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「読めば建築の世界が見えてくる!」メールマガジンです。家づくりにまつわるお話し、建築現場でのお話し、道具のお話しや建築の世界で起きているお話しなどをお伝えしています。

  • 発行周期 毎月13日に配信、時々27日にも配信
  • 最新号 2009/12/13
  • 部数 490部
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2009/12/13

『 ただ今大工修行中! 』第121号



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        『 ただ今大工修行中! 』  第121号

                       2009年 12月 13日





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【 ごあいさつ 】



「ただ今大工修行中!」読者のみなさまこんばんは。今回号から新たに購読を始
められた読者の方へ、始めまして。

寒冷の候、年末多端の折からご挨拶を差し上げます、ただ今大工修行中!のM・
KAI(エム・カイ)と申します。

今回号のタイトルは【 不動産物語 part3 】です。久しぶりに不動産に
まつわるお話を書いていきます。

それでは、お話しさせていただきます。




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【 不動産物語 part3 】



このメールマガジンでは建築や大工さんに関連するお話だけではなく、建築にか
かわってくる他の分野でのお話も多数書いています。

建築にかかわるお仕事というのは分野が広く関わる職種も様々で、いろいろな経
歴や職業を持った人物が登場してきます。

今回のお話で登場してくるのは、住宅販売の営業マンが職業であるNさんです。
メールマガジン配信当初から読まれている読者の方でしたら覚えがあるかも知れ
ませんが、改めて今までNさんが登場してきたお話をあげてみました。

メールマガジンの中で今までに4回ほど登場しています。過去にNさんが登場し
てきたお話をあげてみましたので、よろしければバックナンバーをご覧になって
みてください。

第33号(05年1月13日配信)
第44号(05年6月13日配信)
第59号(06年2月13日配信)
第71号(06年8月27日配信)



Nさんは住宅販売会社の営業マンとして、H不動産という会社に勤めている方で
ありますが、Nさんは住宅の販売を手がけているだけではありません。

住宅の販売を取り扱っていれば不動産の知識も当然ながら必要になります。もう
ひとつ不動産の販売を行う営業マンという顔も持っているNさんですが、この他
にもさまざまな面を持っている人なのです。

Nさんは取引を行っているお客様に対して、住宅や不動産に対する提案を次々と
行ってきた人でもあり、お客さんに対して様々なアイデアを出す“アイデアマン”
として、たくさんの提案を行ってきた人でもあります。

住宅や不動産の販売に関わるお仕事が本業ではあるのですが、商売に関するお仕
事にも知識が深いことがあり幅の広いお仕事を次々とこなしています。



ここでNさんが取り扱ってきた今までのお仕事をあげていきます。

首都圏近郊のとある鉄道会社から依頼がありました。この鉄道会社では沿線の鉄
道離れが進んでいました。鉄道沿線に住民は住んでいるのですが電車を使わず、
自家用車を使って出かける人が増えてしまい、鉄道に乗る人が少なくなっていし
まったのです。

この鉄道会社の社長は、厳しい経営状態が続いている鉄道会社を何とか立て直し
たくて、Nさんにアイデアを求めてきたのです。

Nさんは地域に住んでいるお客さんをより多く集めるために、古くなった駅舎を
再利用して鉄道の駅周辺に生活に便利な施設を集めていき、積極的に鉄道を使っ
てもらえるように環境を整えました。そして鉄道会社の乗客を伸ばしていったの
です。



Nさんは不動産に関するお仕事だけではなく、建築に関わるお仕事も一緒に行っ
ています。以前Nさんの勤めている会社で家を建てたお客さんから相談を受けた
ときのお話です。

長期間の旅行から帰ってきたら自宅の和室に敷いてある畳にカビが生えていたの
を発見したのです。この家を建てた建築会社が調査したのですが、なぜ畳にカビ
が生えてしまったのか原因が解らなかったのです。

この家では畳にカビが生えてしまう他にも妙な事ばかり起こります。予想もして
いない突然の出来事に驚いたお客さんでしたが、Nさんはお客さんを落ち着かせ
て原因を調査し、対策を立てて無事に解決しお客さんを安心させたことがありま
した。




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不動産や住宅の販売だけではなく、様々な広い分野の仕事に関わり活躍をしてい
るものですから、それこそあらゆる分野の人々からNさんの元に依頼が舞い込ん
できます。

