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2009/10/13

ビジ達 今週のオススメ本『儲けないがいい』

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  ┌┐     いま、選ばれるビジネス
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  ││├┐   □中島セイジのビジネスの達人  □No.312 □2009.10.13
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  こんにちは!
  ビジ達編集担当の小池です。

  この3連休を利用して、
  友人たちと久しぶりの旅行を楽しんできました。
  彼らも同じ業界に勤めているのですが、
  やはり、どこも情勢は厳しいようです。

  という話はさて置き、
  旅行先の長野・蓼科は10月とはいえ、かなりの寒さ。
  その分、肉眼で天の川を確認することが可能なほど
  キレイな星空を見ることができました。

  何もない自然が贅沢に感じる今の時代。
  飽和したモノにうんざりしながらも、
  便利さに慣らされ抜け出すことが出来ません。
  その考えを変えなければ、
  適切なバランスを持った世界を目指すのは
  難しいのかもしれません。

  目指せ! 脱・物欲、権力欲!

  それでは、今週も
  ビジネスの達人をお楽しみください!
    
    
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□□■ 目次 ■□□

 
 01:モバイルショット ア・ラ・カルト
 ……豚丼の情動力?

  
 02:今週の目からウロコのおすすめ本
 ……『儲けないがいい』


 03:今週のFine spiritsキーワード
 ……新・兼業農家


 04:今週のはなまるア・ラ・カルト
 ……レジの情動力“集客レジ”


 05:今週の情動力スペシャル
 ……1000年の躾と情動インパクト


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   ☆モバイルショット ア・ラ・カルト
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    豚丼の情動力?
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  これは何寿司?
  残念ながら、寿司ではないんだなぁ~。

  これは北海道帯広に行ったら“必食”の豚丼でぇ~す。

  先日、初めてお邪魔した銀座コリドー街にある十勝屋。
  十勝のじゃがいものコロッケもあればラクレットチーズかけも。
  インカのめざめのラクレットまで…。
  じゃがの塩辛炒めが美味しかったこと。
  もちろん十勝ワインのグラスを片手に、
  食べる、飲む、食べる、飲む。

  やっぱり十勝の食材は美味しいねぇ~。
  (私も十勝出身なわけで…)

  ところで、何で豚丼を丼で出さないかって?!

  実はお客様が少し酔った頃、
  豚肉を大量に載せた荷重ある丼を手にして、
  手首を痛める人が多く、そこでいろいろと試行錯誤の末…。

  なんてことではなく、
  おつまみ料理としてこの帯広名物の豚丼を
  東京の人にも気軽に食べていただこうと押し寿司になったのだ。

  これは、まさに十勝屋“必食”のメニュー。

  やっぱり“ここにしかない!”はビジネスにとって重要な要素。
  十勝屋は、その要素は十二分に持っている。

  あとは、豚丼の情動力(?)に負けない、
  スタッフのエナジーによる“十勝屋の情動力”をどうつくるかだ。


   
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     ☆今週の目からウロコのおすすめ本
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      『儲けないがいい』
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  なんとも興味をそそるタイトルの本だこと。
  まだ発売されてはおらず、全国の書店に並ぶのは11月上旬とのこと。
  ちなみにサブタイトルは少し長く、
  「なぜ、2年先までいっぱいのカバン屋があるのか。
   なぜ、あのお麩屋は300年も続いているのか。
   なぜ、従業員の7割が障がい者のメーカが元気なのか。」

  さて、ここまで著者について触れていないが、
  ビジ達読者の皆さんならすでにお気づきのはず。
  そう! 何を隠そう、著者は私、中島セイジなのです!
  ついに『非効率な会社がうまく行く理由』に続く、
  書籍の第二弾が発刊されることに。

  この本を通して私が発信したかったことは
  大きくまとめると以下の3つになる。
  ■これからのビジネスはどこへ向っていくのか?
  ■どんなビジネスがこれから選ばれることになるのか?
  ■どんなビジネスのあり方が継続できるビジネスなのか?

