2009/02/28
★SLN-105 定額給付金と産業連関表★
★SLN−105 定額給付金と産業連関表★ 読者のみなさん、こんにちは。新さっぽろリーガルネットの楠原です。 今回は「定額給付金」について考えてみたいと思います。 マスコミでは「バラマキだ」、「人気とりだ」と評判の悪い定額給付金で すが、麻生総理はいったい何を考えてこんなことをやろうとしているので しょうか。 皆さんは日本の昔の諺で「風が吹けば桶屋が儲かる」というのをご存じか と思います。 この諺の解釈はいろいろありますが、経済の波及効果、乗数効果の神髄を 表したものともいえます。 今回麻生総理がやろうとしているのは、まさにこの経済波及効果による有 効需要の創出であると考えられます。 では2兆円のバラマキによってどれくらいの経済波及効果が生まれるので しょうか。 実は誰にでも簡単に計算できる方法があります。 総務省統計局の産業連関表のページに飛んでみましょう。 (http://www.stat.go.jp/data/io/index.htm) そのページの「産業連関表の仕組み」をダブルクリックしてみてください。 そして産業連関表の仕組みのページの一番下にある 「経済波及効果を計算してみましょう(平成17年産業連関表(速報)逆行 列係数表(34部門別))」 をダブルクリックしてみてください。 さらに、表れたページの 「分析シートはこちら(エクセル:49KB)」 をダブルクリックすると、エクセルシートが現れます。 例えば、今回の定額給付金で2兆円のバラマキで、商業部門で新たに2兆 円の需要が創出されると仮定して、「22 商業」の横の黄色いセル(D29) に20,000と打ち込んでみましょう。(2兆円=20,000億円) そうすると、さまざまな部門で1兆円の波及効果が新たに創出されて、合 計3兆円の需要が創出されることがわかります。 こうして見ると、16日に「2008年10〜12月期のGDPが年率換算でマイ ナス12.7%」といったセンセーショナルなニュースが流れる中で、定額給 付金にも一定の効果があるとも考えられます。 私は特に定額給付金の熱烈支持者というわけではありませんが、もう少し 公平な観点から。国民一人ひとりが考えてみる問題ではないのかなと感じ ています。 定額給付金については、実現した場合、支給方法は各市区町村に任せられ るようですが「申請方式」などの場合には、寝たきりの人の申請の代行な ど、我々士業の人間としても、何かお役に立てる場合があるかもしれませ ん。 ところで、「産業連関表」ですが、このようなすごい表を作っているのは 世界中で日本だけです。 (高度経済成長期の計画経済のもとになっています) しかも5年ごとに作り続けています。 こういう日本人の叡智を生かし、なんとかこの不況を乗り切って行きたい ですね。 では皆様、またお会いしましょう! (今回のメルマガは 楠原義弘 が担当しました。) <本メルマガにおいて,守秘義務上必要な場合は,依頼人の承諾を得て掲 載しています。> SLN → http://www.h7.dion.ne.jp/~sln/ ブログ → http://blogs.dion.ne.jp/npo_sln/ 登録・解除 → http://www.mag2.com/m/0000115599.htm バックナンバー → http://blog.mag2.com/m/log/0000115599 まぐまぐ! → http://www.mag2.com/



