いま、選ばれるビジネス−中島セイジのビジネスの達人
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┌┐ いま、選ばれるビジネス
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││├┐ □中島セイジのビジネスの達人 □No.242 □2008.6.2
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こんにちは!
予兆コンサルタントの中島セイジです。
ついに今日、関東甲信、東海、近畿で
梅雨入りが発表されました。
少し前からなんとなく雨の日が多かったこともあり、
いまさら特別どぉってことも…
といった感じかもしれませんが。
そういえば、
いつから傘は消耗品になったのだろう…。
昔はそれなりに高級品だったはず。
それが、ビニール傘が普及した今では
使い捨てくらいの勢いで消費されています。
モノを大切にする心、
今こそ、思い出したいものですね。
それでは、今週も
ビジネスの達人をお楽しみください!
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□□■ 目次 ■□□
01:モバイルショット ア・ラ・カルト
……The World's Most Exciting Street
02:今週の先取りビジネストレンド
……スペイン イベリコとりどり
03:今週の選ばれるビジネス
……三ツ星になる理由「SANT PAU」
04:今週のはなまるア・ラ・カルト
……バルセロナレポート01 「グエル公園」
05:今週の目からウロコのおすすめ本
……『ヒトづくりのおもみ』 常盤 文克 著
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☆モバイルショット ア・ラ・カルト
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The World's Most Exciting Street
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“ピカソ”がランブラス通りを歩いてる。
ははっ! ピカソの絵がその後を続いて歩いてる。
ぞろぞろと。
あれっ? これ“ダリ”じゃん。
ダリが変テコな格好でタマゴの上に立ってる。
そういえば、ダリ美術館の外観は
タマゴとパンがモチーフだった。
手に持っているものには、最愛の“ガラ”が…。
右サイドの花屋にいるのは、
まさにアントニ・ガウディその人。
サグラダ・ファミリアまがいの植物を持って。
へぇ、バルセロナ出身だったり、
ここで学んだ著名なアーティストたちを
ランブラス通りに集めたんだぁ。
それにしても、不思議でシュールな絵だこと。
ん? “ミロ”がいないじゃん!
もしかしたら、この半透明人間が…??
いや、違うかな。そういえば、
ミロの顔ってほとんど見たことない気が。
(ガイドさんを呼んで…)
ガイドさぁーん、ミロはどこにいるの?
「わたしもよく知らないけど、これじゃないかなぁ」
やっぱり、この半透明人間の可能性が高いようだ。
それにしても、ユニークな絵だこと。
The World's Most Exciting Street.
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☆今週の先取りビジネストレンド
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スペイン イベリコとりどり
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ん? 何かが臭う…。それもかなり。
ここはスペイン、バルセロナの
ちょっと大きめのスーパー。
奥のほうへ入っていくと、
何ともいえない臭いがぷぅ〜んと。
そのスーパーの名誉のために言っておくと、
掃除が行き届いていないわけではない。
その臭いの正体とは…スバリ、
イベリコ豚さん!…のハム。
そういえば言わずと知れた高級ブランド豚、
イベリコ豚はスペインが原産。
なるほど、どんなおしゃれな
ショッピングモールにも食品売り場には
必ずといって言いほど豚のモモが吊るされている。
一見するとどれも変わりないようだが…、
実はその中身(質)には“奥行き”があるという。
まず、イベリコ豚さんには
黒豚さんと白豚さんがいて?、
すでにみなさんもご存じのように、
黒豚さんのほうが味の面では上質だと、
つまりは「高級」だと。
さらに?、黒豚さんの中にも
小屋の中で飼料を食べて育ったものと、
ドングリを食べて育ったものがいて、
後者のほうが肉付きがよくてより美味であると。
さらにさらに、
同じドングリを食べさせるのでも、
小屋の中ではなく野原や林の中で
放し飼いで育てた豚さんの脂のノリがとてもよく、
イベリコ族の中で最高の学歴ならぬ
“育歴”を誇り、
「最高級品」と謳われるのだとか。
それだけ手間がかかっているのだから、
世界中から注目を浴びているのもうなづける。
ちなみに、“最高育歴”を誇るセレブ豚さんは、
1kgあたり1万円以上、いや、
それどころか2万円以上するお値打ちのものも。
さて。
ここで私が言いたいのは、
同じ「高級豚」と呼ばれるものの中でも
それだけのバリエーションがあるのだから、
それを求めるほうとしても
その質を見極める目が必要だということ。
先にも述べたとおり、見た目はどれもいっしょ!
