2009/04/17
中国週報メールマガジン 第365号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国週報(第365号)□□□□□□□□□□□□□□□□□□2009. 4. 17発行 ---------------------------------------------------------------------- ○発行元:中国通信社 ○協力:日本僑報社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■目次■ ☆特集1☆中国経済に前向きの変化 なお回復の基礎固める必要、新華社解説 ☆特集2☆中国経済の動向に慎重な楽観的態度 企業経営者アンケート調査 ■中国政治■ ◇第1四半期の経済情勢分析 温首相、国務院常務会議招集 ◇中国、「国家人権行動計画」(2009―10年)を発表 ■中国経済■ ◇3月の国産車生産・販売100万台超 過去最高に ◇第105回広州交易会が開幕 多くの業者が自信表明 ■社会・文化・科学・スポーツ■ ◇中国、二つ目のGPS衛星打ち上げに成功 ◇都市部勤労者の平均賃金2.9万元 実質11%増 ◇今年11万人余りが手足口病に感染 50人が死亡 ◇中国の60歳以上人口1.5億超える ◇中国が核技術応用分野で10余りの重要な成果 ■中日関係■ ◇温家宝首相、麻生太郎日本首相と会見 ◇中日韓指導者が短い会談 ◇寧夏自治区で09年中日生態緑化モデル林事業スタート ■中国外交■ ◇外務省報道官、安保理の発射問題議長声明採択で記者の質問に答える ◇外務省報道官、関係各国に大局的見地からの6カ国協議維持求める ◆編集後記◆ ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ☆特集1☆中国経済に前向きの変化 なお回復の基礎固める必要、新華社解説 国際金融危機の底がまだ見えない状況で、中国が続々と発表している第1四半期 の経済データは、昨年から全面的に実施された包括的景気刺激策によって国内経 済に前向きの変化が現れていることを示しているが、依然として景気に比較的大き な下降圧力がかかっており、今後の回復の持続性を維持するにはマクロコントロー ル政策を絶えずより完全にしていく必要がある。 国家統計局が同日発表した第1四半期の経済状況をみると、国内総生産(GDP) は前年同期比6.1%増で、伸び率は前年同期より4.5ポイント、前四半期より0.7 ポイント下がっている。経済成長を消費が4.3ポイント、投資が2.0ポイント押し上 げたのに対し、輸出は0.2ポイント押し下げた。 国家統計局の李暁超報道官は「今年に入って、国民経済に前向きの変化が現れ ており、全体的状況は予想より良い」と述べた。温家宝首相も訪問先のタイで同様の 発言をしている。 李報道官は、第1四半期のGDP6.1%増は国際金融危機が一層深まり、広がっ て、先進国の景気後退が一層深刻化し、発展途上国の経済が著しく減速している状 況の中で達成されたものであり、それは容易なことではなかったと強調した。 国際金融危機による厳しい挑戦(試練)に対応するため、中国は経済の安定した比 較的速い発展をはかる包括的計画を全面的に実施している。昨年11月、2年間に 4兆元(1元=約15円)を投じる景気刺激策を決め、自動車、鉄鋼、繊維など10大 産業の調整・振興計画も相次いで採択した。これまでに中央の昨年の追加投資 1000億元がすべて実行され、今年の1300億元の投資計画のうち1100億元がす でに伝達された。 一連の政策・措置による刺激で、多くの経済指標に回復の兆しがみられ、中国経 済の活性度が高まり、景気下降のリスクが弱まっている。 〔北京4月16日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ☆特集2☆中国経済の動向に慎重な楽観的態度 企業経営者アンケート調査 企業家は中国経済の動向に慎重な楽観的態度をとり、多数の企業家が厳しい試 練の中で光明と転機も見られると考え、半数近いくが中国の景気は年内に底を打ち 回復するとみている。 