  ビジ達では何度も繰り返してきた内容だが、
  それらを集約し、豊富な事例と合わせて展開している。

  事例として登場するのは、すでに皆さんもおなじみの
  ・京都で300年続く「半兵衛麩」
  ・18代目を数える「石川酒造」
  ・障がい者がイキイキと働く「ココファーム・ワイナリー」
  ・従業員の7割が障がい者という「日本理化学工業」
  ・奇跡のりんごの「木村秋則氏」
  ・注文が2年待ちの「鮎藤革鞄堂」
  ・昼だけで5回転する「三州屋」
  ・お惣菜のレシピを捨てたスーパー「佐市」
  ・宮大工の「小川三夫氏」
  ・ラジオ放送6000回を達成した「大沢悠里氏」
  ・世界一のクラウン集団をつくった「大棟耕介氏」
  ・掃除の心を日本に広めた「鍵山秀三郎氏」
  ・ロケットに夢をのせる電機屋さん「植松電機」

  まさにオールスターという顔ぶれ。
  先程の3つのテーマをベースに置きながら、
  なぜこの人たちは選ばれるのか、
  なぜこの会社は継続しているのかということを、
  中島流のコンセプトのもとに串刺しにして、まとめている。

  もちろん、おなじみの中島流の概念
  「義>理トライアングル」や「腹八分目、欲八分目」、
  「アップルツリーパラダイム」なども事例に絡めてしっかりと語っている。
  そして最後の落しどころは…乞う期待! というわけ。

  手前味噌にはなるが、今必要なビジネス、
  経営がどういうものかを集約した一冊になっている。

  『儲けないがいい』
  その真意は中身を読んで確認して欲しい。
  


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     ☆今週のFine spiritsキーワード
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      新・兼業農家
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  「兼業農家」
  その昔、農業をやっていた人たちが、
  なかなか農業だけではやっていけなくなった。
  父親はそのまま農業を続けているが、
  息子は手伝いをしながらサラリーマンとして勤めに出る。
  これが代表的な「兼業農家」のパターン。

  では、中島流の「新・兼業農家」とは何か。

  年間で52週(週1のペース)は5キロ前後走ろうというのが私のテーマ。
  これを守り、毎週ランニングをしているのだが、
  いつも思っていることがある。
  “このエネルギー、何かに使えないだろうか…”

  私は農家で育ち、高校のある時まで
  土日というのは農業を手伝っていた記憶が。
  草取り、豆刈り、秋には脱穀…。
  子ども心には辛かったのだが、今考えると農作業は非常に体によい。
  足や腹筋を使い、汗を流し、ほどよくお腹が減ってご飯もおいしく食べられる。
  何より作物づくりという生産活動に貢献していたのだ。

  私の今の仕事は知的生産活動に近い。
  それだけをしていると、運動不足でフィジカル面のバランスがよくなくなってくる。
  さらに経済優先のビジネスシステムが精神的ストレスに拍車をかける。
  そうすると、発想にも影響がでてきてしまう。

  というわけで、私はランニングをしているわけだが…、
  これは自分の体のバランスを保つだけなのだ。
  ほかにも、フィットネスクラブで進まないランニングマシーンで走る人、
  筋トレをする人、泳ぐ人、音楽をバックに踊る人…。
  これが趣味という人はともかく、
  体のためとかリフレッシュのためにこれだけのエネルギーを使うというのは
  私はもったいない気がしてならない。 

  そんなことを考えていたときに、
  ふとひらめいたのが「新・兼業農家」。

  仕方なく兼業農家をやるのではなく、
  1週間のうち2、3日を農作業にあてて(都内では難しいだろうから郊外に行って)、
  そのほかの4、5日で知的生産活動をするのだ。
  フィットネスクラブでのたれ流しエネルギーや
  ランニングエネルギーを農作業に活用するという発想。
  いろいろな農作業を年間かけてやることで、
  フィジカル面もマインド面もバランスが取れる。
  バランスが取れているからこそ、よい発想も生まれる。
  この好循環を生み出す“知的生産活動+農作業”、
  これが「新・兼業農家」の考え方。

  また、生産活動をすることによって、
  自給自足だけではなく人を喜ばせることができる。
  これぞファイン・スピリッツな発想!

  時代の流れを15年周期で捉える中島流の考え方をすると、
  2020年を過ぎたころにはファイン・スピリッツの時代がやってくる。
  その時代を迎えるために、今こそ、LOHAS的発想を取り込んだ、
  フィジカル面とマインド面も考えた
  総合的なバランスの発想をしていかなければならない。

  

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     ☆今週のはなまるア・ラ・カルト
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      レジの情動力“集客レジ”
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  スーパーでの
  「○○カードはお持ちですか?」
  「持ってません!」
  というあのやり取りを面倒だと感じているのは私だけではないはず。
  しかし、そのやり取りでも情動力があるかないかで
  大きな差となってあらわれるという出来事があった。

  私も近所のスーパーのポイントカードはなぜか持っていて、
  そのスーパーへ買い物に行くのは、いつも夜10時を過ぎる。
  そして11時閉店のため、開いているレジは5、6台のうち2台ほどしかない。
  レジスタッフもたいてい決まっていて、
  その日は頭がスッキリしたオジさんだった。

