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毎週月曜日に配信。元新聞記者で勝どき書房の編集長が社会で起きている様々な問題、政治、文化、スポーツ、芸術などについて取り上げる。特に「狭山事件ノート」「三億円事件ノート」は隔週で連載中。「雪月花」のコーナーでは季節の話など日常の生活に触れ、俳句も載せている。

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2009/04/08

コラム・ゆりかもめ水曜版(303)「狭山事件・善枝さん所持品分析 5」「LOVE展『桜』」

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星□■
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     ■□水曜版 第303号 2009/04/08■□
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◆◆「狭山事件・善枝さん所持品分析 5」◆◆
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 ものごとの真実を伝える場合に、フィクションの形式をとるか、ノンフィ
クションの形式をとるか、二つの方法がある。よく勘違いしている人は、
ノンフィクションはウソがなくて、本当のことだけ書いていると思っている
場合があるが、そうともいえない。
 真実をつかめていない作家がノンフィクションの形式で書いても、それ
は大ウソになってしまうからだ。たとえフィクションの形式で書いてあっ
ても、作者が真実をつかんでいる場合は、十分に読者に本当のことが伝え
られるだろう。
 善枝さんの所持品分析は5回目となったが、ここはノンフィクションの
形式で書いていくことにする。
 自転車の荷台でカバンを縛っていた、ゴムひもはいつの時点で自転車か
ら離れたのか。考えられるのは、カバンを自転車の荷台から外して、雑木
林の溝に埋めたときだ。ただ、真犯人は、カバンの中身とカバンを別の場所
に置いている。
 順序がどちらが先か分からないが、まずカバンを埋めたとして、その時
点では教科書類は手に持っていたのだろうか。そして、ゴムひもはどうし
たのか。教科書類を先に埋めたとして、カバンを持って別の場所に埋めた
が、そのときゴムひもはどうしたのか。
 真犯人は、カバンと教科書類を運ぶときに、ゴムひもは持っていなかっ
たのは、ほぼ間違いない。なぜなら、ゴムひもを持っていたら、カバンか
教科書類を埋めるときに、どちらかにゴムひもも埋めるからだ。
 ところが、真犯人はゴムひもだけ、カバンや教科書類から百メートル以
上も離れた雑木林に放り投げているのだ。なぜ、ゴムひもだけ。
 これは、なぜだろう。もし、真犯人がカバンや教科書類を埋めるときに、
ゴムひもを一緒に埋めなかったとしても、自転車の荷台にそのまま置いて
もよかったのではないか。
 荷台からゴムひもを外して、それを一本だけ雑木林に放り投げる理由が
ないだろう。
 いったい、なにがあったのか。善枝さんが殺された日の昭和38年(19
63年)5月1日の午後3時ごろ、学校を出るときは、ゴムひもはカバンを
縛ってあった。それが、カバンと教科書類を埋める段階になって、ゴムひ
もは宙に浮いてしまったのだ。そして、それだけ雑木林に放置された。
(つづく)
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★〜★〜★〜★〜★ 参考図書・勝どき書房★〜★〜★〜★〜★
『狭山事件の真犯人』  著者・殿岡 駿星 四六判上製304頁
狭山の女子高生殺人事件、真犯人に迫るノンフィクション推理小説
◇1800円/税別・在庫が少ないので書店では購入できません。
購入は「アマゾン」で。(勝どき書房直売は送料込み1700円) 
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◆◆「満開の夜にLOVE展『桜』を楽しむ」◆◆
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 東京の桜はどこも満開で、7日は散り始める前に最後の花見を楽しむ
宴が見られた。東京・神楽坂の「DEI・PRATZE」では、女性画
家LOVEさんによる桜の絵が展示されるという案内をいただいたので
見に行った。
 小演劇もできる広い会場に、二枚の桜の絵があった。一枚は満開の桜
で、ちょうど四枚の襖を並べた屏風絵のような感じにキャンバスを並べ
た巨大な油絵だ。そこに、大きな太い幹の桜が左右に枝を広げて花を咲
かせている。ふつうの公募展などでは見られない、大きな絵なので、花
見をしているような気持ちにさせられる。
 LOVEさんは、この桜について、
「私の故郷の桜……幼い頃からの大木の桜、母の幼い時に植えられた桜。
枝が重くて折れてしまったり、病気にかかったりしながらも毎年艶やか
な姿を見せてくれます」
