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2007/09/14

あの映画見た!?タカツミ勝手レビュー 第佰参号

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 あの映画見た!?タカツミ勝手レビュー
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【ごあいさつ】
 どうも、タカツミです。
 本メルマガでは、タカツミが見た映画の感想を、好き勝手に述べていく
 という非常に無責任なものです。“この映画見たけど、お前みてーに思
 わねーよ”とか“あー、そうだよねー。やっぱりそう思うよねー”とか
 思っていただければ幸いです。映画はいいですよね!
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【今日の目次】
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 ┃
 ┣ 映画館に行こう!>『殯(もがり)の森』
 ┃
 ┣ 途中書き
 ┃
 ┣ “生と死”にまつわる作品を考えてみる>まァいっぱいありますよね
 ┃
 ┗━おしまい。




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 【映画館に行こう!】 読めない、変換も出ない……
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本日のお題 『殯(もがり)の森』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
製作年:2007年/邦・仏/97分
監督・脚本:河瀬直美
出演:うだしげき、尾野真千子、渡辺真起子、ますだかなこ 他
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


■■□ おおまかなあらすじ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
奈良県にある旧家を改装したグループホームで
新しく介護福祉士として働くことになった真千子(尾野真千子)。
ある日、真千子は妻を亡くした認知症の老人・しげき(うだしげき)と
出掛けることになりましたが、
山で立ち往生している最中に、しげきが逃げ出してしまいます。
しげきを追いかけるうちに、森に迷いこんでしまった二人。
妻を亡くしたしげきと、息子を亡くした真千子。
しげきの妻の墓を探しに、二人は森の中を彷徨いますが……。




■■□ 個人的感想
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
第60回カンヌ国際映画祭で審査員特別大賞グランプリを
受賞した『殯(もがり)の森』。
しかし、読めん……。
殯(もがり)ってなんじゃーい? と思ったのですが、
一応、作中ラストに説明が出るので、ここで説明するのはやめときます。
つっても、そんなに伏せるようなことでもないんやけども。



┏━┓
┃な┃んですか、あの英語の字幕は……。
┗━━               ┛┛

 まず、予備知識として。

 なんでかはわからないんですが、なぜか英語の字幕がついてるんですよねコレ。
 えぇえ、なんで? ここ日本よ!? ジャポネーゼ!!


 アレですなぁ、別に全然読む気なくても、
 字幕って出てると気になるもんなんですね。

 つい見てしまうんですよ。視線が字幕に吸い寄せられるぅ〜。
 うはー、うっとうしい……。

 かなりビックリしましたねェ。しかし、なぜに?
 あれ、もしかして私が見た劇場だけ?



┏━┓
┃死┃が他人事ではない人たちのお話なのかな、と。
┗━━                    ┛┛

 まァ字幕のことは置いといて、本編の話。

 物語の舞台は、民家をそのまま使ったグループケア施設。
 幾人ものご老人と数人(三人かな?)の職員が
 まるで家族みたいに一緒に時を過ごしています。

 なんというか、ご年輩の方々が集まっていらっしゃるので
 死がそんなに遠い話ではないような感じなんですよね。

 みなさんが、ポツポツと途切れるように死について語るシーンはとても印象的。
 「生きてるってなんですか?」という問いに住職が答えるシーンも、
 ひどくシンプルな答えなのに、なんか深いのですねェ。うーん。


 主人公・真千子は若いけれど、息子を亡くしていることで
 やっぱりとても死が身近な感覚としてあるのです。切なか。

 愛する妻を亡くした認知症の老人・しげきと、愛息を亡くした真千子。
 そんな人たちの道行きが、“生と死”のテーマを紡いでいくワケですなぁ。


 まぁ、“死”って、本当は誰にとっても他人事じゃないんだけどね。



┏━┓
┃ど┃こまでも広がる茶畑、青々とした稲の波。緑って美しいのです。
┗━━                            ┛┛

 非常に静かな映像美で全編綴られていくわけですが
 全体的に思うのは、とにかく自然が美しい。緑って良いよね。

 風が吹くたびに、稲の上にはザワザワと波が走り、それだけでもう美しい。
 斜面に広がる茶畑で、しげきと真知子がかくれんぼするシーンも美しいなー。

 ありゃ、“美しい”しか言うてませんね。語彙なさすぎ。イカンイカン。


 とにもかくにも、合間合間に挿入される自然のシーンは素晴らしいです。
 山々に囲まれた田園風景。日本の自然っていいよね、なんて。

 日本の景観をすごくキレイに切り取ってあるので、
 なんというか、海外で賞を取りそうな感じだなァ
 という気もしちゃったんですけども(ヒネた見方で申し訳ない……)。
 いやいや、映像美って大事ですもんね。うん。



