2009/06/19
中国週報メールマガジン 第373号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国週報(第373号)□□□□□□□□□□□□□□□□□□2009. 6.19発行 ---------------------------------------------------------------------- ○発行元:中国通信社 ○協力:日本僑報社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■目次■ ☆特集1☆:安保理の適切でバランスのとれた反応支持 国連大使、朝鮮核問題決議で説明 ☆特集2☆張業遂大使が中国語メディアに談話 朝鮮核実験の安保理決議採択 ■中国政治■ ◇なぜ改革・開放から後戻りできないか 党中央理論誌に署名論文 ◇北京で全国少数民族文化工作会議 ■中国経済■ ◇5月の工業生産額8.9%増 ◇生産要素市場化で農村生産力を発展させる 中国が模索加速 ■社会・文化・科学・スポーツ■ ◇中国の核融合実験装置、高閉じ込めモード運転を初めて実現 ◇秦俑1号坑の3回目の発掘始まる 大面積彩色上絵陶俑など出土 ◇中国ネット通報センター、グーグルのわいせつコンテンツを非難 ◇黄河デルタが鳥の「国際空港」に ◇天津で第3回中日韓無形文化遺産保護方法フォーラム開催 ■中日関係■ ◇北京で中日韓環境相会合 10項目で協力強化 ■中国外交■ ◇中国外務省報道官が談話 朝鮮核実験問題の安保理決議採択 ◆編集後記◆ ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ☆特集1☆安保理の適切でバランスのとれた反応支持 国連大使、朝鮮核問題決議で説明 中国の張業遂国連常駐代表(国連大使)は12日、国連安保理は本日全体会議を 開き、第1874号決議を全会一致で採択したが、中国は国連安保理が朝鮮(北朝 鮮)の核実験問題に対し適切でバランスのとれた反応をすることを支持すると述べ た。 張大使は同日安保理で朝鮮の核実験問題に関する決議案の投票が終わった 後、説明的発言を行ったもので、次のように述べた。 ▽2009年5月25日、朝鮮は国際社会の普遍的反対を無視し、再度核実験を行っ た。中国外務省は声明を発表し、断固たる反対を表明した。われわれは朝鮮が非核 化の約束を誠実に守り、情勢の一層の悪化を招くおそれのある行動をやめ、再び 6カ国協議の軌道に戻るよう強く求めた。 ▽中国はこれまでずっと、国際的核不拡散体制の維持、朝鮮半島の非核化実現、 朝鮮半島と北東アジア地域の平和と安定の大局維持のために力を尽くしてきた。 朝鮮の再度の核実験は安保理決議に違反し、国際的核不拡散体制の有効性を損 ない、地域の平和と安全に影響を与えた。われわれは安保理が朝鮮の核実験問題 に対し、適切でバランスのとれた反応をすることを支持する。 ▽安保理の決議は朝鮮の核実験に反対する国際社会の確固たる立場を示し、また 朝鮮に前向きの、肯定的情報を発し、あくまでも対話・交渉などの手段を通して朝鮮 の核問題を平和的に解決する安保理の立場と決意をはっきり示している。そのこと を考慮し、中国代表団は決議案に賛成票を投じた。 ▽朝鮮の主権、領土保全および安全保障への合理的な関心と発展の利益は尊重さ れるべきだ。朝鮮は「核兵器拡散防止条約」復帰後、締約国による原子力平和利用 の権利を有するべきだ。安保理の行動は朝鮮の民生と発展に影響すべきでなく、朝 鮮に対する人道援助に影響すべきではない。決議の関係段落が示しているように、 朝鮮が決議の関係規定を順守するならば、安保理は朝鮮に対する制裁の中止また は撤回問題を審査する。 ▽中国政府は常に、朝鮮半島の核問題を政治、外交手段を通じて平和的に解決す ることを主張している。中国はこのために大きな努力を払い、6カ国協議を始めさせ るとともに、6カ国による2005年9月の「共同声明」をとりまとめた。各国の共同の努 力の下で、6カ国協議は段階的(ひとまずの)進展も収めている。朝鮮の再度の核実 験という後ろ向きの事態が生じたいまも、われわれは依然として、制裁は安保理行 動の目的ではなく、政治的、外交的方途こそが半島の問題を解決し、半島の非核化 および北東アジア地域の平和と安定を実現する唯一の正しい方途であると考えてい る。 ▽現在の情勢下で、関係各国は冷静さと自制を保ち、情勢をエスカレートさせる行動 を避けるべきである。中国は引き続き責任ある建設的態度で、関係各国との意思疎 通を深め、適切に対応し、6カ国協議の早急な再開をはかりたいと考えている。 なお国連安保理は12日、第1874号決議を全会一致で採択し、朝鮮の5月25日 の核実験を「最も強く非難」するとともに、今後再び核実験や弾道ミサイル技術使っ た発射を行わないよう求めた。 〔国連6月12日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ☆特集2☆張業遂大使が中国語メディアに談話 朝鮮核実験の安保理決議採択 張業遂国連常駐代表(国連大使)は12日、安保理第1874号決議が全会一致で 採択された後、中国語メディアに談話を発表し、先ほど採択された安保理決議は、朝 鮮(北朝鮮)の核実験に反対する国際社会の確固たる立場を示す一方、朝鮮に対し 前向きの肯定的情報も発していると述べた。談話の内容次の通り。 ▽2009年5月25日、朝鮮は国際社会の普遍的反対を無視し、再度核実験を行っ た。中国外務省は声明を発表し、断固たる反対を表明した。朝鮮の再度の核実験 は、安保理の関係決議に違反し、国際的核不拡散体制の有効性を損ない、地域の 平和と安全に影響を与えた。 ▽われわれは安保理が朝鮮の核実験に適切で、バランスのとれた反応をすることを 支持する。私が強調したいのは、朝鮮の主権、領土保全および安全保障に関する合 理的な関心と発展の利益は尊重されるべきだということだ。朝鮮は「核兵器拡散防 止条約」復帰後、締約国による原子力平和利用の権利を有するべきである。安保理 の行動は朝鮮の民生と発展に影響すべきではなく、朝鮮に対する人道援助に影響 すべきではない。 ▽安保理決議に含まれている制裁措置は、安保理が「国連憲章」第7章第41条を 根拠に採択したものだ。われわれは、いかなる状況の下でも、武力を使用したり武力 で脅したりしてはならないと考えている。 ▽われわれは朝鮮が非核化の約束を誠実に守り、情勢の一層の悪化を招くおそれ のある行動をやめ、再び6カ国協議の軌道に戻るよう強く求めている。中国政府は常 に、政治、外交手段を通じて朝鮮半島の核問題を平和的に解決することを主張して いる。われわれは関係各国が冷静さと自制を保ち、情勢のエスカレートを招くおそれ のある行動を避けるよう呼びかけている。これは関係各国の共通の利益に合致す る。中国は引き続き責任ある建設的態度で、関係各国との意思疎通を深め、6カ国 協議の早急な再開をはかり、半島の非核化実現、半島および北東アジアの平和と安 定維持のために積極的役割を果たすことを願っている。 なお国連安保理は12日、第1874号決議を全会一致で採択し、朝鮮の5月25日 の核実験を「最も厳しく非難」するとともに、今後再び核実験や弾道ミサイル技術を使 った発射を行わないよう求めた。 〔国連6月12日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国政治■なぜ改革・開放から後戻りできないか 党中央理論誌に署名論文 16日発売の中国共産党中央理論誌「求是」2009年第12号は、「なぜ改革・開放 を揺るぎなく堅持しなければならず、後戻りできないのか」と題する秋石・署名の論文 を掲載している。あらまし次の通り。 ▽改革・開放は現代中国の運命を決定する大事な選択であり、中国の特色ある社 会主義を発展させ、中華民族の偉大な復興の実現で必ず通らなければならない道 である。社会主義だけが中国を救え、改革・開放だけが中国を発展させ、社会主義 を発展させ、マルクス主義を発展させられる。 ▽改革・開放を実行し、中国の特色ある社会主義を建設するのは、前人がやったこ とのない偉大な事業で、かつてなく巨大で、複雑な社会システム工学であり、新たな 状況、新たな問題が次から次へと尽きることなく、われわれはたえずさまざまの矛盾 にぶつかり、それを解決する中で開拓し、前進している。今日、われわれが収めた成 果に世界中が驚いているが、改革・開放の深まりに伴って、深層部の矛盾や問題も 一層めだつようになった。改革・開放における矛盾や問題を正しく認識するのは、 一層揺るぎなく、改革・開放を継続するためである。 ▽揺るぎなく改革・開放を継続できるかどうかも、同じように中国の運命を決定する。 後戻りすれば、再び貧しく立ち遅れた、硬直化した閉鎖的状態に戻ることになり、苦 労して得られた好調な発展の勢いと貴重な発展のチャンスを失うことになり、中国の 特色ある社会主義事業の生気を押し殺すことになり、中華民族の偉大な復興という 明るい前途を葬り去ることになる。それは人民が喜ばず、人民が賛成せず、人民が 許さないのは明らかである。 〔北京6月12日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国政治■北京で全国少数民族文化工作会議 中国国務院は12日から13日まで北京で全国少数民族文化工作会議を開いた。 回良玉共産党中央政治局委員・副首相、劉延東共産党中央政治局委員・国務委員 が会議に出席して、重要な演説を行った。会議では、第17回党大会の精神を全面 的に貫き、中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を掲げ、トウ小平理論と「三つの 代表」の重要思想を導き(指針)にし、科学的発展観を深く貫き、実行に移し、社会 主義の先進的文化の前進方向をしっかりおさえ、「共に団結・奮闘し、共に繁栄・発 展をはかる」という民族工作のテーマを軸にして、少数民族文化建設と全国の文化 建設の調和のとれた発展をはかり、諸民族の団結を促し、共同の進歩を実現し、 一層自覚をもち、一層能動的に社会主義文化の大発展、大繁栄を促進しなければ ならないと強調された。 会議では次のことが求められた。2020年までに、民族地区の文化インフラ整備と 公共文化サービス体制づくりを全国の平均水準に近づけるか到達させる。一群の重 大文化プロジェクトとプログラムを実施し、一群の文化芸術の逸品を発表し、より多く のよりよい優秀な文化生産物を創作し、生産する。文化体制改革で大きな突破をは かり、科学的効果的な管理体制と運営の仕組みをほぼ作り上げ、政策・法規を一層 完備させる。文化市場体制を一層完全なものにし、文化産業の構造を一層適正にす る。文化の対外交流水準と国際的影響力、競争力を一段と高める。 〔北京6月13日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国経済■5月の工業生産額8.9%増 中国の一定規模(本業の年間売上高500万元)以上の工業企業の5月の生産額 (付加価値ベース、以下同)は前年同月より8.9%増加した。伸び率は前月を 1.6ポイント上回っている。国家統計局が12日明らかにした。 国家統計局の責任者は「5月の工業生産の伸びは一段と加速した。8.9%という 伸び率は昨年の10月以降では最も高い」と述べた。 主要業種をみると、一定規模以上の繊維企業の生産額は8.3%増加し、交通運 輸設備製造業は12.8%、通信設備・コンピューターとその他電子設備製造業は 4.3%、黒色金属製錬・圧延加工業は2.3%の増加となっている。 主要商品をみると、一定規模以上の工業企業の原炭生産量は前年同月比 9.6%増の2億5000万トンで、原油は1.1%減の1603万2000トン、発電量は 2.7%減の2838億9000万キロワット時、粗鋼は0.6%増の4646万トン、 セメントは13.5%増の1億5000万トン、自動車は29.0%増の114万8000台 だった。 一定規模以上の工業企業の製品販売率は97.34%で、前年同月を0.49 ポイント下回った。輸出貨物出荷実績は15%減の5813億6000万元。 1〜5月の一定規模以上の工業企業の生産額は前年同期比6.3%増で、1〜4月 を0.8ポイント上回った。 〔北京6月12日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国経済■生産要素市場化で農村生産力を発展させる 中国が模索加速 13日午後、新たに設立された武漢農村総合財産権取引所(武漢農交所)で、同市 北部白水湖村の村代表と武漢の大型農業グループ広地公司が30年の土地流通取 り決めを結んだ。対象はこの村落の耕地3200ムー(約213ヘクタール)すべてで、 300戸余りの農民にかかわり、取引額は6525万元に上った。 広地公司は農民と逐一正式契約に調印した。