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2008/04/14

いま、選ばれるビジネス−中島セイジのビジネスの達人

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  ┌┐     いま、選ばれるビジネス
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  ││├┐   □中島セイジのビジネスの達人  □No.236 □2008.4.14
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  こんにちは!
  予兆コンサルタントの中島セイジです。
  
  携帯電話最大手、NTTドコモの国内シェアが
  11年ぶりに5割を割り込んだとのニュースを耳にしました。
  相次ぐ新規参入に加え、各社の多様な料金プラン展開の波。
  それらが「王者」ドコモの立場をおびやかしているようす。

  割り込んだといってもほぼ50%は占めているし、
  業界ナンバーワンであることは変わらないわけだから
  十分立派なものとも思えますが…

  「盛者必衰」とは昔からよく言ったもの。
  トップであり続けること、
  結果を出し続けることはいかに困難なことかの例が、
  世の中にはあふれているようです。

  “ただ春の夜の夢”ならよかったのにね。

  それでは、今週も
  ビジネスの達人をお楽しみください!
  
    
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□□■ 目次 ■□□

 
 01:モバイルショット ア・ラ・カルト
 ……モノを売りたいなら…

  
 02:今週のビジネストレンド
 ……ついに10円値上げ、“メルシーラーメン”


 03:今週の選ばれるビジネス
 ……行列のできない繁盛店“萬盛庵”


 04:今週のはなまるア・ラ・カルト
 ……さすがは足立区! 舎人公園のスケール

 
 05:今週の目からウロコのおすすめ本
 ……『木のいのち・木のこころ<天・地・人>』


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 ☆今週のモバイルショット ア・ラ・カルト
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    モノを売りたいなら…
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  1階はファッションのお店、2階は美容院。
  1階はカフェ、2階はネイルサロン。

  こんなパターンのお店が多いこと。
  ここはおしゃれな代官山。
  ガラス窓に囲まれた、
  スケルトンタイプのお店がたくさん。

  久々に足を運んだのだが、
  やっぱりセンスのいいお店が多いこと。

  ところで、
  お店はおしゃれで夜の街はきれいなのだが、
  なぜか店内に入りたいとは思わない。
  そして、買いたいモノもほとんどないように思える。

  特に40〜50代の人たちにとっては
  買いたいモノはかなり少ないはず。
  なにを買う対象としたらいいのか、
  どういう選択肢で選べばいいのか?

  これからの時代、年齢は別にして
  もっともっと買いたいモノは少なくなると思う。
  だって家の中はすでにモノであふれているのだから。

  お店は、モノを売らんとあの手この手で
  欲求をシゲキしてくることだろう。
  でも、買いたいモノはないのだ。

  やっぱりモノではなくて、コトになら
  サイフの紐もゆるむ時代のような気がする。
  だから、モノを売りたいなら
  コトに落とし込んだ展開が必要!
  …ってことなんだけど、伝わった?





 
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 ☆今週のビジネストレンド
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    ついに10円値上げ、“メルシーラーメン”
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  ついに、あのメルシーラーメンが値上げした!
  25年ほど前から通い続けているが、
  いまの物価高の影響を受けざるを得なかったのだろう…。
  致し方のないことだ。で、いくらに?
  ん、400円!? たったの「10円」だけ〜?

  皆さんもニュースなどでおわかりのように、
  石油の値段が上がった影響で小麦粉の値段も上がった。
  当然、小麦粉を使った麺類を扱っている
  業界も影響を受けているわけだ。
  そんな中、先日、私が25年以上通い続けている
  早稲田の「メルシー」というラーメン屋に行ってきた。

  いつものメニューボードに紙が貼ってあり、
  「あぁ、やっぱり値上げしたんだなあ」
  と思ったところ、たった10円の値下げに驚いた。
  私が通いだした25年前は、
  そういえば290円だったなあ…。

  そもそも、なぜ今この時代にラーメンを
  400円で提供できるのだろうか?
  普通、値上げというと、この機会にとばかりに
  50円くらい金額を上げる場合が多い。
  しかしメルシーの場合は
  本当に致し方なく、との思いだったのだろう。

  早稲田の学生たちに
  安くておいしいラーメンを食べてもらいたい。
  この考えを持って開業したのだろう。
  だから儲けや利益は最低限でよい、
  そんな理念を持っているからこそ、
  この値段設定なのだろう。