┏━┓
┃認┃知症が主題ではない。主題は「生と死」。しかしなァ……。
┗━━                          ┛┛

 “認知症の老人が〜”なんてストーリーを聞いていたせいなのか、
 割と認知症をテーマにいろいろ描かれるのかなァなんて思ってたんですが
 認知症にまつわる話というのはほとんど出てきません(と思う)。


 テーマは「生と死」。コレに尽きます。


 死んだ妻を追い求めるしげきと、彼に付きそう真千子が山を彷徨うその姿から
 なんかこう、生と死の間にある空気みたいなんを
 感じればいいんだと思うんですよ(投げやりな説明だなオイ……)。


 しかし、どうも二人ともが死の方向に傾きすぎているのが気になり申した。
 しげきが死に傾くのはわかるけど、真千子も覇気なさすぎ。
 逆に、真千子は生に傾いていった方が良かったんじゃないかなァなんて思います。

 二人から“生”の意志が感じられないせいで、森の中をあてどもなく彷徨う様子は
 ともすれば、死出の旅路に見えてしまう。それはねぇ、アレですよ(どれだよ)。


 死を悼むことは、死の世界へ赴くってことじゃないと思うんですよね。
 過去に縛られるってことでもないと思う。悼むのと縛られるのは全然違う。
 生の世界にしっかりと立っていてこそ。じゃ、ないのかな。


 山を彷徨いながら、二人が何を想ったのかはイマイチわからんです……。
 うーん、難しいなァ……。正直、わからん……。

 もう少し、二人の気持ちや監督の考える生と死について
 説明があっても良かったんじゃないかなーと思いますけどね。


 というか、後半はちょっとした遭難ムービー。
 スイカなんか喰ってる場合じゃねぇ!(でも美味しそう)



┏━┓
┃う┃おぉっ!? そこで終わるんかいッ!
┗━━                ┛┛

 しっかし、すごい所で終わるモンです。
 「え、終わり?」て思いましたもん。
 エンドロール終わってもまだ続くような気がしましたもん。


 え、この先どうなるんスかッ!?
 最悪アレなんじゃないですかアレ(ネタバレ防止のため自主規制中)。

 せめて、最後は真千子に前向きな一言を言って欲しかったような
 気もするんですけどもねぇ。

 個人的には、思わず暗い行く末を想像してしまってちょっと切ない気持ちに。
 いや、他の人は全然そんな風に思わんのかもしれんのやけど、なんか、その、ねぇ。


 もしかしたら、私は河瀬監督と死生観が違うのかもしれんなァなどと思ったワケで。
 死生観って難しいですよね、人によって考え方も違うでしょうし。
 特に、日本人は宗教を持たないから人それぞれの死生観に幅がある気がしますねェ。


 映像はキレイなんですが、静かすぎて個人的にはちょっと退屈だったかな……。
 すみません、よくわかりませんでしたぃ……。




■■□ 個人的オススメ度
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
静かぁな作品です。緑生い茂る森や茶畑、田圃の映像は美しい。
淡々と山を歩く二人の姿に、何を想うか。生と死の間にある淡い空間とやらを感じ
とれれば良いんでしょうが、正直、個人的にはよくわからず……。死に傾きすぎて
いた気がするので、もうちょっと生の方にも目を向けて欲しかったかな……。




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 【途中がき】
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どもです。
アレ、今日って仙台行かなきゃいけないような気がするよタカツミです。

休日の朝、寝ぼけすぎてそんなことを考えてました。
なぜか出張しなきゃいけない気がしたんですよね。牛タン。
いや、ウチの会社で仙台出張とかありえんのですが。ヤベ、疲れてんなー……。


そういや、『働きマン』がドラマ化するみたいですね。

※『働きマン』:安野モヨコ作の漫画。
        雑誌編集部でバリバリ働く松方を主人公に、いろいろな
        “働く人々”の模様を綴っております。仕事一直線の
        主人公が痛快で面白いけど、仕事に熱中するあまり
        プライベートが犠牲になったりと胸にささるエピソードも
        多数アリアリ。せちがらいねェ。

主演:菅野美穂とな。なるほどなるほど。菅野美穂は好きだ。
原作漫画は楽しく読んどりますので、ドラマもちょっと見てみたいと思ってマス。

でも、『働きマン』の主人公・松方は働きすぎだと思う。
1巻で「あたしは働いたなーって思って死にたい」とかってセリフが
あったんですけど、個人的には同意できず……。

まァ、仕事に対するスタンスの違いなんでしょうけど(コレって正解はないと思う)
私は食える程度に稼げれば良く、仕事が楽しくて仕方ないわけでもないので
本当は仕事漬けの毎日ってイヤなんですよね。
でも、実際はまぁ、そういうワケにもいかんのですが……(泣き言)。


