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「図解」は複雑な情報を分かりやすく説明するための強力な武器ですが、実は図解をするために最も欠かせない力は「読解力」です。日経Associe誌の図解力特集を執筆した発行人がその秘密を明かします。

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2009/10/05

[読み書き図解] 紙媒体でも「時」の表現ができるという気づき

        ★ 読み書き図解力を鍛え直すマガジン第348号! ★

こんにちは。教えるためのシナリオ構築請負人、開米瑞浩です。

  「教えたいコンテンツはある」のに、それを「教えるためのシナリオ」
  へと落とし込めない講師のために、代わってシナリオ化してしまうのが
  シナリオ構築請負人。講師の裏方で働く日の当たらない仕事(笑)
  ですが、これがなかなかとっても面白いんですよ。

さて、ちょっと時間が空いてしまいましたが、

 前号  346:将来なりたかったもの
 前々号 347:将来の夢は、ありません!

の続編です。


■マンガを読みながらやっていたこととは?

一応私にも子供の頃は「将来の夢」ってやつがありました。

 プロ野球選手になりたかった小学低学年時代。
 将棋棋士になりたかった高学年時代。
 小説家になりたかった中学・高校時代。
 天文学者になりたいという気持ちもありました。
 数学も好きでした。

しかし大学に入った頃にはどれもこれも現実的なものとは思えなくなり、
元気がなくなって、勉強もせずバイトもせず遊びもせず人とも会わず、
ほとんど引きこもってマンガを読むだけの毎日を送っていました。

というところまでが前回の内容でした。


ところがそんなある日のこと、大学生協2階の書籍売り場の一角で、
あるマンガを目にしたんです。

またマンガかよ! とかツッコミが入りそうですが(^^;;

当時で確か12巻まで刊行されていたシリーズもので、その12巻分が
全部平積みで並んでいたのですごく目立ってたんですね。

その中に、たいへん印象的なシーンがありました。

それは、2人の剣術士が真剣で果たし合いをするシーン。
双方の服の一部を切ることが勝利条件だったので、殺し合いではあり
ませんが、ただ真剣を使う以上は死ぬ可能性もあるというそういう
勝負。

このシーン、斬り合い自体は一瞬です。
でも、その前の「対峙」の時間があるわけです。

双方の剣士が向き合って構える。
そして小刻みに動きながら様子を見て隙を狙い・・・
ここぞ! というところで飛び込んで斬り合う

斬り合い自体は1秒もないような一瞬の出来事ですが、その前の
「対峙」は数十秒、きわめて緊迫した空気が流れる時間。

その数十秒間を、そのマンガは実に実にうまく表現していました。

   こりゃ、すげぇ・・・・こんな描き方ができるんだ・・・!!

初めて読んだとき、私は本当に感心したんですよね。


■紙媒体でも時間を表現できる! ということは・・・・

これが映画やアニメだったら別にどうということはありませんが、マンガ
ですから、紙の上なんです。
読者の読むペースを、作り手側でコントロールできない紙媒体で、
対峙する数十秒間の「静」、そして一瞬の斬り合いという「動」、
この静→動の演出を、紙媒体でやってしまっている。
それをここまで見事にやってのけている作品を見たのは初めてでした。

すげえな・・・と思ったわけです。

紙の上でも時間を表現できるんだ、ということに私はこのとき気が
つきました。

と同時に、「表現技術」にはもっともっと可能性があるのではないか?

と思ったんです。

表現方法を工夫すれば、なかなか説明しにくいものでも何倍もわかり
やすく表現できるのではないだろうか・・・・?

勉強もせずバイトもせず遊びもせず人とも会わず、ほとんど引きこもって
マンガを読むだけの毎日を送っていた私はこのとき、そんな着想を得て、
そして・・・





さらにマンガを読みまくりました(笑)

なんたってマンガで得た着想なんですから、マンガの世界を探るのは
当然でしょう。

このとき分ったことがいくつかあります。

  まず第一に、表現方法は「作者の発想に制約される」ということ。
  第二に、表現方法は「読者の能力にも制約される」ということ。

↑これだけ書くとあたりまえのようでもありますが、たぶん抽象的すぎて
意味不明ですよね。次号でもう少し詳しく書きます。

何にしても、このとき得た着想から「表現技術」をあれこれと探った
ことが、現在の

   教えるためのシナリオ構築請負人

稼業に役に立っているのは間違いありません。


■図書館に行って美術書を総ざらいしたそのワケは?

ちなみに、私はさっき書いた

  まず第一に、表現方法は「作者の発想に制約される」ということ。
  第二に、表現方法は「読者の能力にも制約される」ということ。

この2点について確証を得るために、このころマンガだけでは足りなく
なり、大学の図書館に行って世界の美術全集のような本を手当たり次第
にめくって見ていたことがあります。

いったい何を探していたのか? それは、また次号にて。

  (つづく)


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■ITアーキテクト誌の最終号が9月25日に発行されました!

ITアーキテクト誌:http://www.itarchitect.jp/
「アーキテクトのための頭の体操」最終回は、
「小さな成功体験がモチベーションを作る」というお話です。


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【編集後記】

ただいま、大阪へ向かう新幹線の車中。
最近の新幹線の車内は東京~新大阪間で無線LANが通じるんですねぇ。
なぜかメール送信がうまく行きませんが、メルマガ発行はWEBから
できるのでたぶんこのメルマガは出せることでしょう。

それにしても、いっぺんこのまま博多まで行ってみたい!
と、西へ向かう新幹線の車中ではいつも思ってしまうワタクシでした。

                   (もうすぐ米原あたりかな)
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【追記】
私がセミナー講師業をするにあたって大変役に立つ勉強をさせてもらった
水野浩志さんの新刊「結果を出す人の勉強法」が刊行されました!

  結果を出す人の勉強法
  http://sp.m-stn.com/info_book/present/

結果を出す、つまり成功する、ために数々の勉強をしてみてもまったく
役に立つことなく一度は人生のどん底に追い詰められた水野さんが、
結果を出せるようになってから振り返って書いているだけに説得力抜群!

結構今のワタシにとっても、我が身を振り返って「アワワワ、こ、これ
はいかん!」と反省させられるような話が多くてねぇ・・・

最右翼はこれかな?
↓
「9考えて1行動するを100セットする習慣をつけよう」

・・・・いまだにこれがなかなか不十分なワタクシでした。

                  (まもなく京都)
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