2009/05/08
《真の目的》『リーダーへ贈る108通の手紙3』【36通目】
☆────────────────☆───────────────────☆ 《真の目的》 『リーダーへ贈る108通の手紙3』 http://www.earthship-c.com 09.05.08 36通目 ☆────────────────☆───────────────────☆ リーダー様へ 拝啓 目を細め 新緑見ては 鳥の声 いかがお過ごしでしょうか? 2009年の皐月が始まっています。 この季節になると江戸時代の俳人山口素堂の句が思い出されます。 「目には青葉 山ほとどぎす 初鰹」 GWは箱根へ小旅行をしてきました。 残念ながら旅行中に子どもが高熱を出しまして、 私は宿で看病をしていました。 窓に目をやると芦ノ湖が見えます。 緑が輝いています。 まさに目には青葉で、山には「ほとどぎす」がいたかはわかりませんが、 鶯(うぐいす)の声が響き渡っていました。 ホテルマンの話によると 宿から本来であれば富士山が一望できるとのことですが、 天候に恵まれず、富士山を見ることはできませんでした。 ただ、本を静かに読むこともできましたし、 仕事の宿題もひとつ片付けられましたし 子どもの看病もできました。 観光スポットを巡り巡ってくたくたになるより 「家族との時間を大切にし、リフレッシュする」 そんな旅行本来の目的を果たせたのかもしれません。 時々、目の前にある「益」をおいかけ すること、していることの「本来の目的」を忘れがちになります。 ★その「真の目的」とは何なのか? 自己内省をすべき時に必要な問いだと、GWの旅行を終えて思いました。 〜〜〜 と、ここまで書きましてメールが一通届きました! 『日経ビジネスオンライン』からです。件名にこうあります。 ───────────────────────── ★4月の「会長/社長、役員」 アクセス1位は「社員の幸せを露骨に追求する会社」 ───────────────────────── あれ?もしかして、さっきまで読んでいた本の会社かな? と、直感が働きまして、メールを開封し、リンクをたどると やはりそうでした。やはり48年間増収増益を続けた・・・、 ★「伊那食品工業株式会社」 ↓↓↓ http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090409/191444/?P=1 このシンクロニシティ(共時性)は、 「この会社のことを書きなさい」ということだと思いますので、 「伊那食品工業株式会社」について以下、記していきます。 私がこの会社の存在を知ったのは 愛読誌、人間学を学ぶ雑誌『致知』においてです。 2008年2月号でした。その号の特集テーマは「将の条件」 ↓↓↓ http://www.chichi.co.jp/monthly/200802_pickup.html http://www.kantenpp.co.jp/topics/html/detail_232.html その後、法政大学教授坂本光司氏が書いたベストセラー 『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)に取り上げられ 伊那食品工業株式会社は、今や日本で最も注目されている 企業ではないでしょうか。 2008年当初「致知」に掲載された 伊那食品工業株式会社の代表取締役塚越寛氏のインタビューを 読んだ時には、本当に感動したのを覚えています。 伊那食品工業株式会社の社是は、 ★「いい会社をつくりましょう」 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『私は今日まで経営を通じて、 人にとって仕事とは何か、経営者はいかにあるべきか、 会社の目的とは何かといった、基本的な課題についての本来あるべき姿 を求めてきました。 それは、誰が見ても正しいと思えるものに限りなく近いほうがいい。 では、何が正しいか。 釈迦やキリストが説いたことは、二千年たったいまでも世界中の人が 崇めていますから、おそらく人間として正しい根本原理を深く 説いているのでしょう。(中略) たぶんそこで説かれていることは、人間がどうしたら幸せになれるか ということであり、その方法として利他ということを 説いているのじゃないかと思うんです。 だから、ビジネスの世界でも、なるべくその原理に沿って活動することが 大切だと思うんです。 お互いが幸せになるために、利他というものを追求するのが 会社の本来のあるべき姿ではないかと私は思います』 『致知』(08.2月号)より ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ http://www.chichi.co.jp/monthly/200802_pickup.html 私が2003年からメルマガを発行し、ずっと書いてきたエッセンスを凝縮すれば 以下の3つに集約されると思います。 ─────────────── ★人を大切にすること。 ★原理原則に従うこと。 ★未来を考え行動すること。 ─────────────── 経営の「原理原則」では「自利利他」ということを、繰り返し書いてきました。 しかし・・・、 「まず我が社の売上、利益があって会社は成立するんだ、 そんな理想論では会社が潰れてしまう」 と、嘲笑されるようなこともありました。 ですから、塚越社長のインタビュー記事を読んだ時には、 本当に嬉しく『致知』の2月号を久しぶりに開いてみると 黄色の蛍光ペンでたくさんの線がひかれ、 (それを今見ているのですが)約1年半前の興奮が鮮明に思い出されます。 〜〜〜 さて、偶然にも朝から読んでいた塚越社長の近著のタイトルは ★『年輪経営』(光文社) その著の「はじめに」にて塚越社長はこう記しています。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『私は「数字をもてあそんで生きているような人たち」を 決して認めませんが、それにしても今は「本来あるべき姿」を 見失った経営者、会社が多過ぎると思います。 経営にとって「本来あるべき姿」とは 「社員を幸せにするような会社をつくり、それを通じて社会に貢献する」 ことです。 売上も利益も、それを実現するための手段に過ぎません。 会社を家庭だと考えれば、分かりやすいでしょう。 社員は家族です。 食べ物が少なくなったからといって、家族の誰かを追い出して、 残りの者で食べるということはあり得ません。 会社も同じです。 家族の幸せを願うように、社員の幸せを願う経営が大切なのです。 またそう願うことで、 会社経営にどんどん好循環が生まれてきます』 『年輪経営』(著 塚越寛 光文社) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ★「社員を幸せにするような会社をつくり、 それを通じて社会に貢献する」 こう引用すると、また 「そんな理想論じゃこの不景気を乗り切っていけないよ」 と言われそうですが、確かにそうおっしゃる気持ちはわかります。 これまた繰り返し書いていますが、 売上・利益なくして会社は成立しない・・・このことは真実です。 会社経営にとって売上・利益ほど大切ものはありません。 売上・利益は会社を動かすガソリンであり、会社を存続させる源です。 ただ、売上・利益が会社経営「本来の目的」ではないはずです。 「本来の目的」とは、その会社がこの世に存在している理由であり、 「この世界で果たすべきコト」と決めた「使命」にあるはずです。 〜〜〜 塚越社長は、二宮尊徳の ★「遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す」 という言葉を大切にしているそうです。 「遠き」は「未来」のこと、「近く」は目の前のこと。 ここでの「はかる」は、計画を立てる、考えるという意味ですね。 その二宮尊徳に次の言葉があります。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 『大事を成さんと欲すれば宜しく先ず小事を務むべきなり。 大事を成さんと欲して小事を怠り其の成り難きを憂えて、 成り易きを務めざるは小人の常なり。 小事を務めて怠らざれば則ち大事必ず成る。』 『年輪経営』(著 塚越寛 光文社) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ★大事を成すには小事から 企業の「使命」という「大事」を成すには、 経営の現場で起きる日々の小さなコトを コツコツと実行していくことにつきると思います。 書類を作ること、コピーをとること、会議室をおさえること 上司に報告すること、部下を叱ること、同僚に相談すること 車の手配をすること、お茶を出すこと、電話をとること、 お客様に挨拶すること、売掛金を回収すること、買掛金を支払うこと、 などなど、それら「小さなコト」が実行され、その集積が 経営というものだと思います。 だから、どれだけきれいごとを言っても、 ビジネスの現場というものは、必ずしもきれいごとだけでは すまされない部分があります。 経営には人が関わり、人には感情があり、 人は感情に左右され行動を決め、 感情によった行動は、他者との対立を必ず生むからです。 人間の好き嫌いの問題があり、価値観が衝突し、 意見の対立から会議は紛糾し、気分の悪くなることもあります。 人間関係がうまくいかなくなり、体調を崩す社員もいることでしょう。 でも、だからこそ、私はリーダーには語り実践してもらいたいのです。 とても難しいことであり、それが理想論だと揶揄されるかもしれないけれど 我が社は人を大切にする会社であり、そのために努力をしていくと・・・。 そう語ることは売上、利益のことを考えるならば、 「小事」かもしれませんが・・・そう思ったら、そこで二宮尊徳の言葉です。 ★「大事」を成すには「小事」から 〜〜〜 本日も、お忙しいなか、最後までお読みいただき 本当にありがとうございます。感謝!感謝! いよいよ新緑の季節となりましたが、ここのところ天候が不安定です。 