2008/07/27
『 ただ今大工修行中! 』 第102号
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 『 ただ今大工修行中! 』 第102号 2007年 7月 27日 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【 ごあいさつと、前回からの予告 】 「ただ今大工修行中!」読者のみなさまこんばんは。 今回号から新たに購読を始められた読者の方へ、始めまして。 ただ今大工修行中の M・KAI(エム・カイ)と申します。 今回号では、前回号での予告通り【 シロアリについて 3回目 】お話しを していきます。 それでは、お話しさせていただきます。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 【 シロアリについて 3回目 】 始めてこのメールマガジンを読まれる方へ向けてお話しをしています。 これから始まるお話しは、前回号のメールマガジンから続いています。 以前からこのメールマガジンを読まれている方であればご存知だと思います。 いつもの事なのですが、前回号を読まれていない読者の方へ向けてお話しをお さらいすることから始めています。 前回のメールマガジンではこのような内容でお話しを進めていました。 〜☆〜 世の中では忌み嫌われ、ゴキブリと同じように姿を現しただけでもすぐに駆 除騒ぎをおこされてしまう「シロアリ」がいます。 シロアリは世の中一般的には家を食べてしまう「害虫」と言われているので すけれども、実を言いますと、家を食べるシロアリは自然界では少数派なの です。 世の中では「家を食べてしまう害虫」というイメージが強いのですが、世界 中で2891種確認されているシロアリの中で、木材に害を及ぼしてしまう のは83種類だけでして、全体から見るとほんの3パーセントくらいなので す。 〜☆〜 前回号の【 シロアリについて 2回目 】詳しく読んでみたい方は、まぐま ぐバックナンバーから探してください。 まぐまぐバックナンバー参照 http://www.mag2.com/m/0000115674.htm 今回号も前回号からの引き続きとなる、シロアリについてのお話しです。 日本において昔からいる「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」とは違う、 今までの予防法では対処できない種類のシロアリが、最近現れるようになっ てきたのです。 そのシロアリとは・・・と言います。 皆様が気になるこのシロアリについてお話しを進めていく前に、ちょっと気に なるシロアリ駆除業者の「謳い文句」についてお話しを進めていきます。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 読者の皆様でしたらゴキブリはご存知でしょう。シロアリ駆除業者の中にはこ ういった謳い文句でシロアリ駆除を薦める業者がいるのです。 「床下にシロアリ駆除剤を撒く事で、ゴキブリまで駆除できますよ。」 このような謳い文句を口に出す駆除業者には要注意です。これはゴキブリに対 して全く見識がないと言っているようなものなのですから。 ゴキブリの場合、床下に殺虫剤を撒いただけでは駆除できません。 ゴキブリは台所の戸棚の裏や家具のすき間に潜んでいたり、水周りに全く関係 のない2階の部屋にだって潜んでいます。家の中でしたら床下だけではなくど こにだって生息出来るのです。 それなので、床下でシロアリ駆除をしたからといってゴキブリ駆除までは出来 ないのです。 シロアリ駆除剤を撒く事によりシロアリだけではなく、ゴキブリなどの床下に 潜んでいる全ての昆虫類が全滅し、ゴキブリまで駆除出来たたかのように感じ るだけなのです。 ゴキブリ相手に格闘した経験を持っている人ならば解ると思いますが、ゴキブ リは少々の殺虫剤をかけたくらいでは死ぬことはありません。かなり生命力が 強いのです。 シロアリを駆除するついでにゴキブリまで駆除できますよという宣伝文句を使 って駆除剤を撒くことは、しぶといゴキブリですら死んでしまうような強力な 殺虫剤を大量に撒いているのと同じです。 ゴキブリに殺虫剤をかけた経験のある方であれば気がつけるはずです。あれだ けしぶといゴキブリですら死んでしまうような殺虫剤を大量に撒いているとい うことは、人間にとってもかなり危険では無いでしょうか? そんな強烈な薬品が人間にかかったり、吸い込んだりしたらその後どうなるの でしょうか? それだけ危険な物質を大量に自分の家の床下に撒き散らしている可能性だって 考えられるのです。 