あるときNさんの元にある依頼が舞い込んできました。依頼者は30代後半のご
夫婦2人組です。

依頼者ご夫婦の旦那さんが今まで勤めていた会社が不況になり仕事量が激減して
しまったそうです。会社が早期退職者を募り人員減らしを始めたので、これを機
会に会社を辞めて思い切って転職することを決意したのでした。

依頼主であるご夫婦は今まで勤めていた会社を辞める以前からある構想を練って
いました。それはどのような事かというと、自分たちの力でパン屋さんを開業さ
せたいということです。

「会社を辞める以前からずっと希望していたパン屋さんを開業させたい。」

これが今回の依頼主夫婦が揃って持つ希望です。

パン屋さんを開業するに当たり自宅を改装してそこでお店を開くか、どこか新し
いテナントを見つけてそこで商売を始めるか悩んでいたそうです。

これだけにとどまらず夫婦2人のお話はさらに弾んでいき、これを機会に思い切
って家を建て替えて新しいパン屋さんを開業させてしまおうかという所まで膨ら
んでいたのです。

ただし資金的に新築までの余裕はないので、どうすれば商売が出来るいい方法が
見つかるのかということをNさんに相談したいということでした。

Nさんは以前、このご夫婦が住んでいる地域にあるローカル鉄道会社で行ったさ
まざまな駅舎リフォームプラン立ち上げ実行したことがありました。

そのお仕事の評判を聞き、すばらしいアイデアを持っている人がいるということ
で、Nさんの元へ夫婦そろってご相談に来たのでした。



Nさんはこのご夫婦からお話をひと通り聞き終えて、このご夫婦に肝心なところ
が足りていない事を思っていました。

相談に来た時点でこのご夫婦は、これから商売を始めたいというのに危機感が無
く、今後の計画性が全く感じられないのです。

これから新たにパン屋さんを開きたいというご夫婦ですが、今までパンづくりに
はほとんど関わったことはなく全く別の仕事をしていたのです。仕事としてパン
づくりをしていたことが無く、自営業者になるのも初めての方なのです。

今まで会社勤めをしていた人がいきなり商売を始めることは大変危険なことです。
自営業者は生活に何の保証もありませんし、いざ事業を始めたからといってその
まま続くか解りません。会社に勤めている時とは生活の安定感が全く違います。

それに今まで全く経験がない分野にいきなり飛びこんでいく事になるので、かな
りリスクの高い商売になることがNさんには予想できたのです。

Nさんはこのご夫婦からの依頼内容を聞いた時点で、生活に安定を欠きリスクの
高い商売をこのご夫婦がわざわざ始めることにどうしても気分が乗りませんでし
た。




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 メールマガジンおよびWebログ、相互紹介を募集しています。
 詳しくは e-mail forbizm@nifty.com までご連絡ください。

 なお懸賞系、在宅ワーク系、サイドビジネス系、出会い系、アダルト系は
 ご遠慮願います。

 発行者 M・KAI(エム・カイ)









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ただし、Nさんは今回の依頼者であるご夫婦の相談内容を頭ごなしに否定して無
下に断ることはしません。まずはじっくりお話を伺うことから始め解決方法を探
ることにしました。

Nさんは不動産屋さんでもあると同時に建築屋さんでもあります。建築や不動産
に繋がる商売を見つけるのが営業マンとしてのNさんの求められている資質であ
り仕事でもありますが、営業マンらしくないちょっと変わった面を持っているの
です。

Nさんは自分のお仕事を選ぶタイプなのです。営業マンとしてはとても珍しい職
人気質の面も持っていまして、気が乗らないお仕事の場合、率先して上手に断っ
てしまうのです。

たいていの建築屋さんでしたらお客さんがリフォームをしたい、新築をしたいと
いう希望をもって来たらその意識をあおり立ててその気にさせて、商売を始めた
いということでしたらすぐにでも見積もりを出して設備投資を始めさせるのが建
築屋さんの常です。

営業で仕事をしている人間が無下に断ることなど考えられません。どんな営業マ
ンもあからさまにお客さんの意見に逆らうことなどしませんが、Nさんはこの点
が少し違いました。

リフォームでも何でも構わないからすぐにでも開業してパン屋さんを始めたいと
いうご夫婦の意見をいさめて、リフォームや新築を思いとどまらせ、慎重に検討
されてはいかがですかと説き始めたのです。



