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「図解」は複雑な情報を分かりやすく説明するための強力な武器ですが、実は図解をするために最も欠かせない力は「読解力」です。日経Associe誌の図解力特集を執筆した発行人がその秘密を明かします。

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2009/10/22

[読み書き図解] ゴールはわかりにくいほうがいい?

        ★ 読み書き図解力を鍛え直すマガジン第353号! ★

こんにちは。昨日は海に出ていました開米瑞浩です。

なんて書くと釣りかと思われそうですが(^^ゞ 実はこういうイベントに
行ってたんです。
↓
平成21年度 自衛隊観艦式
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/kankan21/index.html

おかげで日に焼けまくり。とくに鼻のアタマが真っ赤で、赤鼻のくまさん
みたいになってしまいました(^^ゞ

っと、その話はまたの機会にして、木曜日のメルマガ行きましょう\(^^)√

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          ☆彡  目次 ☆彡
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  1.ゴール・フレーズの作り方
      ゴールはわかりにくいほうがいい?
  2.セミナーやります 「K&G方式の教えるシナリオメイキング術」
  3.使う道具は人間の思考に影響を与えるのか?
  4.編集後記

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19日、月曜日に営業コンサルタントの集団とある打合せをしていたところ
こんな話題が出てきまして
    ↓ ↓ ↓ ↓

   ゴールはわかりにくいほうがいい!!

これが結構意外な話なのであらためて当メルマガで書くことにしました。

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1.ゴール・フレーズの作り方
    ゴールはわかりにくいほうがいい?
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「成功するためにはゴールの設定が大事」とよく言われます。

メジャーリーグで実績を残した長谷川滋利の本を読んでいたときもこの話が
あって、長谷川選手は

  達成したい「ゴール」を常に設定し、
  そこに向けてしなければならないことの計画を立てて
  PLAN-DO-SEEで着実に進める

ことで、彼はリリーフながらオールスターに出場するまでに成功したそう
です。

この場合の「ゴール」は、達成したかどうかがわかりやすい明確なもの
でなければいけません。

たとえば陸上競技のゴールラインは一本の線です。そこに辿り着けば
ゴール、つけなかったらダメ、というわかりやすさ。

サッカーのゴールも要はゴールポストに入ればOK、入らなかったらダメ。

ビジネスにおける計画を立てる場合も

  明確なゴールを設定する

ということをよくやります。

ま、あたりまえの話ですわね。


ところが。
ところが、ところが、ところがです。


いついかなる時でも「ゴールは明確でわかりやすいほうがいい」と言えるか
というと、必ずしもそうとは限らないのが面白いところ。

実は、

    人に知識を教えるときには、
    ゴールはわかりにくいほうがいい場合がある

のです。

そんな馬鹿な、と思われるかもしれません。でも、本当です。


どういうことなのか、19日に営業コンサルタント氏とこの話題を話して
いたときのシーンを紹介しましょう。

 S氏(営業コンサルタント):
    要するに、「営業を成功させるにはチーム作りが大事」という
    メッセージを訴えたいわけですよ。これほとんどの会社ができて
    ないですから

 開米:チーム作りですか、そうですね・・・ちょっと気になるのは、
    「チーム作り」というその表現が分かりやすすぎるということ
    なんですけど・・・

 S氏:え、分かりやすくしちゃダメなんですか?
    普通は分かりにくいのはダメだからと言って、なんとかわかり
    やすくしようと必死になるじゃないですか

 開米:ええ、普通はそうなんですけどね。でも、相手に何かを勉強させ
    て、新しい考え方を身につけさせようという時には、最初にアピ
    ールする「ゴール・フレーズ」は、わかりやすくないほうがいい
    んです。

ここで一旦会話調をやめて書きますと、人に何かを勉強させようと言う
場合、1つのテーマごとに、

   この一言がわかったと思えればOK!

というフレーズを一言決めます。これを「ゴール・フレーズ」と言います。

この「ゴール・フレーズ」は、あくまでも、順番を踏んでひとつひとつ
理解を積み重ねていったときに最後に辿り着く一言です。
マラソンをやるなら42.195kmを地道に走らなければいけない
ように、

   前提知識1
   前提知識2
   前提知識3
    ↓
    ↓
    ↓
   前提知識N

を消化して初めて、なるほど、こういうことなんだ! と思えるのが

   ゴール・フレーズ

でなければいけません。


  開米:で、「チーム作り」という表現の何が問題かというと・・

  S氏:何が問題かというと・・・?

