2009/08/14
「落語に見るオモシロ江戸風俗」 ●真景累ヶ淵・其の拾
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ら━く━ご━と━お━え━ど━の━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3分で読める! 「落語に見るオモシロ江戸風俗」 平成弐拾壱己丑年葉月拾肆日 其の弐佰捌拾伍號 (2009/08/14 No285) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━お━も━し━ろ━ば━な━し━━ ●真景累ヶ淵・其の拾 その夜、惣次郎は富五郎を連れて出かけます。予め示し合わせていたとお り、富五郎が「小便をする」と言って横道へ入り、提灯の明かりを消す、と、 闇に潜んでおりました安田一角が、刀を抜いて惣次郎を斬りつけました。惣 次郎は身を転じて、脇差しを抜こうとしましたが、手はずどおり、富五郎が 松ヤニを塗っていますから、抜けません。そこへまた一刀、骨が切れるくら いに斬り込まれ、向こうへ倒れることろを、また一刀あびせたので、惣次郎 は残念と心得て、脇差しの鞘ごと投げつけ、息絶えます。 一角は刀の血のりをふいて鞘に収め、惣次郎の懐から三十両の金を胴巻き ぐるみ盗んで逃げようとすると、向こうから、蛇の目傘を差し、高下駄を履 いてやって来たのは、花車重吉。一角は、さっとススキ畳の影に身を潜めて 隠れます。富五郎は、バッサリ斬った音を聞くと、茨か何かでみみず腫れの 傷をこしらえ、家へ駆け込みます。 富五郎「引行寺の裏林で悪者が十四、五人出て、金を置いていけと脅します から、手前も旦那も刀を抜いて斬り合いましたが、多勢に無勢、旦那 に怪我があってはならぬと、やっと一方を切り抜けて参りました。早 くお若い衆を、早く早く。」 と、誠しやかに息せき切って言いますから、お隅は驚いて、村の百姓を大 勢頼んで参りましたが、もう間に合いません。情けないかな、惣次郎は血に 染まって事切れております。死骸を戸板に乗せて引き取り、代官へ訴え、検 死も済み、野辺の送りも内葬の沙汰で、法蔵寺へ葬りました。 そうこうすると、九月八日は三七日。花車重吉が、細長い風呂敷に包んだ 物を下げて、惣次郎の母のたずねてまいりました。 花車「誠に申しようもございません。おっか様やお隅さんには、お嘆きの事 で。多助さん、飛んだ事になったね。」 多助「おかみさんは、歳ぃ取ってるだから、泣いてばかりいなさる。どうか 心が落ち着くように、言ってやってくだせぇ。」 花「おっか様、お隅さん。今日は富五郎と言う人はいますか?」 お隅「富五郎は使いに参りましたが。」 と、花車は、富五郎が留守ならと、惣次郎殺しの場に居合わせた事を話し ます。二十五日の夜、引行寺の裏林へ来ると脇差しを拾った。その脇差しを 今日、持って来たと言う。この脇差しは、見覚えのある旦那の脇差し、そし て、松ヤニが塗ってあるから、抜けない。富五郎は、自分も旦那も斬り合っ たと言っているそうだが、抜けない刀でどうやって斬り合ったのか、これは どうも富五郎が怪しい。事によったら、お隅さんに惚れて、振られた安田一 角と言う剣術家がいるが、富五郎が一角を上手く焚き付けて、旦那を殺させ たのではないか。富五郎が帰ったら、今日、花車が悔やみに来て、脇へ二百 両ばかり貸したが、どう掛け合っても返さない。富五郎がいっしょに来てく れれば、相手も怖いから返すだろう、二百両取れたら、半分は礼にやる、と 言う事にして、法恩寺村の花車の所まで富五郎を寄こしてほしい。来たら富 五郎の土性骨をどやして、一角が惣次郎を殺した事を白状させ、一角を捕ま えて、仇を討とうとの算段。おっかさん、お隅さんから、話しを聞いた富五 郎は、うかうかと、花車の所へやってまいります。 花「富五郎さん、旦那が死んで残念だね。」 富「大勢で刃物を持って斬りつけるから、旦那も斬り合いましたが、かない ません。」 花「ウソつくない!正直に言ってしまえ、手前が一角から鼻薬でも貰って、 旦那を引き出して、一角に殺させたんだろう!!」 富「手前も元は武士でござる、何を証拠に左様な事を。」 花「この脇差しを見ろ!