 という。夕方からオープニングパーティーとなり、用意されたワイン
を片手に、LOVEさんと歓談しながらの「夜桜見物」となった。
 もう一枚の桜の絵は、一面が真っ黒に塗ってあり、その中に薄いピン
クの二本の桜の枝が画面の左に少し見える。満開の桜の絵とは対面する
ように反対側に置いてある。八〇号ぐらいの大きさなのか、屏風絵風の
桜があまりに大きいので、返って小さく見える。初めは、ただ二本の枝
があるだけに見えたが、しばらく見ているうちに、右側にうっそうとし
た黒い枝のようなものがたくさん見えてきた。そして、中央の下の部分
は黒い川が流れているように見えた。黒い絵の中に黒い木と川が描かれ
ているから気が付かない場合もあるだろう。
 最近の桜の名所のように、夜間にライトアップしているのでなく、真
っ暗な川辺に、一本の桜が枝を伸ばしている絵だったのだ。それが、大
きな満開の桜と対比することで、より一層、会場内は「桜の世界」に包
まれていた。
 LOVEさんは「皆様にもこのドキドキとわくわくが伝わりますよう
に……」といっていたが、わたしには十分すぎるぐらいに伝わった。
 ことしは、妻と千鳥ヶ淵、佃の隅田川で花見ができたが、さらにLO
VEさんの「桜」も楽しめて幸せな春だった。18日まで。
(03−3235−7990)「ベラドンナの會」主催のLOVE展「桜」
       http://www.belladonna-art.jp/exhibition/
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★〜★〜★〜★〜★ 勝どき書房の本紹介★〜★〜★〜★〜★
『三億円事件の真犯人』殿岡 駿星著・46判上製・332ページ
40年後、真犯人がすべてを語り、3分間の英雄の実像に迫る。
◇全国の書店で好評発売中       定価1700円・税別
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『カエルの日曜日 末永泉童話集』著者末永泉 絵末永知恵子
家族の絆や、友情、恋を少年のような温かい心で綴る16編の童話
◇発行・勝どき書房 46判上製 定価1500円・税別
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『新聞記者はなぜ殺されたのか』殿岡 駿星著
秩父困民党を名乗る脅迫状、記者殺害の真相に迫るミステリ小説
◇発行・勝どき書房 46判並製 定価2300円・税別  
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『平家物語の雑歌屋でぇござい』著者・山田 観風讃
 平家物語を700余の短歌で詠み綴る歴史短歌作家の画期的歌集。
◇発行・勝どき書房 ・46判上製  定価2000円・税別
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『桃咲く藁家から 橋本夢道傳』 著者・漆原伯夫
日本の暗い時代、反戦を貫いた自由律俳人橋本夢道の生涯
◇勝どき書房で直売 税込み送料込み価格 1800円
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・本の注文は勝どき書房へメールで katidoki_syobou@ybb.ne.jp
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■□■雪・月・花■□■4月1日でもないのに、「人工衛星の打ち上げ
に成功したことを日本の新聞社も報じている」と北朝鮮のテレビが放
送していた。ふと、戦前の日本のラジオや新聞も同じように、国民に
ウソを伝えていたのを思い出した。毎日のように大本営発表の「米英
に勝利した」報道をしていたが、国民はB29が落とす爆弾に逃げ惑
っていた。そのころ「こんなことでは日本は勝てない」と酒に酔った
勢いで叫んだ男がいた。聞いていた人たちが「そんなこと、俺たちだ
って分かっている。声に出すと警察に捕まるよ」といっていさめたそ
うだ。北朝鮮の国民も多くはウソを見抜いているような気がする。し
かし、言論の自由を守ることこそ、最大の「愛国」であることを知ら
ない国は哀れとしかいいようがない。
 ○ LOVE桜逆風にこそ散ってはならぬ(駿星)
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◇「コラム・ゆりかもめ」は毎水曜日と日曜日に配信します。
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【マガジン】 コラム・ゆりかもめ  【発行者 】 殿岡駿星
        http://www.geocities.jp/syunsei777/page006.html 
【運営サイト】 合資会社 勝どき書房   
               http://www.geocities.jp/syunsei777/
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