  開米:「チーム」って、みんな自分はわかってると思いこんでる
     ということなんですよ。
     今回のSさんのセミナーでは、

     前提知識1:ターゲティング
     前提知識2:営業プロセスマネジメント
     前提知識3:ナレッジマネジメント
     前提知識4:スキルマネジメント
     前提知識5:モチベーションマネジメント

     といった前提知識があった上で初めて身にしみてわかるのが

     ゴール:そうか、チーム作りが大事なんだ!

     というゴール・フレーズです。前提知識の部分をきちんとやら
     ないとチームがチームとして機能しないんですよね?

  S氏:そうです、その通りです。。

  開米:だから、前提の部分をきちんと勉強して欲しいんですが、
     「チーム作りが大事」というメッセージを先に言ってしまうと、
     「そんなの当たり前のことじゃないか、何をいまさら」
     と早とちりされる恐れがあります。
     本当はわかってないのに、わかってると思いこんでるから、
     その先のちゃんと勉強して欲しい前提知識のところを真剣に
     聞かなくなる可能性があるわけですよ。


また会話調をやめて書きますが、これが実は「わかりやすい説明」の落と
し穴の1つでもあります。
「わかりやすい説明」をするための鉄則に、「相手の知っている言葉で
説明する」というものがあります。まあそれは当然の話で、日本語しか
通じない相手に英語で説明したって分かるわけはありません。

ですから相手の知っている言葉、用語を使って、つまりは専門用語を
できるだけ使わずに説明するのがよい、と言われるわけです。

それはそれで間違いではないのですが、ただ、落とし穴があることは
知っておかなければなりません。つまり、

    相手が知っている用語だけを使って、不用意に
    「分かりやすすぎる説明」をすると、
    分かってないのに「そんなことぐらい知ってるよ」と早とちり
    され、学習意欲をそいでしまうことがある

ということです。


そのため、「知識を教える」場面では特に、初めて聞いた/読んだ
ときにはわけがわからないような一言をゴール・フレーズ(GF)に
使うことがよくあります。たとえば・・・・

   今日のテーマはこれ。
   GF:MACアドレスは、ネットワークインタフェースカードが
      自分宛のパケットを見つけ出すためのアドレスです」

   この一言の意味がわかれば今日の勉強は達成です。
   どうですか、みなさん、わかりますか?

と、たとえばこういう問いかけを研修の最初にかますとどうなるか。
ネットワーク技術の初心者にこんなGFを読ませてもわかるわけがあり
ません。MACアドレス??? パケット??? と、「???」で頭
がいっぱいになることでしょう。


だからこそ、すぐには理解できない内容だからこそ、ゴール・フレーズは
ゴールとして役に立つのです。これがたとえば

   GF:通信をするためには通信相手を示す住所が必要です

のようなものだと、専門用語を使わず、一般常識でわかるような概念を
アナロジーで示しているだけなので、読んだときの「???」が減って
しまいます。こういうGFは

   「わかったつもり」になりやすく、学習効果を落としてしまう

わけです。

以上、ゴール・フレーズの作り方の大事なポイント、おわかりいただけ
ましたでしょうか?

ゴールはわかりにくいほうがいい。

意外な真実なのです。




そしてこの「ゴール・フレーズの作り方」を含む実習をするのが25日の
公開セミナーです。まだ残席ありますので、お申し込み歓迎します\(^^)√
 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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2.セミナーやります 「K&G方式の教えるシナリオメイキング術」
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というわけでセミナーのお知らせです。

その名も、「K&G方式の教えるシナリオメイキング術」

Kというのは「キーワード」のこと。
Gというのは「ゴール」のこと。

この2点を手がかりに、専門的な知識を教えるためのシナリオ・メイキング
の方法を整理してみたところ、8つのステップにまとめることができました。

それが、「K&G方式の教えるシナリオメイキング術」です。

8つのステップというのは以下の通り。

1.用語を書き出す
2.通じる用語と通じない用語に分類する
3.ゴールになるフレーズを決める
4.そこにたどり着くまでに必要な用語(キーワード)の使用順序を決める
5.そのキーワードをそれぞれ「キー・フレーズ」化する
6.問いかけをするポイントを考える
7.空白にしておくポイントを考える
8.リピートするフレーズを考える

