2009/05/12
いま、選ばれるビジネス-中島セイジのビジネスの達人
━━━━━━━━━━━━━━http://www.q-b.co.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┌┐ いま、選ばれるビジネス │├┐ ─────────── ││├┐ □中島セイジのビジネスの達人 □No.290 □2009.5.11 163━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは! 予兆コンサルタントの中島セイジです。 今回のビジ達にも登場していますが、 最近私が度々取り上げている“信頼”というキーワード。 これは今の規制や規則ばかりの信頼がない アメリカ型のグローバルスタンダードなビジネスに 対する日本独自の答えになるのではないでしょうか。 かつて日本が信頼を持った社会だった時、 今のような経済だけを優先したがための問題は おそらくそれほどなかったはず。 アメリカ型のビジネスに学ぶものがないとは思いませんが、 それでもアメリカはまだまだ歴史も経験も浅く、 日本の歴史から学べることのほうがはるかに多くあります。 海外に目を向けるのもいいですが、 たまには日本の歴史から学ぶのも とても効果的なので、皆さんも是非! それでは、今週も ビジネスの達人をお楽しみください! ──────∽ ◆ ∽─────∽ ◆ ∽─────∽ ◆ ∽────── --------------------------------------------------------------------- □□■ 目次 ■□□ 01:モバイルショット ア・ラ・カルト ……大繁盛の後には… 02:今週の情動力スペシャル ……信頼覚悟ビジネス 03:今週のはなまるア・ラ・カルト ……小阪裕司氏の招客招福 04:今週の選ばれるビジネス ……日本理化学工業が渋沢栄一賞を受賞! 05:今週のFine Spiritsキーワード ……“どうすればいいのか!” ---------------------------------------------------------------------- ☆モバイルショット ア・ラ・カルト ---------------------------------------------------------------------- 大繁盛の後には… ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 元町・中華街駅で降りたのだが…、 ゲッ! 地上に出る前から人だらけ。 やっと出た、と思ったら…、 ゲッ、ゲッ! 中華街のアスファルトが見えない。 どのお店も行列、行列、行列。 どのお店も20人くらいは並んでいるように見える。 若者が肉まんを立ちながらパクついている。 あっちのおじさん・おばさんは呆然と立ちつくしている。 彼女はあまりの混みように“もう待ちたくない”とヒステリー! これがきっかけで、二人の仲が冷え切ったりするんだよねぇ〜。 “ウギャ〜、ウッギャ〜!”この子どもの泣き声が若夫婦だけでなく、 周りの人をもイライラさせるんだよねぇ〜。 どうしたら、こんなに人が…。 開国博Y150イベントのせい? それとも、時勢も手伝ってGW期間あまり遠出しなかったせい? それにしても中華街のお店はどこも大繁盛だね。 でも…。 こんな繁盛が続くと、追求しない、努力しなくなる店が出ちゃうんだよね。 すると、ちょっと厳しいときが来ると 「時代のせい」「街のせい」「人のせい」にするんだよねぇ〜。 それにしても、もう中華街の味は、 だいぶ落ちてきていると思うのは、私だけ?! ◇画像を見る↓ http://q-b.co.jp/contents/index.html#mobile ----------------------------------------------------------------------- ☆今週の情動力スペシャル ----------------------------------------------------------------------- 信頼覚悟ビジネス ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆ 日本理化学工業(従業員74人中55人が知的障害者) ☆ 半兵衛麩(320年以上続く京麩と京ゆばの老舗) ☆ 三州屋(昼食時だけで5回転する定食居酒屋) ☆ 鮎藤革包堂(2年先まで予約が入っているオーダーメイドの鞄専門店) ☆ 植松電機(業務用マグネットを製造販売) これらはこれまで私がビジ達でご紹介した企業。 