11日北京で開かれた「第16回中国企業家の成長と発展に関する調査結果発表 兼当面の情勢と企業家の心理セミナー」で発表されたアンケート調査報告「2009 第1四半期の企業経営状況」で明らかにされた。 それによると、国際的金融危機が広がり、全世界の実体経済への影響がはっきり 現れるのに伴って、企業経営者は当面のマクロ経済情勢の判断について慎重な楽 観的態度をとっている。なかでも外資系企業に景気を心配する声が強い。データに よると、第1四半期のマクロ経済情勢が「大変よい」か「比較的よい」とする経営者は 全体の17.4%、「普通」とするのは41.6%だった。「比較的悪い」か「大変悪い」と するのは41%で、2008年より16.9ポイント増えている。 当面の困難と挑戦に対して、大多数の経営者の心理状態は安定し、企業の将来に 自信をもっている。そして当面の情勢下で、管理強化によるコスト引き下げ、革新(イ ノベーション)のための投資増額、国内市場の開拓、人材の誘致などの措置をとって 挑戦に積極的に対応しようとしている。 調査結果によると、第1四半期の企業収益はやや低下したが、第2四半期は好転 の見通しだという。同時に企業の雇用も第2四半期に回復するとみられる。第1四半 期の黒字企業は41.6%で、昨年より21.3ポイント減った。赤字企業は36.2% で、昨年より16ポイント増えた。だが第2四半期の収益について、48.6%の経営者 が黒字になると予測し、23.8%の経営者が赤字と予測している。 第2四半期に自社の経営状態が「好転」すると考える経営者は24.3%を占め、 「変わらない」とするのは60.9%で、「悪化」するとするのは14.8%だった。 調査はさらに、第2四半期に企業の雇用数がやや回復することを示しており、雇用 が「増加」するとした企業の割合は「減少」するとした企業の割合より0.6ポイント多 かった。第1四半期には、雇用が「増加」した企業の割合は「減少」した企業の割合を 12.9ポイント下回っている。 このほか、第2四半期の不動産業の経営に楽観的態度をとる経営者はめだって増 えている。92.9%の経営者が同業界の経営状態が「好転する」か「変わらない」とし た。半数近い経営者が、2009年の建物価格の低下は10%以内とみている。 国務院発展研究センター中国企業家調査システムは、16年間、中国の企業家に 対する追跡調査を続けている。今回の調査のテーマは、企業家の心理と第1四半期 の企業の経営状態で、大中小型企業を網羅し、東・中・西部企業とすべての企業経 営形態を包含している。94%を超える調査対象が企業の会長か社長、工場長、党 委書記。データは3月末、4月初めに集められ、有効な回答は1600を超えた。 〔北京4月11日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国政治■第1四半期の経済情勢分析 温首相、国務院常務会議招集 中国の温家宝首相は15日、国務院常務会議を招集し、第1四半期の経済情勢を 分析、今後の経済運営について検討した。 会議では次のように指摘された。内需を拡大し、経済の安定した比較的速い発展 をはかる包括的計画の効果が現れ始め、経済に前向きの変化が現れ、情勢は予想 より良い。投資の伸びが加速し、消費が比較的大幅に伸び、内需が着実に増えてい る。工業生産が徐々に安定し、農業情勢が全体的に安定している。構造調整が積極 的に進められ、地域発展のつりあいが強まっている。銀行部門の流動性には余裕が あり、金融市場は安定している。都市部の就業が増え、個人の所得が増えている。 社会の自信が強まり、市場の見通しが改善されている。これらは今年の経済運営に 関する中央の方針と手配が完全に正しかったこと、昨年下半期からの一連のマクロ コントロール措置がタイムリーで、力強く効果的なものであり、各地域、各省庁による 中央の政策・手配の徹底が力強いものであることを示している。同時に次の点もはっ きり見て取らなければならない。わが国経済の回復の基礎はまだ固まっておらず、 内外の環境はまだ非常に厳しい。国際金融危機はまだ広がっており、わが国経済に 対する影響が深まっている。外需が収縮し続け、輸出の減少幅が比較的大きい。