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2009/05/12

日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信

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 ┃日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信  ┃ http://www.tkataoka.com
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  ├ 2009年05月12日

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アメ通読者のみなさま、こんにちは。
越智道雄です。

先週配信したメルマガに記したプロットに従って、
今後、米中関係について論じてみたいと思います。

まず、今回は
アメリカ側から見た中国:MADからOADの現状
というテーマです。

--◆--◆--

4月23日、中国が開催した国際観艦式は、海軍建軍60周年記念行事だった。

米韓初め14カ国の艦艇の参加と日本の不参加(代表は派遣)は記憶に新しい。
開催地、青島は、かつて1914〜22年、1938〜45年、日本が占領していた。
中国海軍は原潜10隻、
ディーゼル機関潜水艦60隻を擁しアジア最大である(日本は16隻)。

中国が極東海域と南シナ海で領土問題を抱えている国々は、
目下、日本、ヴェトナム、フィリピンの3国だ。
また、3月8日、中国船舶が国際海域で調査活動に従事していた合衆国艦艇に
ハラスメントを食らわせた。その海域が中国の領海だと主張したのだ。

世界史上、平和が武力制覇以外で護持された例は皆無に等しい。
一国中立のスイスですら国民皆兵制である。

パックス・アメリカーナだけが極東における日本の命綱だが、
中国にとっては逆に脅威となる。

3月25日、ペンタゴンは中国が合衆国優位の転覆に躍起になっているとする声明を発表した。
しかし、沿岸を離れて遠く小笠原諸島からグアム、サイパンまで
威力海域を拡大するには空母が不可欠だが、それがない。
従ってペンタゴンは、その拡大は2015と見ている。

それまでの時間稼ぎに、中国は2002〜07年、
14カ国の捜索・救急という国際活動に人民軍を参加させてきた。

では、米側はどうか? 

旧ソ連時代のMAD(相互確証破壊)は、
標的への核弾頭装備ミサイルの命中率は米ソともに20%程度だった。
ソ連崩壊後、ロシア、そして中国はこのMAD段階に止まっているのに対して、
合衆国は今日99%以上の的中率に到達しているので、
今やOAD(一方的確証破壊)段階に達している。

しかも、米原潜搭載のトライデントIIミサイル装備の核弾頭は、
W76(100キロトン)からW88(455キロトン)に変更されている。
1キロトンは、TNT火薬1千トンに相当する。
これがパックス・アメリカーナの要諦となる。

従って、中国が台湾海峡を押し渡る動きを見せれば、
例えばこういう事態が予測される。

米側は常時、保有原潜の3分の2を太平洋に配置、
これらのうち2隻の原潜を「ハード・アラート」(フル・アラートの次)体制に置いている。
中国艦艇の台湾海峡乗り出しの報知を受けて15分以内に、
この2隻の米側原潜は上記の強化されたトライデントIIミサイルを
河南省の中国ICBM基地へと発射できる。

繰り返すが、命中率は99%以上だ。

各原潜は24の核弾頭ミサイルを搭載しており、
ミサイル1基には6つの核弾頭が装備されているから、
2隻で合計288の核弾頭が河南省基地を直撃、8基のミサイル格納・発射装置を破壊できる。
中国側は、警告を受ける暇もなく、核兵力を丸裸にされてしまう。

(次号につづく)

( 越智 道雄 )

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□■オバマ政権が求める最大課題。"日米安保"の再検討!???

