コラム・ゆりかもめ  RSSを登録する

毎週月曜日に配信。元新聞記者で勝どき書房の編集長が社会で起きている様々な問題、政治、文化、スポーツ、芸術などについて取り上げる。特に「狭山事件ノート」「三億円事件ノート」は隔週で連載中。「雪月花」のコーナーでは季節の話など日常の生活に触れ、俳句も載せている。

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2009/05/10

コラム・ゆりかもめ(345)「三億円事件ノート・犯人像は? 10」「石川さんのメッセージ」

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     ■□月曜配信 第345号 2009/05/11■□
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◇「コラム・ゆりかもめ」は、毎週月曜日配信とし、「狭山事件
ノート」と「三億円事件ノート」の連載は隔週となります。
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◆◆「三億円事件ノート・犯人像は? 10」◆◆
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 多磨農協脅迫事件での犯人の動きも「粘着質」であることを感じさせる。
というのは、犯人が多磨農協に直接電話したのは、最初の脅迫のときだけだ
った。次からは、市民の家に電話をして、脅迫状を農協に届けさせている。
 市民は、突然かかった電話で「脅迫状を農協に届けるように」といわれてび
っくりする。しかし、何度も同じように市民に電話し、新聞でも報道してい
るので、電話を受けたとたんに、多磨農協脅迫事件の犯人だと分かるように
なった。
 しかし、多磨農協に脅迫状を送るなら、いちいち別の市民に電話しなくて
も、脅迫状を郵送したらよかったのにと思いたくなる。しかし、犯人は電話
しなければならない事情があったのだ。
 電話された市民はいい迷惑で、中には電話を受けて、指定した場所に脅迫
状があるのを見つけても、恐くて農協に届けられないで震えている例もあっ
た。すると、偶然通りかかった行商人が、
「どうしましたか」
 と尋ね、
「多磨農協脅迫事件の犯人から電話で、この脅迫状を農協に届けろというの
です」
 と答えると、行商人が脅迫状を取って多磨農協に届けた例もあった。この
場合は、行商人が通らなかったら、いつまでも脅迫状はそのままだった可能
性があり、
「もしかすると行商人が犯人ではないか」 
 と疑われることもあった。
 しかし、市民が多磨農協に脅迫状を持っていくかどうかは、重要な意味が
あり、犯人はどこかで、市民の動きを観察していた可能性もある。(つづく)
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◇注意・当メルマガに掲載されているすべての文章の無断転載、
転用を禁止します。文章は著作権法によって保護を受けています。
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◆◆「狭山事件・逮捕から46年 石川さんのメッセージ」◆◆
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◇狭山事件で石川さんが1963年5月23日に逮捕されてから46年に
なるが、それにあたり、メルマガ「狭山の風」から石川さんのメッセージ
が送られてきたので、転載させていただく。
◇
不当逮捕46ヵ年糾弾・再審実現勝利闘争に決起くださった全ての支援者
に心からお礼の意を深く込めてご挨拶申し上げます。
社会に出て15年目を迎え、拘禁生活の32年間は兎も角、現在に至っても、
えん罪を晴らせる目処もたてられず、然も科学の進歩に因って私の無実性
は明らかになっているにも拘らず、司法が「再審開始」の姿勢を見せない
ことに、満腔の怒りを禁じえません。
狭山事件は「部落差別」が根底にあることで、司法では「事実調べ」を行
うことに相当な勇気が必要かと思いますが、実務の経験者、或は法を司る
裁判官として如何なる事情があるにせよ、公平・公正な裁きをするのが、
裁判官に果された仕事である筈です。
元より日本の司法制度は自由心証主義からして、決定権はすべて裁判官に
委ねられ、いわば生殺与奪(せいさつよだつ)権は裁判官が握っているので、
裁判官の胸三寸で決まって終(しま)うので、これ程恐ろしいものはござい
ません。例えば前述のように「証人調べ」等を行えば、私の無実が明らか
になるだけでなく、被差別部落民の私を「犯人」に仕立て上げた警察・検
察の手口は明らかにされるし、特に、自白のデッチ上げが一つひとつ鮮明
になり、「自白」を唯一根拠とした寺尾「確定」判決が崩壊することを意味
していますし、それは警察・検察・裁判所が一体となった部落差別犯罪の
全てが暴露されることを恐れた結果、今迄の裁判の「確定」判決を追認踏
襲した内在をひた隠しする必要性が生じてくるからです。