すぐにでも始めたいという人間の行動をいさめて思いとどまらせることは、誰に
でも容易に出来ることではありません。

まして相手はお金を出す立場のお客さんなのですから、お客さんに気に入られる
ことがなければ商売に繋がらなくなってしまいます。

人をいさめる場合いざお話を始めたからといっても、たいてい説教じみたお話に
なってしまうのが常ですが、何人ものお客さんを相手にセールストークを磨いて
いき、お客さんの心理を読んで持っている意識を上手に覆すことで何件もの実績
を重ねていったNさんには言葉と行動に自信がありました。

Nさんは最初から夫婦が望んでいる新築やリフォームの話を深く聞くことはしま
せんでした。それよりもご夫婦がどのような事を望み、何を重視して生活をして
いるのか、じっくり聞き取り観察することから始めていったのです。

建築とは何も無関係なお話しかせず、お話を続けていっても肝心なリフォームや
新築のお話をご夫婦に全く出していかなかったのです。



ご夫婦は最初に会った時、Nさんが建築のお話を全くしない事に少々拍子抜けし
た様子でしたが、Nさんと何度も関わっていくうちに、次第にNさんに対して打
ち解けていき深い話を語り始めていきました。

Nさんもそれこそ機会があればご夫婦の元に何度も足を運び、Nさんが勤めてい
る会社だけではなくご夫婦の自宅にも訪問して聞き取りと対話を繰り返しました。

Nさんはご夫婦が毎日の生活に関わること、ご夫婦の趣味や好み、夫婦間が普段
から意識している事など、生活に関わるありとあらゆる事について詳細に聞き取
りを繰り返していきました。



お話を深く聞いてみると、このご夫婦は2人そろってずっと前から趣味でパンづ
くりを続けていたことが解りました。

Nさんはご夫婦の自宅にお邪魔する機会をつくり、家じゅうを見渡してみると、
自宅には業務用と勘違いしてしまうようなシステムキッチンがあり、立派なオー
ブンレンジも既に持っていることが解りました。

夫婦そろって社交的なうえにお料理が好きで、休日になると夫婦2人で一緒に料
理を作り家族や友人知人、会社の上司や後輩、親せきなど、ありとあらゆる人々
に自分たちの料理を振る舞っていたのです。

それに夫婦そろって食べ歩きが趣味で、自分の住んでいる地域のいろいろなお店
をかなり詳細に網羅して、その情報を全てインターネット上に記録していました。
パソコンを駆使して自作のブログを立ち上げて、毎日のように更新している事も
解りました。




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Nさんはご夫婦の趣味や好み、意識している事や考えていることなど詳細に聞き
出し、今後のプランを考えていきました。

ご夫婦が現在持っている財産は親の代から住んでいる自宅があります。会社勤め
をしていたので退職金と貯蓄がいくらかはありますが、それほど高給取りではな
いうえに退職金もわずかでしたので、巨大な設備投資が出来るほど資金に余裕は
ありませんでした。

ただし幸いなことに実家があり毎月の家賃には困りません。もちろん住宅ローン
を抱えていません。これは商売を始めたい人にとっては有利に働きます。商売を
続けていくうえで支出する毎月の支払いが家賃の分だけでも少なくなるからです。

調べてみるとご夫婦にとって状況はかなり有利に働いています。自営業者になる
のは今回が初めてですが、住宅ローンや毎月の家賃を抱えて生活している人達よ
り開業する負担はかなり少なくなります。



ただしあくまでも毎月の生活に関わる負担が少なくて済むということだけです。
何の準備も無くいきなり商売を始めたからと言って、それがうまく続いてくれる
とは限りません。

ご夫婦が今住んでいる自宅を新築やリフォームをして、新しくパン屋さんを始め
ることは、住宅ローンを組んで借金を抱えれば簡単そうです。ただしNさんには
ひっかかる事がありました。

パン屋さんを開業させたからといって、それが続く保証が何もないのです。

最初は開店した目新しさでお客さんが寄りつくかもしれませんが、次第に忘れら
れてお客さんが寄りつかなくなることが心配でした。お客さんが来なければ商売
が続かず、商売が続けられなければ毎日の収入は途絶えてしまいます。

最初は上手くいっても次第に忘れられていき、商売が続けられなくなることは充
分に考えられます。商売がうまくいかず、生き詰まった時にひとつの商売だけで
は毎日の生活にとても足りるような金額は稼げません。

