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2007/05/07

[疾走する21世紀]『帰宅の時代』を『生きてゆく』。(2)時間は大事な友達

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━━━━━━━━━━━━━━━━<2007年05月07日>━━
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『帰宅の時代』を『生きてゆく』。(2)
                          
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(1)東京藝術大学の「国語教官」
(2)時間は大事な友達
(3)未来は「不定形」
(4)「がんばれ」から「勇気を出して」へ



■時間は大事な友達
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□1番の歌詞のタイトルが「時間」なのは面白いと思いました。も
う少し詳しく歌詞に込められた「思い」をお聞かせください。
〜「格差の時代」とか、「いじめの問題」とか、子供たちを取り巻
く環境にはなかかな難しいものがあります。しかし「時間」はあく
まで平等、誰にも同じように「時間」が与えられています。あとは
どう時間を過ごすか、自分がこの時間をどう使うかですよね。

    駆け抜けてゆく
    飛び去ってゆく
    目に見えない 時間
    立ち止まらない
    振り返らない
    一度きりの 時間
    起きてる時も
    寝てる時にも
    ただ過ぎてく 時間
    君も僕にも
    同じ長さの
    かけがえない 時間

実はリンボウ先生には団塊の世代に向けた、その名も『帰宅の時代』
というベスセラーがある。そこでは、自分への投資という観点から、
時間をどう過ごすかについての箴言が収められている。「時間」と
いうキーワードを通して、若い人々と団塊世代とは、同時代を生き
る、同士なのかもしれない。逆に今の時代は、「時間」を友にしえ
た者のみが「幸福」を手にすることができる、そういう時代なのか
もしれない。歌詞はこう続いている。

    ああ、空はさやかに真青に
    雲はのどかに真白に
    ああ、すばらしい
    ここに、この時を、生きてる
    ああ、だからいつも忘れない
    時間は大事な友達

□先生は英国で子育てをされました。このご経験が「時間」に対す
るある知見を育てた、と言えませんか。ちなみに最近、英国保守党
のデビッドキャメロン党首がGDPとともに追求すべき目標として
GWB=General Well-Being を唱えています。その中にも「TIME」
の概念が、取り上げられています。
General Well-Being 、とりあえず「幸福」とここでは訳すとして、
「幸福」と「時間」が密接な関係があるものとして取り上げられて
いるわけです。先生が1番の歌詞に取り上げられた概念と響きあう
もの(=同時代性)があるのではないでしょうか。今、時間が問わ
れているのはなぜだと思われますか。

〜そうですね。もともと英国には「公の時間」と「私の時間」をはっ
きり区別する考え方があります。この点は、確かにだいぶ日本と違
うかもしれません。「一人前の大人」と言えるかどうかの「インデッ
クス」に、きちんと「公の時間」と「私の時間」とを使いわけられ
る事、自分の生活の中できちんと配分できる事というのが、採用さ
れていると思います。

近代以前の英国社会では、人口の大部分は例えばハウスメイドのよ
うに、他人に自分の「時間」を支配されていた。それが産業社会を
経て近代になると、国民は全て自分の「時間」のオーナーになった
訳です。ところが現代は、ある意味で近代が行き過ぎてしまって、
折角手にした自分の「時間」が、企業組織に支配されるような状況に
なってしまった。もう一度原点に戻ろう。自分の生活の中できちんと
「公」と「私」を配分しなおそう、というのが、キャメロン党首の発
言の背景にあるのでしょうね。

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本号はlivedoor ニュース に同時掲載しています。
http://news.livedoor.com/article/detail/3148387/
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■関連情報
・David Cameron: General Well-Being speech
http://www.conservatives.com/tile.do?def=news.story.page&obj_id=131047&speeches=1
・帰宅の時代 新潮社
http://www.shinchosha.co.jp/book/393903/




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発行元:金融リテラシー(「リテラシーとしての『金融』を定義する」)
発行人:CEE(チーフエグゼクティブエディター)神宮司信也
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