2009/11/06
中国週報メールマガジン 第391号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国週報(第391号)□□□□□□□□□□□□□□□□□□2009.11. 6発行 ---------------------------------------------------------------------- ○発行元:中国通信社 ○協力:日本僑報社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■目次■ ☆特集1☆世界最大のトンネル+橋開通 中国第3の島「陸続き」に ☆特集2☆抗ウイルス漢方薬に注目集まる 広州交易会で成約好調 ■中国政治■ ◇第11期全人代常務委第11回会議閉幕 在外外交要員法を可決 ◇温家宝首相、北京の小児病院視察 医療関係者や患者を見舞う ■中国経済■ ◇中国商務省がパナソニックの三洋買収を条件付き承認 ◇10月の中国購買担当者指数55.2 0.9ポイント上昇 ■社会・文化・科学・スポーツ■ ◇中国、演算速度1千兆回のスパコン開発 「天河一号」 ◇基幹コア技術たえず突破 中国科学院の戦略ハイテク研究 ◇中国の新型インフル感染者5.1万人超 ◇上海ディズニーランドの建設 中国政府が認可 ◇東太平洋海底でチムニー発見 中国、初めて水中ロボット使用 ■中日関係■ ◇東太平洋海底でチムニー発見 中国、初めて水中ロボット使用 ◇早大で写真展「周恩来と日本」開催 ◇中日の省エネ環境保護協力たえず拡大 8日に北京でフォーラム開催 ◇中国海軍練習艦「鄭和」が初訪日 広島に到着 ◆お知らせ◆ ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ☆特集1☆世界最大のトンネル+橋開通 中国第3の島「陸続き」に トンネルと橋を合わせたものとしては世界で最も大きい施設―上海長江隧橋が31 日、正式に開通した。11年の研究論証(FS)と5年近い困難な建設を経て、崇明島 に陸路で到達するという100年来の夢がついにかなえられた。1300年余り、長江 河口の孤島だった中国第3の島、崇明島はついに「陸続き」となった。 総延長が25.5キロに達し、総投資額が126億元を超える上海長江隧橋は、直径 が世界で最も大きい8.9キロのトンネルと道路・軌道両用としては世界最大となる 10.3キロの斜張橋および6.3キロの道路接続線(アプローチ)からなり、上海浦東 からトンネルを経て長江河口の長興島に至り、さらに大橋で崇明島と結ぶことによ り、万里の長江上で、「世紀の横断」を実現している。 この施設は建設の過程でも、中国土木界の誇りとなる多くの世界一を生んでいる。 上海長江隧道のシールドの直径は世界一の15.43メートルだった。超大型シール ド機の一回の掘進距離は世界でも例のない7.5キロに達した。上海長江大橋の主 通航孔(Navigation Span)は支間730メートルの分離式全浮上システム斜張橋 で、これまた世界の同種橋の中で最も大きい。特に建設工事における多くの技術は 国内外で初めて使用されたもので、中国の技術者たちは自前の知的財産権をもつ、 大型河底海底トンネル工事のコア技術群とその関連技術規格を次第に確立していっ た。 上海市都市農村建設・交通委員会の黄融・主任は、長江隧橋で形成された貴重な 財産は、その「大規模、高難度の橋・トンネル一体化と道路・軌道両用の集約化設計 にあり、大量の自主革新(イノベーション)成果が集まっている」と指摘する。 海を越えて各大沿海経済区を結ぶ大型施設の建設は、ますます中央と地方政府 から注目されるようになっており、上海長江隧橋が成功裏に完成したことで、海を越 え島を結ぶ他のトンネル・橋結合施設建設のための技術的蓄積が行われた。 上海長江隧道の貫通は、世界の土木史上の奇跡を生んだだけでなく、「陸続き」に なった崇明島が今後、上海で最も潜在力のある生態系産業と中国の重要な海洋装 置業の集積地になることを意味している。同時に、この世界級の交通施設によって、 上海を核にした長江デルタ経済群の発展は再び「加速」することになる。 上海長江隧橋の開通後、上海浦東から優れた生態環境の崇明島までは、車で20 分前後しかかからない。