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2009/09/28

今週のキーワード“アラ還シスターズ”

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  ┌┐     いま、選ばれるビジネス
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  ││├┐   □中島セイジのビジネスの達人  □No.310 □2009.9.28
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  こんにちは!
  ビジ達編集担当の小池です。

  いよいよ今年も10月を迎えようとしています。
  皆さん最近、台風に遭遇したことはありますか?
  実は、今年は台風の本州上陸数はゼロ。去年もゼロ。
  9月が過ぎれば台風が上陸する可能性が低くなるため、
  昨年に引き続き、2年連続での上陸ゼロが濃厚です。

  ちなみに2年続けての上陸ゼロは観測史上初とのこと。
  これも地球環境の変化が影響しているのでしょうか。

  以前、地球温暖化で台風の被害が甚大なものになる
  との情報をテレビなど目にすることが多くありましたが、
  コレは嵐の前の静けさなのでしょうか?

  温暖化に神経質になるあまり、
  平均に対する多少の上下にも「異常気象だ」と
  反応するのは短絡的だと思いますが、
  自然の変化には敏感になることも必要だと思います。

  それでは、今週も
  ビジネスの達人をお楽しみください!
    
    
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□□■ 目次 ■□□

 
 01:モバイルショット ア・ラ・カルト
 ……うちなぁ~効率の店

  
 02:今週のFine Spiritsキーワード
 ……“アラ還シスターズ”


 03:今週の先取りビジネストレンド
 ……ららぽーと新三郷OPEN!


 04:今週の選ばれるパーソン
 ……直江兼続の義


 05:今週のはなまるア・ラ・カルト
 ……未来を予測できる江戸東京博物館


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   ☆モバイルショット ア・ラ・カルト
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    うちなぁ~効率の店
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  「すぐ料理できるよ~」
  「ほら、こんなに大きいよ~、買わないのかい!」

  この国際通り沿いの市場は2度目だったような。いや3度目か…。
  それにしても、思った以上に“強いセールス”だ。
  この“強い”というのは「執拗」ということ。

  その昔、この市場ができたての数年は、
  店のスタッフにはほとんど声をかけられなかったような気がする。
  だって沖縄の人たちはちょっとシャイだし、
  謙虚なところがあるからだ。

  ところが、いまやバスで立ち寄る観光地の
  ベテラン土産屋にも引けを取らない風なのだ。

  何か残念な気が…。
  何か間違った方に行ってしまってるような…。
  もちろん、沖縄の観光客相手の店が
  どこもそうなってるというわけではない。
  沖縄の人らしい対応をしてくれる店もたくさんある。

  ときどき感じる“強いセールス”の土産店の人たちは、
  このお客様は2度と来ないと決めつけて対応しているのでは。

  いまや、日本だけでなく海外も含め、
  多くの人たちが“旅行”を年間スケジュールに
  当たり前のように組み込む時代。

  そんな時代にあって、目の前の観光客は
  リピーターに十分なり得るのだ。
  リピーターにならなくとも、そのクチコミは
  多くの人たちに発信され、
  そのクチコミをあてに多くの観光客が動くのだ。

  観光地こそ経済効率ではなく、
  その地なればこその温もりのあるヒューマン効率が欲しい。

  沖縄なら、うちなぁ~効率の店がいい。


   
 ◇画像を見る↓
 http://q-b.co.jp/contents/index.html#mobile

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     ☆今週のFine Spiritsキーワード
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      “アラ還シスターズ”
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  中島流キーワードの新作“アラ還シスターズ”が登場!
  アラ還とはアラウンド還暦のことで、
  この場合は55~65歳の人たちのこと。
  その世代の女性たち(=シスターズ)がアラ還シスターズというわけ。

  先日オープンした「ららぽーと新三郷」でも、
  このアラ還世代が幅を利かせていた。
  私も早速偵察に訪れた帰りのこと、
  駅の方から来た3人組のアラ還シスターズが
  入り口付近で作戦会議を開いていた。
  すぐには中に入らず、店の入り口に置かれている店舗PR誌を手に、
  自分たちの行動や目的地を決めているのだ。

  それが13時頃のこと。
  彼女らは夜までショッピングや食事を楽しみそうな雰囲気だ。

  子どもたちは就職し家を離れていたり、
  家にお金を入れて(?)生活しているような世代。
  退職した夫はというと、邪魔者扱いされほったらかし状態。
  サイフを握るのもほとんどがこのシスターズということに。