一 部業種の生産能力が過剰で、工業の回復力が不十分で、経済効率(収益)の低下 が続いている。民間の投資意欲が弱く、農業の安定・発展と農民の持続的所得増の 難しさが増している。財政収入が減少し、雇用負担が大きい。経済・社会発展の有利 な条件と積極的要素を見て取り、仕事に取り組む自信を固めなければならない。同 時に直面している情勢の複雑さと深刻さを予測すべきで、むやみに楽観したり油断し たりしてはならない。困難とリスクをいくらか重く考え、危機対応の期間をいくらか長く 見積もり、政策・措置をより十分に準備し、地道に仕事をし、力を緩めることなく、経 済・社会発展の目標達成に努めなければならない。 会議では次のように指摘された。積極的財政政策と適度の金融緩和政策を揺るぎ なく実施し、危機対応の包括的計画を全面的に実施しなければならない。 〔北京4月16日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国政治■中国、「国家人権行動計画」(2009―10年)を発表 国務院新聞(報道)弁公室は13日、国務院から権限を受け、「国家人権行動計画 (2009―10年)」を発表した。中国が人権をテーマに国家計画を定めたのは初めて で、行動計画は今後2年間の人権促進・保護の活動目標と具体的措置を明確にして いる。 行動計画は全文約2万2000華字で、序文、経済・社会・文化的権利の保障、公民 (市民)の権利と政治的権利の保障、少数民族・女性・子供・老人・障害者の権利の 保障、人権教育、国際的人権義務の履行および国際人権分野の交流・協力―の六 つの部分に分かれている。行動計画は次のように述べている。 ▽2009年から10年まで国は積極的かつ有効な措置をとって、国際金融危機によ るマイナスの影響を乗り越え、社会構成員の経済的、社会的、文化的権利を確実に 保障するよう努力する。 ▽国は引き続き民主・法治づくりを強化し、民主主義の制度を整え、形式を豊富に し、チャンネルを広げ、行政法執行と司法における人権保障を強化し、公民の権利と 政治的権利の保障水準を引き上げる。 ▽国は措置を講じて、少数民族、女性、子供、老人、障害者の権益を一層保障す る。 ▽2009年から10年までに国は法律知識普及活動に合わせ、既存の義務教育、中 等教育、高等教育、職業教育システムと国家機関内の研修機関およびラジオ、テレ ビ、新聞雑誌、インターネットなど各種メディアを積極的に生かして、さまざまな形の 人権教育を計画的に進め、法律知識と人権知識を普及させる。 ▽この期間、国はすでに加盟している国際人権規約で定められた義務を引き続き真 剣に果たし、国際人権分野の交流・協力を呼びかけ、これに積極的に参加する。 ▽十分な人権の実現は人類が長期間追い求めてきた理想であり、中国人民と政府 がそのために長期間奮闘してきた目標である。中華人民共和国成立以来、特に改 革・開放以来、中国は人権の尊重・保障を国家統治と政治運営の重要な原則とし、 「中華人民共和国憲法」に厳かに明記した。確実かつ有効な措置を講じて、人権事 業の発展をはかり、中国人民の物質的、文化的生活水準を大幅に高め、政治的、経 済的、文化的、社会的権利を確実に保障し、中国の人権事業発展の新たな一章を 記した。 〔北京4月13日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国経済■3月の国産車生産・販売100万台超 過去最高に 国の政策的後押しと季節的周期の二重の作用によって、中国の3月の自動車市場 は一段と回復し、生産・販売台数は前年同月に続いて月間100万台を超え、再び過 去最高を記録した。中国自動車工業協会が同日発表した最新統計で明らかになっ た。 それによると、3月の国産車の生産台数は109万5400台で、前月比35.59% 増、前年同月比5.55%増、販売台数は110万9700台で、前月比34.10%増、 前年同月比5.01%増となった。 同協会の朱一平事務局長補佐は新華社記者に次のように語った。3月は例年、自 動車の生産・販売が伸びており、さらに政策の効果もあって、国産車の生産、販売が 新たな水準に達した。