  メルシーが注目されている一番の理由は、
  おいしいということ。
  この値段でおいしさを保ち続けるために、
  他に余計なコストをかけることはない。
  内装は、確か10年ほど前に少し手を加えただけだった。

  そして、店員も少ない人数のままずっと変わっていない。
  そのかわりに、「味」のために
  確かな素材の仕入れにコストをまわしているのだ。

  世の中、物価高で値上げするところは多いが、
  そこにそのお店の信念や理念が
  ほとんど見えないことが多い。
  そんな中、かなりの覚悟で
  わずか10円の値上げを決断したメルシーに、
  見習いたいところがたくさんあるように思う。





   
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     ☆今週の選ばれるビジネス
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      行列のできない繁盛店“萬盛庵”
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  浜松市にある顧問先の人が、地方の
  “萬盛庵”という蕎麦屋に連れて行ってくれた。
  今回で2度目だが…。

  いつもセミナーが終わってから行くので、
  13時過ぎになってしまう。
  「繁盛店だから、入れないかもね」と
  言われたわりには意外とすんなり席につけた。
  お店は、座敷も含めて35、36人入れるのだが、
  空席もあるようだ。

  お昼どきの12時から13時はどうかというと、
  ほとんどが合い席だという。
  それほど繁盛しているのに、
  13時をすこしまわった頃は意外とすっと座れる。
  ところが不思議なことに、
  オーダーした物が出てくる間に、
  ほとんどのテーブルが埋まるのである!

  実は、この地域の人たちは
  12時から13時過ぎまでは
  お店がいっぱいになるのを知っていて、
  あえて時間をずらしているようだ。

  だから、お昼を過ぎて
  店が空いたと思うとまた満席になって、
  13時半頃にもう一度山場がくることに。

  “萬盛庵”は、チキンカツが人気の蕎麦屋。
  うどんやそばの上にカツがのっかったメニューが人気で、
  カツの定食も食べられる。

  佐川急便の人も食べに来ていた。
  毎日、かなりの広範囲を走り回る人たちから
  選ばれるのだから、おいしいお店の
  証拠といえるだろう。
  近所の人たちは、当たり前のように
  お店が忙しい時間を外して来店している。

  “萬盛庵”は
  まさに「行列のできない繁盛店」なのだ。
  お客様のほとんどが常連さんになってくれば、
  行列はできない。一見さんが多く
  常連客が少ないお店は、いっときに
  お客様が押し寄せるので行列ができることに。

  常連客たちが店の繁盛を作ってくれるのが、
  これからの時代の繁盛店というわけ。






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     ☆今週のはなまるア・ラ・カルト
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       さすがは足立区! 舎人公園のスケール
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  まぁ〜、広いのなんのって!
  さすがは足立区。土地が余って…とと、
  足立区在住の方、すみません(ゆるしてね)。

  先週のビジ達でも、その開通に際して
  ご紹介した日暮里・舎人ライナー。
  とにもかくにも体験しないことには!と思い立ち、
  さっそく乗車して舎人地区まで行ってきた。

  そこは日暮里駅から10駅目にある、舎人公園。
  ここのスケールが、半端ではないのだ。
  純粋な敷地面積もさることながら、
  注目したいのはそこで果たすことができる目的の多様性だ。

  まず目に付いたのは、「そりゲレンデ」。
  ゲレンデと言っても冬しか滑れない雪ではなく、
  オールシーズン楽しめる“草”のゲレンデだ。
  周りには安全確保のための囲いも設けられており、
  子どもたちが声を上げながら
  いきいきとはしゃいでいたのが印象的だった。

  また、気軽に楽しめるアウトドアの代表格、
  バーベキューができるキャンプ場もある。
  言うまでもなく、子どもはもちろん、
  大人もみんな一緒になって遊ぶことができる。

  さらに、体操のための運動用具が設置されている
  「フィットネス広場」なるものも。
  ここはお年寄りまで利用できる、“健康ランド”だ。

  ほか、大池にはちょっとめずらしい
  水鳥たちが水浴を愉しみ、
  その周りには釣りを楽しむおじさんたち
  (場所によっては釣りはしちゃいけないみたいだけどね)。

  公園を彩る季節の花々は咲き誇り、
  テニス、野球、陸上競技ができるグラウンドもあり、
  愛犬家にうれしいドッグランも、
  バードサンクチュアリなる、
  この公園の豊かな自然を求めてやってくる
  鳥たちを見るスペース…などなど。

  まさに、多目的公園!

