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2008/06/20

NSJ−IPO情報局Weekly第247号

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              NSJ−IPO情報局Weekly第247号

            2008年6月20日発行  
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日本証券新聞社主催

『植木靖男氏株式講演会とIR説明会−2008年下半期の注目銘柄は!!!』

6月25日(水)13時30分より植木靖男氏の株式講演会と注目の新市場
ジャスダックNEO上場のカルナバイオサイエンス(株)のIR説明会を
実施いたします。今後の投資活動の参考になるかと思います。

皆様の参加お待ちしております。
詳細http://www.kabutocho.net/news/seminar/20080625/
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コンテンツ
1.これからの新規上場スケジュール
2.本紙ピックアップ
【迫り来るSaaSビジネス なぜ、MSはヤフーを欲しがる?】
※ブックビルディング大作戦はお休みします。

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1.これからの新規上場スケジュール
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   上場日   銘柄(コード)           市場

  6/25   イナリサーチ(2176)          JQ
  7/28  イデアインターナショナル(3140)   HC


6/23〜6/27にブックビル可能な銘柄はありません。

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2.本紙ピックアップ
【迫り来るSaaSビジネス なぜ、MSはヤフーを欲しがる?】
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 マイクロソフトによるヤフーへの買収提案は米国のみならず、世界中を揺
るがせた。なぜ、あの大買収合戦は起きたのか?それにはソフトとウェブと
いうIT業界の2つのセグメントの間に「SaaS」という新たなビジネス
モデルのうねりが押し寄せていることが、理由の一つとして挙げられそうだ。


 「Windows(ウィンドウズ)」を始めとしたパソコン向けのソフト
分野で、世界を席捲する大帝国を築いたマイクロソフトが、今になって、一
説に9000億円とも1兆円ともされる、歴史的な規模のM&A(企業合併
・買収)提案を行う必然性は、一見すると、皆無にも見える。
 いくら、ヤフーがウェブ分野で活躍(それでもグーグルの後塵を拝してい
る)、強大なメディア力と魅力的な顧客基盤を持っていようとも、マイクロ
ソフトにとって“傍流”のウェブ分野を強化するためには、金額が法外で、
成立後のシナジー効果にも乏しそうだ。
 ただし、現在、欧米なを中心に着々と進行する「ソフトウエアのサービス
化」=SaaS(Software as a Service)の普及速
度を考えるなら、これは、あながち的外れの戦略とも言えなくない。
 これまで大方のパソコン用ソフトは、梱包製品で販売されているCDやD
VDから、またはネット経由などで、自らのパソコンにソフトウエアのデー
タや設定をダウンロード(取り込む)ことで利用されてきた。
 一方で、新たに生まれたSaaSモデルならば、利用者はソフトのダウン
ロードを必要とせず、業者側のデータベースにウェブを通じて接続するだけ
で、希望するソフトの利便性を享受することができる。
 パソコンへ係る負荷が極小化できる利便性。そして、月額低料金の課金体
系で、すでに広告料を収入源とした利用者負担無料のサービスまで出現する
コストパファーマンスの高さ。SaaSの市場は、2010年に、米国で1
兆円規模という成長予測もあるほどだ。
 もちろん、まだまだSaaSの進出分野は限定的。マイクロソフトの牙城
を脅かすほどでもないが、一方で、この成長期待分野のBtoC(一般消費
者向け)部門で、トップを走るのは、あのグーグル(法人ではセールスフォ
ース・ドットコム)だ。“ドル箱”ソフトに胡坐をかいてばかりではいられ
ず、マイクロソフトも同分野に参入を果たすこととなった。
 ただし、ここで問題になってくるのは自社のSaaSにまで利用者を連れ
てくる導線の確保。いかに有用なソフトを開発・保有しようとも、ウェブを
通じて利用者を誘導してこなければ、決して収入にはつながらない。対する
グーグルは世界一の集客力を誇る検索ページを持っている。
 こうなれば、マイクロソフトが業界第2位のヤフーを欲しがるのは必然で、
いくら大枚を叩いても惜しくはない。これはマイクロソフトの、潤沢なキャ
ッシュフローにまかせた“道楽”ではなく、将来の脅威に対する最善の対処
法、“サバイバル術”としての買収提案だった可能性もある。
 マイクロソフト、ヤフー、そしてグーグルを巻き込んだM&A劇は、ヤフ
ーの8月の株主総会など、今後も予断を許さない状態は継続しそう。もちろ
ん、マイクロソフトが次なるウェブ事業者をターゲットとすることも十分、
あり得る。
 いずれにせよ、今回の一件が、単なる大企業同士の覇権争いではなく、S
aaSという新たなビジネスが巻き起こしたIT業界の潮流として捉えるな
ら、今後は「ソフト企業は顧客基盤創出装置としてウェブ企業を」「ウェブ
企業は新たな集客手段強化策としてソフト企業を」相互に、より強く欲する
ようになることは、当然の帰結といえそうだ。


※この記事は6月19付日本証券新聞に掲載されたものです。

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