2009/08/28
「落語に見るオモシロ江戸風俗」 ●真景累ヶ淵・其の拾弐
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ら━く━ご━と━お━え━ど━の━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3分で読める! 「落語に見るオモシロ江戸風俗」 平成弐拾壱己丑年葉月弐拾捌日 其の弐佰捌拾玖號 (2009/08/28 No289) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━お━も━し━ろ━ば━な━し━━ ●真景累ヶ淵・其の拾弐 一角を討つため、惣吉と母は、上総の東金(※)に相撲に行ったと言う花 車の元へ行こうと旅立ちます。時は寛政十一年(1799)十二月十四日、留守を 多助に任せ、歳を取った惣右衛門の未亡人が、十歳になる惣吉という子供の 手を引いての仇討ちの旅立ちです。その翌年になります。行き違いになりま した花車が、羽生村へやって参り、惣次郎の墓参りを致し、和尚に会うと、 これこれとの話し。 花車「お隅さん、情けない事になった。惣吉様に助太刀してきっと仇を討た せます。入れ違いになり、上総の東金へ行きなすったか。わしは、これ から後を追いかけてお目にかかり、草の根を分けても仇を討たせます。」 と、水街道の麹屋へ行こうとする。ずっと見渡すばかりの田畑、そこへの そりのそりとやって来ると、出し抜けに面部を包んだ三人の侍。一人が花車 の手を押さえ、一人は前から胸ぐらを押さえ、一人は後ろから羽交い締めに します。 花「なんだい、何をなさる。」 侍「我々は浪人者で食い方に困る。路銀を拝借したい。」 この三人は、安田一角の廻し者、花車をなぶり殺しにすれば、手当をやる と頼まれた。花車は利口者だから、それに感づき、前から胸ぐらを取ってい る一人の帯を取って投げると、庚申塚(※)を飛び越して、後ろの沼へはま る。すると右手を押さえていたやつは逃げ出す。後ろにいたやつを庚申塚に 押しつけると、鼻血を出して息が絶えました。 一方、惣吉の手を引いて、宿へ着いた母親は、心配のあげくかきりきりと 癪(※)を起こしまして、宿へ逗留しておりましたが、年も改まり、丁度元 日。元日に寝ていては縁起が悪いと、田舎の人は縁起を祝って、我慢して惣 吉の手を引いて、小金ヶ原(※)から三里ばかり参ると、大きな観音堂がご ざいます。日はとっぷりと暮れる、癪はますます痛くなる。観音堂の前で、 惣吉は小さな手で、母親の看病を致します。 尼「たいそう唸る声が聞こえるが、あなたかえ?こちらへお入り。」 観音堂の木連格子(※)を開けると、畳が四畳敷いてあり、年の頃五十八、 九にもなりましょう、色白のでっぷり太った尼様。 尼「この先の、あの榎の出ている家がある。あれから左の方へ曲がって行く と、家が五、六軒ある。その前に丸太が立って、そこに看板が出ていたよ。 癪だの寸白(※)疝気(※)に良く利く何とかと言う丸薬だ。ここにお銭 (おあし)があるから、行って買っておいで。」 と言われて、惣吉は急いで参りましたが、薬を売っている店は見あたりま せん。心細いから、惣吉は観音堂に戻ってみると、情けないかな、母親は首 を二巻ほどくくられて、虚空をつかんで死んでいる。母親が背負っていた荷 物も、持っていた多分の金も、ひっさらって、かの尼が逃げました。くびり 殺された母親にすがって、惣吉が泣いているところへ、通りかかったのは藤 心村の観音寺の道恩と申す和尚。訳を聞くと、飛んだ事だと、供の男を村へ 走らせ、百姓が二、三人来て、死骸と供に惣吉を観音寺へ連れて来て、段々 聞くと、実に哀れな身でありますから。 道恩「親の菩提のため、仇を討つなどとは思わぬが良い。わしの弟子になっ て、母親や兄さんのために、追善供養を弔うが良い。」 と、惣吉は宗観と名を代えて、観寺堂で丹精することとなりました。 やがて、享和二年(1802)の二月二十一日。下総の松戸の脇に戸ヶ崎村と言 う所がございます。婆さんがホコリよけの手拭いをかぶり、かまどの下を焚 き付けている。看板を見ると、御休所煮染酒と書いてある茶店。日はもう西 へ傾いた頃、この茶店で休んでいる侍は、傍らに振り分けの荷物を置き、三 度笠を深くかぶり、煙草をパクリパクリと飲んでおります。