昨年3月の生産・販売のベースが比較的高いため、今年3月 の伸び率は5%だった。この伸び率は高くないが、現在の情勢の中で、今年の自動 車市場に対する前向きのシグナルであり、特別な意味がある。 〔北京4月9日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国経済■第105回広州交易会が開幕 多くの業者が自信表明 金融危機の影響で注目が集まっている第105回中国輸出入商品交易会(広州交 易会)が15日、広州で開幕した。経済情勢の影響を受け、交易会を訪れる関係者は 少なくなるとみられているが、多くの出展業者が自信を表明している。 広州市貝檸工業科技有限公司の劉波・貿易部長は次のように話した。昨年10月 から12月までの期間は注文がなく、我が社にとって最も苦しい時期だった。今年1〜 3月には50万ドルの注文を受けたが、中東、北アフリカと東アフリカが中心だった。 我々が担当しているプラスチック保温材料部門をみると、発展途上国への金融危機 の影響は先進国ほどではない。途上国の購入需要は現在も一定のレベルを保って いる。 税関総署が最近発表したデータによると、3月の中国の輸出入総額の下落率は 1―2月を6.3ポイント下回り、輸出額は4ポイント、輸入は9.1ポイントそれぞれ下 回った。3月の輸出入総額は前月より23.8%増えた。税関関係者は「これらのデー タが示しているように、中国の貿易は3月から大きく好転している」と強調した。 広州交易会は中国の貿易を映す風見鶏・バロメーターとみられている。105回目 は4月15日から5月7日まで広州の琶洲広州交易会展覧館で開催される。出展企 業は前回比237社減の2万2104社にとどまった。交易会を訪れる関係者は例年よ り少なくなるとみられているが、多くの出展企業が自信を表明している。 〔広州4月15日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■社会文化■中国、二つ目のGPS衛星打ち上げに成功 中国は15日午前零時16分、運搬ロケット「長征3号C」を使って西昌宇宙発射場 から二つ目のGPS(全地球測位システム)衛星「北斗」を打ち上げ、予定の軌道に投 入することに成功した。 中国衛星測位システム事業センター責任者によると、今回打ち上げられた北斗(コ ンパスG2)は地球同期静止軌道衛星で、中国が構築している北斗衛星測位システ ム(コンパス)を構成する二つ目の衛星でもある。打ち上げの成功は北斗衛星測位シ ステムを構築する事業にとって非常に重要な意味を持っている。 〔西昌4月15日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■都市部勤労者の平均賃金2.9万元 実質11%増 中国の都市部在職勤労者の平均賃金は昨年2万9229元(1元=約15円)で、 1日当たり111.99元だった。国家統計局が同日発表したデータで明らかになった。 それによると、平均賃金は前年に比べ4297元、率にして17.2%増えた。伸び率 は前年に比べ1.5ポイント下がった。物価上昇分を除いた実質では11.0%の増加 となった。 〔北京4月9日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■今年11万人余りが手足口病に感染 50人が死亡 中国で今年1月1日から4月7日までに報告された手足口病感染者は11万5000 人にのぼった。うち773人は重症で、50人が死亡した。衛生省報道事務室のトウ 海華主任(トウ=登におおざと)が10日の定例記者会見で明らかにしたもの。 3月に伝染病ネットワークを通じて報告された手足口病感染者は5万4713人で、 31人が死亡した。 感染者が比較的多かったのは河南省、山東省、江蘇省、広西チワン族自治区、安 徽省、広東省、河北省、湖北省、湖南省、浙江省で、この10省・自治区(一級行政 区)で中国全体の80%を占めた。感染者は乳幼児が多く、5歳以下が全体の94.8 %、3歳以下が77.6%を占めた。 トウ主任は次のように説明した。手足口病の感染者は農村が多い。