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「図解」は複雑な情報を分かりやすく説明するための強力な武器ですが、実は図解をするために最も欠かせない力は「読解力」です。日経Associe誌の図解力特集を執筆した発行人がその秘密を明かします。

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2009/02/23

[読み書き図解] 防犯の見出しで考える概念分析

        ★ 読み書き図解力を鍛え直すマガジン第324号! ★

こんにちは。 概念分析屋の開米瑞浩です。

   名古屋地区で2度目の公開講座が近づいてまいりました!
   不況の時期だからこそ、勉強をして力をためることが大切ですね!
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    ■3月6日(金)10:00〜17:00 
    アイデア・思考を見える化させる
    「論理力×図解力」 トレーニング研修
    http://www.chusanren.or.jp/sc/sdata/1726.html
    会場:名古屋 中部産業連盟ビル 研修室
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さて、実は今日は概念分析勉強会・第7回の開催日。
あと一人だけ空席あります。正午まで受付可能ですので、興味のある方は
こちらを見てお申し込みください。
   ↓
  ■概念分析勉強会・第7回のお知らせ
  http://ideacraft.jp/wp/?p=45

概念分析というのは、たとえば何かを教えようとするときに、教える
内容がどんな「概念」から構成されているかを分析する活動です。

「概念分析」という言葉が難しそうに見えますが、別に難解な理屈がある
わけじゃないです。

大事なのは実は

   「問題」に対して自分自身が持っているイメージを
   ハッキリ自覚し、明確にすること

なんです。

実例で行くほうがいいので、たとえばこんな文面を見てみましょう。
↓
  <防犯の見出し 課題テキスト>
  犯罪に巻き込まれないためにやっておきたいこと
    (1) 【A】家族で防犯について話し合う時間を持つ
    (2) 【B】住む町で発生した犯罪事例を知る
    (3) 【C】防犯対策の方法を知る
↑
これは、地域の防犯のために各家庭で行うべきと言われている項目の
一例です。

ざっと見た感じ、別に難しいことは書いてませんね。一度読めば誰でも
理解できる、そんなレベルの内容です。

概念分析をやらなかったら、たぶんこの箇条書きをそのまま使ってしまう
ことでしょう。

それでも多分通じるんですが、概念分析をするとどうなるかというと!


■まず、箇条書きの各項に見出しをつけます。

  <見出しをつけた状態>
    (1) 【A 議論】家族で防犯について話し合う時間を持つ
    (2) 【B 事例】住む町で発生した犯罪事例を知る
    (3) 【C 対策】防犯対策の方法を知る


■そして、見出しを使って全体の要約を考えます。

  <要約パターン1>
   犯罪【B 事例】とその【C 対策】を調べて、それを家族に
   【A 議論】させよう


すると、「あれ? 変だな?」 という部分がたいてい出てくるん
ですね。

たとえばこれを田中さんと鈴木さんという2人の人が話している場面
で書くと、

  田中さん:さて、家族が地域で犯罪に巻き込まれないようにする
       ために、家庭でやっておきたいことを確認しようか
  鈴木さん:そうだね、しようしよう。
  田中:まず(1)家族で防犯について話し合う時間を持つこと。
     これいいかな?
  鈴木:まあ当然必要だよな。オッケーオッケー。次行こう。

↑これは見出しをつけてない状態です。(1)条を確認したところ、
異議無し! でそのままスルーされてしまいました。
でもこの2人、本当にこの第(1)条を同じイメージを持って読んでいる
のでしょうか?


■見出しと要約が隠れた解釈の差を浮き彫りにする

その後田中さんと鈴木さんの2人が最後のまとめに入った場面を見てみま
しょう。

  田中:以上! つまり要するに

        犯罪【B 事例】とその【C 対策】を調べて、
        それを家族に【A 議論】させよう

     ってことだよね!
  鈴木:・・・・え? 議論?
  田中:議論でしょ? 話し合うんだから。なんかおかしい?
  鈴木:いやちょっと待って、議論というよりは「周知」という
     イメージなんだけど。
  田中:ええー? 周知?

        犯罪【B 事例】とその【C 対策】を調べて、
        それを家族に【A 周知】させよう

     そうかなあ・・・やっぱり議論じゃない?

その後田中さんと鈴木さんが詳しく話をしてみたところ、2人は
「家族で話し合う」というところをそれぞれ次のようにとらえて
いたことがわかりました。

 <田中さんの解釈>
  ある程度成長して、合理的な判断力を持った「大人」の家族を
  イメージしていた

 <鈴木さんの解釈>
  幼い子供がいることを想定して、「つべこべ言わずにこうしな
  さい!」と教え込まなければいけない状況をイメージしていた

分かってみれば「なーんだ」というような話ですが、気をつけたいのは、
箇条書きをナマで確認していた段階では2人は解釈のズレに気がついて
いなかった、ということです。

  <問題のシーンを再掲すると↓>
  田中:まず(1)家族で防犯について話し合う時間を持つこと。
     これいいかな?
  鈴木:まあ当然必要だよな。オッケーオッケー。次行こう。

第(1)条を見出しのない状態でナマで読んでいる間、2人は

   当然だよな、オッケーオッケー

でスルーさせてしまったわけです。

現実にこういう問題は非常に多くの職場で起こっています。

確認事項を箇条書きにまとめて、それぞれ確認したつもりでいても、
お互い「問題なし」と確認したつもりでいても、実際にはそれぞれ
違うイメージで理解していた、というケース、非常に多いんです。

それを防ぐためにはどうすればいいのか?

単純な話、ここまでやったように、

   見出しをつけて要約する

というステップを入れることが非常に有効です。

ここ大事なので強調します。

   見出しをつけて要約することは、
   解釈のズレを発見する上で
   非常に非常に非常に非常に有効なのです。

「概念分析」というのは結局のところこれをすることなんです。

ただ、理屈はそんなふうに単純でも実際にやってみるとこれが一筋縄
ではいきません。

決して簡単ではありません。でも、それは必要なことであり、やらな
ければならないのです。

そんな「見出し&要約」の概念分析ワークを体験してもらうのが、
「概念分析勉強会」の目的です。

とりあえず、2月最後の概念分析勉強会は本日開催。

最後の1席、お申し込みお待ちしてます\(^^)√

  ■概念分析勉強会・第7回のお知らせ
  http://ideacraft.jp/wp/?p=45

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【編集後記】おおっと、赤が出ない!!

前号で「色分けをすることの是非」を書いたタタリか否か(笑)
なんとその直後に「色」がらみのトラブルに見舞われてしまいました。

金曜日に研修のためにある会社にお邪魔したときのこと。
その会社では通算20回以上やっているので勝手知ったる会場で、いつもの
ようにパソコンをプロジェクターにつないでみると・・・

    あ、赤が出ない!!!!

なーんとプロジェクターの画面上、赤系の色が全部黒になって出てしまって
いるのです(涙)

ま、まあ私の場合はもともと色をほとんど使ってないので、赤が出なくても
なんとかなりましたが、ちょっとしたドキドキ体験ではありました。

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<「営業」に悩んでいるすべての働く人への贈り物>
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開米への研修、原稿のご依頼等についてのお問い合わせ方法は
下記ページをご覧ください
http://ideacraft.jp/mt/2005/12/contactinfo.html



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