コラム・ゆりかもめ  RSSを登録する

毎週月曜日に配信。元新聞記者で勝どき書房の編集長が社会で起きている様々な問題、政治、文化、スポーツ、芸術などについて取り上げる。特に「狭山事件ノート」「三億円事件ノート」は隔週で連載中。「雪月花」のコーナーでは季節の話など日常の生活に触れ、俳句も載せている。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/04/26

コラム・ゆりかもめ月曜配信(343)「三億円事件ノート・犯人像は? 9」「圓生の御前落語」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
■□勝どきジャーナル■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
□                                                      
■
□   ★〜★〜★ コラム・ゆりかもめ ★〜★〜★ 
■                                          
□                                      
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■
◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■□月曜配信 第343号 2009/04/27■□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇お知らせ・「コラム・ゆりかもめ」は、毎週月曜日配信とします。
このため「狭山事件」と「三億円事件」の連載は隔週となります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆「三億円事件ノート・犯人像は? 9」◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 捜査本部が指摘した犯人像について、もう一つ特徴的なものは「粘着
質」という点だ。「孤独」とか「夜行性」に比べると、かなり性格面の
特徴を示していることになる。しかし、実際に犯人を捕まえてみないと、
「粘着質」かどうかは分からないだろう。
 国語辞書「 大辞泉」によると、クレッチマーによる気質類型の一つ
で、ねばり強く、感情的な動きが少なく、保守的で、時に爆発的な感
情放出を行う気質、という。
 精神医学者クレッチマーによると、粘着気質は体格はやせ型でもなく、
肥満型でもない。どちらかというと、筋骨型だそうだ。おそらく、捜
査本部はニセ白バイに乗っていた青年の体格からも「粘着質」と判断
したのだろう。この「粘着質」の男は、保守的で、頑固な面があり、
それに自己主張が強く、融通がきかないそうだ。そして、ねばり強く、
几帳面なところがあって、一つの目的に向かって集中し、根気があっ
て注意力がかなり持続するという。さらに、気に入らないことにぶつ
かると、激怒し、また自分が原因で世間が騒ぐようなことが起きると
喜ぶこともある。また、闘争欲も強く一度敵に向かって前進したら、
途中で後退することは好まない。
 たしかに、多磨農協に最初に脅迫したときの職員の応対が気に入ら
ないために大声で怒鳴ったのは、ぴたりだ。さらに、多磨農協を執拗に
脅迫した点などは、粘り強く、几帳面な性格であることを証明している。
 そして、三億円事件という騒ぎを起こして喜んでいる面もあるのだろ
う。しかし、ここまではっきりと犯人に性格をつかんだなら、一人ぐら
いぴたりの容疑者を見つけてもよさそうに思えるのだが。(つづく)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★〜★〜★〜★〜★ 参考図書・勝どき書房★〜★〜★〜★〜★
『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著・46判上製・332ページ
40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。
◇全国の書店で好評発売中       定価1700円・税別
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇注意・当メルマガに掲載されているすべての文章の無断転載、
転用を禁止します。文章は著作権法によって保護を受けています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆「三遊亭圓生の御前落語『御神酒徳利』のMD」◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 落語好きな友人K氏から珍しいMDと資料が届いた。昭和48年(1
973年)3月に宮中春秋の間で開かれた6代目三遊亭圓生が演じた
「御神酒徳利」の録音だ。
 K氏の手紙が入っていた。
「いつも『ゆりかもめ』楽しんでおります。昭和の日を前に御前落語
のMDを送ります。こんな言い方をしたら、昭和天皇に失礼かもしれ
ませんが、古希の祝いに芸人を呼んで上さんの好きな落語を聞かせて
あげる、こんな粋な陛下がいらしたんですね。金婚式に感謝状を送る
陛下よりずーっと庶民的ですね。また、皇室の方々が私達と同じ様に
落語を楽しんで(ちょっと笑いすぎ)いたのですね」
 