陸域面積1267平方キロの崇明島は世界最大の河口堆積 島で、台湾島と海南島につぐ中国第3の島でもあり、長江デルタの南北両翼をつな ぎ、「上海で最後の真の生態系浄土」と呼ばれており、国内初の生態系産業群をつく る条件がある。 (上海10月31日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ☆特集2☆抗ウイルス漢方薬に注目集まる 広州交易会で成約好調 広州で開かれている中国輸出入商品交易会(広州交易会)の医薬保健品展示エリ アでは安徽省の製薬メーカー済人薬業がそう大きくない展示ブースに「抗ウイルス、 インフル予防」と大きく記して、今年開発したインフル対策用新漢方薬「疎風解毒膠 嚢」の国際市場への売り込みをはかっている。 1日行われた中国医薬保健品輸出入商会(組合)の記者会見で、済人薬業の陳培 勝常務副社長は「この半年余り、漢方のインフル薬が国際的にますます注目されて おり、われわれは現在の国際的なA型H1N1インフルエンザ(新型インフル)対策状 況を考えて、世界市場で漢方薬の普及をはかることを希望している」と述べた。 今広州交易会では漢方の抗ウイルス薬をあちらこちらで見ることができる。同商会 の倪如林副会長は記者会見で、新型インフルの高発生期にあり、解熱、抗ウイル ス、呼吸器感染症治療の効果がある従来の漢方薬が国内外のバイヤーの関心を集 め、売れ筋商品となっていると語った。 「中国のインフル治療漢方薬にとって輸出の好機である」、倪副会長はこう強調し た。 同商会の説明によると、今年第1~3四半期、漢方薬の輸出は全体的に伸びてお り、今後数カ月は輸出額が小幅増加すると予想されている。 広州交易会に参加している老舗製薬会社、同仁堂グループの責任者も漢方の一 連の抗ウイルス薬の販売量が伸びていると強調した。 交易会に参加している医薬品企業によると、抗ウイルス、抗インフルの漢方薬のほ か、解熱解毒の漢方薬の輸出成約も良好で、顧客は主に中国香港地区、東南アジ ア諸国連合(ASEAN)、米国、オーストラリア、メキシコなどの国と地域に集中してい る。 倪副会長は次のように述べた。この数年、漢方は新型肺炎SARS対策やインフル 対策で重要な役割を果たしており、世界から認められている。現在、漢方は新型イン フル対策でプラスの効果を収めている。 (広州11月1日発新華社) ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国政治■第11期全人代常務委第11回会議閉幕 在外外交要員法を可決 北京の人民大会堂で開かれていた中国の第11期全国人民代表大会(全人代)常 務委員会第11回会議は諸議題を終え、31日午後閉幕した。会議では表決のすえ、 在外外交要員法が可決されたほか、周済・教育相の職務を免じ、袁貴仁氏を教育相 に任命することが決定された。胡錦涛国家主席は関係法律と任免を公布する主席 令に署名した。 呉邦国委員長が会議を主宰した。 会議では表決により、全人代常務委の「中華人民共和国とブラジル連邦共和国の 民事・商事司法共助に関する条約」の批准についての決定を可決し、この条約を批 准した。 会議では表決によって、第11期全人代第2回会議議長団から付託された代表提 出議案の審議結果に関する全人代内務司法委員会、財政経済委員会、外事委員会 の報告が可決された。 会議は表決のすえ、高来夫人民解放軍軍事検察院検察長の職務を免じ、李暁峰 氏を人民解放軍軍事検察院検察長に任命した。 諸議題の終了後、呉邦国委員長が演説し、次のように述べた。 ▽会議で可決された在外外交要員法は、在外外交要員の職責、条件、権利と義務 を法律で明確にし、外交の階級・職務制度を定め、在外外交要員の管理体制を規範 化しており、資質の高い外交要員の隊列をつくり、在外外交機関の法に基づく職務 遂行を保証して、独立自主の平和外交政策をよりよく貫き実行に移すうえで、重要な 役割を果たすだろう。 (北京10月31日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国政治■温家宝首相、北京の小児病院視察 医療関係者や患者を見舞う 温家宝中国共産党中央政治局常務委員・首相は31日午前、北京の小児病院を訪 れ、医療関係者や患者を見舞い、A型H1N1インフルエンザ(新型インフル)の予防 対策を視察した。 