そこへ入ってま いりました馬方が、侍の顔を見て。 馬方「あれ、あんた安田様じゃありませんか。」 一角「俺は子細有って隠れている身の上。出し抜けに名前を言われては困る。 貴様は誰だ?」 馬「横曾根村にいた作蔵でごぜえやすわね。」 一「何、作蔵だと。おおそうそう。手前どうして、あっちを出て来た。」 作蔵は、横曾根村の博打打ちの家にいたが、仲間の金を盗み、親分にぶん 殴られたから、村を出て、ここで馬を引いていると言う。一方の安田一角は、 藤ヶ谷の明神山に隠れ住み、十四、五人もの手下を使って、追い剥ぎをして いる、と言う。 ●能書き 上総の東金=現・千葉県東金市。 庚申塚=こうしんづか。路傍などに青面金剛(しょうめんこんごう=庚申) を祀ってある塚。三猿(さんえん)の形を刻んだ石塔(庚申塔)などを建て てある。 癪=しゃく。種々の病気によって胸部・腹部に起る激痛の通俗的総称。 小金ヶ原=現・千葉県松戸市。 木連格子=きつれごうし。格子の裏に板を張ったもの。狐格子。 寸白=すばく。婦人のはげしい発作性の間欠的腹痛。 疝気=せんき。下腹部に、発作的劇痛を発する病気。 ●跋 敵役の安田一角の再登場です。この後、作蔵は、また、再登場する人物と 巡り会い、いよいよ噺はクライマックスへ。ご意見・ご感想、お待ちしてお ります。頂いたメールは、お断りのない限り、メルマガの中で紹介させてい ただく場合がありますので、よろしければ、HNを。江戸時代、あこがれま す・・・ ━━は━ん━も━と━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■お話:落語とお江戸のフリーライター・福々亭 笑助(千葉落語同好会) ■ご意見・ご感想は syosuke@mbn.nifty.com 出前寄席、落語とお江戸の講演・執筆等承ります お気軽にメールください ■千葉落語同好会ホームページ [ちばらく]←検索 ■発行元 :マンモス通信 info@manmos.tv ■HP : http://www.manmos.tv/magazine/rakugo/ ■発行協力:まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000107654.htm (解除) ■バックナンバー≫ http://blog.mag2.com/m/log/0000107654/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━じ━ご━う━ご━き━た━い━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●○● オススメ商品 ●○● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●黒酢と梅肉をギュッと濃縮!黒酢梅肉は噛んでも美味しい! ■□■ダイエットに今注目のアミノ酸を高含有!■□■ 黒┃酢┃梅┃肉┃ 自然の智恵がはぐくんだ黒酢は発酵産物の王様 ━┛━┛━┛━┛ 純天然アミノ酸18種を含有、しかも普通の液体黒酢の200倍含んでいます。 「黒酢梅肉」 120粒入り(約1ヶ月分)価格:3200円(送料無料) お求めは ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/kurozu-bainiku/ 血液 サラサラに!飲めば違いが分かる、自然派サプリメント! 格安・最安値! 毎日の健康管理に! スパスパで紹介されたサメ肝油の人気商品です。 ス┃ク┃ワ┃レ┃ン┃n┃a┃2┃ ◆体の中から、お肌もイキイキ。 ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 深海ザメの肝油から抽出したスクワレンは、肝臓を保護し、肌に潤い を与えてくれます。肌のカサツキや肝臓の弱りが気になる方へ お求めはこちら ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/squalene/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


