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毎週月曜日に配信。元新聞記者で勝どき書房の編集長が社会で起きている様々な問題、政治、文化、スポーツ、芸術などについて取り上げる。特に「狭山事件ノート」「三億円事件ノート」は隔週で連載中。「雪月花」のコーナーでは季節の話など日常の生活に触れ、俳句も載せている。

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2009/08/09

コラム・ゆりかもめ(358)「狭山事件・善枝さん所持品分析」「ノリピー行方不明事件は意外な結果に」

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     ■□月曜配信 第358号 2009/08/10■□
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◇「コラム・ゆりかもめ」は、毎週月曜日配信とし、「狭山事件
ノート」と「三億円事件ノート」の連載は隔週となります。
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◆◆「狭山事件・善枝さん所持品分析 15」◆◆
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 善枝さんのものとは考えにくい万年筆が石川さんの自宅台所出入り口の鴨
居の上から見つかったのは、石川さんが逮捕されてから1か月後の6月26
日だ。縁の下の奥とか、天井裏の奥から見つかったならそれも分かるが、家
族がふだん出入りする戸の上だから、それまでに行われた2度の家宅捜索で
見つからないことはあり得ない。
 しかし、なぜ真犯人は石川さんの自宅に万年筆を置かねばならなかったの
だろうか。その最大の理由は、石川さんが逮捕されても決定的な証拠が出て
こなかったためだろう。善枝さんの死体が見つかっても、所持品が出てこな
かった。犯人が盗むほどの価値がない、教科書類、カバン類が出てこない、
万年筆、時計も出てこない。身の代金も奪わずに逃げてしまった犯行の動機
もはっきりしない状態で石川さんが逮捕され、本当に石川さんの犯行なのか
という疑問の声が出てきた。その後、教科書類、カバン類は出てきたが、石
川さんを犯人とするような指紋などの証拠は出てこなかった。
 真犯人にしてみれば、間違いなく石川さんの犯行だと思わせる、決定的証
拠がほしかった。それで、無理しても同じような万年筆を鴨居の上に置かな
ければならなかったのだろう。石川さんが逮捕された後、台所出入り口付近
は近所の人や警察官、新聞記者が気軽に開けて石川さんの家族と話をしてい
た。
 石川さんと親しかった関本三郎巡査部長(仮名)は着替えを持って上がり
込んだこともあったほどだ。石川さんの犯行と思い込んで、家に向かって石
を投げたり、戸を開けて家族に罵声を浴びせる人たちもいた。昼間は近所の
人や報道陣に囲まれて、家族が外に出られなかったほどだ。
 そんな時に、出入り口の戸を開けられても、家族は気が付かなかっただろ
う。そこへ、真犯人がそっと鴨居の上に万年筆を置いた可能性はある。
 しかし、その万年筆はニセモノだった。善枝さんが好きだったライトブル
ーのインクが入っていなかったのだ。ペン先もほとんど使用したことがない、
真新しいものだった。真犯人がよく似た万年筆を買ってきて、置いた可能性も
考えられる。当然、万年筆に石川さんの指紋は出てこなかった。
 しかし、それを見た善枝さんの家族が、ホンモノと認めたので、石川さん
を有罪とする決定的な証拠となってしまった。このことから石川さんのえん
罪を証明できる合理的な推理はあるだろうか。わたしは、事件から25年が
過ぎていた1988年ごろ、もう一度最初から事件を考え直した。(つづく)
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◆◆「ノリピー行方不明事件は意外な結果に」◆◆
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 清純派女優として東南アジアでも人気のあった酒井法子さんが行方不明だ
ったが、8日弁護士を通じて警視庁に連絡があり、出頭して逮捕された。夫
の高相さんが3日に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕された
ときに、行方不明となったので、もしかしたら子供と一緒に心中でもしたか、
と心配したが、子供を知人宅に預けて無事で、法子さん自身も出頭したので、
一安心した。
 それにしても、なぜここまでお騒がせな逃走劇を演じたのか不思議だ。3
日から8日までの一週間は「ノリピー」のニュースで持ちきりだった。特に、
最初は子供も一緒に消えてしまったという報道だったので、高相さんが逮
捕されたのを悲観したのでは、と思ってしまった。それに、故郷の山梨身
延付近で携帯の電源がなくなったのではないか、という情報で、その付近
一帯で報道陣が走り回っていた。
 しかし、ノリピーの自宅を捜索したら覚醒剤と、使用した器具も見つか
り事態は急変した。ノリピーも覚醒剤を使用していたらしいというのだ。
そうなると、消えていた動機は「しばらく逃げて、体から覚醒剤の痕跡が
なくなるのを待ってから世間に顔を出そう」と企んだ疑いが出てきた。