新証拠や、確定判決が指摘した一つひとつを精査、探求した上で科学の力
を借りてはじめて私の無実性に光が当たった訳で、決して無理な要求でな
いと断言できます。
今般の第三次再審請求審に於いては、皆さんも知っての通り、弁護団は数
十点にのぼる私の無実を証明する証言、証拠、鑑定書など提出しました。
従って門野裁判長は最早、「事実調べ、証人尋問」などを避けて通ること
はできないものと確信して居ります。私は人生の三分の二近くも殺人犯と
いう汚名を着せられ、自由を剥奪され、生活を滅茶苦茶(めちゃくちゃ)に
されたことに対し、其の責任の一端は自分にもあるので、怨みませんが、
裁判官には弁護団から提出されたものは正面から直視され、真剣に受け止
め、個別的でなく、総合的な判断で評価していただきたいと願っています。
言及するまでもなく、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の鉄
則は再審に於いても適用されるとした白鳥決定が出され、免田、財田川、
松山事件などで、開示された証拠が決定的な無実の根拠になって、再審開
始で無罪になった例を顧みれば、公的機関である筈の検察官は積極的に証
拠開示の義務を負わされている筈なのに、未開示証拠を出そうとしない以
上、裁判官の開示勧告のもとで、フェアーに、裁判という土俵の上で白・
黒をつけ、それが延(ひ)いては公正・公平な裁判に繋がるので、裁判官が
真実を追究し、公正な裁判を行なうというなら、証拠を隠す検察官を弾劾
し、その上で、全証拠の開示命令をすべきであります。
私は裁判所がえん罪作りに加担しているとは思っていませんが、証拠を検
察官が私物化していることに問題があり、それを是正させるのも裁判官の
仕事であると解します。
何(いず)れにせよ、「真実と正義は必ず勝つ」の確信と信念は不変ながら、
今現在、狭山再審闘争は最大の山場を迎え、勝敗の分岐点でもあるという
ことを自身に言い聞かせると共に、なんとしても門野裁判長の下で再審開
始決定を実現させねばなりません。門野裁判長は来年2月に退官されるそう
ですが、私は、門野裁判長に「再審開始決定」を出して貰うために精力的
に活動を続けて参る所存です。
支援者皆様方も再審実現のため全力で活動を展開して下さるよう心から
お願い申し上げて、右、私の決意と常日頃のご尽力を、併せて今日の集会
にお越し頂いたことに衷心より感謝してご挨拶とさせていただきます。
  2009年5月23日               石川 一雄
「冤罪 狭山事件」HPより全文転載
http://www.sayama-jiken.com/
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5月22日には、代々木公園で「再審を求める市民集会」が開催される。
☆ 5月22日 14時〜15時30分 狭山事件の再審を求める市民集会
  会場:東京・代々木公園B地区(野外ステージ)
      集会後代々木公園から渋谷駅までデモ行進(約30分)
  詳しくは「狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会」HPへ
☆5月22日 18時30分〜20時30分 裁判員制度とえん罪を考えるシ
ンポジウム   会場:社会文化会館
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★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
『狭山事件の真犯人』 著者・殿岡 駿星
狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説
◇46判1800円/税別・在庫が少ないので書店では購入できません。
購入は「アマゾン」で。(勝どき書房直売は送料込み1700円)
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『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著・46判上製・332ページ
40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。
◇全国の書店で好評発売中       定価1700円・税別
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『カエルの日曜日 末永泉童話集』著者末永泉 絵末永知恵子
家族の絆や、友情、恋を少年のような温かい心で綴る16編の童話
◇発行・勝どき書房 46判上製 定価1500円・税別
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『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著
秩父困民党を名乗る脅迫状、記者殺害の真相に迫るミステリ小説
◇発行・勝どき書房 46判並製 定価2300円・税別  
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『平家物語の雑歌屋でぇござい』著者・山田 観風讃
 平家物語を700余の短歌で詠み綴る歴史短歌作家の画期的歌集。
◇発行・勝どき書房 ・46判上製  定価2000円・税別
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『桃咲く藁家から 橋本夢道傳』 著者・漆原伯夫
日本の暗い時代、反戦を貫いた自由律俳人橋本夢道の生涯
◇勝どき書房で直売 税込み送料込み価格 1800円
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・本の注文は勝どき書房へメールで katidoki_syobou@ybb.ne.jp
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■□■雪・月・花■□■5月10日は母の日だ。わたしの母は大正8年
に生まれ、平成18年(2006年)87歳で亡くなった。貧しい家に生
まれ、ドラマ「おしん」と同じように小学校を卒業すると奉公に出された。
その母が父と出会い、プロポーズされたときの条件は宗教活動をさせてほ
しいということだった。母にはほかにも何人か、結婚したいという男性が
いたが、宗教活動を許したのは父だけだった。母はわたしには宗教を強い
ることはしなかったが、生涯宗教から離れることがなかった。どんなにお
金に困っても、宗教活動に使うと決めたお金には決して手をつけなかった。
筋を通した人生だった。
 ○ 酒を呑むなとはいわない夜のハナショウブ(駿星)
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◇「コラム・ゆりかもめ」は毎週月曜日に配信します。
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【マガジン】 コラム・ゆりかもめ  【発行者 】 殿岡駿星
        http://www.geocities.jp/syunsei777/page006.html 
【運営サイト】 合資会社 勝どき書房   
               http://www.geocities.jp/syunsei777/
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