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2008/02/22

川名ゆうじのHAPPY化NEWS155 浦安市の子育て支援施設

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 ☆☆☆☆☆No.155 浦安市の子育て支援施設 ☆☆☆☆☆
 

  ◇◆◇◆◇◆◇◆

 こんにちは。川名です。
 
 今回は、埋め立てにより新たな土地が生まれたことなど
 単純には比較はできませんが、
 財政力や人口構成などから
 武蔵野市とライバル関係にあるのが浦安市です。
 
 今回は、
 浦安市で視察してきた子育て支援施設について配信します。
 
 
 ◆駅前認可保育園の憂鬱 

 新浦安駅に隣接したビルにある民間の認可保育園
 「ポピンズナーサリー新浦安」を視察してきました。

 駅から1分もかからず、
 雨にも濡れずに行ける保育園で、
 夜は最大23時まで保育が可能。
 保護者にとってはありがたい限りですが、
 
 このままでいいのかな、と思いました。


 このビルは浦安市がPFIによって建設した
 新浦安駅前プラザ「マーレ」に浦安市が、
 子育て支援のために民間保育園を誘致したもので
 4、5、6Fと屋上を使用しています。

 対象児童は、生後57日目〜就学前児童。
 保育定員は、150名。 
 開所日は、月曜〜土曜(年末年始、日曜・祝日は休園)で、
   最大23時まで保育が可能となっており、
   一時保育、病後時保育も実施されています。

 認可保育園ですから、
 国の最低基準は守られていますし、
 保育料は所得に応じて決まります(市の条例)。

 ビルのある土地は、
 もともとは駐輪場を想定して駅前に市が確保していたため、
 線路に沿い細長い形状のビルとなっています。
 駅前ビルですので土のある園庭はなく、
 屋上に砂場などが設けられ園庭として利用しています。

 外遊びは、この屋上だけではなく
 近隣の公園へも遊びに出かけると担当の方は話されていました。


 施設を見させていただきましたが、
 清潔感があり色使いなども含めて
 公設保育園とは違う雰囲気がありました。
 保育室にテレビカメラが設置されており、
 インターネットにより会社などから
 保育の様子を見ることが可能なことなどは
 民間ならではの発想だと思いました。


 駅から近く夜遅くまで対応可能なのは、
 働く保護者にとっては心強くありがたいと思います。
 私がここに住みこれから子どもが生まれる、
 あるいは小さいのであれば、
 おそらく利用したいと思うに違いないでしょう。

 しかし、子どもの保育園時代を終わり
 しばらくたった今から考えてみると、
 土のある園庭で遊ばせたい。
 駅前ビルの中ですから
 空調に頼らざるをえないことを考えれば、
 なるべく自然の風に触れて育って欲しいと思ってしまいます。

 また、民間委託ですから、
 保育士の給与を上げることはコスト的に難しく、
 経験を積んだ保育士を雇用することはおそらく難しいでしょう。
 新設ということもありましたが、
 保育士の年齢が若いのも特徴に思えました。
 
 送り迎えをする父親の立場としてならいいかも知れませんが、
 経験を積んだ保育士が保育には重要なポイントですから、
 このままで大丈夫かなぁ、とも思ってしまいました。


 そして、保育とは何だろうと思えてしまったのです。

 その特徴的なのが、施設内を見ているときに、
 保育士が子どもの布団にシーツを被せていることでした。

 伺ってみると、別料金によるサービスなのだそうです。
 このようなことからも利益を上げようとしている
 民間の発想には驚きましたが、
 シーツの交換は保護者の仕事だと思っていた身には、
 保育園の概念がガラリと変わったように思えたのです。

 忙しい時間をやり繰りして送り迎えをしているのですから、
 少しでも時間を効率的にしたい気持ちは良く分かります。
 でも、シーツを交換している時間に
 他の保護者や保育士との話ができたり、
 子どもの様子が分かるときもあるのです。

 今から思えば、
 そういうムダに思える時間や作業が
 保護者や保育士との人間関係を作り、
 結果的には保育の質を考えよう、
 質を上げていこうとの想いにつながったと思えています。

 そういえば、紙おむつを使わせず、
 布オムツを使用させ、使用したのは
 自宅の持ち帰らせて便の様子から
 子どもの体調を保護者が分かるようにしている保育園もあります。
 
 子どもを通わせているときは、
 なんで紙おむつのしないのかと思っていましたが、
 今となれば、
 そうだよなと納得できることが
 実は保育園には多くあったのです。


