3分で読める!「落語に見るオモシロ江戸風俗」  RSSを登録する

日本再発見!チョイト小粋なダイジェスト落語と江戸のオモシロいお話しを雑談ふうに語ります。

最新号をメルマガでお届けします    
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。
2009/09/04

「落語に見るオモシロ江戸風俗」 ●真景累ヶ淵・其の拾参

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━ら━く━ご━と━お━え━ど━の━━━━━━━━━━━━━━━━━

 3分で読める! 「落語に見るオモシロ江戸風俗」

   平成弐拾壱己丑年長月肆日 其の弐佰玖拾壱號 (2009/09/04 No291)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━お━も━し━ろ━ば━な━し━━

●真景累ヶ淵・其の拾参

 一角は、作蔵が馬方をしているのなら、金を持っていそうな旅人を安く馬
に乗せ、藤ヶ谷の明神山へ連れて来い、と言う。その旅人を脅して、金を巻
き上げ、百両あれば、作蔵に二十両の割り前を出す、とそそのかす。一角は
作蔵に仲間になった証拠にと、懐から金を渡す。

作蔵「これは五両だね。今日は思いもかけねぇで、五両二分になった。」
一角「なぜ?」
作「あの三蔵に会ったよ、与助を供に連れて。俺がさっき東福寺まで送って
 ったが、昔馴染みだから二分くれた。」
一「その金を受け取れば、お前も同類だから、そう思え。」

 立ち去る一角を見送る作蔵の後から、「おい、作蔵。」と声をかけたのは、
年頃三十ばかりの色男、その傍らにいるのは女房と見え、二十七、八の女。
茶店の葭屏風を開けて出て来た男の顔を見て。

作「どうした、新吉さん、珍しいなぁ。おや、お賤さん、久しぶりだ。」
新吉「てめぇ、まぶな仕事を安田と相談していたが、俺も半口乗せねぇか。」
 新吉は、三蔵を馬に乗せて、ここまで連れてくれば、三十両やると言う。
新「俺が三蔵に会って、百両でも二百両でも無心を言ってみようと思うのだ。
 ぐすぐす言って貸さねえんだったら、三蔵、与助の二人を叩き殺して、川
 の中へ放り込んじまうんだ。」

 作蔵は、それから、三蔵を迎えに迎えに行く。新吉とお賤は川端の葦の茂
みに身を隠していると、やがて、向こうから三蔵が作蔵の馬に乗ってやって
まいりました。ここから先は平らな道だから、歩いて行っても雑作もねぇ、
と、作蔵は三蔵を馬から下ろし、大急ぎで横道の林へ馬を引き込む。葦をか
き分けて出た新吉は、いきなり、胴金(※)を抜いて、与助の腰を突きまし
たから、与助は、もんどり打って、利根の枝川へ落ちる。驚いている三蔵の
後から、新吉が三蔵の脇腹へ突っ込みむ、アッと言って倒れる三蔵に馬乗り
になると、胸先をえぐりました。三蔵も死に物狂いで、新吉のたぶさを取っ
て引き倒す。川から這い上がった与助が新吉に斬ってかかるのを見て、お賤
は与助のたぶさを取って引き倒す。与助は手にさわった石だか土の塊だかで、
お賤の顔を打ちましたから、お賤はアッと言って倒れる。そこへ作蔵が飛び
出しまして、与助を蹴り倒す。新吉は刀を取り直して、さらに三蔵の脇腹へ
突き立てると、三蔵もついに息が絶えました。

 新吉は、三蔵の懐から金を抜き取り、死骸を川へ投げ込みます。割り前を
要求する作蔵に、金を渡すふりをして、作蔵の腰を突くと、どぶりと川に落
ちました。がばがばと上がってまいりますところを、脳を割り付ける。
作「斬りやがったなぁ!この野郎!」
 と、また這い上がってくるのを、無暗に斬りつけると、これまでの悪事の
報い、ついに息が止まったか、川へのめり込んで行きました。