しかも発症が例 年より早かった。感染者が多かったのは二つの地域だ。山東省、河南省、安徽省、 江蘇省が接する地域と広西自治区、広東省、雲南省の一部の地域がそれだ。この 二つの地域の発症率は非常に高い。 〔北京4月10日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■中国の60歳以上人口1.5億超える 現在、中国は人口老齢化の深刻な挑戦(試練)に直面しており、昨年末現在、60 歳以上の人口は1億5989万人に達し、全人口の12%を占め、今後毎年800万人 の割合で増えるという。このほど天津で開かれた老人福祉の非政府組織「鶴童」の 国際セミナーで指摘された。 中国社会科学院社会政策研究センターの楊団・副主任は次のように強調した。人 口老齢化の加速で、社会的老人養護の需要が急増しており、老人養護サービスの マクロ戦略、枠組み・機能、基本政策、基準・規範などの面の研究を強化し、新時代 の老人養護サービス事業の改革・発展に関する新たな構想、方向、方法を模索し、 中国の中レベルの経済発展水準に見合った老人養護システムを構築することが差 し迫って必要になっている。 老人養護サービス・システム構築の科学性、規範性を一段とはかるため、このほど 全国老人養護サービス・システム構築専門家委員会が設置された。同委員会は社 会各界の力を積極的に引き出し、老人養護サービス事業の発展のために献策する もの。 〔天津4月12日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■社会文化■中国が核技術応用分野で10余りの重要な成果 中国科学院の重大プロジェクト「核技術応用の基幹技術」がすでに専門家の確認 検査にパスした。高精度工業用CT基幹技術、放射性新薬の研究製造、煙浄化用シ リーズ加速器開発などの分野で10余りの重要な成果が得られている。中国科学院 上海応用物理研究所が明らかにした。 「核技術応用の基幹技術」プロジェクトは、中国科学院上海応用物理研究所が請 け負い、中国科学院高エネルギー物理研究所が協力し、朱志遠研究員が主管を務 めている。このプロジェクトで得られた一群の重要な成果と進展により、国の安全保 障、産業発展面での核技術の応用のため、また経済・社会の若干の分野における 核技術の産業化のための技術的基礎が築かれたという。 重大な成果には次のようなものがある。 高精度工業用CT基幹技術の研究面では、6MeV大型工業用CTのプロトタイプ 〈訳注 試作機〉と450kV汎用X線工業用CTのプロトタイプを研究・製造するととも に、特注少量生産の能力を持つようになった。性能指標試験報告によると、プロトタ イプは同種装置の国際的先進水準に達している。 放射性新薬の研究・製造面では、二つの一類〈訳注 第一種〉新薬188Re−HED P注射液の1期臨床および硫化レニウム[188Re]懸濁液の臨床前研究を完了し、 新薬〔18F〕ふっ素標識血管作動性腸内ペプチド(VIP)および6−[18F]F−L−D OPAなどの研究開発作業を完了した。 煙浄化用シリーズ加速器の研究・製造面では、超大出力電子加速器の展示応用と 産業化前のシリーズ・プロトタイプの研究・製造を完了し、複数の基幹設備と技術の 前進を実現するとともに、低コストと高性能の産業化競争力をもつようになった。試 験報告によると、加速器プロトタイプの全体的指標は世界の同種加速器の先進水準 に達している。 〔上海4月9日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中日関係■温家宝首相、麻生太郎日本首相と会見 温家宝首相は11日、タイのパタヤで、日本の麻生太郎首相と会見した。 温首相は次のように述べた。目下、国際的金融危機はなお広がり、深まっている。 中日両国の共通の利益と共同の責任は共に増大している。双方は強い責任感と使 命感をもって、協力を強め、手を携えて挑戦(試練)に対処し、戦略的互恵関係を推 進して、アジアおよび世界の平和と発展に貢献すべきである。温首相は次のように 表明した。中国と日本が密接なハイレベル往来を維持するのは、政治面の相互信頼 を深めるのに役立つことである。