それなのでNさんは、まず大きな設備投資をせずに固定したお客さんを見つけて
いき、固定客がついてからリフォームや新築に踏み込むべきだと、ご夫婦に提案
をしてみたのでした。




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現在の状況で独立して新しくお店を持ってパン屋さんを始めるには危険性が高す
ぎる。資金的には難しいので新たに投資はせず、最低限の投資で済ませて現在持
ち合わせいる物で何とかしていきたい。

Nさんはこう分析して、お客さんにお話を切り出してみたのでした。

「いきなりパン屋さんを始めたからと言ってすぐにお客さんが集まることはない。」

「売り上げが伸びず続けられなくなる可能性があるので、まずお客さんを見つけ
ながらお店を持たれるのはどうでしょうか。」

この点についてはお客さん自身も気が付いていました。

Nさんには今まで何度も通い詰め、話し合いを重ね、お客さんと培ってきた信頼
がありました。Nさんはご夫婦に解りやすく説得力のある上手な説明を重ねてい
きまして、素直にNさんのお話に耳を傾けてもらえたのです。



Nさんはご夫婦の自宅を観察していて、業務用と勘違いしてしまうようなシステ
ムキッチンがあり、立派なオーブンレンジも既に持っていることに気がつきまし
た。これは上手に使えそうです。

大勢のお客さんに自分たちの料理を振る舞うことが出来る設備が既に整っている
のですから、無駄な設備投資を行わなくても、今ある設備をフル活用してパン造
りが出来そうなのです。

ご夫婦はNさんの提案通り、自宅のキッチンをフル活用して、そこで作れるもの
から売り始めて、徐々に商品を広げていくことから始めることにしました。

幸いご夫婦は仲睦ましく、お互いに仕事を分担して助け合うことが出来るのです。
スタッフは夫婦2人だけの小さなパン屋さんですが、考えている事、感じている
こと、意識していることは一緒ですので仕事は順調に進んでいきます。



ご夫婦が自宅でパン屋さんを始めると同時に、得意客を見つけて固定していかな
ければなりません。これはご夫婦だけではどうにもならないので、Nさんの助け
が必要になります。

ご夫婦は退職時に繋がりのあった職場の上司や同僚、先輩や後輩といった人たち
に声をかけて回り、少しでも自分たちが造ったパンを買ってもらえるように売り
歩きました。


Nさんも自分の人脈を駆使して、ご夫婦のパン屋さんをあちこちに売り込んでい
くことにしました。Nさんがパン売り歩くその先ですが・・・。



 ここでお話しは途中になりますが、次回のメールマガジン
 「ただ今大工修行中!」へとお話しは続いていきます。

 今回のお話しの続きは“不動産物語 Part3 2回目”として、
 1月 13日の配信となります。




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【 編集後記 】



僕は大工さんの仕事をしながら同時に家電製品の販売支援員もしていますので、
今いちばん売れる時期である年末は家電量販店からのお仕事が舞い込んできて
とても忙しくなります。

世の中不況と言われていますが悪いことばかりでもありません。世の中の状況
に合わせるように家電製品も値下がりしていまして、とてもお買い得感が出て
いますので家電製品は堅調に売れています。

不況といいましても、時代の空気に合わせてそれなりに毎日の生活は出来てい
くものです。世の中って上手く出来ています。

これからボーナスが支給されていくので、年末商戦が本格化して家電製品の売
り場も非常に活気が出てきます。

今年の年末とお正月休みは既にお仕事が決定していまして、去年に引き続きほ
ぼお休み無しになりそうです。読者の皆様がお休みをしている時は忙しく初売
りで家電製品を売っていることでしょう。

読者のみなさまへ、素敵なお正月を迎えられますように。



 次回の「ただ今大工修行中!」第122号は、通常通りの配信日である
 2010年 1月 13日の配信で予定しています。


 あなたのこのメールマガジンに対する意見やご要望をお聞かせください。
 読者の皆様からのご意見、ご感想、お便りお待ちしています。

 現在は月1回の配信、13日のみの配信日となっています。
 『 ただ今大工修行中! 』 配信日は毎月13日、27日
 ホームページ http://homepage3.nifty.com/jean_prouve/
  e-mail   forbizm@nifty.com
  発行者   M・KAI(エム・カイ)
	

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 お手数ですが、ご自身でおこなってください。

 http://www.mag2.com/m/0000115674.htm

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