今回☆マークをつけて、紹介したのは、 今回のテーマである“信頼覚悟ビジネス”を展開している 優良企業たちだからである。 先日のビジ達で私は、 これからは「信頼覚悟社会」へと移っていかなければならないと言った。 今の「規制安心社会」は大きなコストがかかり、 今やパンク寸前といったところ。 「もうこの“安心”を優先する展開じゃダメだ!」 って答えは出ているけど、 次にどこへ行くべきかという問いに答えられるリーダーはまだ少ない。 「信頼覚悟ビジネス」へ移行しなければ 経済も社会もたちいかなくなるというのが私の発想。 これは新しい概念ではなく、 日本がその昔に営んでいた社会からヒントを得たものだ。 お客様は必ずいいものがわかり、選んでくれる。 そう信じて自分たちの専門分野をとことん追求する。 目先の利益にとらわれず、 お客様のかゆいところに手が届くようなビジネスを展開する。 そうすれば、お客様は必ず気づいて自分たちを選んでくれる。 お客様を信頼し、先にリスクをとる(=覚悟する)、 これが「信頼覚悟ビジネス」のカタチなのだ。 友人でもある小阪裕司さんの『招客招福の法則』に出てくる 「大嘘付」という商品を生み出したある呉服屋さんの話をご紹介しよう。 「大嘘付」とはさらしに襦袢の袖をつけたもの。 本来の襦袢ではないからこの名前がついた。 この商品、お客様にとっては価格も安く、 外見上も本物とかわらずうれしい商品。 が、お店にとっては手間のかかるもの。 それでも、店主は「お客様が求めているものはこれだ」と、 手間を厭わず作ることを決めた。 ネーミングも人々の興味をひき、 「大嘘付」は大ヒット商品となった。 そこで小阪氏はこう締めくくっていた。 一見、ネーミングとアイデアによりヒットしたかに思えるが、 もともと呉服屋の店主のお客様への姿勢こそがこの大ヒットにつながったと。 (小阪氏らしい結論!) まさに店主の“お客様を信頼してのものづくり”が いい結果をもたらしたといえるだろう。 これぞ「信頼覚悟ビジネス」。 さて、「規制安心ビジネス」にどっぷりつかって来た私は、 はたして切り替えられるだろうか。 あの“マーケティング”なるものに頼っていたら、 いつまでたっても信頼覚悟へは切り替えられなくなってしまうぞ。 先に紹介した企業たちは、マーケティングに頼らず 覚悟して信頼のビジネスを実践し、 選ばれた企業ということ。 何よりモノよりも、関係者の情熱や思いやり、 覚悟の姿勢にお客様は共鳴していくのだから。 やはりこれからは「信頼覚悟ビジネス」で間違いなし! ◇画像を見る↓ http://www.q-b.co.jp/contents/index.html#jodo ----------------------------------------------------------------------- ☆今週のはなまるア・ラ・カルト ----------------------------------------------------------------------- 小阪裕司氏の招客招福 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「お嫁さんの靴下」、である。 日経MJの「招客招福」を愛読されている人も多いと思うのだが、 小阪裕司氏とは、公私ともに親しくお付き合いさせていただいている。 先日の「招客招福」で紹介されていたキャッチコピーがこれだ。 「かかとがカサカサしない、 ひび割れの痛み解消のためのソックス」。 商品自身にも、そんなフレーズが付いているが、 それだけでは衣料品はなかなか売れない。 そこで、お客様向けDMに、普段あまり登場しない 「お嫁さんの靴下」のことを載せたのだ。 「あのカサカサが2、3日で解消したんです!」。 続けて、「ようやく見つけました。 かかとにこだわった靴下でトップを目指すという 信念の会社の商品です」、と。 “お嫁さん”がいろいろ探した末にたどり着いたのが この商品、というストーリーなのだ。 最後に「私と同じようにお悩みの方はぜひお試しください」、 と締めくくる。すると、見る間に商品が売れ出したという。 中小企業の好展開事例を紹介する「招客招福」。 