麻生首相の来るべき訪中を歓迎し、また年内に中 国で開かれる第2回中日韓首脳会議に期待している。中国は日本と共に努力し、中 日間の四つの政治文書の原則・精神と了解事項に従って、両国関係における敏感 な問題を適切に処理し、両国人民間の友好的感情を増進し、中日関係の健全で安 定した発展を確保することを願っている。 麻生首相は次のように述べた。日中関係はたえず改善、強化されており、日本側 はこれを積極的に評価している。日本は対中関係を非常に重視しており、私はまも なく訪中し、中国側と交流や協力の強化について検討し、国際的金融危機に共同で 対処し、両国関係をさらに発展させることに期待している。麻生首相はまた、朝鮮に よる最近の発射問題について日本側の立場を表明した。 温家宝首相は次のように強調した。朝鮮半島および北東アジアの平和と安定を守 ることは、中国・日本を含む関係各国の共通の利益に合致する。現在、国連安保理 で朝鮮のロケット発射問題が討議されており、各国はこれに強い関係を寄せている。 中国は、この問題の処理にあたっては北東アジア地域の平和・安定を守り、六カ国 協議と半島非核化のプロセスを推進するということを考えるべきで、安保理における 対応は適度で適当なものであるべきだと考えている。各国が冷静さと自制を保ち、こ の問題を適切に決着させるために努力するよう希望する。 これに先立ち、楊潔チ(たけかんむりに褫のつくり)外相も日本の中曽根弘文外相 と意見を交わした際、朝鮮の打ち上げ問題における中国の先のような原則的立場を 説明した。 〔パタヤ4月11日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中日関係■中日韓指導者が短い会談 中国の温家宝首相、日本の麻生太郎首相、韓国の李明博大統領は11日、パタヤ で、短い会談を行った。 3カ国の指導者は一致して、引き続き中日韓協力を強化し、中日韓とASEAN(東 南アジア諸国連合)の協力を推進することを表明、年内に中国で開かれる第2回中 日韓首脳会議に期待しているとした。 3者はさらに、最近の朝鮮の発射問題を討議した。温首相は、この問題を討議する ときは、6カ国協議のプロセスを守るということ、朝鮮半島と北東アジア地域の平和・ 安定を守るということを考え、情勢を一層複雑にするおそれのあるいかなる行動も避 けるようにすべきであると表明した。麻生、李明博両氏はこれに同意した。3者は、引 き続き6カ国協議のプロセスを通じて半島の非核化を実現することを再確認した。 〔パタヤ4月11日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中日関係■寧夏自治区で09年中日生態緑化モデル林事業スタート 中国共産主義青年団(共青団)寧夏回族自治区委員会と日本の「緑の架け橋推進 センター」代表団が進める第6回「中日青年寧夏生態緑化モデル林プロジェクト」が 12日、寧夏中衛市の中衛県で始まった。緑の架け橋推進センターのメンバーと中国 の学生が植林を行い、実際行動によって母なる河(黄河)を守る活動に参加した。 「母なる河を守ろう――中日青年生態緑化モデル林」事業は小渕基金から資金の 提供を受けて進められている。今回の植林面積は300ヘクタールで、小渕基金が 220万元を提供した。植林は3期に分けて進められる。 共青団自治区委員会の責任者は、事業の実施は黄河流域の生態環境を一層改 善することになり、また市民が環境保護意識を強め、植林という環境保護活動に参 加するのを促すことになるだろうと話した。 故小渕恵三首相の提案に基づいて日本政府は1999年、中国で行われる環境保 護事業を支援する「日中緑化交流基金」(略称=小渕基金)を設立した。日本の民間 団体と中国各界が進める植林活動を支援し、両国の環境保護分野の交流と協力を 強化することが基金設立の目的。 