ならば、「イベリコ豚にもランクがある」
という知識がなければ、
本当に安全でおいしくて、
イイものには出会えないのだ。
ここだけの話(?)、
こっそり持ち帰って食べた
(チーズはいいが、肉類の持込はほんとはダメ)
最高級品のイベリコ豚ちゃんは、
それはそれは美味!
やっぱり大切に育てられたものは
違うなぁとしみじみ。
大地の恵みに、感謝。
そして、イベリコ豚さんの奥行きについて
教えてくれたガイドさんに感謝!
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☆今週の選ばれるビジネス
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三ツ星になる理由「SANT PAU」
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「三ツ星を獲得できたわけは?」という
質問に対して返ってきたオーナーシェフの答えは、
「食材」、「アイディア」、「スタッフ」。
私はそこに、シェフの「センス」と「人間性」、
「料理に真摯に取り組む姿勢」を付け足したい。
シェフの情動力が多くの人を動かし、
多く人をひきつける。
繁盛店のスタッフも、情動力によって
突き動かされている。
レストラン「SANT PAU」の求心力が、
関係者やお客様を呼び寄せることになったのだ。
今回もいつものように、
オリジナルツアーでのバルセロナ。
「SANT PAU」はメインの訪問先として期待も高かった。
お店は、バルセロナから50キロほど離れた、
まさにリゾート地。
そんな場所に、この「SANT PAU」はある。
立地は決してよくないのに、
三ツ星レストランなだけあって
予約でいっぱいのようだ。
オーナーシェフは、
カルメ・ルスカイェーダさん。
鼻の高い美人のシェフで、
私たちが行くとご本人が迎えてくれた。
食事の前の挨拶があり、
「食事が終わってからお話を聞きたい」と
交渉していたところ、しっかり時間を取ってくれた。
お店ができて20年。
いろいろな試行錯誤があったようだが、
2年前にはついに三ツ星。
ところが、もともとルスカイェーダさんは
料理人になろうとしていなかったというから驚き!
どこかで料理を習ったわけではないという。
星を獲得してきたシェフたちは、
若いころから料理店や学校へ通い、
なんらかの形で勉強していくわけだが、
「SANT PAU」のルスカイェーダさんは、
その道のりが違う。
もともと持っていたセンス、
料理に対する意識の高さ、
真摯に料理を追求する姿勢。
これは、1時間近くも
私たちの取材のためだけに
ずっとお話をしてくださったことからもわかる。
話し方、話の内容をとっても、
彼女の料理に対する意識と人間性には感動した。
三ツ星を獲得できた理由に挙げているのは、
いい「食材」を選ぶこと。
次に「アイディア」。
これはルスカイェーダさんのセンスでもある。
そして、「スタッフ」。
スタッフの誰もが、
手間のかかる作業に取り組む。
手間をかけるから、その質の料理ができていく。
食材とアイディアがあり、
そこに向けた手間こそが
三ツ星になった理由のような気もする。
スタッフがそれぞれの役割を
こなしているからこそ、
三ツ星になれたとも話す。
彼女はスタッフを大切にしていて、
食事も含め、一緒にいる時間はかなり長いという。
同じ空気の中で過ごすことで、
目指している料理、そこに来たお客様に対して
同じ価値観で迎えられるのだろう。
手間と時間と真摯な姿勢、
これが多くの人たちから選ばれる理由だろう。
この「SANT PAU」というレストラン、
数年前にできた「COREDO日本橋」にも入っている。
日本橋の店も繁盛しているという。
私も一度行ってみなければ!
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☆今週のはなまるア・ラ・カルト
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バルセロナレポート「グエル公園」
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バルセロナと言えばアントニ・ガウディ!