  つまり、アラ還シスターズは“時間”も“お金”も
  イニシアチブも持っているのだ。
  ここがポイント!
  時間とお金を持っているということは、
  商売のメインターゲットになり得る世代ということ。
  彼女たちがどんなショッピングにお金を使うか?
  どんな飲食店に出入りするか?
  どこに旅行に行くのか?
  どんな習い事をするのか?
  こういったことに着目しなければ、当を得たビジネスにはつながらない。

  しかし、アラ還世代全員をターゲットにするのではダメ。
  そこで「ベルの階層図」が役立つのだ。
  イリノイ大教授のベルは消費者を
  スキミング層、イノベーター層、フォロワー層、ペネトレーション層の
  4層にセグメントした。

  最も数が多いのはペネトレーション層だが、
  動き出しが遅く金銭的にも豊ではないので一旦置いておく。
  一番上の層になるスキミング層はお金はあるが、
  センスで商品を見極めるのではなく、
  金に物を言わせて新商品が出れば買っていくというだけ。

  そんな中、全体の10%ほどのイノベーター層を
  いかにとらえるかが重要になる。
  このイノベーター層はアラ還シスターズの中でも
  情報の発信源となり得るのだ。
  すなわち、次なるフォロワー(追随)層を
  引きつれて行動することになるからだ。

  消費のイニシアチブをとるアラ還シスターズ。
  そのアラ還シスターズの中でイニシアチブを握るイノベーター層。
  そこに有効な情報を発信できるかが勝負となるということ。

  この層が若いときにどんな雑誌を読んで、
  どんな生活に憧れていたか? 何を我慢して生活してきたか?
  そこを辿ると、アラ還イノベーターの感性やニーズを読むヒントがある。

  今後は、このアラ還世代イノベーターのことを
  “アラ還シスターズ”と呼ぶことにしよう。
  


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 http://www.q-b.co.jp/contents/index.html#key


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     ☆今週の先取りビジネストレンド
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      ららぽーと新三郷OPEN!
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  埼玉県を東西に走るJR武蔵野線。
  その新三郷駅に隣接するように、
  “ららぽーと新三郷”がオープンした。
  以前ご紹介したイオンの越谷レイクタウンとは
  2駅しか離れていないところにある。
  イオンレイクタウンにとっては気が気ではないだろう。

  私としては“ららぽーと新三郷”の方が、
  レイクタウンと比較すると行ってみたいという印象を持った。

  というのも、レイクタウンはオープンしてから半年後には、
  4~5店舗が閉店に追い込まれていたのだ。
  まだ競合となる“ららぽーと新三郷”がオープンしていないというのに。

  “ららぽーと新三郷”は後発ではあるが、
  しっかりとしたコンセプトを持ってオープンしたといえるだろう。
  それはショッピングモール全体で
  子ども連れの家族にターゲットを絞り、
  いかにその家族に喜ばれるかをしっかりと考えているということ。
  “ただ大きいだけ”と思える
  レイクタウンとはちょっと違うのだ。
  それにしてもどちらにも入っている店舗が多いこと…。

  “ららぽーと新三郷”には
  日本のショッピングモールで初のH&Mが入っているが、
  他の店舗とは違い、子ども用の売場が大きくとられていた。
  THOMAS TOWNがあったり、ラウンドワンがあったり、
  ショッピングだけではなく家族でしばらく楽しめる仕掛けも
  あちこちに見られた。
  また野外にも子どもたちが遊べるスペースをとったり、
  小児科のクリニックまで用意されていた。

  それだけでなく実は、
  “ららぽーと新三郷”のオープンと同時に
  IKEAとCOSTCOも隣接してオープンした。
  どちらもこの時勢には注目される価格帯のお店であり、
  新三郷を選ぶ理由を二重三重にしているともいえるのだ。

  そんな客観的な話はこれくらいにして…ちょっとのぞいたH&Mで、
  またTシャツを数点買ってしまった。
  子ども服もそうだが、メンズもそのデザイン性が高く、
  価格もリーズナブルなので、ついつい手に取ってしまうのだ。
  これだけでもまた来たくなる理由になりそうだが…。
  H&Mの選ばれる理由はまた別のところで。

  

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     ☆今週の選ばれるパーソン
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      直江兼続の義
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  10月出版となる私の“書籍第2弾”にも
  ついつい登場することになった「直江兼続の義」の話。
  残念ながらNHKの大河ドラマは、
  まだ2、3回ほどしか見ていないのだが、
  本などからどんな人物かは知っているつもり。

  なぜ、私の本の中で触れることになったのか?
  そう、私と妻夫木聡扮する直江兼続が、
  その容姿も言動もよく似ているということで…ハハッ!
  ということではなく、直江兼続が「義」の精神を持っていた人物だからだ。

