな
い申し出を採用担当者から受けています。「このまま入社しても先の望みはまった
くない会社になってしまったから」。慰謝料100万円支払って内定取り消しをする
潔いよい会社もあるというのに。

●厳しい中で、本当の年の瀬となりました。どうか皆様方わずかでいい、ほんの少
しでもいい、何らかの光明を見い出され、あなたなりの良き新年をお迎え下さい。
     
          ◇−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−◇
             株式会社総合経営センター
             代表取締役社長 加藤 靖慶 
               (中 小 企 業 診 断 士)
         ★ ご意見・ご感想をお待ちしております。
          E-mail:katoh@sf.starcat.ne.jp
           URL:http://www.skc-katoh.jp/
           経営革新サポーター&経営パートナー
          ◇−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−◇

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