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2005/09/01

『ビジネス・キャリア・メールマガジン-情報・事務管理分野ー』

企業が認めるビジネス・キャリア。
あなたの大切なスキルが客観的に評価されます。 Today is... 2005.09.01
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      『ビジネス・キャリア・メールマガジン』Vol.41

         + Business Career Mail Magazine +

             ― 情報・事務管理分野 ―

           http://www.bc.javada.or.jp

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 厳しい残暑の中にも夜毎に多くなる虫の音に秋の気配が漂うようになり
ました。
 でも、本当の夏バテというのはこれからが多いそうです。
  美味しいものをたくさん食べて、よく寝て健康な体で実りの秋を迎えま
 しょう。
  前期のビジネス・キャリア試験の実施日は10月1日、2日です。体調不十分
な状態での挑戦では折角の努力も水のアワです。
 体調管理に注意してスキルアップしましょう。


 このメルマガでは、皆さんに情報・事務管理に関する役立つ情報を提供して
いきます♪
 これを読んで、ぜひビジネス・キャリア制度を活用してみてくださいね♪

           キャリアアップに最適です!

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―≪第41弾≫――――――――――――――――――――――――――――

 情報システムとものづくりのアーキテクチャ

             摂南大学経営情報学部 助教授 久保貞也            

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1.四番打者だらけのチームが低迷
 プロ野球がそろそろ終盤ですが、戦力のバランスが取れているチームが優
勝争いに加わっています。四番打者を揃えても効率的に得点できるとは限ら
ないものです。チーム内で個々人が役割を果たし、目的に対して効果的な活
動ができるかどうかが成績に影響しているのでしょう。

 さて、組織において情報システムはチームの雰囲気を変える選手だったり、
チームの伝統のような組織全体に広がっているものなのでしょうか。それと
も、パズルの1ピースのような独立した部品の一つでしょうか。

 この答えは一つではありません。組織が強みにしているものによって、情
報システムが組織の神経系であったり、一つの駒であったりします。 
 今回は、ものづくりのアーキテクチャを紹介し、私の専門である自治体の
情報システムを例に情報システムとものづくりの関係について見てみましょ
う。

2.ものづくりのアーキテクチャ
 東京大学の藤本隆宏教授は、製品や工程などの基本的な設計思想をアーキ
テクチャとし、「組み合わせ型」と「摺り合わせ型」が存在すると述べてい
ます。組み合わせ型とは、パソコンや自転車のように標準化された部品を集
めてきて、組み合わせることで最終製品ができるものです。組み合わせ型に
おいては、インタフェースの形や連携するための仕組みがすでに標準化され
ていますので、部品を巧みに組み合わせることでいろいろな最終製品が生ま
れます。

 これに対し、摺り合わせ型は、自動車のように部品のほとんどがその製品
のために特別に設計される必要があるタイプです。各部品が製品全体への影
響を考えて設計されることで、絶妙なバランスを作り出すものです。
 
 組み合わせ型であれば、標準規格を供給する側は大きな優位性を持ちます。
また、市場が大きいため、部品メーカーの参入も活発になることが期待され
ます。しかし、それは同時に既存メーカーによる模倣の容易さをもたらしま
す。

摺り合わせ型は、ある製品のために設計から調整まで行うため手間がかかり
ます。しかし、それに関わるメーカーの実力が上がり、継続的な優位性を確
保しやすくなります。

 こうしたアーキテクチャに基づく見方は情報システムの組織での位置づけ
にも応用できます。

3.先進自治体のシステムづくり
 最近、自治体の情報システムでも興味深い情報システム開発の事例があり
ました。長崎県と佐賀市です。

 長崎県では従来、大手ベンダーが統合的に構築していた情報システムをオ
ープンソースに基づいた情報システムに更新しました。その際には、自治体
の職員が詳細な仕様書を作成して、地元のベンダーの育成も視野に入れて低
コストでの開発を実現しています。つまり、自治体職員が作った仕様書を
「標準」として、ベンダーを組み合わせる形で効率的なシステム開発を実現
しているのです。こうした取り組みは全国の自治体に先駆けたもので、なが
さきITモデルと呼ばれています。

 同じく九州の佐賀市は、韓国のベンダーに基幹システムの開発を発注し、
「黒船来航」とマスコミでも取り上げられました。韓国はIT先進国として発
展しており、自治体の情報システムについても日本より進んでいる面があり
ます。佐賀市の場合、今後のシステム改修や機能追加での地元ベンダーの参
加やコストダウンを考えてソースコードの公開を条件にベンダーを選定し、
結果的に韓国の企業を選んでいます。開発においては、韓日の行政システム
の違いや言葉の壁などから問題が起こりましたが、韓国から100人を超える
エンジニアを佐賀市に常駐させるなどして見事に解決しています。

 佐賀市の取り組みは、効率的な情報システムを構築するという目的に合わ
せて、文化や環境の違いも含めて摺り合せたものといえます。そのことによ
って、佐賀市、韓国のベンダーともに組織の実力を高めています。

4.システムづくりはものづくり
 情報に関わる技術やシステムは、他の組織や状況に合わせて容易に移転で
きるという特性を持っています。しかし、組織の競争優位は、それを取り巻
く環境や開発・改善を行う仕組みも含めて作られていきます。情報システム
が組織においてどのような役割を担うのかを見極め、それに合った形(アー
キテクチャ)で情報システムを構築する「ものづくり」の観点が今後注目さ
れてくると思います。

【参考文献】 藤本隆宏、「日本のもの造り哲学」、日本経済新聞社、2004

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【執筆後記】
   今年も昨年以上に台風の上陸が多いようです。
 ちょうど今ごろは、梨、栗などの秋の果物類の収穫期、そして黄金色の稲も
 収穫目前です。なんとかこれらの収穫が済んでから台風様にはきていただき
 たいですネ。
  でも、水不足の地域もまだあるそうですので複雑な気持ちです。 

                        JAVADAの(ё_ё)
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