新「この野郎はおしゃべりだから、斬り殺してしまったが、もう、ここには
 ぐずぐすしていられねぇ。」
お賤「私はどうもぶたれた所が痛くてたまらないよ。」

 新吉が、お賤の顔をすかして見ると、ぶたれた顔は半面紫色に黒みかがり、
腫れ上がっています。新吉がぞっとしましたのは、丁度七年前の七月一日の
夜、お累が俺を怨み、鎌で自殺をしたあの時に、蚊帳のそばへ座って俺の顔
を恨めしそうに睨んだ顔が、実にこの通りの顔。今、お賤が半面変相になる
と言うのも、お累が俺の体につきまとい、祟りをなすかと、しばらく、ほん
やりと立っていました。

賤「早く人がこない内に、どこかへ行って泊まらなければ。」
 と、お賤に言われ、新吉はお賤の手を取って、松戸で一泊し、翌日、雨の
降るなかを、立出て本郷山を越し、塚崎村にかかります。やがて、日も暮れ
かかり、雨もいっそうひどくなる。傍らの林の中の小さな門構えの家にちら
りと灯りが見えるので、門の中へ入ってみると、木連格子になっている庵室
で、提灯がかかり、正面には正観世音と書いた額があります。新吉が格子の
間からのぞいて見ると、ネズミ色の単衣物を着た六十近い尼が御灯明をつけ
に来ましたから、訳を話し、井戸で足を洗うと、わずかばかりのお金を尼に
与え、お堂の中で雨宿りを願う。囲炉裏のそばへ来た二人は、尼に勧められ
るまま、松葉や粗朶(※)をくべる。燃え上がる炎で、お賤は、尼の顔をつ
くづくと見ていましたが、突然。

賤「お前は、おっかぁじゃないか。」
尼「はい、どなたえ。」
賤「十三年前に、深川のやぐら下の花屋へ置き去りにしていかれた、娘のお
 賤だよ。」



●能書き

胴金=刀の柄・鞘などの部分を銅で作った刀。
粗朶=薪とするため、伐り取った樹の枝。



●跋

 実の親に巡り会ったお賤。この母親の口から、やがて、驚愕の真実が告げ
られます。その驚愕の真実とは・・・次号へ続く。ご意見・ご感想、お待ち
しております。頂いたメールは、お断りのない限り、メルマガの中で紹介さ
せていただく場合がありますので、よろしければ、HNを。江戸時代、あこ
がれます・・・

━━は━ん━も━と━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■お話:落語とお江戸のフリーライター・福々亭 笑助(千葉落語同好会)
■ご意見・ご感想は syosuke@mbn.nifty.com
出前寄席、落語とお江戸の講演・執筆等承ります お気軽にメールください
■千葉落語同好会ホームページ [ちばらく]←検索

■発行元 :マンモス通信 info@manmos.tv
■HP  : http://www.manmos.tv/magazine/rakugo/
■発行協力:まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000107654.htm  (解除)
■バックナンバー≫ http://blog.mag2.com/m/log/0000107654/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━じ━ご━う━ご━き━た━い━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       ●○● オススメ商品 ●○●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●黒酢と梅肉をギュッと濃縮!黒酢梅肉は噛んでも美味しい!

  ■□■ダイエットに今注目のアミノ酸を高含有!■□■
 黒┃酢┃梅┃肉┃ 自然の智恵がはぐくんだ黒酢は発酵産物の王様
 ━┛━┛━┛━┛

純天然アミノ酸18種を含有、しかも普通の液体黒酢の200倍含んでいます。

「黒酢梅肉」 120粒入り(約1ヶ月分)価格:3200円(送料無料) 
 お求めは ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/kurozu-bainiku/



血液 サラサラに!飲めば違いが分かる、自然派サプリメント! 格安・最安値!

 毎日の健康管理に! 
スパスパで紹介されたサメ肝油の人気商品です。

 ス┃ク┃ワ┃レ┃ン┃n┃a┃2┃ ◆体の中から、お肌もイキイキ。
 ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛
 深海ザメの肝油から抽出したスクワレンは、肝臓を保護し、肌に潤い
 を与えてくれます。肌のカサツキや肝臓の弱りが気になる方へ
 お求めはこちら ⇒  http://www.manmos.tv/nanakm/squalene/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━









最新号をメルマガでお届け
登録 解除

規約に同意して

登録した方には、まぐまぐの公式メルマガ(無料)をお届けします。

最近の記事

上へ戻る