これはあるシロアリ駆除専門家の方の言葉なのですが、シロアリ駆除の基本は 「目標にしている昆虫以外まで駆除をしない。」ことだそうです。 どういった事なのかというと、床下に潜む昆虫をむやみに駆除してしまうこと で床下の生態系が乱れてしまい、逆に床下のカビが異常に繁殖してしまう原因 を造ってしまうからだそうです。 ゴキブリが一緒に駆除できるのではなく、ゴキブリが減らない駆除こそ、実を 言いますとシロアリ対策にとっては正しい方法ということです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ メールマガジンおよびWebログ、相互紹介を募集しています。 詳しくは e-mail forbizm@nifty.com までご連絡ください。 なお懸賞系、在宅ワーク系、サイドビジネス系、出会い系、アダルト系は ご遠慮願います。 発行者 M・KAI(エム・カイ) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ところで、冒頭で触れた気になるシロアリについてのお話しをしていきます。 日本において昔からいる「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」とは違う、今 までの予防法では対処できない種類のシロアリが、最近現れるようになってき たのです。 そのシロアリの名前は、もともと日本に居なかった外来種である「アメリカカ ンザイシロアリ」といいます。 「アメリカカンザイシロアリ」は、日本において昔からいる「ヤマトシロアリ」 と「イエシロアリ」とは違いまして、伝えられてきた予防法では対処できない 種類のシロアリなのです。 ちなみにどのような特徴を持ったシロアリなのか、お話しをしていきます。 もともとの生息地域は名前の通りアメリカでしてアメリカ西海岸が原産です。 来日したルートは、輸入された家具や建材からと言われていますが、はっきり とした事は解っていません。 アメリカから輸入された家具や建材がシロアリと一緒に日本各地へと運ばれて きまして、日本各地に定着してしまった外来種なのです。 1976年に東京で発見されてから鹿児島、福岡、広島、兵庫、和歌山、大阪、 福井、三重、神奈川など全国数十ヶ所で発見されています。 アメリカカンザイシロアリには、今まで伝えられてきた予防法が通用しない事 が、恐ろしい状況を生み出し、さらに被害を広げてしまう要因に繋がっていっ てしまうのです。 ちなみにどのような点で恐ろしいのかと言うと、家への侵入に対しての予防策 がない事なのです。この点についてはプロのシロアリ駆除業者ですら頭を抱え て困っているのです。 もともと日本にいるイエシロアリやヤマトシロアリは湿気が大好きなので、侵 入ルートは常に床下からでした。それなので床下に薬剤処理などをすれば一定 の予防効果があったのです。 しかし、アメリカカンザイシロアリの場合は侵入経路が床下からとは限らず、 屋根裏からでも窓枠からでも、どこからでも侵入が可能なのです。 そしてイエシロアリやヤマトシロアリとは違い、基本的に湿気がなくても平気 なのです。 アメリカカンザイシロアリの好物は名前の通り「乾材(かんざい)」でして、 乾燥した木を好むのです。羽アリが適当に舞い降りた場所にある木から食べて いくのです。 このシロアリは根本的な侵入予防方法がなく、家から家へと次々に侵入してい き、鉄筋コンクリートのアパートであろうが木製の内装を食い散らかしていっ てしまうのです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 被害箇所を食い尽くし巣から飛び立った羽アリは別の場所へ移り、新たに巣を 造るのに適当な場所を見つけ、そこからまた食べていくのです。 アメリカカンザイシロアリの好物は乾材なので、乾燥した木でしたら家の柱や 梁だけではなく、家具や窓枠、額縁だって食べていくのです。 そして食べ尽くした後、また別の場所へと移っていきます。これを繰り返して いくうちに、周囲のそこいら中を食べ尽くしていくのです。 アメリカカンザイシロアリの場合、被害が早いイエシロアリとは違い、被害の 進行が遅い事も事態を大きくしている要因です。 被害の進行が遅いため住んでいる方が実際に被害に遇うまで気がつく事が遅く、 駆除されずに被害が広がる場合があります。 生息を始めてから被害が見つかるまでに10年程度かかる事も多くありまして、 気がついたらいつのまにか家中に被害が広がっているのです。 