最近、北京では季節性インフルと新型インフルの両方が流行する状況が見られ る。全国各地の小児感染患者が北京の小児病院に受診に来ており、外来診療件数 が急増している。温首相は待合室の患者に言葉をかけ、病状を尋ねていた。二階の 診察室では医師に語りかけ、最も重要なことは人々が心配しないようにすることで、 新型インフルに対して科学的に対処し、人々に新型インフルは予防、抑制、治療でき るものであることを伝え、人心の安定をはかり、気持ちを落ち着かせることが治療に も良いと強調した。 温首相はまた次のように指摘した。▽現在、新型インフルの感染予防は非常に厳 しい状況で、一部地区で爆発的な発生、流行が起きる可能性がある。われわれには 感染の爆発的発生を防ぐ自信も能力も完全にあり、重症例と死亡例を最大限の努 力で減らさなければならない。▽現在の予防の重点は学校、コミュニティーおよび人 が密集する場所で、特に学生、生徒、児童である。予防の知識を普及させ、手洗い や通風、体温測定を奨励し、感染が見つかれば、早期の報告、診断、治療、隔離を 実行し、学校で一定数の感染者が出れば、規定に従って学校閉鎖の措置をとらなけ ればならない。▽新型インフルワクチンの接種を積極的かつ整然と実施しなければ ならない。動員と自由意思を結びつけ、動員の場合はよく説明し、早期に接種を受け ることを奨励する。自由意思の場合は個人の状況を考え、安全を確保しなければな らない。ワクチンの生産規模を拡大し、ワクチンの研究開発に力を入れなければなら ない。 (北京10月31日発新華社) ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国経済■中国商務省がパナソニックの三洋買収を条件付き承認 中国商務省は30日、最近、日本の松下(パナソニック)株式会社と三洋電機株式 会社の事業者集中独占防止申請を受け取ったが、審査の結果、この事業者集中は 競争制限または排除の影響を及ぼす可能性があるとみられるため、条件付きで承 認することを決定したとする公告を出した。 公告は、審査において、商務省は申請者に対し、両社の重複する製品の種類、販 売データ、製品の差異性、製品の価格決定方法と戦略、小売り方式、川下需要家と の交渉、生産能力の変化及び存在する可能性のあるタテの関係などの問題につい て関連文書と証拠を提供するよう求めたと述べている。 また関連先の意見を知るため、商務省は異なる製品にかかわる39社の同業競争 者と川下需要家に対するアンケート調査を実施、一部企業に電話による聞き取りを 行うとともに、深セン(セン=土へん+川)などに行って現地調査を行った。 審査の結果、商務省はこの集中によってコイン型(ボタン型)リチウム二次電池、民 生用ニッケル水素電池と自動車用ニッケル水素電池の三つの製品の市場に競争制 限または排除の影響が生じることを確認した。この競争問題を解決するため、商務 省は救済案について申請者と何度も話し合い、申請者は最終的な救済案を出した。 評価作業のすえ、商務省は同救済案がこの集中によって中国市場にもたらされる不 利な影響を取り除くのに十分であることを確認し、この集中を条件付きで承認するこ とを決定した。 「中華人民共和国反独占法」(独禁法)と「事業者集中の申請基準に関する国務院 の規定」によると、関連事業者の中国市場での売上高が一定の基準に達する場合 には、中国の独禁法が適用されるという。 (北京10月30日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国経済■10月の中国購買担当者指数55.2 0.9ポイント上昇 中国の10月の製造業購買担当者指数(PMI)は55.2で、9月より0.9ポイント上昇 した。中国物流・購買連合会が1日発表した。 9月のPMIは54.3で、前月比0.3ポイントの上昇で、10月はそれを0.6ポイント上 回った。 調査は全国700社余りの購買担当者を対象に行われた。 PMIの生産高指数は59.3で、昨年5月以降最高となった。新規輸出受注指数は 前月より1.2ポイント上昇して54.5となり、輸入指数は2.1ポイント高い52.8で、昨年 4月以降最高となった。 20の調査指数のうち14の指数が景気拡大傾向を示す50を上回った。 