これを実際の問題でどのように展開していくか、その実例の紹介と練習
問題ワークを行うセミナーです。

今月、ある会社の依頼で大阪と東京で開催しましたが、予想以上に
好評でした。そこで、自主開催でもう一度行うことにしましたので、
教える技術に興味のある方はぜひご参加ください。

なお、今回はIT業界の練習問題を使いますので、IT業界の方には
特にオススメします。

 日時:10月25日 13:30~16:30
 場所:渋谷駅付近
 料金:10,000円(事前振込の場合1割引)

 お申し込みはこちら
 → http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P68125222

【受講生の声】
・講座の内容ひとつひとつ、難しい内容ではなくすんなり理解できました。
 早速明日からの業務で実践していこうと思います。

・一番分かったつもりになりがちなティーチングを、本質をもって見つめ
 られた体験できたのはありがたかったです。コーチングやカウンセリング
 も職場でバリバリ駆使していますが、スキルを誰かに伝え(教え)るのは
 なかなかうまくいきません。このあたりのもどかしさも解決しそうです。

・すばらしい講義をしていただき、ありがとうございました。
 人へ物を伝える機会というものは、身近な機会として
 多々存在します。
 プレゼンテーションや勉強会の講師などを行う際の
 ポイントを学ぶことができました。



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3.使う道具は人間の思考に影響を与えるのか?
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大学に入った頃には「将来の夢」のどれもこれも現実的なものとは思え
なくなり、元気がなくなって、勉強もせずバイトもせず遊びもせず人とも
会わず、ほとんど引きこもってマンガを読むだけの毎日を送っていた私が
気づいたこと。それは、

    紙の上での表現技術には大きな可能性がある

ということでした。

そして、日本のマンガで培われてきた表現技術のスゴさというものにつく
づく感心した私の次の行動は、図書館に行って世界の美術全集を手当たり
次第にめくってみることでした。


ソースを覚えていないのですが、幕末期に日本にやってきた外国人が、
日本人に医療技術を教えた際のエピソードとしてこんな話を聞いたこと
があります。

    日本人は皆、「フデ」という道具を使って器用に文字を
    書く。しかも、学んだことはどんなことでも、簡単な「絵」を
    描いておくのには驚いた。

要は勉強するときにメモ書きで簡単な絵、図を描いている、という、
ハア? そんなに珍しいですか??? というようなことに驚いている
わけです。

驚いた、というぐらいですから、他の国ではなかったケースなのでしょう。

で、なぜそういう現象が起きたのだろう? と私は疑問を持ったわけです。

江戸幕末期に西洋の技術を学ぼうとした日本人が、みんなあたりまえの
ように使っていた「絵図を描いてメモを取る」というこの習慣は、西洋人
を驚かせるものだった。

なぜそんなことが起きたのか?

と考えたときに、ひとつ思い当たったのは、使っている「道具」の違いです。

江戸時代の日本人は、絵と文字を「筆」という同じ道具で書いていました。

一方、ヨーロッパでは文字はペンで書き、絵は筆で書く、というわけで使う
道具が違います。

このことが、両者の習慣の違いを生み、

   「日本人はみんな絵を描きながらメモを取る!」

という驚きにつながったのではないか?

と、私はそんな仮説を持ったわけです。

そこで、その仮説を確かめるにはどんな方法があるか? と考えた私が
向かったのが大学の図書館というわけでした。

                     (つづく)

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■ITアーキテクト誌の最終号が9月25日に発行されました!

ITアーキテクト誌:http://www.itarchitect.jp/
「アーキテクトのための頭の体操」最終回は、
「小さな成功体験がモチベーションを作る」というお話です。


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【編集後記】
海上自衛隊の観艦式では、横須賀から潜水艦救難艦「ちはや」に乗艦して
参りました。

日本というより世界の海を守る海上自衛隊いやいや日本海軍への進化発展に
私も及ばずながら貢献したいものです\(^^)√

まあ、この話は別なところでたっぷりと(笑)

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