 さらに、姿を隠していた場所は山梨ではなく、都内の関係者宅だった。
逃走の前に下着や化粧品をたくさん買い込んでいたとなると、清純派とい
うイメージを持っていたミーハー族にしてみれば、裏切られた思いだ。
「ノリピー、とにかく出てきてください」
 と、記者会見でテレビカメラに向かって叫んでいた事務所の社長さんは、
すっかりやつれて、歩くのもやっとで社員にささえられていた。なにも知
らなかったのだろう。
 とかく芸能人のイメージは作られたものだから、実生活とは違うと分か
っていても、どうしても表に出ている姿が真実だと思い込んでしまう。し
かし、これほどギャップを感じたことも珍しい。それほど恐ろしい薬なの
だろう。 
 覚醒剤「ヒロポン」は日本の学者が発明した「元気の出る薬」で、戦時
中、勤労動員の少年少女に徹夜で働かせるために使用した。食事の時に、
知らずに飲まされて24時間寝ないで働かされたという証言もある。無給
で奉仕させる軍需産業にとっては、ありがたい薬だった。おそらく、総攻
撃の直前の兵隊たちにも使用されたのだろう。強い日本軍「大和魂」の裏
にあったかもしれない。しかし、一時的な「元気」ではなく、最後は人格
を破壊してしまう麻薬なのだ。戦争の後遺症はなんとしても消さなければ
ならない。
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★~★~★~★~★ 勝どき書房の本紹介★~★~★~★~★
『狭山事件の真犯人』 著者・殿岡 駿星
狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説
◇46判1800円/税別・在庫が少ないので書店では購入できません。
購入は「アマゾン」で。(勝どき書房直売は送料込み1700円)
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『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著・46判上製・332ページ
40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。
◇全国の書店で好評発売中       定価1700円・税別
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『カエルの日曜日 末永泉童話集』著者末永泉 絵末永知恵子
家族の絆や、友情、恋を少年のような温かい心で綴る16編の童話
◇発行・勝どき書房 46判上製 定価1500円・税別
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『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著
秩父困民党を名乗る脅迫状、記者殺害の真相に迫るミステリ小説
◇発行・勝どき書房 46判並製 定価2300円・税別  
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『平家物語の雑歌屋でぇござい』著者・山田 観風讃
 平家物語を700余の短歌で詠み綴る歴史短歌作家の画期的歌集。
◇発行・勝どき書房 ・46判上製  定価2000円・税別
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『桃咲く藁家から 橋本夢道傳』 著者・漆原伯夫
日本の暗い時代、反戦を貫いた自由律俳人橋本夢道の生涯
◇勝どき書房で直売 税込み送料込み価格 1800円
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■□■雪・月・花■□■8日は、東京湾大華火が開催され、一万二千発の
花火がレインボーブリッジで涼風に咲いた。百年に一度の大不況、今年は
中止する花火大会がけっこうあったが、東京湾はなんとか中止にならなく
てよかった。勝どき付近は次々とマンモスビルが建ってしまい、花火が見
えにくくなっている。どこかよく見える場所はないかなと思っていたら、
絶好の見物場所である勝どき橋、黎明橋は欄干にシートを設置して、目隠
ししていた。さらに晴海大橋は全面通行禁止にしてしまい、だれも橋に入
れない。晴海地区に公式の見物会場を設けてはあるが、なぜ橋からの見物
を禁止するのだろう。江戸時代の隅田川の花火では、両国橋は絶好の見物場
所だった。芝居風にいえば、屋形船は特等席、公式の見物会場は二階席、橋
の上は三階席だ。金はなくても三階で楽しめた。橋は人でごった返してはい
たが、それが夏の夜の情緒だった。それで落語の名作「たがや」も誕生した。
来年は欄干のシートは外し、三階席を解放してくれないだろうか。
 ○ 尺玉に拍手が揃う行き止まり(駿星)
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【マガジン】 コラム・ゆりかもめ  【発行者 】 殿岡駿星
        http://www.geocities.jp/syunsei777/page006.html 
【運営サイト】 合資会社 勝どき書房   
               http://www.geocities.jp/syunsei777/
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