商品の素晴らしさを語る読み物ではなく、 どんな商品を通して、お客様とどういうコミュニケーションをし、 うまく展開していったのか。 店主にどんな思い入れがあって、 どんな試行錯誤の末、繁盛店と変わっていったのか。 お客様との接点や、経営者側の思い入れや企業姿勢に対して ズームインしているのだ。 今回の「お嫁さんの靴下」は、 身内の体験談が消費者にとって非常に有効だということを物語っている。 私たちはこれを「アイメッセージ」といい、 お客様はこのメッセージ形態に非常によく反応する。 例えば、書店の平積みコーナーに指してあるポップ。 これがアイメッセージの一番身近な例だ。 その書店のスタッフが、署名入りで 「この本と出会って、涙を流さずにはいられませんでした! 感動がテーマの本をお探しの方に、大推薦!」と手書きで書く。 そうすると、その本は格段に売れる。 アイメッセージを送られることで、 共感を覚えその本を買ってしまう。 「ラ・ポール」=【共鳴感、共感】のあるものに対して人は動くのだ。 中島流に言えば、成熟ジュク時代にはモノがあふれているために、 企業から発せられる、ただ「モノを売りたい」だけのメッセージには 誰もが飽き飽きしている。 逆に、信頼できそうな生の声であればあるほど、 多くの人たちがラ・ポールを感じてくれる。 これまでの時代は、企業からのPR、効果のPR、差別化のPRばかりだった。 今や、人々が商品を選ぶための参考にし始めているのは、 買った人やまさに買おうとしている人、つまり同じ立場の生の声。 これを理解した消費者目線の展開が、好循環を引き寄せているのだ。 ◇画像を見る↓ http://www.q-b.co.jp/contents/index.html#ara ----------------------------------------------------------------------- ☆今週の選ばれるビジネス ----------------------------------------------------------------------- 日本理化学工業が渋沢栄一賞を受賞! ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2009年2月、このビジ達でも紹介してきた日本理化学工業が、 渋沢栄一賞を受賞したと大山会長(日本理化学工業)からうかがった。 先日、弊社主催のリーダーズセミナーで視察訪問した際にも、 賞状等のいただきものが堂々と飾られていて、なんと喜ばしいこと! …が、なぜ日本理化学工業が「渋沢栄一賞」を受賞したのだろうか。 というのも、この「渋沢栄一賞」というのは経済面だけでなく、 社会的な貢献をした団体企業に対して贈られる賞で、 通常は多額の寄付をした場合などにその選考に名が挙がるらしいのだ。 日本理化学工業は寄付などしていないのに、なぜこの賞を受賞したのか。 ここが、今日の話のツボ。 みなさんは、障がい者の方が生まれてから国の施設等で暮らし、 亡くなるまで、一人あたりどのくらいの金額が必要となるかご存じだろうか。 なんとその額は、約2億円にものぼるらしい(!)。 日本理化学工業と言えば、全社員74人中55人、 全体の実に70%を超える社員が障がい者という企業。 そこでは当然、彼らの労働により給料も支払われるわけで、 2億円かかるどころか生産性を持ち、 国のため、社会のためになっているのである。 つまり、日本理化学工業は直接的な寄付などはしなくても、 独自に築き上げてきたほかに類を見ない 積極的な障がい者雇用という経営スタイルによって、 実質的には非常に大きな社会的貢献を果たしているということ! だから、渋沢栄一賞を受賞する運びとなったのだ。 しかも、その「貢献」は何も経済的な内容にとどまらない。 これまで各地の施設等で目的意識を持てずに暮らしていくことを 余儀なくされてきた障がい者の人たちに、「行き場所」を与え、 「働く場所」をつくり、「やりがい」をももたらした。 それは、“生きる意味”といっても過言ではないだろう。 それを実現した日本理化学工業の功績は、やはり計り知れないものだ。 もっと言えば、障がい者の方々の存在は、 一緒に働く健常者にとっての「存在価値」をも生み、 やる気を引き出して会社全体の活性化に結びついている。 まさに、これ以上ない好循環、相乗効果である。 多くの団体・企業に参考にしてほしい姿だ。 といっても、ここで私が言いたいのは 何も日本理化学工業に倣って障がい者を雇えということではない。 