契約で、同社は土地の用途を変えず、 毎年1ムーあたり420元(10アールあたり630元)の賃料を支払い、3年毎に10% 引き上げることを約束した。 白水湖村の村民魏啓勝さんは60歳に近い。生涯、畑を耕して暮らしてきたが、最 初からこの取引を支持した。「農民一人で耕作してもリスクが大きすぎる。一昨年は 棉花を栽培し、1ムーあたり1000元儲かったが、去年は国際金融危機の影響で、 棉花の価格が下がり、多くの損をした。いま土地を貸し出して、毎年安定した賃料が 得られる。日雇いにも出られるし、少しゆっくりできる」(魏さん) 武漢農交所の取引範囲では13日、三里鎮の農村土地請負経営権取引のほか、 ナタネ新品種知的財産権入札取引、新洲区の千ムー荒れ山荒れ地使用権賃貸取 引などが行われた。 孫暁燕社長は次のように説明した。昨年四川成都に設立された農村財産権取引 市場や重慶市に設立された農村土地取引所と比べて、当取引所は取扱範囲がより 広く、係争の存在しない、農村のすべての財産権、経営権の取引をカバーしている。 それには農村の土地請負経営権、養殖水面請負経営権、林地の使用権と所有権な ど9大分類の品目がある。 統計によると、発足から1カ月余りで、武漢農交所は16口、流通面積4.2万ムー の取引を扱い、取引額は7.8億元に達した。これと同時に、そのサイトには現在、審 査済みの購入希望や譲渡の情報50本余りが掲載されている。 地元農村の土地流通管理を担当する武漢市農業局農村経済経営管理局の李賢 明局長は次のように語った。成都、重慶、武漢という中国中・西部に位置する伝統的 農業耕作地帯の三つの中心都市に、農村財産権取引市場が相次いで設立された。 そして民間で行われている農村土地流通のための正規の場所を提供、取引行為を 規範化し、各取引当事者の合法的利益を保護する一方、農村のさまざまな生産要 素を自由にし、生産要素の市場化を実現し、農民の手元にある最大の資源―土地 経営権を換価(現金化)できるようにすることで、農民の資産所得を増やしている。 〔武漢6月13日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■社会文化■中国の核融合実験装置、高閉じ込めモード運転を初めて実現 成都にある核工業西南物理研究院はこのほど、制御核融合実験装置―中国環流 器2号A装置で、ダイバータ配位(コンフィギュレーション)下の高閉じ込めモード運転 を初めて実現した。 専門家は、中国の磁気閉じ込め核融合実験研究史でメルクマール的意味をもつ重 大な進展であり、中国の磁気閉じ込め核融合エネルギー開発研究の総合的実力と レベルが大きな向上をとげたことを示すものと指摘している。このニュースを聞いた 欧州物理学会(EPS)のワーグナー会長ら世界の有名な核融合専門家は続々と中 国の科学者に祝意を表した。 磁気閉じ込め核融合は、強磁場を利用して高温高密度のプラズマを閉じ込めるこ とにより、制御可能な核融合反応を生じさせる。普通の低閉じ込めモードで運転すれ ば、装置の規模が膨大になり、加熱および制御技術の難度が極めて高く、建設と運 転のコストが極めて高くなる。高閉じ込めモードは核融合エネルギー開発の重要な 一歩で、これまで核融合科学分野の先端研究の難題だった。現在建設計画中の国 際的ビッグサイエンス・プログラムの国際熱核融合実験炉は高閉じ込めモードによっ て運転される。現在、世界では米国、日本、欧州の装置しか高閉じ込めモード運転を 実現できない。 高閉じ込めモード運転を実現するには、加熱、制御(配位、密度、不純物、リサイク ル制御の改善を含む)、電源、壁処理、ダイバータ・ポンピングおよび診断などの能 力が同時に高い水準に達していることが必要である。 〔北京6月11日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■秦俑1号坑の3回目の発掘始まる 大面積彩色上絵陶俑など出土 中国の4回目の「文化遺産デー」に当たる13日、秦兵馬俑1号坑の3回目の考古 発掘が始まり、前後が隣接した四馬戦車2台のほか、大面積にわたり彩色上絵が残 っている陶俑が発見された。 秦兵馬俑1号墓考古発掘隊の許衛紅執行隊長は現場で、新華社記者に次のよう に説明した。きょうの発掘状況をみると、遺跡の保存状態も遺物の保存状態も、我々 の予想より良い。