2009/06/28
精神科医成木文の「相談コーナー」と心理小説集。精神科医との出会い。
■■■精神科カウンセリング■■■ 通算292号 ------精神科医との人生、身の上、医療相談------ (カウンセリング例) ≪1≫ 変わらない心。 こんにちわ。担当医が好きだという気持ちが、変わ らずますます募るばかりです。友人に言わせれば「芸 能人を好きになるのといっしょよ!」と言ってくれま すが、診察室の先生は私に優しく、誰よりも落ち着く んです。 家族もおりますし、でも心の中はめちゃくちゃで、 落ち込んでしまいます。助けて欲しい、という感じで す。夫にも担当医にも言えません。苦しい、苦しいの です。 ご返事: 患者さんが主治医に依存するのはありふれたことで すが、それが高じて恋愛感情にまで発展するなり、あ るいは錯覚と言わないまでも、そうだと確信するほど になったり、また、これはどんな人間関係にも可能性 としてあることですが、相思相愛という事態もないと は言えないでしょう。冷静に考えるなり時間がたって 振り返ってみれば、ご自分のケースがどれに当てはま るかお分かりと思うのですが、今はそういう余裕すら ないということなんでしょう。 仕事上の制服の異性から親切にされると、それがそ の人の普遍的な美徳だと思い込みがちですが、ひとた び制服を脱いでしまうと、幻滅と言わぬまでも拍子抜 けしてしまうことが多いものです。ところが恋愛感情 というのは、そういった相対性にまでは思いもいかず 、相手を絶対化してしまうところにあるのですね。あ る意味では、恋患いは薬の効かない熱病のようなもの ですから、ただ、放任するか強制的に離間させるかし かないのですが、一方、そういうお気持ちは先生の方 にもそれとなく伝わっているはずです。 ご家族があるわけですし、片思いかプラトニックラ ブで終わってほしいところですが、どうしても抑えが きかず苦しいというのであれば、思いきって先生に告 白してみられたらいいでしょう。先生が治療の枠組み で処理されようとなさるか、満更でもないというお顔 をされるのか、私も興味のあるところです。それとも 、ここで告白されただけで、思いの丈を発散したとい うことにしましょうか。 ≪2≫ 毎日が不安です。 こんにちわ。私は、大学に通ってる女です。優しい 先輩や親、友達、いまの私のまわりの環境は悪いとは 思ってません。それでも、私はときどき不安に押しつ ぶされそうになるんです。人が怖いんです。高校生ま では「怖いことなんか何もないんだ」と強がっていま した。もともと気分が憂鬱なことがよくあり、人に相 談してもわかってもらえないことが多いです。何も悩 みがなくても気分が晴れることはあまりありません。 自己嫌悪に陥ることはよくありましたが、人が怖いと はあまり思っていませんでした。でも、最近なぜだか 人が怖くてたまらないんです。それが人と関われば関 わるほど強くなり、夜もあまり眠れません。自分でも 、もうどうしたらいいかわかりません。学校の中にも 相談する場所はありますが、ちゃんとしたカウンセリ ングを受けたいと思ってます。精神科に行ったほうが いいのか、カウンセラーの方の所に行ったほうがいい のかどちらのほうがいいんでしょうか?教えてくださ い。 ご返事: 日常、漠然とした不安は誰にもあることですし、慣 れないものや得体の知れない事物には最初は多少とも 恐怖心が伴うものです。しかし、人とつき合っていて 、気心が知れてくるよりは恐怖心の方が募るのだとす ると、その疲労は大変なものでしょう。少し気持ちが 萎縮しているのか、他者に対して感受性が強くなって いるのかもしれませんね。 確かに専門家とも相談された方がいいでしょう。不 眠や抑うつもあるようですから、少し薬物療法も試み ることになるかもしれません。となると、カウンセリ ングも併せやってもらえる精神科クリニックや病院の ほうがいいでしょう。 ======================= このマガジンでも皆様からのご相談を受け付けていま す。どうぞお気軽にご投稿下さい。 関連URL中の下記カウンセリング専用投稿ページ http://park1.wakwak.com/~bun/counseling.html にてお願いいたします。 ご返事はすべてURL中のカウンセリングコーナーに て行います。ときどきURLにアクセスのうえご確認 していただきたくお願いいたします。 なお、登録解除URLは関連URLのトップページに あります。 (発行人 記) ======================= 【CM】 (成木 文の心理小説集) 一、成木 文著 「或る男の残像」 ブイツーソリューション 他四作所収(悲しいがどこか滑稽な人間模様) 1、或る男の残像 2、監督 3、バタフライ・ノート 4、ゆずり葉 5、終着駅のタンゴ (電子書店パピレスで紹介。 http://www.papy.co.jp/act/books/1-108301/ セブンアンドワイ、bk1、amazon.co.jp、紀伊国屋等ネット書店 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?USID=&W-NIPS=9981906980 でもオンライン販売) 二、田辺 未方(成木 文)著 「ロッシーという名の毛編みの男」 文芸社 他五作所収(テーマはさまざま。カフカ?から一幅の絵まで) 1、ロッシーという名の毛編みの男 2、指令 3、崖からの眺め 4、コンパクトミラーの中 5、赤い斑点 6、旅 (電子本は、Boon-gate.comで紹介。 http://www.boon-gate.com/cgi/search/details.cgi?id=12374 ブックサービス、紀伊国屋BookWeb、アマゾン http://www.amazon.co.jp/gp/reader/4835584686/ref=sib_dp_pt#reader-link でもオンライン販売) 三、成木 文著 「サッカー」 ブイツーソリューション 他三作(若者が主人公のアイロニー) 1、サッカー 2、水曜日の手紙 3、お化け 4、新しい朝 (電子書店パピレスで紹介。 http://www.papy.co.jp/act/books/1-106034/ セブンアンドワイ、bk1、amazon.co.jp、紀伊国屋等ネット書店 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?USID=&W-NIPS=9981549487 でもオンライン販売) なお現在、「銀座九丁目」鋭意執筆中。幻想的夢想的 心理小説のつもりです。 *************************************** マガジン名:【精神科カウンセリング】 副題:精神科医との人生、身の上、医療相談 発行:二週に一回 発行責任者:成木 文 発行元:「精神科医・成木 文」 関連URL: http://park1.wakwak.com/~bun/ **************************************** 2009.6.28(日) (863)



