2009/09/11
「落語に見るオモシロ江戸風俗」 ●真景累ヶ淵・其の拾肆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ら━く━ご━と━お━え━ど━の━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3分で読める! 「落語に見るオモシロ江戸風俗」 平成弐拾壱己丑年長月拾壱日 其の弐佰玖拾参號 (2009/09/11 No293) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━お━も━し━ろ━ば━な━し━━ ●真景累ヶ淵・其の拾肆 お賤に言われて尼はびっくりし、 尼「どうも、私は親子と名乗ってお前に会われた義理じゃありません。定め て、不実の親と腹も立ちましょうが、どうぞ堪忍して下さい。」 お賤「おっかさん、お前さんはどこの出のお方です?江戸っ子でしょう?」 尼が言うには、自分は下総古賀の藩中の娘だったが、身性が悪く、十六で 金五郎と言う男と駆け落ちをし、十七で子供を産んだが、金五郎に死に別れ、 生んだ子には甚蔵と言う名をつけたが、肩に気味の悪い痣のある子で、養い きれず、本郷菊坂下の豆腐屋の水船に捨て子にした。上総の東金で料理屋の 働き女などをしていたが、小日向のお旗本の奥様があんばいが悪いので、仲 働きに住み込んだところ、殿様のお手がついて、出来たのがお賤たと言う。 運が悪く、殿様の家が改易になり、それからは、手こそくださないが、口先 で人を殺すような事が度々で、その罪を償うため、頭を剃って尼となり、村 人に頼まれて、この観音堂で留守居をしている、と言う。 新吉「その小日向の旗本とは、どこだえ?」 尼「はい、服部坂上の深見新左衛門様と言うお旗本でございます。」 と、言われて新吉は身の毛がよだつほど恐ろしく思いました。八年前、門 番の勘蔵が今際のきわに言ったのは、俺は深見新左衛門の次男にて、深見家 改易の前に妾が入り、間もなく、そのお熊と言う妾は女の子を産み落とした との事。してみれば、お賤は腹違いの兄妹であったか、知らずに夫婦になっ てもう七年と油の如き汗を流し、また、お熊が捨て子にしたと言うのは、七 年前、お賤が鉄砲にて殺した土手の甚蔵に違いない。肩に気味の悪い痣があ り、我は、本郷菊坂の豆腐屋の水船に捨て子にされた者であるとの話し。と すると、お賤が殺した甚蔵は、お賤のためには血筋の兄であったか、実に因 縁の深い事。お累が自害の後、お賤がまたこういう変相になるというのも、 九年前狂死した豊志賀の祟りなるかと、新吉はポロポロ涙を流しておりまし た。新吉は知らぬ事ながら、豊志賀は、新吉の父、深見新左衛門が斬り殺し た皆川宗悦の長女にて、新吉の兄、新五郎が殺めたお園の姉でもある、お志 賀、その人。それから、新吉は尼の弟子となって、お賤を避けるようになり ましたから、お賤は、自分が半面変相になったから、新吉が自分をここへ置 き去りにして逃げるつもりかと、苦情が絶えません。 ちょうど七月二十一日の事。新吉が草を刈っているところへ入ってまいり ましたのは、十二、三になるお小僧さんで、名を宗観。音助と言う寺男と二 人連れで、法事があるので、尼さんを迎えに来たと言う。 新「十二くらいで頭を剃って出家するのも仏の結縁。お父様やお母様もご承 知で出家なすったのですか?」 宗観「親父は七年前に死にました。」 と、泣き出す宗観に代わり、音助が身の上を話す。宗観の兄が名主を努め ていると、その嫁に横恋慕した安田一角と言う剣術使いが、富五郎と言う悪 者とたくらんで、兄を殺した。嫁は敵討ちで富五郎を殺したが、一角に返り 討ちになる。花車と言う相撲取りを頼んで、母と敵討ちに出たが、小金原の 観音堂で、母は絞め殺され、通りかかった和尚の寺で修行をしているが、元 は岡田郷羽生村の名主、惣右衛門の子で、惣吉と言う。 新吉が聞いて身の毛がよだつほど辛いのは、惣右衛門の妾となっていたお 賤が、俺と密通し、惣右衛門を絞め殺したのだと、草刈り鎌を持ったまま、 黙然としておりました。 音助「あんたの鎌はえらく錆びていますね。ここによく切れる鎌がある。惣 吉どんの村に三蔵と言う質屋がある。そこが死に絶えてしまった時にも らった鎌だ。」 と、渡された鎌を見て、新吉が手に取ってみると、山形に三の字の焼き印。 