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高知県では木の文化県構想を掲げ、木を育てる、木に親しむ、木を活かす、の3視点からの取り組みをしています。森林、林業、山村、自然環境、文化及び四万十川をキーワードに関連するあらゆる情報を発信します。

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2007/01/20

四万十通信 251

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(四万十通信)251

 中嶋氏の論壇

          (中嶋健造:NPO土佐の森・救援隊事務局長)
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■今の山の状況は・・・

 高知県は全国一の森林県だが、広大な森林のうち60%から70%
が人工林。

 仁淀川流域もほぼ同じで、仁淀川では74%に達している。林業
従事者も減り、広大な人工林を守れないのが現状だ。

 西南豪雨では宗呂川がやられた。大川村(の災害)ではあちこち
で山腹崩壊、沢抜けが起きて早明浦ダムにどっと土砂がたまった。
物部川も昔の面影はほとんどなく、川ではなくなっている。

 それらの原因は手入れの遅れた人工林にある。植林、造林時には、
ha当り3000本から5000本が植林されていた。本当はそこ
で間伐を行わなければいけないが、手が入らず、木はそのまま大き
くなった。

 下層には光が届かず下層植生が育たない。そうすると、雨が降れ
ば土壌が洗われ、土がほとんどなくなってしまう。

 豊かな森は降った雨の約35%が地下水化し、ゆっくり谷へ出て
川へ出て海に出る。しかし土壌がないと根が浅くなり、例えば根が
50cmしかないヒノキは風が吹くと根こそぎ倒れ、それが集まっ
て流木になる。そして、小規模な沢抜けがあちこちで起きる。山を
放置したために悪影響が起きている。

 仁淀川は昭和50年以来(大規模な斜面崩壊は)起きていないが
大渡ダムから下流はヒノキ林が多いので、いつ崩壊を起こすか分か
らない。いつ大川や物部の状況が起きてもおかしくない。

■手入れの行き届いた山というのは・・・、

 じゅうたんの比にならないほど、包み込まれるようにふかふか。
一方、荒れた山は、がれきで歩くのも危なっかしい。間伐の必要性
を感じるが、素人でもできるのか?という質問をよく受ける。

 土佐の森・救援隊の隊員もほとんど素人。サラリーマンや公務員
が多いが、最近は高知工科大の女子学生なども参加している。木を
切るのは割と簡単で、チェンソーを使う。センスのいい人は一日や
れば、覚える。

■伐採したものは何かに使えないか・・・

 木質バイオマスが注目されている。NPO土佐の森・救援隊は、
仁淀川町の木質バイオマスの実験事業の手伝いをしているが、一番
のネックは輸送コスト。これが高くて、1トンで、1万円くらいの
経費がかかる。

 でも逆に考えると、災害で川が流木を運んで、海岸にたまってい
る。これを木質バイオマスに使えたらと思う。

 企業と行政とボランティアの連携でできないか。例えば仁淀川町
は木質バイオマスを熱源に使おうとしている。そこの部分を企業が
やる。そして、川や海岸、ダムに流れた流木をボランティアがトラ
ックで運ぶ。例えば0.5トンで、地域通貨券を2千円分もらえる
などの仕組みを作って、運営は行政がやるのもいい。

 高知県は森林環境税を始めた。間伐作業に使われるお金は、1億
6,7千万円くらい。非常にまだまだ小さい額で、未整備林をすべ
て整理するのは無理。産業政策部門ではなく、国土保全政策、環境
保全政策部門の資金が導入できれば・・・、と考えている。

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【編集・発行】 四万十通信ネットワーク
 <ブログ版>   http://kawauso100.exblog.jp/
 ブログフォーカス http://shimanto.exblog.jp/

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