ガウディと言えばサグラダ・ファミリアかグエル公園。
ということで、今回はグエル公園についての話。
もともとはガウディは公園を作ろうとしたわけではなく、
その地に60戸の住宅を建て、
高級住宅地として販売しようとしていた。
しかし、残念ながら住宅地としてはうまくいかず、
住宅として売れたのは1戸だけ。
あとは当時のバルセロナの盟主である
スポンサーのグエル邸と、
ガウディの住まいの3戸だけだったという。
今ではグエル邸は小学校になっていて、
ガウディ邸はガウディ博物館になっている。
公園を訪れてまず驚いたのは、
本当に多くの人々が訪れていたこと。
私たちはウイークデイに訪れたにもかかわらず、
何十台ものバスで数千人の人が訪れていた。
スペインだけでなく世界中のさまざまな国々から、
老若男女を問わずにだ。
建築物を見るなら、ガウディを見るなら
バルセロナに行くべきだ、というように
「目的地」としてバルセロナがあり、
その中心にサグラダ・ファミリアやグエル公園がある。
日本の観光地との違いは、
若い人々が訪れているということ。
日本では小学生などが学校のイベントとして訪れるが、
グエル公園は純粋な興味の対象として、
訪ねられているのである。
今回ここを紹介してくれた、
新東通信という広告代理店の支社がバルセロナにある。
それもグエル公園に隣接した建物に!
その支社を訪れたのだが、
そこからはグエル公園を見渡すことができ、
さらにバルセロナの街、その先の海までを一望できた。
そこで感じたのは、グエル公園は
地球規模で多くの人が訪れるに値する
建築物だということだ。
今の時代においても画期的な建物と言える
建物を造っているのだから、
当時の基準で考えればなおさらだろう。
ここまでモノ自体のデザイン性や、
他とは違う飛びぬけた考え方があれば、
地球規模で人が訪れるのである。
やはり差別化や画期性を求めるなら、
徹底的にやらなければ選ばれるモノにはならない。
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☆今週の目からウロコのおすすめ本
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『ヒトづくりのおもみ』 常盤 文克 著
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「ふりかえると、これまでの企業経営は
効率や合理化を追求する
カネを中心におくマネジメントに傾きすぎてきた。
そのため、短期に利益や効果の出やすい
ものだけに目を奪われ、教育という時間を
要するものに対する投資と気づかいを
怠るようになってきたきらいがある。
このツケは必ず回ってくる。」
本の最後のほうにこんな文章が書かれている。
著者の捉えるいまの時代像は、
まさにこの中に集約されているといっていいだろう。
これはまさに私が
『非効率な会社がうまくいく理由』で語ってきた話。
花王の社長だった人だから、たぶんどこかで
目にしたことがあると思うが…。
この本、『ヒトづくりのおもみ』という
タイトルに惹かれて買ったのだが、
真剣に社長業をやってきた人というのは、
最終的にはヒトづくりに行き着くようだ。
内容的にも共鳴する部分が多く、
ユニークなので面白おかしく読むことができた。
ただ、常盤氏の生まれが1933年ということで
(私と20年以上のひらきが)、
すこし古い話が重なって、
理解に難しいところもあったというのが正直な話。
私がまだ若いという証明かも…。
それはさておき、
注目のキーワードと事例をご紹介しよう。
実は、第一章のテーマは
「人は情と自然のなかで育つ」なのだ。
私は、この“情”に注目し、
著者が情をどのようなカタチで
人づくりと結びつけるかに期待をしつつ、
読み進めた。すると…。
「人づくり」への基本的視点として
著者が提起しているものに、
「あそび」「のりしろ」「あいまい」があった。
ここに、人と人とのふれあい、
「情」が入ってくるようだ。
世の中のしくみが明確に、
システマチックになればなるほど、
効率優先傾向に拍車がかかり、
あいまいな部分や人と人とのふれあいが
少なくなってくる。
すなわち、「のりしろ」がなくなってくる。
一見無駄にみえるものの居場所が
なくなってくるということ。
まさに、この「無駄」、「無用」のなかにこそ、人
づくりのポイントがあるのではと語っているのだ。
それにしても、あの青森県弘前市の
りんご農園を営む木村秋則さんの話が
事例で出てくるとは…。
非効率な作業とはいえ、「8年」は長い。
農業は1年に1回しかその成果が現れないからね〜。
常盤氏は、木村さんの考えて考えて考えぬく
その姿勢に着目したようだ。
そして、「多様性・人を活かす経営」の章には、
あの博物学者・生物学者である
南方熊楠(みなかた くまぐす)も登場する。
これって、著者が大好きで登場させたような気がするが…。
私だけ?
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