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2009/06/29

GBRCニューズレター No.370

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Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.370  2009年6月29日号 (毎週月曜日発行)
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今週の目次

☆編集者の独り言 梅雨の晴れ間の暇つぶしに(続)

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☆編集者の独り言 梅雨の晴れ間の暇つぶしに(続)
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今週は特にニュースもないので(笑)、先週の「梅雨の晴れ間のひまつぶし」に対
する、ごく一部の読者からの反応、ライブの話をするならPはどうした? という質
問にお答えして……。

行ってきましたよ。Pが所属する大手芸能事務所●●の株主総会。実は東証一部上
場企業なんですねぇ。去年は総会後のイベントでPがライブをしてくれたのです
が、残念ながら、今年は出てきませんでした。まあ私は超安定株主ですから……
(待ってるから、そのうちまたやって)。会場に来た株主は1405名(人数はイベント
のときに「株主賞」投票の関係で発表された)。イベントは全席指定なのに、なぜ
か総会は自由席。とにかく株主の年齢層が若いことと、特に若い女性の姿が多い
ことに驚きました。そういえばここの事務所には、かっこいい男性アーティス
ト、俳優が所属していますからね。総会の会場で年配の男性は、本当にポツンポ
ツンといる程度。そして隣に、すぐにそれと分かるヲタ2人組が座りました。座っ
たとたん例のネタです。2週続きのフライデー連発はさぞや打撃だったろうと思い
きや、2人の会話は予想される3発目について。へぇーそうなの? と聞き耳を立て
ていましたが、どこでネタを仕入れてくるのやら。

さて、定刻に始まった株主総会は、映像も使って事業内容や経営状態等をサラサ
ラと約30分間説明。そして株主との質疑が約1時間。フロアから質問に立った株主
は8名。み〜んな若〜い。が、経営内容に関する質問はなかなか鋭く、「そうそ
う、そこはちゃんと説明してもらわないと、この資料だけでは分からないよね」
みたいな内容の質問をしていました。しかし、株主たちから思わず大きな拍手が
起きたのは「ファン・クラブに入っていてもライブのチケットがなかなか手に入
らない。タダにしてとはいわないし、お金は払ってもいいのだから、株主対象の
シークレット・ライブを企画してほしい」という株主からの要望。これには株主
一同が賛同の拍手。それに対して社長は、会社としての●●を見てくれみたいな
意味不明な回答をしていたが、企業価値がどうだらこうだらなんて、ここにいる
株主は誰も求めていないでしょう。たとえ株価が下がったって、ここにいる安定
株主たちは、この事務所が「あのアーティスト」(これは株主によって異なる)の
マネジメントをしてくれている限りは、誰も株を手放したりはしないのですよ。
実際、1年前の5月に、某有名バンドの無期限バンド活動休止が発表になり、その
後のリーマンショックを経て、株価は1年間で2,000円強から1,000円弱まで半分以
下に暴落したのに、またちゃんと、みんなこうして株主としてここに集まってき
ているではないですか。しかも、質問に立った株主は、誰一人として、株価が暴
落したことに不満など言わなかったのです(単元株は100株なので、ここにいる株
主は最低でも10万円以上の含み損を抱えているのにねぇ)。「企業価値」みたい
な、高値で売り抜けることばかりを考えている連中が馬鹿の一つ覚えみたいに振
りかざしている空虚な旗を社長が持ち出すなんて嘆かわしい。はっきり言って、
配当だって、利益が出ているからといって記念配当なんかしてくれなくてもいい
のですよ(大株主の元会長は潤うかもしれないけど)。そんな金があるんだった
ら、「あのアーティスト」のプロモーションに使ってやってよ。

あの会場にいた株主は、金儲けのために株主になったのではない(? まあ、儲かっ
たら儲かったでうれしいけど)。この会社の活動に賛同し……もう少し正確に言う
と「あのアーティスト」をひっくるめて会社丸ごとを応援するために、株主に
なったのだ。経営者に、こうした「真の株主」の声に耳を傾けさせるには何が必
要なのか? ガバナンスについて考えさせられた一日だった……と、なんだか経営
学者らしい感想でしょ? ただ、総会後に●●の社員をつかまえて、まだ熱心に持
論を説いている株主を見ていて思いました。本当は、ファンの言うことも株主の
言うことも、一々聞く必要なんてないんだよね。この事務所から契約を切られた
アーティストは、ここ数年でも何組もいて、ファンは感情的には受け入れがたい
けど、契約を切られた理由も痛いほどよく分かっている。所属先を失って、しば
らくはインディーズ等で活動していた人もいるけど、それを見ていると、事務所
のマネジメント力がいかにすごかったのかもよく分かる。中学生の頃から契約し
て、ずっと下積みだったPの例を見ても「人を見る目」はあるんでしょう。ステー
クホルダーの言うことにいちいち振り回されずに、プロとして自信をもってやっ
てほしい。

ただ、企業価値だとか利益追求だとかを経営者や投資ファンドが声高に叫び始め
たときに、「それは違うな」とガードする権利を超安定株主の一人として、ファ
ンの一人として、もっていたいとは思った。あの総会の会場にいたほとんどの株
主にとって良い会社(価値のある会社)とは、「●●と契約できたんだ! 良かっ
た!」「●●がマネジメントをしてくれているんなら大丈夫だね」とファンが思え
るような会社のはず。ちなみに総会後のイベントは、一部ニュースにもなってい
たが、「●●全国オーディション2009」の最終審査会がメインで、株主にも一人1
票投票させてくれたりして面白かったけど(株主賞をとった人を見ても、株主の意
見なんか聞く必要はないと思った)、やっぱり人気アーティストのライブを身近で
見たかったなぁ(出演してくれた●●アーティスト持株会のM会長には申し訳ない
けど……)。1万人以上も入る会場でライブを見ても、ほとんど米粒みたいなもん
だから。お気に入りのアーティストの人気が出てくると、ファンはうれしい反
面、ライブ会場でも遠い存在になってしまって、複雑な心境なのですよ。

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編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
メール・アドレス: info@gbrc.jp  URL: http://www.gbrc.jp/  

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