アメリカカンザイシロアリの場合、巣から飛び立つ時期が4〜7月と決まって いるヤマトシロアリやイエシロアリとは大きく違うところがありまして、集団 ごとに巣から群れをなして飛び出す時期が異なっているのです。 飛び立つ条件さえ整えば、アメリカカンザイシロアリの羽アリは時期に限らず 小数ずつ年中飛び立っているのです。 そしてアメリカカンザイシロアリの場合、小集団ごとに分散して営巣する為、 ヤマトシロアリやイエシロアリのように被害箇所同士の繋がりがほとんどない のです。 どこからともなく羽根アリが現れて着地し、家のどこからでも食べていく。そ れなので家への侵入を食い止めるのはまず無理なのです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ これはあまり大きく伝えたくない事なのですが、以前僕がシロアリ関連の工事 に携わったときに、そこで住んでいる方が偶然シロアリの写真を残していたこ とがありました。 住んでいる方はどのようなシロアリか知りたくて業者に見せていたようなので 気がついていませんでしたが、僕に見せてくれたその写真に写っていたのがま さに「アメリカカンザイシロアリ」だったのです。 生息域として今まで伝えられてこなかった埼玉県でも確認した事がありますの で、生息地が日本全国にかなり広がっている可能性が高く、現在ではイエシロ アリやヤマトシロアリと同様、日本に広く定着している可能性が大きいといえ るのです。 そしてアメリカカンザイシロアリについてもうひとつ困った事は、被害に関わ った人間がさらに被害を広げている部分もあることなのです。 噂話などで近所に悪い影響が出るのを恐れる住民が、話しを公にしたがらない 事も、被害をさらに広げているひとつの要因なのです。 被害に気がついても、住民は話しを公にしたがりません。事態に関わってしま ったプロの業者も守秘義務があるため、お客様の意向に反する事は出来ません。 場合によっては風評被害が出てしまい地価が下がる事を恐れる地域の不動産業 者などから駆除に反対され、被害がさらに広がってしまうこともあるのです。 住民の資産価値に関わる事態があるにも関わらず、シロアリについては予防な どの対策に取り組む自治体もありません。あってもせいぜい広報誌で注意を呼 びかけるくらいです。 家を所有する方の資産価値に関わってきてしまうので、駆除はしたい。ただ、 完全に駆除する方法がない上に、見つかったら逆に駆除に反対されてしまう。 今のところアメリカカンザイシロアリについて取れる対策と言うのは、こまめ に定期点検を行い、見つけたら経過を観察して、適正に駆除をしていく。これ くらいしか取れないのです。 どんなシロアリに対しても、シロアリ駆除業者さんに定期的な点検を依頼する 事が、やはりいちばんの対策になるようです。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 【 編集後記 】 「もし地球が明日なくなってしまうとしたら、あなたは何を最後に食べたい か?」 時々呼びかけられるこの質問に対して、僕はどうしても答えられないのです。 なぜ答えられないのかと言いますと、この状況を判断して、のうのうとご飯を 食べていられるのか?という事です。 もしご飯を食べられるとしても、食べる立場の人はいいけれども、作る立場の 人はどうなるの? 作る立場の人だって、自分にご飯を作るのではなくもっと他の事をしたいので は? 全てが無くなる事を目前にしている、こんなに切羽詰った過酷な状況の中で、 悠長にご飯を他人に作らせている鈍感さが、どうも残酷に思えるのです。 自分が住んでいる地球がこんな状況に追い込まれるのは嫌ですが、そのときは できる事なら自分でご飯を作って食べて、そして死にたいなと思っちゃいまし た。 次回の「ただ今大工修行中!」ですが、【 数学について 】もしくは【 ○ ○にまつわるエトセトラ 】どちらかでお話しをしていきます。 第103号は、通常通りの配信日であります2008年 8月 13日の配信 で予定しています。 あなたのこのメールマガジンに対する意見やご要望をお聞かせください。 読者の皆様からのご意見、ご感想、お便りお待ちしています。 『 ただ今大工修行中! 』 配信日は毎月13日、27日 ホームページ http://homepage3.nifty.com/shinei-koumu/ ブログ http://jean-prouve.cocolog-nifty.com e-mail forbizm@nifty.com 発行者 M・KAI(エム・カイ) このメールマガジンはいつでも解除可能です。 お手数ですが、ご自身でおこなってください。 http://www.mag2.com/m/0000115674.htm