  この公園を体験して駒沢公園を思い浮かべたのだが、
  決定的な違いは地面にある。
  駒沢公園はその面積のほとんどが
  コンクリートでつくられているのに対し、
  舎人公園は土がメインなのだ。
  足元からも自然を感じることができるのである。

  もともとは周辺地域住民のために
  つくられたのであろう舎人公園だが、
  ここを一度体験したら、ライナーの沿線に住む人々が
  もっと集まるようになるはず。

  情緒…は残念ながらあまり感じられないが、
  ここには公性(おおやけせい)がある。
  今の時代に人々が選択基準として据えている、
  公共性(社会性)だ。

  ここに来れば、一緒に訪れた人とはもちろん、
  多くの地域の人たちとの
  ふれあい・コミュニケーションが期待できる。

  舎人公園。天気のいい休日には、
  ぜひ一度足を運んでみるべし!




  


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     ☆今週の目からウロコのおすすめ本
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      『木のいのち・木のこころ<天・地・人>』
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  「宮大工が畑を持っているのはなぜか?」

  これは先日ある会社のセミナーの中で
  私が発した質問である。

  「植物を育てる過程で
   物づくりや生き物について知るため」や
  「自然との関わりの中で、木の持つ可能性を…」など、
  いくつかの答えが返ってきたが、本当の答えは…

  「仕事が多くないから、
  畑を持たなければ食べていけないから」。

  本書は“最後の宮大工棟梁”と言われる
  故・西岡常一(にしおかつねかず)氏、
  その弟子である小川三夫氏の二人の宮大工と、
  その話を聞き、書きまとめた塩野氏の
  三人の共著となっている。

  実は今から十数年前に出版された
  3冊の本をまとめたものだ。

  西岡棟梁は法隆寺の修繕や
  薬師寺の金堂再建などの
  大きな仕事をした偉大な宮大工だが、
  その西岡棟梁ですら、仕事がないことが長くあった。

  それでも、時代的なタイミングがよかったので、
  名だたる仕事にかかわれたのだという。
  それほど宮大工には仕事がない。
  宮大工の技術をもってすれば、
  家を建てたりなどは簡単な仕事に違いない。
  しかし、宮大工は家を作ってはいけないのだという。

  その理由がすごい。
  家づくりは、もらうお金に見合った仕事、
  期限に合わせた追及しない仕事が
  身についてしまうからだと言うのだ。
  すなわち、他の仕事には手を出せないわけで、
  食料だけは畑から得るしかないということ。

  また、
  『堂塔建立(どうとうこんりゅう)の用材は
  木を買わず山を買え』という
  口伝(くでん)があるという。

  木の質は土の質によって決まる。
  木の癖は木の心。
  山のどこに木が植わっていたのかによって
  癖・特徴が出てくる。
  それによって木をどの部位にどの様に使うかを決める、
  癖を活かすのである。

  宮大工は釘を使ったりせずに木と木を組むので、
  癖が分かっていないと後で大変なことになるという。
  だから木だけではなく山を見なければならないのだ。

  小川氏は高校卒業後、宮大工を志し、
  西岡棟梁に弟子入りを頼むも
  「18ではもう遅い」と断られた。
  そして仏壇屋や、家具づくりなど
  転々としながら3年を過ごし、
  21歳にしてやっと西岡棟梁の内弟子にしてもらった。
  その3年間の西岡棟梁との手紙のやり取りから、
  その人間性も見え隠れして伝わってくる。

  小川氏が技術を身につける過程や、
  宮大工としての生き方を
  どう構築していったかも書かれていて、
  ここでも西岡棟梁と小川氏の
  「宮大工」に対するこだわりと覚悟、
  そして使命感が伝わってくる。

  いくつかの話を取り上げただけでも、
  私たちの仕事観と生き方に響くことがたくさんある。
  この本には木を使う業師・宮大工だからこその生き方、
  考え方が詰まっていて、
  そのプロの職人の価値観こそが
  これからの時代に求められているような気がするのだ。






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