2005/04/16
風を集めて─うつわ屋さんのメールマガジン─2005年4月16日 深い河
人は愛よりも憎しみによって結ばれる 人間の連帯は愛でなく共通の敵を作ることで可能になる どの国もどの宗教も長い間 そうやって持続してきた 遠藤周作 深い河 この文章を読んだときに そんなことはない! 人間はもっと素晴らしいはずだ と強く思ったのだけれど 同時に そういうものなのかもしれないなぁと 悲しいけれど考えてしまった 否定しきれない自分がいた だけど 憎しみから始まる連帯感というものが 生まれながらに人間が持っている本性だとしたなら 人が生きていくということは なんて淋しいことなのだろうか わかりあうこと 理解するということ 互いに認め合い 愛するということ そんなことが みんなみんな絵空事に変わってしまうような気がする 憎しみのなかで生まれた連帯は 標的が変わっただけで いとも簡単にほどけてしまうような気がする 今日は仲間だと信じていた人が 明日には石を投げる側にまわっている このところ そんな気配が漂っていて 世の中の動きが怖い