国務院発展研究センターの張立群研究員は、PMIの持続的上昇は中国経済が回 復基調にあることを示していると強調した。 (北京11月1日発新華社) ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■社会文化■中国、演算速度1千兆回のスパコン開発 「天河一号」 演算速度毎秒1000兆回の国産スーパーコンピューターが29日、湖南省の省都 長沙で発表された。古代の計算機そろばんを発明した中国が計算速度過去最速の 道具を得たことになる。 これはピーク演算速度が毎秒1206兆回、Linpack実測性能が毎秒563.1兆回 の国産スパコン「天河一号」で、同日発表の中国スパコン・トップ100で第1位となっ た。これで中国は米国に続いて世界で2番目に演算速度1000兆回のスパコンを開 発製造できる国になった。 「天河一号」は現在主流のパソコンで160年かかる計算を1日で行うことができる。 記憶量は四つの国立図書館の蔵書量の合計に相当する。 スパコンは世界が認めるハイテクの頂点で、21世紀の最も重要な科学分野の一 つ。 (長沙10月29日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■基幹コア技術たえず突破 中国科学院の戦略ハイテク研究 近年、中国科学院は中国の国際競争力や安全保障にかかわる戦略ハイテク研究 でたえず新たな進展を収め、一群の基幹・コア技術を革新、突破している。 情報技術分野では、オールIPネットワーク、無線センサーネットワーク(WSN)、広 帯域無線移動マルチメディア、人間とコンピューターの相互作用(HCI)、ソースコー ディングなどの尖端技術および高性能計算、ロボット、情報機能材料と先進的デバイ スなど応用技術面でともに進展を収めている。例えば、中国科学院が提唱し、実施し た「中国高速インターネット・モデルプログラム」では、世界で初めて、ネット全体にIP /DWDM最適化光通信ネッティング技術を統一的に採用して構築した商業用広帯 域IPネットワークを完成させた。 光電と宇宙技術分野では、有人宇宙飛行、月探査、高出力強レーザー、宇宙リモ ートセンシング、宇宙環境とスペースデブリ(宇宙ごみ)監視など複数の重大プログラ ムの研究を積極的に提言するとともにこれに参加し、気象、環境、海洋、資源など衛 星のメインロードを応用する複数の開発任務を引き受け、完了した。 (北京10月31日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■中国の新型インフル感染者5.1万人超 中国疾病予防対策センター疾病対策緊急対応弁公室の馮子健主任は4日、現在 衛生省が隔日発表しているA型H1N1インフルエンザ(新型インフル)の感染状況に 関するデータは実際の発病状況を示したものではなく、中国での感染の傾向を示し たものにすぎないと語った。 衛生省の発表によると、11月4日までに中国本土で確認された新型インフル感染 者は5万1000人で、3万9000人が治癒している。重症者は153人で、43人が治 癒し、8人が死亡した。 馮主任は次のように説明している。現在オンライン・システムを通じて報告されてい る新型インフル感染者は以下の3種類である。1、集団感染者。2、監視点でモニタ ーされた感染者。3、重度感染者。実験室で確認された散発的な感染者を含む。 さらに「重度感染の状況を把握して、ウイルスの変異について事前警報を出すため に、我々はオンライン報告システムを利用して集団発生の回数を重点的に監視し、 重度感染者の数をモニターしている」と述べた。 馮主任は次のように話した。新型インフルは現在、中国各地で発生している。その ため感染者全員に対する集中隔離監視を求めていない。医療機関や疾病対策機関 に求めていた疑い例患者全員の実験室での診断も中止している。 (北京11月4日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■上海ディズニーランドの建設 中国政府が認可 中国政府が上海ディズニーランドの建設を認可した。上海市政府が4日午前8時 30分に明らかにしたもの。 