大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛になさって下さい。 そして、2009年の「皐月」が、あなた様にとって 決して忘れることのできない、実り多い時間となることを 心よりお祈りしています。 「元氣・勇氣・やる氣」で! (^O^)/ 敬具 平成二十一年五月八日 松山 淳より =========================================================== ◆自問自答◆ 1)私は、その「本来の目的」を見失っていないだろうか? 2)私は、目の前に利益にとらわれ過ぎて人を傷つけていないだろうか? 3)私は、リーダーとしての哲学を忘れていないだろうか? ※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい! ========================================================== ◆103℃ WORD◆ 「人が人を呼ぶ」 ========================================================= ◆追伸◆ 本文の9割がたを書き終えて、夜、人に会いました。 お会いしたのは長野県に本社がある株式会社ワークトラストの 代表取締役「田村さつき」さんです。 http://www.worktrust.co.jp/index2.html ユングのタイプ論をベースにしたセミナーを開催している方で これまで長野を中心に活動をされてきたとのことですが、 これからは、東京でもセミナーを開催するそうです! 私は故河合隼雄さんを「心の師」としていますが、 河合隼雄さんはユング派です。 だからなのか、田村さんとはとにかく波長がよく合い、 あっという間に時間が過ぎました。 東京では、6月6日(土)に通常であれば23,000円のセミナーを なっ!なんとプレ期間とのことで6,000円で受講できるそうです。 これはちょっと見逃せないと思い、私も参加しようと思っています。 ★☆「人材育成のブランド化」★☆ 〜あなただけの部下育成法を知る〜 人数も15名限定の少人数とのことですので、ぜひ、ご一緒しましょう! 詳細はこちらのページにあります。 ↓↓↓ http://www.worktrust.co.jp/sozai0601/seminar/2009.6.6seminar.pdf そして・・・話をしていた驚いたのは、 なんと田村さん経営するワークトラストの本社は 長野県伊那市にあるというのです。 今日書きました「伊那食品工業」まで車で5分であり、 会社としてもおつきあいがあるとか・・・。 私は「伊那食品工業」に個人的に会社見学か広報にインタビューの申し入れを しようと思っていたところでした。 う〜ん、これは田村さんにお願いをして 「温泉+懇親会」をセットにして、メルマガ読者の皆さんと一緒に、 「伊那食品工業」へ視察の旅に出たくなりました。 うまくコトが運ぶかわかりませんが、 もし、実現の可能性がでてきましたらお知らせ致します。 ────────────────────────────────────── ■発 行 者:アースシップ・コンサルティング 松山淳(40才) 〒152-0034 東京都目黒区緑が丘1-6-4 ■U R L: http://www.earthship-c.com/ ■ブログ :「リーダーへ贈る358の言葉」 http://ameblo.jp/earthship-consulting ■叱咤激励: j@earthship-c.com ■発 行:まぐまぐ,melma!,カプライト,めろんぱん,E-Magazine ■バックナンバー:http://archive.mag2.com/0000112707/index.html ※本メルマガの著作権は松山に帰属します。ですが、どうぞ自由にご活用下さい! 「笑顔の輪」が少しでも広がる!これほど嬉しいことはありません。 ─────────────────────────────────────── 【ことば】 『「利益」はそれ自体に価値があるのではなくて、 「利益」をどう使うかによって価値は生まれるのです。』 (塚越 寛) 『年輪経営』(著 塚越寛 岩波書店) ─────────────────────────────────────── 【業務連絡】 前通(09.04.24配信)にて以下の文章がありました。 ───────────────────────────────── 怒りがこみあげてくるのは、その意見が的を得ているからであって、 自分が無視しようとしている問題や課題を指摘しくるからですね。 ───────────────────────────────── この中で「的を得ている」という表現がありますが、 正しくは「的を射ている」です。 読者の方からご指摘を受けました。 ご連絡を下さった方にこの場をかりて改めて御礼を申し上げるとともに ここに訂正させて頂きます。