 さっそく、聴かせてもらった。日本橋馬喰町の宿屋刈豆屋吉左衛門で
働く通い番頭の善六が主人公だ。刈豆屋が将軍様からいただいて大切に
している「御神酒徳利」を、善六が暮れの大掃除で台所の水瓶の中に置
き忘れたのを、自宅で思い出す。心配している刈豆屋にいまさらいえな
いと女房に相談するが、易者の娘である女房が「そろばんを使って易を
し、水瓶から出すんだよ」と智恵を付ける。善六はさっそく店に行って、
そろばん占いをして見事に「御神酒徳利」を見つける。しかし、ちょう
ど宿に泊まっていた、大阪の鴻池の番頭から「店のお嬢さんの病を占っ
て欲しい」といわれ、大阪まで行かなければならなくなり騒動が始まる。
42分もの長い話だが、たしかに皇室の人たち30人ほどは大きな声で
笑っていた。
 びっくりしたのは、さすが名人といわれた圓生だ、まったく緊張せずに
演じている。同行した弟子たちやお上さんは緊張してまともに話が聞けな
かったそうだ。そして、演じる間に汗をまったくかかなかったという。噺
家は汗をかいてはいけないといわれるが、最近の噺家は熱演のあまり手ぬ
ぐいで汗を拭いたりしている。特に「御神酒徳利」は暮れの話なので、汗
をかくはずがない時候だ。K氏が送ってくれた資料「楽屋帳」によると、
圓生は演じ終わってから汗がどっと出たという。
 芸の厳しさというのは、こういうところに出るのだろうか。汗などとい
うものは、自分で出したり引っ込めたりできるものではない。宮中での御
前落語は、後にも先にもこの一度だけだそうで、圓生にとっても生涯に一
度の熱演だったと思われる、貴重な録音を聴かせてもらいうれしかった。 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
『狭山事件の真犯人』 著者・殿岡 駿星
狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説
◇46判1800円/税別・在庫が少ないので書店では購入できません。
購入は「アマゾン」で。(勝どき書房直売は送料込み1700円)
………………………………………………………………………………
『カエルの日曜日 末永泉童話集』著者末永泉 絵末永知恵子
家族の絆や、友情、恋を少年のような温かい心で綴る16編の童話
◇発行・勝どき書房 46判上製 定価1500円・税別
……………………………………………………………………………
『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著
秩父困民党を名乗る脅迫状、記者殺害の真相に迫るミステリ小説
◇発行・勝どき書房 46判並製 定価2300円・税別  
……………………………………………………………………………
『平家物語の雑歌屋でぇござい』著者・山田 観風讃
 平家物語を700余の短歌で詠み綴る歴史短歌作家の画期的歌集。
◇発行・勝どき書房 ・46判上製  定価2000円・税別
……………………………………………………………………………
『桃咲く藁家から 橋本夢道傳』 著者・漆原伯夫
日本の暗い時代、反戦を貫いた自由律俳人橋本夢道の生涯
◇勝どき書房で直売 税込み送料込み価格 1800円
……………………………………………………………………………
・本の注文は勝どき書房へメールで katidoki_syobou@ybb.ne.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□■雪・月・花■□■大阪の小学校4年の少女が虐待されて殺された事
件が明るみに出た。母親と同居の義父、友人が逮捕されて死体が見つかる
と、学校や近所の人たちからいろいろと虐待の事実が分かってきた。少女
は、殺される1週間ほど前からベランダに出されていたり、「殺すぞ。出
て行け。放り出す」や「ギャー」という叫び声を聞いていたことも分かっ
た。また、学校で目の下にアザがあり「お父さんにやられた」といってい
た事実も分かった。しかし、いずれも殺されたことが分かってからの証言
だった。児童福祉法では、虐待の事実を知ったら、学校も市民も児童相談
所か警察に届けなければいけないことになっているのに、なぜ見て見ぬふ
りをしたのだろう。役人はなにがあっても、終業までは席を立たないのは
常識だが、市民まで役人の真似をしないで立ち上がってほしかった。
 ○ 家畜たちの無言の反逆、豚と鳥のインフル迫る(駿星)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇「コラム・ゆりかもめ」は毎週月曜日に配信します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇コラム・ゆりかもめ・無料受信登録
           「まぐまぐ http://www.mag2.com/」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【マガジン】 コラム・ゆりかもめ  【発行者 】 殿岡駿星
        http://www.geocities.jp/syunsei777/page006.html 
【運営サイト】 合資会社 勝どき書房   
               http://www.geocities.jp/syunsei777/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る