メルマガ「教会音楽あれこれ」No.3
教会音楽シューレメールマガジン「教会音楽あれこれ」No.3 (November 2003)
◆◆ご挨拶◆◆
お待たせしました。教会音楽シューレが企画主体となって再スタートすることになっ
た教会音楽ツアー「ルターとバッハドイツ紀行2004」の募集が開始になりました。
ルターが修道士として過ごしたエアフルトのアウグスティヌス修道院、95箇条の提題
を掲げたヴィッテンベルク城教会、「われここに立つ」との言葉を残したヴォルムス
帝国議会跡、新約聖書を翻訳したヴァルトブルク城。バッハ生誕地アイゼナハ、カン
トールとして長年働いたライプツィヒなどを訪ねます。それに先立ち、私植木の出身
校であるテュービンゲン教会音楽大学と勤務先であったエスリンゲン市ツォルベルク
教会を訪ね、学びと親睦の時を持ちます。コンサートも2回予定に入っています。詳
細は、ホームページ(http://church.jp/kms/)のトップに案内がありますのでご覧
下さい。
内容に関する問い合わせ・ご質問等は、
教会音楽シューレ TEL 03-5355-0392 MAIL: kms@mail-box.jp まで、
申し込み、資料請求・旅行条件等に関する問い合わせは、
(株)JTB丸の内支店 TEL 03-3284-8821 MAIL: MARUHON_PN1591@syt.jtb.co.jp
までお願い致します。申し込み締め切りは2月10日(火)となります。
どなたでも参加を歓迎致します。
◆◆教会音楽あれこれ(その3)−アドベントと讃美歌−◆◆
今日から教会暦で言うアドベント(待降節)に入りました。“アドベント”はラテン
語の“アドベントゥス”に由来する「到来」という意味です。この“アドベントゥス”
はギリシャ語の“エピファネイア”と同義語ですがそれは「神殿への神の到来」「支
配者が就任する地を初めて訪問すること」「皇帝の即位」等を表す時に用いられまし
た。キリスト教はこの言葉を、世界へのキリストの到来を表現するものとして用いま
した。
アドベント(待降節)は降誕節への準備期間です。新約聖書の最初、マタイによる福
音書の第1章には、アブラハムからイエス・キリストまでの系図が記されていますが、
それは、イエスこそが神がアブラハムを通して約束され、ダビデ王の子孫から一人の
者が現れ救いをもたらすとされた預言の成就であることを示しています。新約聖書の
最初にこの系図があることは、それによって旧約聖書全体を振り返り、神の救いの約
束がアブラハムから2000年後にいよいよ実現しようとしていることを想起させます。
アドベントにおける救い主への待望は、ドイツの讃美歌の中でもよく表現されてきま
した。そこでは「神の御子の誕生」というモティーフは歌詞において控えめなことが
多く、より「神の到来」「神の人に対する愛の啓示」として表出されています。1993
年に改訂されたドイツプロテスタント領邦教会(=州教会。便宜的に“国教会”と言
われますが、英国国教会とは違い州教会単位)の讃美歌集 Evangelisches Gesangbuch
(略称EG)からいくつかご紹介します。
EG14番の第1節初行は「あなたの王が卑しい姿で来られる。貧しいロバはイエスとす
べての重荷を担って進む。彼を喜んで迎えよ、エルサレムよ!」です。これはイエス
のエルサレム入城の記事(マタイ21:1-9)をそのまま表出しています。この聖書の箇
所は、ドイツのプロテスタント州教会はじめ主要な教派の教会暦で、アドベント第1
主日に指定されている福音書箇所です。救い主の到来はまた、到来する船に例えられ
たり「1隻の船が来る。恵みあふれる神の御子が、最上甲板までぎっしり父の永遠の
みことばを載せて(EG8番1節)」、神ご自身が「幕」を裂かれ天から地に下りて人とな
って下さることを歌ったもの「救い主よ、天を裂いて下さい。天の門と扉を裂いて下
さい(EG7番1節)」。またアドベントの讃美歌は、この待望の時を悔い改めの時として
導き「真摯に、人の子よ、あなたの心を備えなさい(EG10番1節)」、そして信仰者自
身の心に到来するキリストを確信させます「まぶねと飼い葉おけから、私の心にどう
かお出で下さい」。
そして日本語で紹介されている一つの讃美歌「開け、わが心(讃美歌21-233)」の4節
では「おいで下さい。救い主イエス・キリストよ。私の心の扉はあなたに向かって開
いています。」と信仰を歌います。
アドベントは教会の歴史において、様々な形で記念され、期待され、準備され、歌わ
れてきました。それは「神の御子の誕生」という出来事の前に、静まりの備えの時と
して、悔い改めの時として、私達が私達自身を省み見つめ神の前にひざまずく時とし
