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2007/05/28

片岡鉄哉のアメリカ通信【LITE版】平和国家こそが人命を軽視する

┠──────────────────────Tetsuya Kataoka ────
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  ┃片岡鉄哉のアメリカ通信【LITE版】   ┃ http://www.tkataoka.com 
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                           ├ 2007年05月27日
  『アメリカ通信管理人コラム』はhttp://blog.so-net.ne.jp/tkataoka/
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        ご連絡はkataoka@zak.att.ne.jpまで
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 アメリカ通信【LITE版】では、『【正規版】片岡鉄哉のアメリカ通信』より
一部抜粋にて配信しております。

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              http://www.tkataoka.com/2005/07/02.html
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       http://www.tkataoka.com/2006/02/27.html
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今号のLITE版は、

愛知立て篭もり事件から見えたいわゆる「平和国家」の正体について

以下、5月24日配信の【Vol. XIII, No. 44】より



名誉の概念が劣化した国家の行く末は・・・



【Vol. XIII, No. 44】より----------------------------------------

片岡鉄哉のアメリカ通信

Vol. XIII, No. 44/5・24・07



殉職警官に冷淡な政府、その愚かさ

治安と国家安全とは同義語なり

なぜ「戦死した」警部を礼賛しないのか



              最近、警察官の殉職がつづいている。これらは全て戦場
で名誉の戦死をとげる兵士と同じ行為である。しかし阿部総理が口に出
したのは「叙勲と内帑金」[1]という二義的な話であり、国と公共のため
に命を投げ出すことの尊さを礼賛しなかった。これを褒めちぎっていれ
ば、憲法第九条改定の意味も説明できたのに、残念である。



              最近の日本警察はSAT,SITという二つの特別急襲
部隊を持っている。SATはSpecial Assault Teamの略であろう。要す
るに、警察のレンジャー部隊だ。しかし現場を見ていると子供だ。

              愛知県の暴力団が自宅に立てこもったケースでは、木本
明史巡査部長が現場に駆けつけて被弾、瀕死の重傷を負った。だが、S
ATは数時間にわたり手を拱いて見ていた。それだけでない。瀕死の木
本をテレビで観察していた。ひどい人命軽視、同僚軽視だ。

              遂に木本を救出する段取りになって、林一歩警部が殺さ
れた。

              SATは単純な歩兵の戦術を知らないのだ。負傷兵を救
出するために敵の銃撃を逸ら援護射撃(fire cover)が必要になる。相
手が頭を上げられないほどに発砲する。相手を狙い撃ちするのでなく、
相手の攻撃を逸らすのだ。その隙を狙う。

              この問題について公明党議員のフレンドリー質疑を受け
た阿部総理は、通り一遍で冷淡だった。叙勲と内帑金を出すことを考慮
しますというだけだった。「この警部は立派なもののふだ。警察官と日
本人の鑑だ、手本だ」といって褒めちぎるべきだった。そして公共の善
のために命を投げ出すことこそが、最も誉れ高い行為であると教えるべ
きだった。

        最初に名誉があってこそ、叙勲と内帑金を出すことが出来るの
だ。しかし、そんな言葉は無かった。日本では名誉の概念が劣化してい
る。名誉とは公共の場で、公共の善を守った人間が勝ち取るものだ。そ
んなものは戦後の日本に無かったのであろう。

        イラク戦争が始まった頃、日本の特命全権大使がテロの犠牲に
なり、無言の帰還を果たした。成田の空港で彼を待っていたのは自衛隊
の儀仗兵でなくて、警察の儀仗隊だった。日本国家はこの大使を侮蔑し
たのである。無意識に。

        平和国家が人命を軽視するのだ。




  _____

[1] じょくん。勲等を与え勲章をだすこと。おないどきん。天皇のポ
ケットマネー。

【Vol. XIII, No. 44】ここまで--------------------------------------


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靖国問題、天皇に関するアメリカ通信正規版は以下のアドレスに公開しています。

Vol. XII, No. 49号(平成十八年五月十三日)
http://www.tkataoka.com/2006/05/13.html
象徴天皇制で天皇家は維持できるのか?
日本が真の独立国家たる為に必要な天皇の地位とは?

Vol. XII, No. 37号(平成十八年四月六日)
http://www.tkataoka.com/2006/04/06.html
ナショナリストの論客はなぜ『核武装』のタブーに挑戦しないのか?
『核のタブーと靖国敗北』の因果関係、核兵器の二つの効能をわかりやすく解説する


他にも、以下のような公開号があります。

日本を震撼させる平成の黒船、『米中共同覇権構想』について
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--------------片岡鉄哉が在籍していたフーバー研究所って?--------------

リベラルな伝統をもつスタンフォード大学にありながら、保守派の思想的一大
拠点、反共、外交問題研究で有名。研究員には世界的な権威が集まっており、
ミルトン・フリードマンや、最近ではコンドリーザ・ライス米国務長官らが
同研究所の研究員に名を連ねている。

-----------------------------代表著書は?-----------------------------

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