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2009/11/04

週刊アラブマガジン Vol.274 2009.11.04発行

Vol.274 2009.11.04発行

     ◆◇◆ 『週刊アラブマガジン』 ◆◇◆

【今週の目次】

1.出産と誕生にまつわる習慣(上)
2.アラブ イスラーム学院図書館(上)
3.就職のためのアラビア語学習(上)




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     出産と誕生にまつわる習慣(上)

 アラブ世界には出産や子供の誕生にまつわるさまざまな伝統習慣があります。
サウディアラビアや湾岸諸国では、子供を授かった家族はアキーカ(*訳注:
イスラームにおける子供の誕生の祝い方)の時、女の子なら家畜を1頭、男の子
なら1頭か2頭屠り、その肉を貧しい人々に配ります。家でアキーカの祝いの宴
を催す人は親戚や隣人や友人たちを招き、羊を屠って祝います。そして出産から
7日目のアキーカの日に赤ちゃんの髪の毛を剃り落とし、その髪の毛と同じ重さ
の銀の値段を貧しい人々に施します。それから赤ちゃんの右の耳元でアザーン
(*訳注1)の言葉が唱えられ、左の耳元でイカーマ(*訳注2)の言葉が唱えら
れます。赤ちゃんが最初に耳にする言葉がアッラーの御名とアッラーの偉大さを称
える言葉となるように、そして悪魔がその子から遠ざかるよう願ってのことです
(*訳注3)。(*訳注1:アザーンは礼拝の時を告げるための言葉。「アッラー
は至大なり(4回)。私はアッラー以外に神はないことを証言します(2回)。
私はモハンマドがアッラーの使徒であることを証言します(2回)。礼拝に来たれ
(2回)。成功のために来たれ(2回)。アッラーは至大なり(2回)。アッラー
以外に神はない。」)(*訳注2:イカーマは礼拝の開始を呼びかける2回目の言葉。
「アッラーは至大なり(2回)。私はアッラー以外に神はないことを証言します(1回)。
私はモハンマドがアッラーの使徒であることを証言します(1回)。礼拝に来たれ(1回)。
成功のため来たれ(1回)。今まさに礼拝は始まれり(1回)。アッラーは至大なり(2回)。
アッラー以外に神はない(1回)。」)(*訳注3:悪魔はアザーンやイカーマの言葉を嫌って
逃げ出すという教えがあるため。)
 誕生からしばらくの間、親戚や友人たちから赤ちゃんへのお祝いがたくさん贈られます。お祝
いには可愛い洋服やお金やアクセサリーや宝石類などが贈られます。赤ちゃんの母親はしばらく
お祝いに駆けつける客人たちに対応し、彼女の回復を願い、赤ちゃんが健康でその人生を通して
アッラーから導きを受けるよう祈ってくれる人々を迎えます。
 エジプトではアキーカのお祝いの時、少し異なる習慣があり、その祝宴のことを「スブーウ」
と呼びます。スブーウには特別なやり方があります。とても早い時間からその準備は始まり、
ロウソクが準備され、祝宴に来る人たちすべてに配られるささやかなプレゼントが用意されます。
それはだいたいお菓子のセットです。また、マグリブ諸国の赤ちゃん誕生にまつわる伝統習慣も
地方によって多種多様です。
 祝宴の様子も地域によってさまざまです。どこでも人々をアキーカの祝宴に招きますが、各地域
の経済事情によってその規模は異なります。また産後の母親が行う習慣もさまざまです。生まれて
きたのが男の子だったのか、女の子だったのか、ザガリード(*訳注:アラブ女性が喜びを表すた
めに喉を鳴らして出す独特の高音)の回数によって人々に知らせる習慣もあり、バイダーウの町で
は今でも、女の子が生まれればザガリードを1回だけ、男の子なら更なる喜びを表して3回響かせ
る習慣があります。しかしこの習慣はもう段々なくなってきました。
 産後の母親にはラシャードの種を混ぜ合わせたミルクや、グリルしたハト料理が出されます。
そして赤ちゃんにはルワイザの飲み物が与えられます。(つづく)




             執筆:ヌーラ・ビント・ムハンマド・アルジール
                      テンプル大学大学院修士課程


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      アラブ イスラーム学院図書館(上)

 アラブ イスラーム学院図書館は、東京はもとより日本で最大のアラブ図書館であり、学院内外の多く
の学生や研究者たちが利用しています。学院図書館はたいへん多くの数のアラビア語の蔵書や参考文献や
定期刊行物を所蔵しており、日本語や英語の書籍も置かれています。その内訳は以下の通りです。
1.アラビア語の書籍:約8000冊
2.日本語の書籍:約300冊
3.英語の書籍:300冊以上
4.アラビア語、日本語その他の雑誌、定期刊行物:30部以上
5.学院図書館には研究論文やシンポジウム報告書など、アラビア語と日本語による学院のすべての出版
物があります。
6.学院図書館にはアラビア語の児童書が数多くあります。(「児童図書館」)
7.学院図書館には日本語をはじめとするさまざまな言語に翻訳されたクルアーンがあります。
 学院図書館は蔵書や図書資料の分類にあたって、デューイ十進分類法を用いています。そしてそれは図書
館のコンピューターに入力されており、どんな本でもコンピューターで題名や著者名によって探し出すこと
ができます。また学院図書館は在リヤド、イマーム・ムハンマド・ビン・サウード・イスラーム大学図書館
管理局と連携しており、書籍の収集は同管理局を通して行います。また、在日サウジアラビア大使館やアラ
ムコ日本オフィスなど、他の経路を通して書籍の収集が行われることもあります。(つづく)



              執筆:アブドゥルワッハーブ・アッダンマーク
                    アラブ イスラーム学院図書館長



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      就職のためのアラビア語学習(上)

 働くことは、人種、宗教、性別などを問わず、働く力のある全ての者に与えられた基本的人権である。現在では、
仕事の選択肢が多様になり、交通や通信が非常にスムーズになったため、職場も多種多様になり、様々な場所で仕
事をするようになった。学識者や特定の技能を持つ人などは、職を求めて海外に行くことができる。多くの日本人が、
特に科学技術や産業の様々な分野で能力を生かして、アラブ諸国で働くことができるのではないだろうか。そして、
そこでは正則アラビア語が役に立つに違いない。
 世界中で知られているように、多くのアラブ諸国は種々の膨大な天然資源に恵まれている。サウジアラビア、
アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、イラク、オマーンといった裕福なアラブ諸国は、有能な外国人技術者や
公務員や専門家を多く雇用している。アラブ諸国で働くことを望む時、正則アラビア語ができれば、そこでの生活は充
実したものとなるであろう。既にそのようなアラブ諸国で働いている日本人、及び将来そこで働くことを希望する日本
人は、アラビア語を知ることにより、スムーズに生活を送り、仕事や気前の良いアラブ人との交際を楽しむことが出来
るはずである。(つづく)


                 執筆:Dr. ハサン・ムハンマド・ドーカ
                      アラブ イスラーム学院講師


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■アラブ イスラーム学院
http://www.aii-t.org
■アラビア語カフェ
http://www.aii-t.org/j/maqha/
■イスラーム広場
http://www.aii-t.org/j/islam/
■サウジ紀行
http://www.aii-t.org/j/saudikikou/
■サウジ記念館
http://www.aii-t.org/j/saudikinenkan/
■アラビア村
http://www.arabiamura.com/
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注意:
このマガジンで掲載されている内容は筆者の意見であって、学院の意見並びに立
場を表すものではありません。

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