彩色上絵のある漆木環や大面積の彩色上絵が残った陶俑などが それで、我々は自信を深めている。今後の発掘も順調に進むだろう。 上半身を露出した兵馬俑の披帛(ひはく)と甲片の大部分に、赤色の彩色上絵が 残っていた。現場では初歩的な補強措置がとられ、プラスチックシートで完全密封さ れた。完全に出土してから実験室に運び、彩色上絵を保護するより強力な措置がと られることになっている。 秦兵馬俑は1974年に発見され、国家文物局が陝西省に委託して秦俑考古隊を 結成し、兵馬俑坑の大規模な考古調査と試掘を行った。 公開展示を行うため、秦俑考古隊は1978年から84年までの間、兵馬俑1号坑の 1回目の発掘を行った。この発掘で、1087点の陶俑が出土した。その後、考古隊は 1985年に1号坑に対する2回目の発掘を行った。しかし当時は技術や設備が不十 分だったことから、2回目の発掘はわずか1年で終了した。 秦始皇兵馬俑博物館(秦俑博物館)の呉永キ館長(キ=棋の木へんを王にする) は次のように説明した。きょう始まった発掘は20数年ぶりのもので、3回目の発掘で もある。博物館がまとめた5カ年考古計画は、すでに国家文物局の承認を得ている。 兵馬俑発掘の様子は一般に公開される。 〔西安6月13日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■中国ネット通報センター、グーグルのわいせつコンテンツを非難 中国インターネット違法・不良情報通報センターは18日、ポータルサイト「谷歌中 国」(グーグル・チャイナ)を公開で強く非難し、わいせつ・低俗コンテンツを徹底的に 排除するよう求めた。 グーグル・チャイナは今年1月と4月の2回、大量のわいせつ・低俗なサイトへリン クできたことが同センターによって明らかにされた。最近、同センターが一般から通 報を受けて検査したところ、依然として大量の極めて低俗で醜悪なわいせつ写真、 動画、文章が見つかった。 同センターの責任者は次のように指摘した。グーグル・チャイナは中国の法律・法 規の要求に従わず、わいせつコンテンツのフィルタリング作業をせず、海外のインタ ーネット上の大量のわいせつ情報を中国国内に送り、「インターネット・セキュリティー の維持に関する全国人民代表大会(全人代)常務委員会の決定」と国務院の「インタ ーネット情報サービス管理弁法」(規則)などの法律・法規および関係業界の自律規 範に著しく違反し、青少年の心身の健康を大きく損ない、人々の利益を損なった。 同センターはグーグル・チャイナを強く非難すると同時に、関係の法執行機関に対 して法律に基づく処罰を提案し、広範なネットユーザーが引き続き監視するよう希望 した。 〔北京6月18日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■黄河デルタが鳥の「国際空港」に 黄河デルタ国家級自然保護区が、鳥の重要な繁殖地と渡り中継地になっている。 昨年、保護区を経由した渡り鳥は600万羽に上り、名実共に鳥の「国際空港」になっ た。 同保護区科学研究ステーションの単凱・所長は次のように語った。保護区は設立 以来、科学的管理、厳格な保護、湿地の回復など一連の作業を通して、生態環境が めだって改善され、生態系機能が著しく強まり、鳥の種類と数がめだって増えてい る。鳥類は1990年の保護区設置時の187種から現在は296種に増え、中国の鳥 類の5分の1を占めている。 黄河デルタ国家級保護区内には現在、中国の国家一級重点保護鳥のタンチョウ、 ナベヅル、ソデグロヅル、ノガン、東洋コウノトリ、ナベコウ、イヌワシ、オジロワシ、中 華カワアイサ、ゴビズキンカモメ10種、国家二級重点保護鳥49種がいる。「渡り鳥 及びその生息環境の保護に関する中日協定」で挙げられた227種の鳥のうち、保護 区内に154種がいる。「渡り鳥及びその生息環境の保護に関する中豪協定」で挙げ られた81種の鳥のうち、保護区内には53種がいる。 現在、保護区内の渡り期のタンチョウの数は全世界の総数の15.2%にあたる 380羽に上り、中国の2大タンチョウ越冬地の一つで、中国のタンチョウ越冬の北限 でもある。保護区内にはズグロカモメが全世界の18.8%にあたる1500羽おり、中 国の3大ズグロカモメ繁殖地の一つである。 