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2008.6.28 Vol.207
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1. 今日のコラム「いま、働くということ(1)」 (第464回 2008.6.28)
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◇高齢者が働き場所を見つけるのもなかなか大変です。自分の経験を生かせれ
ばそれが一番望ましいのでしょうが、世の中そんなに甘くもございません。高
齢者には自分の経験が生きるような仕事はそう簡単にはないのです。自分の周
辺を見渡しても大体が60歳で定年を迎え、その後、65歳までは会社の嘱託
とかで残っていても、65歳で退職、その後は収入のある仕事についていない
ようですが、まだまだ仕事をやりたい人も目に付きます。そんな中、友人、知
人でシルバー人材センターに登録、そこから仕事をもらって働く人が結構いる
ことを知りました。65で引退してもまだまだ元気、家のなかにすっこんでい
るのもなんだかもったいない。たとえ収入はごくごくわずかでもボランティア
的に働ければということなのでしょう。
◇いつだったか近くの須磨離宮公園に行ったとき、そこで公園の清掃をしてい
る人からシルバー人材センターのことを教えてもらいましたが、自分だってい
いところがあればと興味をそそられました。(本当のところはどうだか知りま
せんが)いじめだとか、人間関係で悩みが出るような職場でもなさそうですし
、仕事は軽作業。働く時間も決められていますので、生活のリズムがつかめ、
健康にもよさそうです。自分の友人にもシルバー人材センターからの仕事で、
駐輪場の管理をやっている人がいます。大学を卒業後、定年まで大企業に勤務
された後、再就職支援会社に就職。キャリアコンサルタントして、離職した方
の再就職にそれこそ奔走されたのですが、65歳で退職。同じキャリアコンサ
ルタント仲間ではありましたが、仕事のお手伝いをさせていただいたり、私事
を含めいろんな相談に乗ってもらったりと随分と懇意にしていただいた方です
。その彼が、駐輪場の管理という仕事をやっていることを最近知りました。退
職後一時健康を害されたこともあるのでしょうが、組織の一員として骨身を削
って仕事をやるよりはと、シルバー人材センターに登録、いまの仕事につかれ
たのです。高校時代の同窓生のなかにも、大学教授を定年退官後、シルバー人
材センターから仕事を得て働いている人もいるとのこと。定年後は、もはや学
歴だとか前職とかは無関係。ボランティア的で報酬はささやかなれど、健康第
一でいま少し社会にお役に立ちたいと願っているのです。
◇この間ご紹介した「高齢者の経済生活に関する意識調査」の続きになります
が、今日は60歳以上の高齢者の就労についてです。収入のある仕事の有無で
は、「仕事をしていない」が断トツの67.9%。自営業が10.6%、契約
・パート等非正規雇用が8.7%、農林水産5.5%で、常勤の被雇用者は、
4.2%に過ぎないのです。収入のある仕事をしている理由は、生活費をまか
なうが、53.9%と、5年前の調査よりやや増加。健康によいからが、37
.8%で前回よりやや減少。その他では、生きがいが得られるからが、34.
6%、生活費の不足を補うためが、25.9%、将来に備えて蓄えをできるだ
け増やすが、25.4%、何もしないと退屈だからが、17.1%という調査
結果です。高齢者が収入のある仕事をしているのは、生活費をまかなうためで
あって、生活費の不足を補うどころではないことがわかりました。生活費を「
まかなう」と「不足を補う」とをどこで線引きしているかはわかりませんが、
ともかく仕事をしないと、生活に困るから仕事をしているのです。逆に収入の
ある仕事をしていない理由としては、年齢制限で働くところが見つからないが
、45.7%と最も多い。その他、体力的に働くことがきついが37%、健康
がすぐれないが28.6%、家事や介護などで家でしなければならないことが
あるが14%という結果が出ています。こんな他人のことなどどうでもいい、
「あなただったら仕事をしている理由はなんですか」と問われると、正直はた
と考え込んでしまうのです。
◇上の意識調査以外にも「平成20年版 高齢社会白書」(我々の税金を使っ
てなんで同じような調査をやるのかね!)があり、我々65〜69歳までの就
業者は49.5%と、60歳を過ぎても働く高齢者は多いことや、不就業者で
も65〜69歳の不就業者のうち、4割以上が就業を希望しているとありまし
たが、現に働いている人も多いですし、高齢者の働く意欲はまだまだこんなに
も高いのだということに、むしろ驚かされました。高齢就業希望者(無業者の
うち何か収入のある仕事をしたいと思っている者)の就業希望理由は、65歳
以上では「健康を維持したい」が36.1%と最も高く、収入を得る必要性が
生じたが14%しかなく、先の意識調査とは少し違っているようです。いつま
でも健康でいたいのは誰だってそうでしょうが、振り返ってみまするに自分も
60歳で定年起業したときには、働く理由が健康のためとは、ついぞ考えませ
んでした。それから6年、最近では「健康のため」がわかるようになってきた
のです。収入のある仕事も続けていますが、主夫として家事労働や畑仕事のよ
うに収入のない仕事だって「健康のため」にと考えると、つまらないと思える
ような仕事だって、楽しくなるのです。大庭健さんの近著「いま、働くという
こと」(ちくま新書)には、「なんのために働くのか」に迫っていますが、な
にやら難しげで、万人が納得するような答えはなさそうです。「いま、働くと
いうこと」を考えてみましても、若い人と我々のような高齢者とでは当然なが
ら違ってきますが、次回は若い人の雇用を取り上げたいと思います。
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少しの勇気で動いて下さい!動かなければ何も変りません。
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