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勝どき書房の編集長が社会で起きている様々な問題、文化、スポーツ(特に相撲)、芸術(特に落語)、えん罪事件(特に狭山事件)、政治問題などを分析するコラム。毎週水曜日に配信。

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2008/03/12

コラム・ゆりかもめ(249)「狭山事件・雨3」「東京大空襲・石川光陽」

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■□水曜ジャーナル■□■□■□■□■□■□■□■殿岡駿星■
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□                       第249号 2008/03/12
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■資)勝どき書房■
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◆◆「狭山事件・5月1日の雨・その3」◆◆
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 航空自衛隊入間基地の記録によれば善枝さんが殺された昭和36
年5月1日の雨は午後4時20分ごろから本降りになったという。
この時に、石川さんは雨宿りのために入間川駅(現・狭山市駅)近
くの荷小屋に飛び込んだと推理した。なぜなら、それまでの雨は弱
いので雨宿りするほどではなかったからだ。
 石川さんの証言では「学校の先生とユニフォーム姿の生徒の一団
が自転車に乗って走っていった。ムシロを持っている生徒もいた」
という。この生徒の一団はおそらく、東中で野球の試合を観戦して
いた中学生たちではなかったのか。
 第二ガードで堀兼中学時代に担任だった泉太朗先生(仮名)が野
球部の生徒を連れて善枝さんを目撃している。この時刻はまだ雨が
本降りではなかった。東中の試合開始に間に合うように生徒を連れ
て第二ガードを通ったが、善枝さんが雨宿りをしていたとしたら、
入間基地の記録では「午後3時26分から3時39分まで、やはり
弱い雨」となっているので、ちょうどこの時刻ではなかったのか。
本降りだったら、泉太朗先生は野球の試合には向かわないだろう。
 わたしが調べたデータから午後4時に東中で試合開始とすれば、
泉太朗先生が目撃した時刻も矛盾しない。さらに、東中の試合は本
降りになった午後4時20分に中止となり、試合をしていたり観戦
していたりした生徒たちが一斉に帰った。石川さんが雨宿りしてい
た荷小屋で生徒たちを目撃していたのも矛盾しないことになる。

 そして3時20分ごろに、学校を出た善枝さんが、郵便局、小沢
毛糸店に寄って、第一ガード、第二ガードで雨宿りし、弱い雨が止
んだ3時39分ごろに自転車に乗って、関口自転車店の前を走った。
そこで高田守くん(仮名)とすれ違ったことも矛盾しない。なぜな
ら、高田守くんは4時に始まる野球の試合に向かっていたからだ。
 そして、午後4時ごろにX氏と会う約束の場所に善枝さんが向か
ったというのが、わたしの推理の基本なのだ。(つづく)
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◆◆「東京大空襲・石川光陽さんの33枚の写真」◆◆
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 東京大空襲から63年目の3月10日夜、TBSテレビで午後9
時から「シリーズ激動の昭和3月10日・東京大空襲語られなかっ
た33枚の真実」というドラマを見た。警視庁警察官で写真家の石
川光陽さんが大空襲の惨状を撮影したドキュメンタリードラマだ。
 東京の下町を中心に一晩で10万人が死んだといわれる東京大空
襲直後の写真は石川光陽さんが撮影した33枚しか残っていない。
 石川光陽さんは明治37年生まれで、東京の写真館で修行をし、
警視庁のカメラマンとして採用された。東京の空襲が予想されるこ
ろになって、警視総監から直接に「空襲の写真を撮影するように」
と特命を受けた。
 そして、3月10日の空襲になるとカメラを持ち東京の下町に撮
影に向かった。その結果、後世に残ることになる33枚の写真を撮
影した。戦後になってGHQからネガを提出するように命令される
が、石川光陽さんは「自分が命をかけて撮影した写真は歴史に残す
ための大切なものだからだれにも渡せない」と拒否した。そして、
壺に入れて自宅の庭に埋めた。石川光陽さんはGHQに投獄される
覚悟だったが、GHQは「あなたはサムライだ」といって、それ以
上要求はしなかった。
 そのため、現在でも石川光陽さんの33枚の写真は東京都江東区
北砂1丁目にある東京大空襲・戦災資料センターや、東京都墨田区
横網の都慰霊堂に展示してあり、多くの人たちに空襲の悲惨な状況
を伝えている。
 それにしても、不思議なのは10万人もの犠牲者が出た空襲の写
真が、石川光陽さんの撮影した33枚しか残っていないというのはな
ぜなのだろう。当時、東京にカメラがたった1台しかなかったわけ
ではない。一般人もカメラを持っていただろう。ただ、フィルムが
ほとんどなく、街の写真館も閉店したというから、カメラはあって
もフィルムがなかったのかもしれない。しかし、さすがに新聞社に
はカメラマンがいただろう。当時のマスコミはいったいなにをして
いたのか、とても理解できない。

 昭和18年に内務省は空襲の被害状況の撮影について「外国人ノ
撮影ハ之ヲ阻止スルコト」「邦人撮影ノ場合モ其ノ用途明ニシテ防
諜上支障ナク且ツ特ニ必要アリト認ムルモノノ外阻止スルコト」と
いう命令を出している。簡単にいえば、空襲の被害状況を撮影して
はいけないというのだ。マスコミもその命令に従ったのだろう。
 石川光陽さんは撮影をしていて、憲兵ら日本軍人になんども怒ら
れ、殴られたりしたらしい。ドラマでも「警察官ごときが、カメラ
なんか持って、この非国民め」と殴られる場面があった。まさに命
懸けの撮影だったのだろう。
 しかし、この33枚の写真がなかったら、現在のわたしたちに空
襲の悲惨さを伝えるのはかなり難しかったと思う。常に歴史はたっ
た一人で動かしていることの証明でもある。
空襲日記・石川 光陽
http://www.etmau.com/19450310/archives/2005/06/post_5.html
東京大空襲・戦災資料センター
http://www.tokyo-sensai.net/ 
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□■雪・月・花■□大相撲春場所3日目は4連覇を狙う白鵬が鶴
竜を切り返して3連勝した。一方の西横綱朝青龍は安美錦を寄り倒
してこれも3連勝した。序盤に取りこぼしが多い、白鵬が好調で、
両横綱は元気だ。これまでの相撲では、2人とも1月場所よりも
強くなっているように見える。先場所は13勝1敗の同点で千秋
楽だったが、今場所は14戦全勝の相星決戦になりそうな勢いだ。
いま、両横綱に勝てそうな力士が見あたらない。特に「心、技、
体」のうち両横綱に勝る「心」ができていないような気がする。
「相撲に心なんて大事ではないだろう」という人がいたが、むし
ろ「心」の方が大事だと思う。
 ●焦熱地獄から冷たき川に飛び込むも地獄(駿星)
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【マガジン】 コラム・ゆりかもめ  【発行者 】 殿岡駿星
        http://www.geocities.jp/syunsei777/page006.html 
【運営サイト】 合資会社 勝どき書房   
               http://www.geocities.jp/syunsei777/
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