  戦の天才と言われた越後(現在の新潟)の上杉謙信の忠臣として、
  謙信の“義の戦い”を受け継いだのが直江兼続と言われている。
  領地・勢力の拡大が争われた戦国時代にありながら、
  何事も「義」を大義として行動した人物なのだ。

  私自身が“先義後利”という考え方を語るようになって既に2年ほど。
  ということは直江兼続に注目が集まる前から、
  「義」の重要性に気付き語っていたというわけ。

  今から約400年前を生きた直江兼続は、
  織田信長や豊臣秀吉、また戦国時代最後の天下人・徳川家康に対しても
  「義」で筋を通した人だったという。

  天下統一のためならさまざまな犠牲も辞さない
  強行的な信長には否定的だったと言われ、
  秀吉から好待遇で重要なポストへの誘いがあったときも、
  上杉家の人間であること(すなわち忠義)を理由に断ったという。
  徳川家康が上杉勢力を脅したときも、
  あの有名な「直江状」を突きつけて権力に屈しない姿勢を見せた。

  結果的に兼続は関ヶ原の戦いで西軍につき、
  家康率いる東軍に破れてしまうわけだが…ともあれ彼は、
  どんな場面でも、義を優先したという。

  社会生活の中で義を優先するためには、
  覚悟と根性が必要になる。
  それを、この直江兼続は生涯をかけて実践したのだから
  多くの人から評価されるのは当たり前。

  「利を見て義を聞かざる世の中に、利を捨て義を取る人」

  京都妙心寺の名僧にさえこう言わしめたという。
  戦国という私利私欲の権力争いの時代にあって(人の欲は今も昔も同じ!?)、
  義を優先できる人物こそが直江兼続だったのだ。
  こうした人物は、当時も当然マイノリティであっただろうが、
  後世が作り出した美談としてではなく、
  同じ時代を生きた大人物が評したのだから本物だろう。

  今まさに、義を取ってマイノリティを選べるかどうかが、
  選ばれる企業、継続する企業になれるかの分かれ道だと思う。
  利の優先が当たり前とされたこの30数年、
  今こそ、「義」の生き方を貫いた直江兼続に
  学ぶべきところが多いのではないだろうか。

  “利を捨て、義を取る”わかってはいても
  なかなか実践することは難しい…。



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 http://www.q-b.co.jp/contents/index.html#par


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     ☆今週のはなまるア・ラ・カルト
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      未来を予測できる江戸東京博物館
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  両国にある江戸東京博物館。
  完成したときの記憶はあるものの、
  機会もなく(あまり興味もなく…)行っていなかったのだが、
  ついに機会を得て…。

  意外によかった(いや、ほんとすみません)。

  ジオラマ(?)によって再現された江戸の町並み。
  背景画の前に模型を置くことで当時の様子を伝えているのだが、
  そこに並んでいる模型は建物だけではない。
  当時の衣服を身にまとった人々の模型もある。
  そこに小さなカメラが入ることで、
  江戸の人たちがどんな視点で建物を見ていたのかを
  リアリティをもって伝えることができている。

  それだけではなく、1時間に2~3回ショータイムがある。
  音楽が流れて、ライトアップされたジオラマが動き、
  ちょっとした物語が展開されるのだ。
  そこに集まった人たちにインパクトをもって
  伝えようとする意思が感じられた。

  話は変わるが、実は私、
  これまで江戸東京博物館の“東京”の意味がわからなかった…。
  しかし、今回訪問したことで解決した。
  なんと江戸の部分と東京の部分が別だったのだ!(あれ? 知ってた?)

  江戸時代のさまざまな情報はもちろん、
  この博物館では、明治・大正・昭和という
  東京になってからの歴史も伝えている。
  太平洋戦争のときのグッズや、その当時の生活を伝えるものがあって、
  “東京”がきちっと博物館として紹介されているのである。

  江戸時代から東京へ移行するプロセス、
  その結果が現代にどう繋がっているのかを学べる江戸東京博物館。
  ぜひ、子どもたちや10代の若者に見てもらいたい。
  過去を見ることで初めてこれから行く先が見えるからだ。

  これ以上の発展は意味がないと思えるほど世界は進化した。
  “足るを知る”という概念も
  ここを訪れることによって理解できるかもしれない。
  今、この先私たちは何を優先すべきなのか、
  何に向けて生活を変えていったらよいのかという壁にぶつかっている。

  ブレイクスルーするときなのか、転換期なのか。
  どちらにしても、変わらなくてはいけないときが
  来ているということに訪れた人は気づくだろう。

  外国人のためではなく、
  この先日本で生きていく日本人のための江戸東京博物館だった。



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