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2006/04/04

☆★☆産業のまちネットワークメールマガジン☆★☆2006-4-4 第27号

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                                                2006-4-4 第27号
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まずは「ごめんなさい」です。
展示会だ、議会だ、中国に出張だ、補助事業の確定検査だと騒いでいるうちに、
気がつけば新年度「平成18年度」になってしまいました。
毎月きっちりと「中小企業随想録」を書かれている鵜飼先生に、
改めて尊敬の念を抱きました…。というわけで、新年度スタートです。
                         (編集責任者:小山 修)<o_koyama@hits.or.jp>
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★第27号(H18.4-4号)の主な内容
●「ひたちテクノフェアin東京」のもたらした効果を考える(小山@日立市)
● 最近の中国「蘇州」事情(小山@日立市)

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●「ひたちテクノフェアin東京」のもたらした効果を考える(小山@日立市)

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初めての試みてとして東京を舞台にして実施した「ひたちテクノin東京」。早い
ものでもう2ヶ月も前のことになってしまった。1/27〜28のたった2日間の展示
会であったが、日立製作所の庄山社長や小野副社長、田島専務が来たことや、
川崎市の東芝から新規受注を獲得した企業があったこと以上に、出展企業には
センセーショナルなことが起きていたのを知ったのは、フェアが終わって1週間
後のことであった。それはテクノフェアの反省を兼ねた会議を行った時である。

出来事とは「意識変革」であった。日立地区の中小企業では、日立製作所の豊富
な仕事量に支えられ、安定した企業経営を実現してきたところが多かったことは
否めなく、そのことは日立製作所以外の客先との付き合いを必要としないという
特異な受注構造を形成することとなった。つまり、東芝や三菱などの同業他社は
もちろんのこと、あえてSONYやCANONなどとの取引をする必要性に迫ら
れなかったのである。当然ではあるが、中小企業に営業担当者が在籍している
ことは今でこそ当たり前のようだが、10年前にはかなりのレアケースであった。
そうした「出不精」な町工場の親父さん方から、実に頼もしい言葉を聞くことと
なったのである。

「来年も東京でやろう」「出展料は倍を出しても良い(今年は2万円でした)」
「いやいや10万円でも良い」「客のいるところでやらなければ意味がない」という
のである。別に受注獲得に懸命な中小企業の親父の言葉とすれば驚くものではない
のだが、これまでなかなか首都圏での展示会に引っ込み思案であった企業も多い中
での発言だけに、正直いって少し目頭が熱くなった。同じ方向を見つめていると
いうことが嬉しかったのかもしれないし、我々がやっていることで多少なりとも
機嫌を浴してくれたたことを単純に喜んだのかもしれない。
我々、産業振興を仕事とする行政マンのお客様は、その施策の相手方となる中小
企業、つまりその会社の社長さん方であることは間違いのないところである。
(恩恵を受けるばかりとは限らないが、当の本人は企業ためにと思ってやっている
はずなので…)

しかし、その社長さん方が本当に我々と同じ思いで事業に参画してくれるのかと
いえば、それは「NO」であることが多いのではないか。「お付き合い」という
言葉が存在するように、人間は義理人情で動くことが多い生き物なので、そうした
賛同の仕方も「あり」なのである。

ところが今回は、本当の意味で賛同してくれたのだと思えた。展示会に出展して
みて、自社のPRを自ら やってみて、初めて分かってくれたのだと思う。結果が
すべてではないとよく言うが、ビジネスの世界ではやはり結果に一番の説得力が
ある。50社が出展して、2日間で1,000人が来場した展示会。けして大盛況と
胸を張れる実績ではないが、田舎(日立市やひたちなか市)でやっていた内容とは、
来場者の質が全く異なっていた(仕事を目的にしているという意味で)し、
何よりも1ブースにつき50枚の名刺を獲得できたとういうことが大きい。
日立市で開催していては絶対にもらうことができなかった名刺を、一度に50枚も
手に入れたのだから…。

平成18年度もPIOを会場にした展示会を企画し、一応12月に会場の予約はして
ある。また、茨城県でも東京ビッグサイトを会場にした展示会を7月に計画して
いる。こちらはもうあまり時間がないので、出展者の公募などを慌しくスタート
しなければならない時期になっている。

東京で展示会をすることで受注増が約束される時代でないことは、誰もが理解し
ていることではあるが、「東京でやろう!」という気持ちになった変化が大切で
ある。少なくてもそれは積極的な経営姿勢の現れであり、自社の技術や製品を
外部でPRしようと考えれば、さらにそれを高めようとするのが普通である。

この連鎖が持続することから、今はやりの「地域ブランド」という力が湧出する
のかも知れない。

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●最近の中国「蘇州」事情(小山@日立市)