旦那の脇差しだ、この刀を抜いて斬り合ったという 後で、丁度その場を通りかかって拾ったのだ!この抜けない脇差しをどう して抜いて斬り合った!!」 花車に腕を取られて、ねじ伏せられた富五郎、そこは元より悪才に長けて おりますから、側の大きな火鉢にかかっている大ヤカンをひっくり返したか ら、バッと灰神楽(※)が上がる。そのすきに逃げ出した富五郎は、すぐに 安田一角の所へ行き、事情を話すと、路銀を貰い、間道を逃げ失せて常陸 (※)へ参ります。一角も引き続いて逃げる。花車は、すぐに後を追いかけ、 方々をたずねましたが、とんと手がかりがない。 翌月の十月、おっかさん、お隅に暇乞いをすると、花車は江戸へ帰って行 きます。跡方は、惣吉と言う十歳の子供と、お隅に母親、それと多助と言う この家の番頭の様な者だけで、何となく心細い。筑波下ろし(※)の大風が 吹き立てる十一月の三日、寒い日でございます。 ●能書き 灰神楽=火気のある灰の中に、湯・水などをこぼしたとき、灰の舞いあがる こと。 常陸=旧国名。現在の茨城県。 筑波下ろし=筑波山麓で吹く冬の北西季節風。 ●跋 「惣次郎殺し」の部分です。悪人・富五郎と一角を追う、花車。花車がん ぱれと応援したくなるのが人情。この続きはどうなるか、こんな噺を毎晩、 寄席で聞かされたら、絶対、次の日も寄席に行かなければ、心が落ち着きま せんよね。昔の方達は、こうして、毎晩、寄席に通ったのですね。ご意見・ ご感想、お待ちしております。頂いたメールは、お断りのない限り、メルマ ガの中で紹介させていただく場合がありますので、よろしければ、HNを。 江戸時代、あこがれます・・・ ━━は━ん━も━と━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■お話:落語とお江戸のフリーライター・福々亭 笑助(千葉落語同好会) ■ご意見・ご感想は syosuke@mbn.nifty.com ■千葉落語同好会ホームページ [ちばらく]←検索 ■発行元 :マンモス通信 info@manmos.tv ■HP : http://www.manmos.tv/magazine/rakugo/ ■発行協力:まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000107654.htm (解除) ■バックナンバー≫ http://blog.mag2.com/m/log/0000107654/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━じ━ご━う━ご━き━た━い━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●○● オススメ商品 ●○● ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●黒酢と梅肉をギュッと濃縮!黒酢梅肉は噛んでも美味しい! ■□■ダイエットに今注目のアミノ酸を高含有!■□■ 黒┃酢┃梅┃肉┃ 自然の智恵がはぐくんだ黒酢は発酵産物の王様 ━┛━┛━┛━┛ 純天然アミノ酸18種を含有、しかも普通の液体黒酢の200倍含んでいます。 「黒酢梅肉」 120粒入り(約1ヶ月分)価格:3200円(送料無料) お求めは ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/kurozu-bainiku/ 血液 サラサラに!飲めば違いが分かる、自然派サプリメント! 格安・最安値! 毎日の健康管理に! スパスパで紹介されたサメ肝油の人気商品です。 ス┃ク┃ワ┃レ┃ン┃n┃a┃2┃ ◆体の中から、お肌もイキイキ。 ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 深海ザメの肝油から抽出したスクワレンは、肝臓を保護し、肌に潤い を与えてくれます。肌のカサツキや肝臓の弱りが気になる方へ お求めはこちら ⇒ http://www.manmos.tv/nanakm/squalene/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