  レジに並んで、私の順番になったとき、
  しっかりと抑揚をつけて、語尾をややしり上がりにして、
  「○○カードはお持ちですか?」
  おお~、しっかり目を見て堂々と語るではないか。
  このコミュニケーションは何げに気分がいい。
  マニュアル的ではない気の入った言い方をするだけで、
  お客様に与える印象がこれほど違うとは。

  実はバッグの奥からサイフを取り出し、
  カードを出すのが面倒で、小額の買い物では出さないこともしばしば。
  ところが、このオジさん、
  「はぁ、え~…」と迷っている私に対し、
  「700円で1ポイントになりますので、
  もしありましたらご提示したほうがいいですよ。
  1ポイントでも貯め続けるとバカにならないですからね」
  と、にこやかに勧めてくれた。これまたしっかり目を見て、気を入れた言い方。
  本当に私のことを思って勧めてくれているということが伝わってくる。
  このオジさんの言葉には、さすがの私もバッグの奥からサイフを出すことに…。

  このようなレジ対応をしてくれるスーパーなら、
  また来たいと思ってしまう。
  つまり、いつもは面倒に感じるマニュアル的で気持ちが通わないやりとりの言葉でも、
  言い方ひとつでリピーターを増やす手段になるということだ。

  以前ビジネスの達人でも紹介した“集客アジ”の話を覚えているだろうか。
  アジフライの良し悪しで集客が決まるという概念。
  この“集客アジ”と同じように、レジの話し方ひとつで
  お客様をリピーターにすることができるということ。

  そうだ!これを“集客レジ”と呼ぼう!
  “アジ”と“レジ”、似て非なるコンセプト。
  私らしくていいネーミング。

  どのスーパー、企業でも集客のために
  いろいろな企画やキャンペーンなどを行っている。
  しかし、お客様と必ずやり取りするレジスタッフが情動力を発揮すれば、
  しっかり集客できるということ。そんな“集客レジ”の話でした。



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     ☆今週の情動力スペシャル
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      1000年の躾と情動インパクト
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  このところ、その昔の職人たちや相撲取りたちの日々の鍛錬について考える。

  例えば相撲取り。
  弟子入りして部屋に入ると、掃除、洗濯、ちゃんこ作りの役はもちろん、
  躾や基礎体力を徹底的に鍛え上げられる。
  新人がまずトレーニングするのが、鉄砲やしこ、股割りなど。
  鍛錬を通して基礎的な筋力や競技スキルを身に付けるわけだが、
  これらに取り組む効果はそれだけではないはず!

  トレーニングの徹底は、宮大工でいうところの「研ぎ」。
  継続していけば必ず、単なる道具の手入れ以上の効果を発揮してくれる。
  例えば、基本の鍛錬や躾のルールを継続することによって、
  礼儀作法、直観力や感性、忍耐力、マナーやモラルが自然と身に付くのだ。
  すると、親方があれこれ口で教える前に、
  「何をしなければいけないのか」「どうふるまうべきなのか」に
  自然と気付くようになっていくのだ。

  そう、これぞ中島流「情動インパクト」。
  “情動力を身に付けるための化学変化”とでも言えばいいだろうか。
  最初の著書で紹介してからはしばらく触れていなかった気がするのだが…。
  相撲取りや宮大工、昔の商人や職人たちが行ってきた鍛錬や躾が、
  継続することでやがてその人の潜在的な人間力(情動力)に影響を与えるという考え。

  ひょっとすると、これらの効果が得られることを
  昔の人は気付いていた?! 
  だから、さまざまな職業が各家庭で代々受け継がれてきたのではないだろうか。

  “1000年の躾”と題したが、室町時代、いや鎌倉時代からか?
  その鍛錬や躾が慣例化されるようになったのは…。
  とにかく、1000年以上は継続されてきたことは間違いないだろう。
  人として、職人として成長する上で、
  情動力を身に付け感性を磨くことの重要性をわかっていたのだろう。

  ところが! 1000年以上もの時間をかけて受け継がれてきた教えが、
  ここ30~40年の短い間に、経済発展を優先した暮らしの中で忘れ去られようとしている。
  私たちは、1000年も続いてきた教えを手放していいのだろうか?
  いや、そんなはずはない!

  情動力とは、日々の鍛錬、
  しかもそれを続けることからしか得られないのではないだろうか。
  時代が移っても変わらない大切な教訓を、今一度見直すべきときがきている。



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