〔銀川4月13日発新華社〕 ★★★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★★★ ■中国外交■外務省報道官、安保理の発射問題議長声明採択で記者の質問に答える 中国外務省の姜瑜・報道官は14日、安保理で朝鮮(北朝鮮)の発射問題に関する 議長声明が採択されたことについて記者の質問に答えた際、中国は安保理が今回 の朝鮮の発射問題について決議を採択することに賛成せず、朝鮮に対する新たな 制裁の実施にはなおさら賛成しないと述べた。 朝鮮が現地時間4月5日、実験通信衛星を打ち上げ、このほど安保理が議長声明 を採択して朝鮮の発射問題ついて反応を示したが、中国のコメントは、との質問に姜 報道官は次のように述べた。 中国は、朝鮮が現地時間4月5日実験通信衛星を打ち上げたことに留意し、発射 問題が関係諸国の強い関心を引いたことにも留意している。安保理はさきほど議長 声明を採択し朝鮮の発射問題について反応を示し、関係各国に安保理1718号決 議の全面履行を求め、6カ国協議の早期再開を支持し、呼びかけた。 中国はつねに、安保理の反応は朝鮮半島と北東アジア地域の平和・安定の大局を 守り、6カ国協議と朝鮮半島の非核化プロセスを守り、世界の不拡散体制を守ること に着目すべきであると考えている。このような精神にのっとり、中国は安保理が今回 の朝鮮の発射問題について決議を採択することに賛成せず、朝鮮に対する新たな 制裁の実施にはなおさら賛成しない。 中国は関係各国が大局と長期に着目し、冷静さと自制を維持し、半島および北東 アジア地域の平和と安定を共同で守り、6カ国協議と朝鮮半島の非核化プロセスを たえず前進させるため共に力を尽くすよう希望している。これは国際社会と地域各国 の共通の利益に合致する。 〔北京4月14日発新華社〕 ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━ ■中国外交■外務省報道官、関係各国に大局的見地からの6カ国協議維持求める 中国外務省の姜瑜・報道官は14日の定例記者会見で、中国は関係各国が大局 的見地に立ち、冷静と自制を保ち、6カ国協議プロセスを共に守ることを希望すると 述べた。 朝鮮(北朝鮮)が6カ国協議から離脱すると発表したことについて質問に答えたも ので、次のように述べた。 ▽中国は国連安全保障理事会が発表した議長声明と朝鮮外務省が発表した声明に 留意している。 ▽われわれは関係各国が大局的、長期的見地に立ち、冷静と自制を保つよう希望 する。これは地域各国と国際社会の共通の利益にかなうものである。 ▽(中朝関係について)中朝は友好的隣国であり、中国は引き続き朝鮮との友好協 力関係を発展させる。 朝鮮外務省は14日、平壌で声明を発表し、朝鮮半島の核問題をめぐる6カ国協議 から離脱し、また無能力化した核施設の原状回復をはかると宣言した。 〔北京4月14日発新華社〕 ■■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■□ ◇編集後記◇ □ 今週も中国経済の動向に関するニュースを中心に紹介しました。現在、景気対策 は中国政府にとって最重要課題で、新華社報道でもこの問題についての記事が大き い部分を占めています。 北朝鮮の「発射」問題をめぐり、中国の対応が注目されました。関連記事2本を紹 介します。 ◆───────────────────────────◇ ▽メルマガ『中国週報』へのメッセージはこちらをクリック http://form.mag2.com/drovogejea メルマガのご意見、ご感想、また取り上げてほしい分野など、 メッセージお待ちしております。 お名前、アドレス不要ですので、お気軽にどうぞ! ◇───────────────────────────◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールマガジン中国週報・毎週金曜日発行 2003年8月8日創刊 (当社都合により告知なく休刊することがあります) 無断転載禁止。著作権は中国通信社に帰属。http://www.china-news.co.jp/ お問い合わせはcns@china-news.co.jpへどうぞ 中国研究書店http://duan.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