 この保育園は認可保育園ですから
 基本的な保育料は市の条例で決まっていますので
 他のサービスを提供して利益を上げようとの発想は否定できません。
 利用者の要求を
 なるべく取り入れようと考えることも悪いとは思えません。
 民間の力を使うことも否定はしません。

 ですが、子どもにとって必要なこと。
 保護者にも大切なこと。
 育つ環境を含めて何が一番子どもの成長にとっていいのか。
 保護者の働く環境も含めて
 何が一番いいのかを保護者、行政とも
 まず考えておかないと
 保育がたんなるサービスになってしまいそうに思えました。

 保護者も理解をしておく必要があるでしょう。
 便利でありがたい保育園ですが、
 このまま何も気が付かずに受け入れていくことで、
 保育の意味が変わっていくように思え
 少々憂鬱な気持ちになってしまいました。


 「ポピンズナーサリー新浦安」の
 実際の保育内容は分かりませんので、
 良い悪いは分かりません。
 
 それよりも公立保育園、
 公立幼稚園も維持している中で
 浦安市が新たに設置したことのほうが
 はるかに大きな意味があると思います。
 
 コストや公立か民間かとの議論で終わるのではなく、
 子ども施策への本気度を感じました。


 
 ◆新しくもレトロな子育て支援施設 

 浦安市で最も古いと言われている建物を利用した
 子育て支援施設「つどいの広場」を視察しました。
 三丁目の夕日ではありませんが、
 レトロな雰囲気があり、田舎の実家、
 あるいは親戚に遊び行った感覚があり
 親しみを感じました。

 このような建物を子育て支援施設にしてしまう発想と
 運営を市民団体に任せている浦安市の方針は
 非常に参考になると思います。


 「つどいの広場」があるのは、
 昭和4年に建築されたという旧濱野医院です。

 長年、この地域で開業していましたが、
 診療を止めることになったため
 平成14年に市が文化的な共有財産として購入。
 特徴ある外観を含めて、
 現状を維持することを前提に活用方法を検討した結果、
 平成15年に子育て支援施設としてオープンしています。

 当初は、文化財に指定する検討もあったそうですが、
 そこまで古くないことから指定はできず、
 活用しながら保存することになったのだそうです。
 
 そのため、1階の和室部分を子どもが遊ぶスペースとし、
 かつての診療室などは現状保存され見学ができるようになっていました。


 外観からは子育て支援施設とは思えませんが、
 扉を開けてなかに入ると、
 事務スペースの奥に子どもが遊ぶ部屋、
 お昼寝のスペースなどが広がっており、
 明かり取りのガラス窓はアクリルに変更されていましたが、
 障子がそのまま使われているなど
 レトロな雰囲気が妙に落ち着く雰囲気となっていました。

 遊びに訪れるには予約は不要。
 月曜日から木曜日までが開設されており、
 毎週火曜日に育児相談が実施されていほか、
 ミニイベントが行われています。


 浦安市では、
 新築のビルの中などにも子育て支援施設を開設していますが、
 バリアフリーとはいえないものの、
 このような古い建物を活用する方法のほうが
 逆に良いのでは、と思えました。
 事業を始めるには
 新しい建物を作るばかりでは能がないということでしょうか。

 また、運営は、市民団体に任せているのも特徴でしょう。
 他にも子育て支援施設が浦安市には多くありますが、
 公立幼稚園、保育園での事業以外は市民に任せているのです。

 立ち上げに行政は関わりますが、
 市民を育て任せてしまうという心構えと力量が
 武蔵野市にも参考になる思えました。

 
 ここを訪れる保護者には、
 濱野医院にお世話になった
 という人が少なくないのだそうです。
 まちの歴史は、
 このような事業によっても
 受け継がれていくのかもしれません。

 
 【参考写真】
 
http://image.blog.livedoor.jp/go_wild/imgs/1/c/1cdcc0f2.JPG
 レトロな雰囲気の内部。
 手間に事務スペースと
 お弁当を食べることができるテーブル、キッチンがある。
 
 
http://image.blog.livedoor.jp/go_wild/imgs/3/8/3846fb99.JPG
 旧濱野医院の外観。
 庭では野菜が栽培されており、
 収穫を楽しむイベントがある。

 
http://image.blog.livedoor.jp/go_wild/imgs/5/6/564bdc05.JPG
 保存されている診察室。
 テレビや映画のロケに使われることもある。
 
 
 
 
 
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