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年度末の忙しい中、無理やりに時間を確保して中国蘇州市に出張してきた。JETRO
のLL事業の支援を受けながら、日立市では蘇州市との経済交流を目指した取り組
みを進めているが、今回はその一環として「有力企業招聘」のための企業発掘を
行ってきた。
10月に開催されたeMEX2005への出展時にも、70名を集めた大商談会を成功させ、
日本からの機械加工品の外注に関する見積もり依頼などを行った経緯があるが、
今回は機械加工と鋳物加工、さらにソフトウェアについても外注先を発掘する
のが目的である。
ソフトについては、開発段階にあるソフトウェアなので記述できないが、大規模
ネットワークに対応したアプリケーションウェアの管理ツールの開発といった
内容と、ICタグを利用した出退勤管理のためのデモソフトに関する内容の2件
である。
そのため産業支援センターからは私と松尾コーディネーターの2名。発注企業側
は2社、2名の計4名での珍道中となった。3月19日から24日までの5泊6日で
ある。調査先は蘇州市である。

まず驚いたのは、ソフトウェアを開発する技術の確かさとスピードである。
私には専門分野ではないので良く分からないながらも、日本と中国のSE同士が
ぎこちない英語でやり取りする様子を見ている限りは、流暢な中国語など必要
ないとさえ思えるほどであった。
SEは業界用語を羅列した会話で全体を把握することができるようである。
もちろん、訪問したソフト企業が日本向けのオフショア開発に慣れていて、NEC
や富士通などの大手企業との取引実績もあるということを差し引いても驚くべき
理解力である。また、日本側が要求する最新技術での対応についても、全く問題
ないと平気な顔で言うのである。

そもそも中国で外注しようと考えた背景には、今秋に開催される展示会に新製品
として出品したいという時間的な制約と、最新の技術を使用するためにまだまだ
対応できるベンダーが日本国内には少なかったという2つの理由があった。
しかし1日で5社を訪問して打ち合わせを行ったが、「できない」と答えたところ
はひとつもなかった。(実際にはできなそうと判断した企業も1社あるが…)
事前に情報を送り、蘇州で活躍する日本人に企業の発掘を依頼したとはいえ、
彼とてソフトに精通した人間ではなく(会計事務所の税理士)、「業界用語」を
キーワードに検索したようなものである。そうした手法で探し当てた企業ですら、
日本では受注に興味を示さない開発案件に対応できる企業が発見できるところに、
中国の懐の深さを感じた。

一方の機械加工と鋳物の外注先探しはどうか…。これも驚いた。
一番印象的だったのが、中国で流れている仕事量である。訪問したある機械加工
(旋盤系とMC系が得意)は、総経理が韓国系の少数民族であった。現在の取引先は
日系が90%、韓国系が10%であり、ローカル系や台湾系の企業との取引がないので、
その理由を聞くと、「台湾人と中国人は嫌いだから…」とあっさり答えた。好き
嫌いは良いのだが、この工場では40名ほどが働き、そのほとんどが寮生活。創業
して1年ちょっとではあるが、売り上げは2億円/年になるという。客先を選り
好みしても…である。圧倒的な仕事量に驚かされた。

技術的にはというと、高いところで10年前の日本、一般的なところは20年前の
日本だという。根拠はというと、分かりやすく言えば、10年前、20年前に日本で
生産していたような部品が、現在の中国で作られているということによる。
今回、加工を依頼するつもりで持参した図面は、取り立てて高精度を要求するもの
でもなく、特殊な材料を削るものでもない。日本では比較的標準的であるものを
持参し、実力を探ろうという狙いがあったようである。
まだ、正式な見積もりを受領した企業は1社であるが、徐々に集まるものと推察
する。ただし、3月末までに提出を要求していたのに、1社しか見積もらない
ところが中国らしいといえば中国らしい。

世界の中での分業体制を考えれば、日本から中国へ外注するもの、逆に中国から
日本に外注するものがどんどん増えることは避けられないはずである。中小企業
でもIPを積極的に活用して、コスト、納期などでの競争力を高めることが不可欠で
あろう。そういった意味でも中国をはじめとする東アジアからは目が話せない。

そういえば、早速、中国のソフト企業が4月6日に来日し、共同開発の内容に
ついて打ち合わせを行うようである。私もその打ち合わせに同席するようにと
企業側から依頼された。まさにビジネスに国境はないのである。

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 皆さんのご意見ご感想をお待ちしております。
 <o_koyama@hits.or.jp> 小山修 までお寄せください。

次号は5月12日頃の発行予定です???(不定期になりゴメンナサイ)

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