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2008/05/24

【歴史人物のお話】転職の逸話2

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【あなたを一回り大きくする歴史人物のお話】
30.転職2

最近、増加傾向が見られる転職について、前回は成功例についてみてみました。
今回は、転職しなかったために失敗した例について見てみましょう。

主を得なかった名軍師

中国・秦は始皇帝の死とともに凋落の道を歩むことになりました。
農民・陳勝らの反乱をきっかけに各地で反乱が勃発し、その中で、漢楚の戦いの主役で
ある項羽と劉邦が歴史の表舞台に立つことになります。

項羽が叔父の項梁と立ち上がった時、軍師として迎えられたのが、范増です。この時す
でに老齢でしたが、その智謀は抜群でさまざまな献策を行いました。

その中で、范増はやがて劉邦に出会います。范増は劉邦を一目見て「仕えるべきはこの
人だった」と思ったともいわれます。ともあれ、范増は劉邦に対して高い評価をしてい
たことは間違いなく、覇権を争う前哨戦の場面では、しきりに劉邦を殺害するように進
言しています。

その後、項羽と劉邦は戦火を交えますが、その中で劉邦の謀臣・陳平の謀略で、項羽は
范増を疑うようになります。
范増はこれに対し、「大勢は決まったので、あとはご自分でどうぞ」と言い残し、項羽
の下を去りました。故郷に帰る途中に悔しさの余り、憤死したと伝えられています。

劉邦は、漢を建国後、家臣たちと項羽に勝った要因として、「自分は有能な家臣を使い
こなしたが、項羽は范増一人使いこなすことができなかった」と言ったといわれていま
す。

義理堅いのはいいことですが、それが必ずしも報われるではないというのは残酷なこと
ですね。

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【編集後記】
ずいぶん久しぶりになってしまいましたが、なんとか、メルマガの発行を続けることが
できました。ひとえに読者の皆様の応援のおかげです。
今後とも、ご利用いただきますよう、お願いいたします。

最近、転職を経験しましたので、転職なんてテーマを選びました。
若者の転職が多いとはよく耳にしますが、よくわかるようになりました。

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【おまけ】
最近、MBA(経営学修士、米国では幹部候補生として扱われることも多々あり)を目指し
て勉強してますが、その中でよく聞くのが、日本ではMBAを活用しきれていないというこ
とです。
確かに2年くらい勉強しただけで経営のプロになれるとは限らないにしても、さまざまな
ノウハウを得てきた人間を杓子定規に会社の規定に当てはめてしまうのはどうかと思い
ます。実際にそういう人材が社外に流出してしまうと会社としては決して得策ではない
でしょう。社費で派遣していたらなおさらのことです。

このほか、官民の人材交流など、人材の活用については検討すべき喫緊の課題は多くあ
るような気がします。グローバル化が進み、人材の流動性が高まっている現状では特
に。そういう意味で范増の話から日本社会が学ぶべきことは決して小さくないように思
います。
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