て備えられた恵みの時であると思います。喜ばしいクリスマスの前に、いやクリスマ
スを待ち望むからこそ、私達にとってのアドベント、私達の心の内側のアドベントを
見つめなおしたいと思わされます。
*EGは(http://www.amazon.co.jp)で入手可能です。
◆◆教会音楽シューレあれこれ◆◆
11月22日(土)に第2回ワークショップが開催されました。テーマは「教会と楽器 −
何故オルガンなのか、何故オルガン以外の楽器なのか−」です。教会とオルガンは、
切り離せない、と感じられるでしょうか。では何故?いつから使うようになったのか。
そのようなことを調べていくことで、教会で楽器という課題をどのように考えていっ
たら良いかの助けを得られれば、と思いこのテーマを設定しました。調べる前から「
教会の楽器は理屈ぬきにオルガン!」という「理屈」は教会的ではないですよね。
学びの概要と要約はライブラリーに登録されていますのでご覧下さい。「教会と楽器」
という課題を考えるアプローチとして3つのことを学びました。
●オルガンは当初は教会の楽器ではなかったこと。教会に持ち込まれた理由もわから
ない面が多いこと。しかし不思議な方法で教会に持ち込まれたこの楽器を、教会は時
代時代のニーズの中で、賛美のために改良し用い続けそこから新しい賛美を生み出し、
作品・人材を生み出し、それを通し礼拝音楽等を後の時代の教会へ伝える役割を担っ
たこと。そこに摂理を認め得るからこそ、オルガンが教会の楽器として有用であるこ
とを認識できるのであり、楽器として他の楽器よりもその性質等で優越しているから
等の理由ではないこと。
●「どの楽器が礼拝にふさわしいか」を聖書から直接導き出そうとだけするのはアプ
ローチとして“聖書的でない”であろうこと。聖書そのものも歴史と文化を持ってい
る。楽器を文化的な課題としてそれぞれの教会の礼拝論、宣教論に照らし捉える必要
があること。
●楽器は「主に向かって歌う」営み・行為に“動員”されるものであって、楽器は賛
美の主体ではないこと。
です。参加者からはパイプオルガン購入にあたっての具体的な相談や、電子オルガン
を購入して良かった経験等が分かち合われました。それぞれの教会のビジョン、賜物、
ニーズ、経済力はそれぞれ異なる訳ですから、客観的にどうするのが最善とは言えな
い課題です。ポイントとなるのはしかしやはり、それぞれの教会が楽器とそれを通じ
ての賛美の祭壇の構築にどのような「ビジョンを持つか」という点であろうことです。
◆◆教会音楽シューレホームページについて◆◆
教会音楽シューレホームページのURLが覚えやすい短いものとなりました。
http://church.jp/kms/
転送アドレスですので、以前のURLでも教会音楽シューレHPはご覧になれます。
◎ワークショップ
・・第2回ワークショップ「教会と楽器」が終了しています。
◎教会音楽ツアー
・・上記の通りトップページに案内がありますが、詳細が教会音楽ツアーのページ
にupされています。
◎レッスン
・・11月22日(土)に予定されていた合唱指揮法グループレッスンは延期となり、
12月8日(月)19:00-21:00に変更になりました。
◎ライブラリー
・・第2回ワークショップ概要が公開されています。
・・教会音楽ツアー「ルターとバッハドイツ紀行2004」の旅程表が公開されていま
す。
◎KMSホワイエ
・・掲示板KMSホワイエ(カーエムエスホワイエ)がオープンしました。
次回は年末にお届けします。
エッサイの根株から新芽が生え、
その根から若枝が出て実を結ぶ。
その上に、主の霊がとどまる。
それは知恵と悟りの霊、はかりごとと能力の霊、
主を知る知識と主を恐れる霊である。
この方は主を恐れることを喜び、
その目の見るところによってさばかず、
その耳の聞くところによって判決を下さず、
正義をもって寄るべのない者をさばき、
公正をもって国の貧しい者のために判決を下し、
口のむちで国を打ち、くちびるの息で悪者を殺す。
正義はその腰の帯となり、真実はその胴の帯となる。
(聖書:イザヤ書11章1-5節)
2003年11月30日
植木紀夫
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教会音楽シューレ
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E-mail: kms@mail-box.jp
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教会音楽シューレ・メールマガジン「教会音楽あれこれ」
発行者:植木紀夫
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