関係部門によると、関係中央省庁の関心と指導のもと、中米双方は長年にわたっ て上海ディズニーランド事業について接触と交渉を行い、互恵の原則に基づいて今 年初めに協力に関する枠組み取り決めに調印し、関係手続きに基づいて関係中央 省庁に事業申請報告を提出していた。 関係中央省庁は今年10月末、上海ディズニーランド事業を認可した。中米双方は 協力の具体的内容や細部について突っ込んだ協議を行っているところで、長期的な 協力を通じて世界一流のディズニーランドを上海の浦東新区に建設する。 (上海09年11月4日新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■東太平洋海底でチムニー発見 中国、初めて水中ロボット使用 中国自主開発の水中ロボット「海龍2号」がこのほど、東太平洋海膨海底でまれに 見る巨大な「黒い煙突」(チムニー)を発見し、サンプル採取にも成功した。中国が 水中ロボットを使って中央海嶺熱水の調査とサンプル採取・研究を行える世界でも 数少ない国の一つになったことを示している。 中国海洋局の27日のブリーフィングで明らかにされたところによると、中国の科学 調査船「大洋1号」は10月23日、「海龍2号」を使用して、太平洋赤道付近の海底拡 大の中心である中央海嶺で高さ26メートル、直径約4.5メートルの巨大な「黒い煙 突」を発見するとともに、5機能メカニカルハンドで約7キロの噴出孔の硫化物サンプ ルを正確につかみ、サンプル・ボックスに手際良く入れて科学調査船に持ち帰り、研 究を行った。 海底の「黒い煙突」とは、硫化物を豊富に含んだ高温熱水活動区を指し、熱水噴出 時の形状が「黒い煙」に似ていることからこの名が付けられた。海底熱水活動区は 海洋科学においてこの数十年間で最も重要な発見の一つと見なされており、海底の 「黒い煙突」を探すとともに、硫化物を分析することも「大洋1号」による科学調査の 重要な仕事である。 「海龍2号」は中国が自主的に研究・製作した水中ロボットで、高さ約3.8メートル、 長さと幅が共に1.8メートルで、最大250キロの物品を取り込むことができ、水深 3500メートル、海底の高温、複雑な地形といった特殊な環境下で海洋調査と作業 を行える、現在中国でも数少ない最も精密な技術装置である。 「大洋1号」の21航海番号の第1、第2航行区間の首席科学者馬維林氏によれ ば、「大洋1号」は7月18日広州を出航し、すでに第1、第2航行区間を完了、現在第 3航行区間の調査を実施中である。水中ロボットを使った海底熱水硫化物の調査は 第3航行区間における主要な任務の一つ。 (北京10月27日発新華社) ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中日関係■神戸で初の中日韓防災担当閣僚級会合 初の「中日韓防災担当閣僚級会合」が31日午前、神戸市で開かれ、中国の羅平 飛民政次官、日本の前原誠司防災担当大臣と韓国の朴演守消防防災庁行政長官 が代表団を率いて参加した。会合では「防災協力3カ国共同声明」が討議、採択され た。 今回の会合のテーマは3カ国の防災分野の協力深化で、情報と科学技術の共有 および防災担当者の定期会合制度の確立を通じて、防災の全面的な枠組みを定 め、防災能力を強め、災害による被害を最大限減らすことを目的としている。 中日韓3カ国は会議で、▽情報を共有、技術対策を共有し、今後の技術開発と3カ 国での応用について討議を深める▽建物の耐震性強化面の協力強化について討議 する▽3カ国は今後、人的資源訓練の専門家レベル検討会を輪番で開催し、この分 野内の専門的経験を共有する▽中日韓3カ国にある防災国際組織との協力を強化 し、3カ国で開かれる防災国際会議との協力を強化する―ことを一致して決定した。 羅平飛次官は会議後の記者会見で、次のように述べた。災害の危険をうまく軽減 し、被害を減らすよう努めるには、ますます各国間の相互協調と協力が必要になって いる。中日韓3国は地理的に近く、利害が関連しており、防災分野で密接に協力する ことがとりわけ重要である。中国は日本、韓国と共に、手を携え、密接に協力するこ とを願っている。 羅次官はさらに、昨年の低温・雨雪・凍結災害とブン川(ぶんせん)=ブンはさんず い+文=巨大地震における災害対策・救援の経験を紹介し、中国の災害救援と災 害復興は国民の自然災害とたたかう壮挙でもあり、また国際的災害救援協力の手 本でもあると述べた。 