貢献のしかたはさまざまにあり、 商品を売って貢献することもあれば、 そのプロセスにおいて貢献する展開もできる。 そんなことを、日本理化学工業は教えてくれているということ! 先日、日本理化学工業を訪問した際に、 勤続50年を迎える65歳の障がい者社員がお茶を淹れてくれた。 まるで自分たちがテーマになっていることを知っているような笑顔だった。 ◇画像を見る↓ http://www.q-b.co.jp/contents/index.html#biji ----------------------------------------------------------------------- ☆今週のFine Spiritsキーワード ----------------------------------------------------------------------- “どうすればいいのか!” ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ビジネスコーチング社長の細川氏、 ソリューションフォーカスの青木氏、 そして大橋禅太郎氏が展開する「すごい会議」。 これらは全てコーチングをベースとしており、 そこに共通するキーワードは「どうすればいいのか!」。 この言葉を会議の中で使うとどうなるか? 例として、チェーン店の店長とそのリーダーとなる本部の人の5、6人で、 15%程も落ちてしまった売上げについて検討している場合を考えてみると…。 リーダーが「これは由々しき事態だ。なぜ売上げが下がってしまったのか?」 と聞いてしまうと、 「お客さんが来てくれない」「客単価が低い」「店の立地がよくない」などなど…。 原因の話ばかりになってしまい、これをどれだけ続けたところで前進は望めない。 そこで、「どうすればいいのか!」の出番というわけ。 リーダーが「原因はいろいろとあるでしょう。では、どうすればいいですか」と聞くと、 先ほどのような言い訳の言い合いにはならず、 売上げを上げるための方法を考える。 原因の追究ではなく、前向きに考え出すため、 試すに値する意見も生まれるということ。 No Goodな会議は言い訳が出る、論評が出る、 目的から外れた意見が出る、批判が出る、愚痴が出る。 これはNo Good! それに対してGoodな会議は新しいアイデアが出る、質問が出る、 リクエストが出る、実践の報告が出るといったもの。 今、中島流の“シナジー会議”という相乗効果を生み、 成長・成果を導く会議という新しい概念を開発中! そのポイントは6つ。 1. 意思決定する 2. 約束する 3. 問題解決する 4. プレゼンテーションする 5. ホウレンソウする 6. 情報・プロセスを共有する これは重要な会議だけでなく、 ちょっとした打ち合わせでも実践することができる。 とにかくこれからの会議のキーワードは「どうすればいいのか!」。 会議の参加者全員が「どうすればいいか」の提案を出し合ったとき、 その会議は間違いなく有効な会議になる。 ◇画像を見る↓ http://www.q-b.co.jp/contents/index.html#key ────────∽ ◆ ∽─────∽ ◆ ∽─────∽ ◆ ∽────── ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ──── ▼紹介できる事例やご意見ご感想を教えてください▼ ────── ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ □■あなたが持っている事例が「ビジネスの達人」で取り上げられる!■□ 中島セイジが変わりゆくビジネスの流れをもとに、あなたの企業を斬らせ ていただきます! また、このメルマガのご意見、ご感想もお待ちして おりますので、どんどんお寄せ下さい。 ☆注目ビジネスの事例やご感想を募集中! 受付→tatsujin@q-b.co.jp ─[PR]───────────────────────────────── 中島セイジ処女本 ╋━━━━ 「非効率な会社がうまくいく理由」好評発売中! ━━━━╋ ☆★☆★ 伸びる企業は知っている「情動力」アップの方法 ★☆★☆ 無謀とも思える決断、売上とは無関係の作業…。 「無駄なこと」は、なぜ強いか? 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