面白いので、オススメです『働きマン』。
“働く”ことに対して、いろいろ考えちゃうかも。
“働く”って、なんじゃーい。どんなモンじゃーーい。
ほいでは。




次回予告 北九州人はやはり『サッド・ヴァケイション』を見らなですかね。
     『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』も気になるなァ。
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 【“生と死”にまつわる作品を考えてみる】  まァ、ほんの一部ですが
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“生と死”ってのは人類にとって、というか、
生命にとって永遠のテーマなので、
何も映画に限らずこのテーマを扱ってる作品って多いですね。



と、いうことで。

今回は、ちょろっと生と死にまつわる作品などをノンジャンルでご紹介。
膨大な作品の内の、ほんの一部に過ぎないのですけれども。



まず、思い出したのがコレ。

▼谷川俊太郎『生きる』
http://www7.ocn.ne.jp/~mitsue/ikiru.html

コレはもう、本当に素晴らしい詩だと思います。すごく好き。
初めて読んだ時、ちょっと泣きそうになりましたもん。
というか、何度読んでも泣きそうになる(泣き虫なモンで……)。

まぁ、谷川俊太郎の素晴らしさはこの詩に限ったことではありませんやね。
本当にスゴイ詩人だと思う。
最近、やっと詩集を買いました。よぉし、熟読しちゃうぞ!



で。
そういえば、ちょっと前の途中書きでも触れた画家さんなのですが、
石田徹也の作品には、どうにも死の匂いが漂っている気がします。

▼特にコレは顕著
http://www.tetsuyaishida.jp/gallery/displayimage.php?album=7&pos=5

ベッドが墓石てアンタ! そして窓の外を通る列車は何ッ!?

展覧会でこの絵を目の当たりにした時、瞬間的に「怖い」と思ったのでしたよ。
フローリングから生える植物の緑や、背景の白がやたらキレイで……。
原寸で見ると、なおさら怖い。けっこうデカイし。

この作品の他にも、『堕胎』という不気味な恐怖を感じる作品などもあります。
というか、石田徹也は子どもに対して何か妙な感情を持ってないか?
彼の描く子ども関係の絵には、怖いモノが多い気がするんですが……。



それと。
映画化もされましたが『夏の庭』は本当に良い作品ですね(映画は未見です)!

▼夏の庭 湯本香樹実 著
http://www.hico.jp/sakuhinn/5na/natunoniwa.htm

「人が死ぬ瞬間が見たい」と考えた小学生3人組が
今にも死にそうなおじいさんの観察を始める、というお話。
観察されていることに気づいたおじいさんは、最初こそ憤慨しますが
徐々に3人の子どもたちとうち解け、いろいろなことを教えてくれ、
そして生まれる、大切なひと夏の友情……。

あり、思い出しただけで目頭が熱くなってきた……。
ぜひ一読をオススメ!
子どもたちにも読んで欲しい一冊です!!



あとは、まァ。
生死に関しては、名言もいっぱいありますね。

感銘を受けた言葉はたくさんあるんですが、

 あなたが生まれた時、あなたは泣いていたでしょう。
 そして周りは笑っていたでしょう。
 だからあなたが死ぬ時は、周りが泣いて、
 あなたが笑っているような人生を歩みなさい。

とかが好き。これって、ネイティブアメリカンの言葉(?)らしいんですが
いまいち初出がどこなのかよく知らんです……。申し訳ない。



最後に。
ひとつ興味深い話題をば。

▼有機化学美術館・分館
http://blog.livedoor.jp/route408/archives/51051081.html

カロリー制限が動物の寿命をのばす、という話。

しかし、それより何より興味深いのが結びの一言です。


↓ 引用 ↓↓↓↓↓↓

もはや人類は、「どこまで生きるのが幸せなのか」
「いつ死ぬのが社会のためなのか」という問題を
真剣に考えなければならない時代に突入しつつある――のかもしれません。

↑ 引用ここまで ↑↑


生と死は裏表一体ですから、
生の価値が変われば、死の価値も変わるのは当然。

仮に寿命がコントロールできるようになれば、
人間にとっての「幸福」は、その価値観を多いに変えそうな気がしたりします。
“生きているだけで幸せ”は通じなくなる世界がくるかもしれない。
うーん、興味深い。

誰か、そういうテーマでSF作品とか作ってみないか?
なんか面白そうなのができそうじゃないですか(言うだけならタダなんでね)。



ま、そんなこんなで、今回はここまで。
ほいでは。

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 ま、おヒマな時にでものぞいてやってくだせぇ。
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