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あなたの街はどうしてる?ドイツ地方都市、エアランゲンを独自取材。グローバル時代の地域のありようを模索する記事をジャーナリスト高松平藏がお送りします。

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2007/06/30

Interlocal News 2007-06-30:街ぐるみの『環境ギャンブル』

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■■インターローカル ニュース
■■ Interlocal News 2007-06-30(vol. 138)
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──あなたの街はどうしてる?
そんな報道をドイツ・エアランゲン在住の
ジャーナリスト、高松 平藏がお送りします。


─ 街ぐるみの『環境ギャンブル』
□□ 目次 □□
【ニュース】省エネギャンブル、どちらの氷が先に溶ける?
【写真ニュース】省エネハウス、カウントダウン開始
【編集後記】なぜ『街ぐるみ』でできるのか

---【更新】---------------------------------------------------------
    インターローカルジャーナル サイト内に執筆中
    
    ■高松 平藏のノート■
    http://www.interlocal.org/note.htm

<最近の執筆分>
 ・変わってきた?言語感覚
 ・ヒントは職員室にある?
 ・メルセデス・ベンツ への偏見と観察
 ・びっくりたまご
 ・マーケティングのうまい市営劇場

------------------------------------------------------【更新】------
---【連載】---------------------------------------------------------
  欧州経済情報紙-The DAILY nna 連載中

 第9回:ドイツ人にとっての休暇(2007年6月21日)
http://nna.asia.ne.jp/free_eu/feature/061019_dem/07/0621a.html
------------------------------------------------------【連載】------
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【ニュース】省エネギャンブル、どちらの氷が先に溶ける?
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エアランゲン市街の中心地には2つの小屋が並んでいる(=写真)。ひとつは断熱性
が高く、もうひとつは通常の厚さの壁でつくられた小屋で、それぞれに巨大な氷の塊
がはいっている。どちらの小屋のほうが氷が長持ちするか、さてお立会い。

今年、『環境年』としている同市は、年間を通じ数々の催しが行われている。この小
屋もその一環で『氷塊の賭け(アイスブロック・ヴェッテ/Eisblockwette)』と銘
打って設置された。アイデアは市内の非営利法人『太陽エネルギー・エアランゲン』
のマルティン・フントハウゼンさんによるもので、4月21日にクレーン車で小屋の
中に1.8立方メートルの氷の塊が入れられた。


教会を背景にふたつの小屋がならんでいる。
小屋は17.5センチのレンガでつくられ、内側にはそれぞれ10センチ、30セン
チの断熱材がはいっている。昨今ドイツではパシーフハウスと呼ばれる省エネ型の住
宅が増えてきているが、断熱材の厚い小屋はパシーフハウス仕様というわけだ。

どちらの小屋の氷が長持ちするか、どのぐらいかけて溶けるか、ある時点で溶けた水
が何リットルあるか、といったことを当てる趣向も凝らされており、ウェッブからも
『氷塊の賭け』に参加できる。

5月半ばには、どちらの氷が長持ちするかという問題への申し込みが締め切られた。
正解は断熱効果の高い小屋のほうが長持ちした。応募者数は330人。そのうち正解
は250人。正解者のうち10人が抽選で選ばれ、6月5日に小屋の前で賞品の授与
式が行われた。賞品は自転車やドイツ鉄道のチケットなど温暖化抑制に寄与するもの
で、ほかにもアイスクリーム専門店の商品券なども賞品にされた。

■■ドイツの気候と省エネハウス■■
ドイツの気候は夏は涼しく、冬は寒い。そのため住宅づくりの基本には、冬をどうす
ごすかという発想が見出せる。伝統的な日本建築の家が柱の骨組みに障子やふすまを
はめ込むかたちでできているとすれば、ドイツの住宅は箱をくりぬいて窓やドアをと
りつけたようなつくりになっている。

箱型の家の中はセントラルヒーティングで全体を暖められるわけだが、暖気をもらさ
ず、断熱性をいかに高めるかということが住宅づくりで重要になってくる。窓も二重
ガラスがスタンダード。しかもドアのようなかたちになっており、まるでゴムパッキ
ンの蓋をするようなかたちだ。

昨今の省エネ住宅『パシーフハウス』は断熱性をより高めている他に、雨水を利用し
たり、太陽光による温水器や発電装置がついている。

エアランゲンでは90年代半ばから住宅の省エネ率を高める方向に進めており、セン
トラルヒーティングのボイラーを交換するときには省エネ型のものに交換を促したり
している。

また数年前から同市環境局が市内のパシーフハウスやソーラーエネルギー施設を搭載
した家屋の見学ツアーなども行っている。今年は『環境年』の取り組みのひとつとし
て行われた。(了)

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【写真ニュース】省エネハウス、カウントダウン開始
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【エアランゲン】4月21日に『氷塊の賭け』のカウントダウンがはじまった。氷のブ
ロックが入れられる様子を写真でお送りする。

写真はホームページでごらんください。
http://www.interlocal.org/20070630_138.htm


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【編集後記】なぜ『街ぐるみ』でできるのか
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◆エアランゲンの取り組みをみると、まず『街ぐるみ』という言葉が思い浮かびま
す。その背景には行政にも専門家がそろっていることや、専門の非営利法人があると
いったことが挙げられるでしょう。

◆フェラインとよばれる非営利法人の歴史は古く、『協会』『クラブ』といった翻訳
が定訳になっていますが、現在の日本の感覚でいえばNPOに相当します。自治体に
とってフェラインの存在ぬきでは語れないほどの役割を担っており、数も多いです。

◆パシーフハウスのオーナーたちが自宅を開放するような催しが行われたりすること
もあります。現在のオーナーたちは環境問題に関心が高く、社会的にその重要性を
オープンにしていこうという考え方があるように思えます。

◆ドイツの環境問題に対する対応の展開をみると、社会的な動きが盛んになって非営
利法人と地方行政とも歩調をあわせていくようなところがあります。ソーラーエネル
ギーやパシーフハウスの普及についても『街ぐるみ』という印象を持つのは、そう
いった流れがあるためでしょう。(高松 平藏)

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■■インターローカルニュース■■

発    行 : 高松平藏
U   R   L: http://www.interlocal.org/interlocalnews.htm
発 行 日 : 不定期
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