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2008/12/15

<< ジェットFX通信 - Vol.286 >>

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■-------------------------------------Vol.285 - 2008/12/15  ----■

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◆「現役為替ディーラーのトレーディング日記 第162回」       Reds

◆「今週の指標  2008.12.15-2008.12.19」



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◆◆◆◆ 現役為替ディーラーのトレーディング日記 -第162回- ◆◆◆◆

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<ドラマ>
ついにドル円は90円を割り込んでしまいました。さすがにあれだけ上値が
重ければ、いったん下がらずにはいられなかったということなのでしょう。
まず、週初はオバマ次期政権での大型景気対策のニュースを受けて、
楽観的な見通しが広がり、株式市場は300ドル近い上昇となりました。
しかし、ドル円は悲しいかな94円に届かずの93.93円止まり。

さすがにドル円の上値の重さは深刻だなと実感させられました。
先週の為替市場の特徴として言えることは、月曜日のように株式市場との
相関が薄れ、対ユーロ主導でのドル売りの様相が強かったということです。
1.27台から始まったユーロドルは、順調に上値を伸ばし、木曜日には大きく
ジャンプアップして1.3400の高値をつけました。

この日は、ドルインデックスが85をしっかり割り込む動きとなり、
主要通貨でドル売りに拍車がかかりました。こうした動きでユーロ円も
堅調に推移。ユーロ円は117円台から122.72円まで上昇していきました。
他のクロス円も株株式が軟調に推移した割には底固く推移しました。
一方、ドル円はクロス円の買いに支えられるも、じり安の動きとなり、
ついに週末金曜日を迎えました。

その金曜日。前日NYで何とか下院の可決にこぎつけたBIG3救済案が結局、
東京時間午前中に上院で可決の目途が立たないとの報道。
これを受けて、米株式先物は急落となり、為替市場でもリスク回避的な
円買いが加速。90円半ばを抜けると、市場の気持ちは一つとなり、
迷いなく90円を突破していきました。16年振りの水準ということで、
トリガー中のトリガーがあったのでしょう。絶叫的な売り及び90円割れ
にまともな買いオーダーも無かったのでしょうか。
90円を割りこむとあっという間に89円すれすれまで急落。

さらにその一時間後には88.10円の安値を一瞬示現してしまいました。
その後は、ようやく、90円割れのニュースを知った向き
のバーゲンハント的な買いが持ち込まれて相場は下げ渋りとなりました。
肝心のNY市場で、株式市場の下落のフォロースルーは意外となく、寧ろ
米政府がTARP資金でBIG3を緊急救済するとの話もあり、株式市場は前日比
プラス圏まで回復して引けました。
そうしたこともあり、ロンドン時間から出始めていたドル円のショート
カバーは結構きつく、91.57円まで値を戻し、そのまま91円前半で越週と
なりました。

<予告>
さて、先週は円高というよりはドル安面が強調された形で、ドル円は90円
割れを示現してしまいましたが、クロス円はそこそこ堅調に推移すること
となりました。
このドル売りの背景はなんでしょう。ひとつには、ユーロについて、ECB
メンバーが追加の利下げに否定的な発言が続いたことがユーロ買い戻しの
一因になったかもしれません。
また、市場が相対的に米国経済の弱さを再度織り込みに行く動きもあった
のでしょう。

しかし、ドル安の流れが昨年の後半のように大きなトレンドになるとは
考えづらいです。世界経済が収縮する過程では、ドルに一定の資金逃避が
みられるはずだからです。
従って、利下げ観測が遠のいたユーロがもう少し上昇余地があったとしても、
利下げ観測の根強い、GBP,NZD等ではまだまだドルは底固いと思われます。
では、ドル円はどうでしょうか。ユーロドルが上昇するとドル安の流れ
が協調されて、ドル円の上値は重いのかもしれません。

しかし、それよりも米株式の動向にドル円は影響を受けることでしょう。
BIG3救済案は完全に頓挫しましたが、政府はTARP資金7000億ドル(こちらは
既に議会の承認を得ている)でも何でも利用して、BIG3を延命させる手段
を取ることは間違いないでしょう。
そう考えると、米株式の下値は限定的かもしれません。
それでも、米株式市場は軟調に推移するかもしれません。
今懸念されているのが、週末のWSJが報じた、バーナード・マドフ証券
の巨額詐欺事件(500億ドル)の影響です。NASDAQの値付け業者が
どういった詐欺事件を起こしたのか明らかではありませんが、続々と
ヘッジファンドや海外金融機関の当該投資による損失見込みの報道が
飛び込んできています。
株式市場への影響は軽視出来ないかと思われます。

さらに、モルガンスタンレーをはじめとした金融機関の決算発表も控えて
おり、こうした決算内容での株式市場の動向にも注目です。
結論からすると、米株式が引き続き軟調に推移していくことから、ドル円、
クロス円の下落が更に強まる気がします。クロス円は先週底固かっただけに、
下値余地が大きいのではないかと考えますし、ドル円に至っては、相場下落
の第何?ラウンド目かが、また始まったように思われます。
もう、介入以外ではこの円高は止められそうにありません。
一応、今週はFOMCや日銀の政策決定会合などもあります。FEDは0.50%の
利下げを実施するでしょうが、日銀はどうでしょうね。
さらに、FEDは追加の利下げを示唆するのでしょうか?個人的には、
ひとまず利下げを休止して様子を見るのではないかと思いますが。
あまり、為替と株式市場への影響は限定的ではないかと思います。


■Reds〜97年アジア危機の時代に為替の道に入り、ダイバージェンスと
 浦和レッズが大好きなキャリア8年を誇る現役為替ディーラー。



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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆  「今週の指標」  ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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12/15(月)
06:50 (NZ) 第3四半期製造業売上高
27:00 (米) 12月NAHB住宅市場指数

12/16(火)
南ア休場(和解の日)
09:30 (豪) RBA議事録
16:45 (仏) 第3四半期非農業部門雇用者
16:45 (仏) 11月消費者物価指数
17:15 (スイス) 第3四半期鉱工業生産
22:30 (加) 10月製造業出荷
28:15 (米) FOMC政策金利発表

12/17(水)
14:00 (日) 10月景気動向調査
18:30 (英) BOE議事録

12/18(木)
日銀金融政策決定会合(〜19日)
08:50 (日) 12/12までの対外及び対内証券売買契約等の状況
18:00 (独) 12月IFO景況指数
18:30 (南ア) 11月生産者物価指数
18:30 (英) 11月マネーサプライ
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
24:00 (米) 12月フィラデルフィア連銀景況指数
24:00 (米) 11月景気先行指数

12/19(金)
日銀金融政策決定会合(発表)
09:01 (英) 12月GFK消費者信頼感調査



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