討議の末、第2回「中日韓防災担当閣僚級会合」を2011年に中国で開くことが決 定された。3カ国は今後も引き続き、実務的精神で、この会合を輪番で開催する。 (神戸10月31日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中日関係■早大で写真展「周恩来と日本」開催 写真展「周恩来と日本」が28日午後、東京の早稲田大学で開幕した。将来の日中 友好を担う青少年に周恩来の中日関係改善への大きな貢献を紹介することが狙 い。 国際交流基金、日中友好協会、周恩来鄧穎超研究センターの共催による今回の 写真展は「真理を求め日本へ渡る」、「日中民間往来を促進」、「日中国交正常化を 推進」、「永遠に日本人民の心の中に」の四つの部分に分かれている。第一部の展 示品は、周恩来の留日時の中国人留学生との記念写真や直筆の日記などで、救国 の強い抱負を抱く青年時代の姿を示している。第二部の展示品は、中日両国間の貿 易と文化交流の道を開く面での周恩来の功績を記している。第三部の写真は国交 回復のために訪中した田中角栄との乾杯(1972年9月25日)、北京での「中日貿 易協定」調印(1974年1月5日)など、貴重な歴史的瞬間を再現している。第四部 は、日本さらには世界各地で周恩来の死を悼んでいる場面、鄧穎超と日本の友人が 周恩来の遺志を継いで、世界平和と日中友好を促進している場面を再現している。 写真展のレセプションで、佐藤嘉恭日中友好協会副会長は「今回の活動を通して、 周恩来の大きな功績をしのぶばかりでなく、同時に今後の日中関係をになう若者が この展覧会をみるよう希望している。日中関係の永遠の友好を祈る」とあいさつし た。 崔天凱駐日中国大使はあいさつで、次のように述べた。周総理は侵略戦争反対を 経験し、また中日平和と友好を築いた一人でもある。今回の写真展によって中日両 国のもっと多くの人が両国関係の波瀾に満ちた歴史を知り、もっと多くの人が中日友 好事業に積極的に投じるようになるだろう。 写真展は11月8日まで開かれる。 (東京10月28日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中日関係■中日の省エネ環境保護協力たえず拡大 8日に北京でフォーラム開催 中国と日本は8日北京で開く第4回中日省エネルギー・環境保護総合フォーラムに おいて、40件を超える協力プロジェクトに署名することにしており、省エネ・環境保護 分野における両国の協力規模はたえず拡大している。国家発展・改革委員会資源 節約・環境保護局の謝極・副局長が4日明らかにした。 謝副局長は第4回中日省エネルギー・環境保護総合フォーラムに関するブリーフィ ングで次のように述べた。2006年の第1回省エネルギー・環境保護総合フォーラム 開催から、両国の省エネルギー・環境保護分野での協力は拡大を続けている。これ までの3回のフォーラムでは、双方の企業が34件の協力プロジェクトに署名し、両国 政府の高い評価を得ている。この3年間、署名された協力プロジェクトは常に前の年 と比べて大幅に増加した。 また謝副局長は次のように述べた。第4回中日省エネルギー・環境保護総合フォー ラムは地方視察、全体会議、分科会の三つからなる。分科会にはトップランナー制度 (先進的な省エネ・排出削減制度)、循環型経済、海水の淡水化・水処理、自動車、 発電・石炭、化学、中日長期貿易などの議題が設けられている。 開会に先立ち、日本側の出席者は重慶、天津、唐山、青島、深センなどで、中国の 省エネルギー・環境保護産業の状況を視察する。全体会議に参加するのは中日そ れぞれ400人で、政界、財界、学術関係者など。 エネルギーと資源を節約し、環境を保護するため、中国は近年、一連の省エネル ギーと温室効果ガス排出削減に関する政策・措置を打ち出し、その際、国際協力、 特に先進的省エネ・排出削減技術の経験をもつ国との協力を非常に重視している。 中日省エネルギー・環境保護総合フォーラムは、中国の国家発展・改革委員会、 商務省と日本の経済産業省などの省庁や機関が共同で主催し、両国の省エネ・環 境保護および関連産業発展などの分野での協力を促進し、二国間関係を深いレベ ルへ発展させることを目的としている。 (北京11月4日発新華社) ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中日関係■中国海軍練習艦「鄭和」が初訪日 広島に到着 中国人民解放軍海軍の練習艦「鄭和」は海上自衛隊の練習艦「やまぎり」の先導 で、5日広島県に無事到着し、4日間の友好訪問を開始した。「鄭和」の訪日は初め て、中国人民解放軍海軍の日本への艦艇派遣は2回目。 江田島のふ頭では駐日中国大使館員、中国資本機関および華僑・華人の代表が 「鄭和」を出迎え、海上自衛隊員が歓迎式を行った。 滞在中、今回訪問の指揮官劉毅・少将が海上自衛隊の上級幹部を表敬訪問す る。「鄭和」に乗り組んだ中国海軍工程大学、海軍航空工程学院、海軍大連艦艇学 院、海軍士官学校4校の学生230人が海上自衛隊幹部候補生学校の学生と交流 する。中国側はまた学生2人を海上自衛隊幹部候補生学校に派遣して、専門分野と 文化スポーツ面の交流を行わせる。 海上自衛隊幹部候補生学校は海上自衛隊の初級幹部を養成するための学校で、 1957年5月に設立された。教育・訓練の目的は海上自衛隊初級幹部になるために 必要な知識と技能を身につけさせること。 「鄭和」には同校の学生2人が大連から乗り組み、10日余りの航海中に中国海軍 の学校の学生と共に「全員、全行程、全方位、フル負荷」の原則に従って、海図作 成、天文観測、地理観測などの航海関連課目の訓練を受け、艦艇共同課目の基礎 訓練、艦艇部門の訓練と管理、艦艇部署配置・操作演習、艦艇当直交代勤務研修 などの課目の訓練に参加した。 劉少将は次のように説明した。今回中国は初めて日本の学生を軍艦に招いて全行 程で訓練を行った。これは中韓日3カ国の指導者の「国防軍事要員の交流・協力」の 強化に関する共通認識(コンセンサス)を実行に移す重要な措置である。両国の学 生は近い距離で接触し、学習、訓練、生活を共にし、理解を深め、相互信頼を増進 し、友情を結んだ。 「鄭和」は今月2日に韓国友好訪問を終え、鎮海港を離れた。日本に向かう途中、 悪天候に遭遇し、艦艇は20度以上揺れた。指揮員の果断な決定で、航行の方向、 速度を適時に調整し、多くの措置をとって風波による影響を乗り越えた。乗り組んだ 学生は持ち場を守り、嵐の中を航行する状態で既定の課目の訓練を完了した。 今回の訪日の最後の訪問先は呉港。「鄭和」は海上自衛隊幹部候補生学校を訪 れた後、広島市と呉市を友好訪問する。 (広島県11月5日発新華社) ■■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ ◇中国通信社からのお知らせ◇ □ 月刊『中国情勢11月号』が発売になりました。今月号は17期4中総で採択 された「新たな情勢下での党建設の強化と改善についての若干の重大な問題に関 する党中央の決定」全文の前編です。後編は来月号に掲載予定です。 また、「紙上再現:新中国成立60周年閲兵式」と題する、閲兵式の模様を 詳細に報道した新華社の記事もお読みいただけます。 ▼詳しくはこちら http://www.china-news.co.jp/monthly.publication/mon_new.htm ◆───────────────────────────◇ ▽メルマガ『中国週報』へのメッセージはこちらをクリック http://form.mag2.com/drovogejea メルマガのご意見、ご感想、また取り上げてほしい分野など、 メッセージお待ちしております。 お名前、アドレス不要ですので、お気軽にどうぞ! ◇───────────────────────────◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールマガジン中国週報・毎週金曜日発行 2003年8月8日創刊 (当社都合により告知なく休刊することがあります) 無断転載禁止。著作権は中国通信社に帰属。http://www.china-news.co.jp/ お問い合わせはcns@china-news.co.jpへどうぞ 中国研究書店http://duan.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