丁度九年前、累ヶ淵でお久をこの鎌で殺し、続いてお累はこの鎌で自殺し、 また、めぐりめぐって、我が手にこの鎌が来るとは、神仏がこの鎌で自殺し ろとの懲らしめかと思い詰めた新吉は、いきなり、お賤を引き倒すと、鎌を お賤ののどへ突き刺しました。驚く尼、宗観、音助を前に、新吉はお賤と自 分は兄妹、土手の甚蔵とお賤も兄妹である事。自分とお賤が、惣右衛門を絞 め殺した事。宗観が仇と狙う安田一角は、藤ヶ崎の明神山に潜んでいる事を 告げる。 新「お賤、俺たちは長い間悪事をしたが、もう命の納め時だ、俺も後から行 くよ。」 血に染まったお賤は、聞くごとにそうであったかと、善に帰る。新吉は鎌 を自分の腹に突き立てましたから、夫婦とも息は絶え絶えになりました。す ると、観念したのか、お熊尼は、三年前に宗観の母を絞め殺し、百二十両の 金を奪ったのは自分であると白状し、新吉の持っていた鎌を取って、喉をか ききって相果てました。三人の死骸は観音堂の脇へ埋めます。これが今世に 残る因果塚で、血に染まった鎌は藤心村の観音堂に収まり、宗観は還俗(※) して花車を頼み、新吉の話しから、行方が知れた安田一角を討ちに出立をい たします。 ●能書き 還俗=一度、出家したものが、再び俗人にかえること。 ●跋 なんと、複雑に絡み合う人間関係。三遊亭円朝師が日本のシェークスピア と呼ばれるのも、うなずけます。ご意見・ご感想、お待ちしております。頂 いたメールは、お断りのない限り、メルマガの中で紹介させていただく場合 がありますので、よろしければ、HNを。江戸時代、あこがれます・・・ ━━は━ん━も━と━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■お話:落語とお江戸のフリーライター・福々亭 笑助(千葉落語同好会) ■ご意見・ご感想は syosuke@mbn.nifty.com 出前寄席、落語とお江戸の講演・執筆等承ります お気軽にメールください ■千葉落語同好会ホームページ [ちばらく]←検索 ■発行元 :マンモス通信 info@manmos.tv ■HP : http://www.manmos.tv/magazine/rakugo/ ■発行協力:まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000107654.htm (解除) ■バックナンバー≫ http://blog.mag2.com/m/log/0000107654/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━じ━ご━う━ご━き━た━い━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●○● オススメ商品 ●○● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●黒酢と梅肉をギュッと濃縮!黒酢梅肉は噛んでも美味しい! ■□■ダイエットに今注目のアミノ酸を高含有!■□■ 黒┃酢┃梅┃肉┃ 自然の智恵がはぐくんだ黒酢は発酵産物の王様 ━┛━┛━┛━┛ 純天然アミノ酸18種を含有、しかも普通の液体黒酢の200倍含んでいます。 「黒酢梅肉」 120粒入り(約1ヶ月分)価格:3200円(送料無料) お求めは ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/kurozu-bainiku/ 血液 サラサラに!飲めば違いが分かる、自然派サプリメント! 格安・最安値! 毎日の健康管理に! スパスパで紹介されたサメ肝油の人気商品です。 ス┃ク┃ワ┃レ┃ン┃n┃a┃2┃ ◆体の中から、お肌もイキイキ。 ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 深海ザメの肝油から抽出したスクワレンは、肝臓を保護し、肌に潤い を与えてくれます。肌のカサツキや肝臓の弱りが気になる方へ お求めはこちら ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/squalene/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