〔済南6月13日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中日関係■天津で第3回中日韓無形文化遺産保護方法フォーラム開催 2日間の第3回中日韓無形文化遺産保護方法フォーラムが13日、天津大学馮驥 才文学芸術研究院で幕を開けた。今回のフォーラムは中国民間文芸家協会と天津 大学馮驥才文学芸術研究院の共催で、テーマは「フィールドの経験」。 中日韓3国は世界の無形文化遺産救出保護行動に積極的で、理論と実践面にお いて国際社会で推奨される多くの経験をもっている。2005年以降、3カ国の学者は 輪番で研究討論会を開き、無形文化遺産の救出、保護などの議題について経験の 交流と学術的検討を行ってきた。 今回のフォーラムで、3カ国の学者はそれぞれ「日本農村の伝統的舞台芸術(歌 舞)が直面している危機」、「朝鮮の巫俗調査に関するフィールド方法論」、「木版年 画伝承者の口述史フィールド作業の方法と考察」など多くの新鮮な議題について研 究、討論している。 フォーラムで専門家は、田野への立脚は中国の文化遺産救出と保護の最高の選 択と最良の方途だとしている。中国民間文芸家協会分党組書記の羅楊氏は次のよ うに語った。文化遺産は根の文化で、遺産の根は田野にあり、遺産関係者の根も田 野に下ろすべきだ。フィールド調査の方法は民間文化遺産の研究と救出活動におい て、生の原始資料を得るのに不可欠な前段措置である。それは無形文化遺産の救 出と保護を志す人に対し、歴史と現実について綿密な考察をするほか、田野に足を 踏み入れて探究することを求めている。第一線の実生活の中で、観察、体験、探索、 発見、記録し、また生きた遺産の鼓動と情感の流れに直接触れることを求めている。 中国民協主席の馮驥才氏は次のように語った。無形文化遺産の救出と保護では、 田野は起点であり終点でもある。実践で証明されたように、フィールドの方法は最も 基本的、最も直接的、最も効果的方法であり、フィールドの経験も最も基本的、最も 直接的、最も効果的経験である。田野への立脚は中国の文化遺産救出と保護の最 高の選択と最良の方途である。 フォーラム期間中、複数の大型展が開催される。例えば中国民間文芸家協会主催 の「中国民間文化遺産救出事業大事記」展は多くの写真と文章を使って、中国の民 間文化遺産救出活動の8年間の豊富な成果を集中的に示している。また「消えゆく 模様――進宝斎伊徳元切り紙展」は見る人々に失われた美しさを想起させる。 馮驥才氏は、中国の4回目の文化遺産デー期間中を選んで開かれたフォーラム は、中国の民間文化研究の専門家・学者が独自の方法でこの国民的祝日を祝う重 要な活動内容であると語った。 また、中国無形文化遺産保護データセンターが13日、天津大学馮驥才文学芸術 研究院に設立された。同センターには、中国の民間文化遺産救出プログラムのフィ ールド広域調査で得られた大量の文字、写真や映像資料が保管されている。 〔天津6月13日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中日関係■北京で中日韓環境相会合 10項目で協力強化 北京で開かれていた第11回中日韓環境相会合が14日、閉幕した。3国の環境相 は国際金融危機の下、環境対策をどのように進めるかについて意見を交換し、また 今後5年間の環境協力について話し合い、優先して協力する10項目の方向を決め た。 中国の周生賢環境保護相が会合終了後に記者会見し、次のように説明した。日本 の斉藤鉄夫環境相、韓国の李萬儀環境相と共に2日間の会合で、環境協力プロジェ クトの具体的実施状況を振り返るとともに、環境意識の向上、環境保護への人々の 参加促進、環境産業協力、低炭素製品認証、協力効果研究、循環型経済とグリーン 成長、グリーン都市と生態保護、化学物質と危険固体廃棄物の国境を跨ぐ管理協 力、地域大気汚染対策、水汚染対策の10項目を今後5年間の3国の優先協力方向 とすることを決めた。 今会合で世界的金融危機の下での環境対策推進が討議され、各国の有益な試み が紹介された。3国環境相はまた年内に中国で開かれる第2回中日韓首脳会議で の採択に向けて提出する共同声明について審議した。中日韓3国の現段階で関心 が寄せられているホットな環境問題がその主な内容となっている。 