2010年に日米安保条約締結50周年を迎える。

かつてモンデール駐日大使は、

「尖閣諸島に中国が攻めてきても、アメリカは日本のために戦わない」

ということを言った。それがアメリカ側の本音だ。

中国は核大国である。
アメリカがいくら世界一の核大国だからといって、
中国に軍事攻撃を加えれば、自国が核攻撃されるリスクを伴う。
アメリカが他国のために、国益を損なうようなことをするはずもない。

アメリカにとって、ソ連崩壊後に一番の軍事的な脅成になっていたのは中国だが、
オバマ政権では米中関係が緊密化する。
軍事面でもアメリカと中国が提携したら、
日米同盟を結ぶ意味も、日本に米軍基地を置く意味もなくなる。
北朝鮮の核保有も警戒してはいるものの、
北朝鮮の脆弱な軍事力ならアメリカまで核ミサイルが飛んでくることはないからだ。

日本は用済みになる・・・。

日米同盟の、不要論が台頭してくるだろう。
日本はアメリカから見放され、日米安保条約は破棄されるかもしれない。

封じ込めた後は、日本はどういう状況に置かれるか。
まだ日本に経済力があるうちは、生かさず殺さずでアメリカは利用するだろう。

しかし、日本のお金を吸い取り日本経済が破綻したら…。

金の切れ目が縁の切れ目だ。日本はアメリカに捨てられる。

●日本は、今、何をすべきなのか?

アメリカは第二次世界大戦で蒋介石をバックアップして日本を叩いたあと、
蒋介石をポイ捨てして毛沢東と組んだ。

蒋介石が逃げこんだ台湾は今でも国際政治の迷子国家だ。
ベトナム戦争でも南ベトナムをあっさり見捨てた。
北から攻められた難民が数万人もさまよった。

主権国家は自在に同盟国を選べるのです。

オバマ政権で日本がアメリカから放り投げ出されたら?…。
日本は中国に支配されたらどうなるか?…

派遣難民どころではない。どうやって国を守るべきか?
遅まきながらも、真剣に学ぶべきときがきたのです。

●地政学とは何か? 何のための地政学か?

すべての軍事学はマッカーサーから禁断の学問とされた。

結果日本には軍事学部がないので地政学だけでなく
軍事が学べない環境である。

地図を広げて「ここを押さえなくてはならない」とか、
「ここを取られたら負けだ」という議論をしてこなかった。

実は日本だけでなく、欧米でも地政学という言葉はあまり使わない。

なぜならそれほど、効果的で危険な学問
とされている面があるからである。

地政学は国家の成功戦略であるからだ。
世界をコントロールする支配者は
この特殊に加工された地図を毎日みて考察しているのだ。

欧米でもこの地政学という言葉そのものがでることは少ないが、
エリートの中では地政学用語、または、地政学的思考で話をする。
欧米のエリートたちはこの考え方が自然に刷り込まれているのだ。
これをビジネスの世界にも応用して成功し世界企業をつくっているのだ。

地政学という言葉も使われず、地図と政治、軍事を語ることはない。
このままでよいのか?

攻められるパターンと自国を守るパターンを学んで、
国家と自分の人生成功への戦略を考えるキッカケとなる講演会があります。


■地政学講座シリーズ:スパイクマン■
2009年05月16日(土)13:30〜16:00 (開場13:10)
講師:奥山真司


※講師ブログ:「地政学を英国で学ぶ」
http://geopoli.exblog.jp/

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▼スパイクマンの地政学▼

現代アメリカ地政学の祖、
ニコラス・スパイクマンの今日的意味を徹底分析!
リムランド理論が教える「アメリカの対外政策の源泉」とは?

パイクマンの「リムランド理論」を中心に、
現在のアメリカの大戦略の系譜や、欧米のリアリズムの伝統、
そして再び「テクノロジー」というキーワードから
地政学を分析していきます。

※できれば参加者の皆様には予備知識として、
※拙訳『平和の地政学』をあらかじめお読みになってから
※ご参加いただきたいと思います。

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■地政学講座シリーズ:スパイクマン■

〜パワーポリティクスとリアリズムの理論の伝統を徹底分析!〜
「 スパイクマンの地政学 」

【日時】
2009年05月16日(土)13:30〜16:00 (開場13:10)
※終了後、懇親会あり(2時間程度)

【会場】
大崎第一区民集会所
東京都品川区西五反田3-6-3

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▼講演会一般参加(5,000円)

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