会合期間中、中国と日本は両国の「環境協力を一層深める覚書」と「環境宣伝教 育・技術分野の協力を一層深める覚書」に調印した。 中日韓環境相会合は毎年1回、3国で順番に開かれている。3国首脳会議の共通 認識を実行に移し、直面している地域環境問題を探り、解決し、地域の持続可能な 発展をはかることを目的としている。 〔北京6月14日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国外交■中国外務省報道官が談話 朝鮮核実験問題の安保理決議採択 中国外務省の秦剛・報道官は13日、国連安保理が朝鮮(北朝鮮)の核実験問題 第1874号決議を採択したことについて談話を発表し、次のように述べた。 ▽朝鮮は国際社会の普遍的反対を無視し、2009年5月25日再度核実験を行っ た。6月13日(北京時間)、国連安保理は朝鮮の核実験問題に関する第1874号 決議を全会一致で採択した。中国は賛成票を投じた。 ▽中国政府は朝鮮の再度の核実験に断固反対している。朝鮮のこの行為は安保理 決議に違反し、国際的核不拡散体制の有効性を損ない、北東アジア地域の平和と 安定にも影響を与えるものである。中国は安保理が朝鮮の核実験に対し適切でバラ ンスのとれた反応をするのを支持するとともに、責任ある建設的態度でその討議に 参加した。安保理が全会一致で採択した決議は、朝鮮の核実験に反対する国際社 会の確固たる立場を明確に表したものである。 ▽中国は同時に次のように考える。主権国であり国連加盟国である朝鮮の主権、領 土保全と安全保障に対する合理的な関心および発展の利益は尊重されるべきであ り、朝鮮は「核兵器拡散防止条約」復帰後、締約国による原子力平和利用の権利を 有するべきだ。制裁は安保理行動の目的ではなく、政治的外交的方途は半島の問 題を解決する唯一の正しい方途である。安保理で採択された決議は朝鮮に対し前向 きのシグナルをも発し、各国が対話を通じて朝鮮の核問題を平和的に解決する余地 を残している。 ▽中国は重ねて表明する。半島の非核化を実現し、核拡散に反対し、半島と北東ア ジア地域の平和と安定を守ることは関係各国の共通の利益に合致する。現在の情 勢下で、中国は関係各国が冷静さと自制を保ち、情勢の一層の緊張を招くおそれの ある一切の行動をやめ、あくまでも話し合いと対話を通して問題を平和的に解決する よう強く呼びかける。中国はそのために引き続きたゆまぬ努力を払っていく。 〔北京6月13日発新華社〕 ■■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ ◇編集後記◇ □ 朝鮮の核実験に対する安保理決議採択をめぐる記事を「特集」で2本、〈対外関係〉 で1本紹介しました。比べて読んでみて下さい。 新華社はこのほか、▽安保理が決議を採択、朝鮮の核実験に「最も強い非難」表 明▽潘基文事務総長、朝鮮に安保理決議の全面執行呼びかけ▽ロシアが安保理 の朝鮮核実験問題決議の採択を歓迎▽米国、安保理の朝鮮核実験問題決議採択 に「非常な喜び」表明▽韓国、安保理の朝鮮核実験問題決議を支持▽日本が朝鮮 に安保理決議の順守要求▽総合ニュース:安保理、第1874号決議を採択、米ロ韓 日が迅速な反応―などの記事を配信しています。 ◆───────────────────────────◇ ▽メルマガ『中国週報』へのメッセージはこちらをクリック http://form.mag2.com/drovogejea メルマガのご意見、ご感想、また取り上げてほしい分野など、 メッセージお待ちしております。 お名前、アドレス不要ですので、お気軽にどうぞ! ◇───────────────────────────◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールマガジン中国週報・毎週金曜日発行 2003年8月8日創刊 (当社都合により告知なく休刊することがあります) 無断転載禁止。著作権は中国通信社に帰属。http://www.china-news.co.jp/ お問い合わせはcns@china-news.co.jpへどうぞ 中国研究書店http://duan.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


