2009/11/30
手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 11月号
★★★★★★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★★★★★★★ 手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 11月30日号 ★★★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆ □糖化について ============================== トゥヴェールでは、来年1月を目処にミネラルチークを 現在の2色から8色へ、新たにミネラルアイシャドウ6色を 発売する予定です 少量で発色するミネラルチーク及びアイシャドウにご期待ください。 ============================== 糖化について byしんちゃん 最近、抗糖化というのがはやり始めています。 化粧品業界では10数年前から抗糖化の必要性について 原料メーカーから提案がされています。 ただ、昔は美白ブームがありましたし、抗糖化では消費者の心に 響かないということで、ほとんど採用も宣伝すらされていませんでした。 ところがここにきて、古くて新しいと形容すべきでしょうか、 あまり宣伝されていなかった抗糖化について、取り上げるメーカーが増えてきました。 糖化というのは、糖がくっつくことなのですが、 どこにくっつくかというとアミノ酸やたんぱく質にくっついていきます。 くっつく糖というのは、食べ物由来の糖です。 たとえば、コメや小麦はでんぷんの塊ですが、このでんぷんが消化されると たんぱく質に化学反応を起こす糖になります。 もちろん大半の糖はエネルギーとして燃やされますが、 まあ、へそ曲がりの糖がいて、彼らは素直に燃えず、 たんぱく質とくっつくことを選ぶわけです。 この糖化がもっとも激しいのは、血管です。 糖は血管の中を通って各組織へ運ばれていきますので、 糖が最初のターゲットにするのが血管となります。 血管に糖が付着すると、血管が狭まったり、硬くなったり、 いわゆる動脈硬化の原因となります。 脳はでんぷんが分解して出来るブドウ糖にエネルギーを依存していますし、 糖がたんぱく質を劣化させるからといって、全く使用しないわけにはいきません。 そこで、人間の体は進化の過程において、血液中の糖の濃度を一定にして、 エネルギー源としてうまく利用しつつ、糖化を抑えるようにしています。 ただ、一定の範囲内に保つといっても、限界があって、 たとえば食べすぎると余分な糖分が増えすぎて、体に負担を掛けるようになります。 これが結果としてたんぱく質の糖化を早め、動脈硬化や糖尿病を引き起こします。 そこまでいかなくても、肌へ供給された余分な糖が コラーゲンやエラスチンと反応して、これらの老化を促進させていきます。 肌の糖化ですが、主に糖化のルートは二通りあります。 ひとつは糖や過酸化脂質の分解物がたんぱく質と直接反応するルート。 もうひとつは細胞が酸化ストレスに晒され、酸化ストレスにより 酵素がたんぱく質へ糖をくっつけてしまうという酸化が絡むルートです。 さらにこの糖化は、紫外線によっても進行が促進されます。 糖化を遅くさせるには、まず日焼け止めをきっちりと塗ること。 とくに紫外線量が多くなっていく朝から午後3時くらいは 日焼け止めで紫外線防止を行いたいものです。 夕方は紫外線量が極端に落ちているので、 たとえ外が明るいのに日焼け止めが落ちていてもそれほど問題ありません。 次に糖化を直接防ぐには、糖と反応する成分が良いのですが、 これはリジンやアルギニンといったアミノ酸が最適です。 元々、糖はたんぱく質の中のリジンやアルギニンと反応するため、 これらの身代わりとしてリジンやアルギニンを化粧品に加えることで、 たんぱく質への糖化が分散され、糖化の進行を軽減することができます。 (リジンやアルギニンの補給はコストパフォーマンスに優れる トゥヴェールのアミノ酸エッセンスがお勧め) また、酸化ストレスについては、ビタミンC誘導体でしょうか。 細胞内へ浸透して酸化ストレスを軽減するのには最適な素材で、 細胞にもビタミンCを取り込むポンプが常備されているほど。 酸化ストレスを軽減して、細胞内での異常な糖化を軽減させる必要があります。 なお、糖化を防ぐ素材というのは、糖尿病対策というとても 大きな規模のあるマーケットが存在するため、製薬会社なども色々探索しています。 ただ、強すぎる糖化抑制剤というのは、人体にとって必ずしも有益ではありません。 コラーゲンの糖化というのは、コラーゲンの存在場所によっては 老化の原因となり問題視されますが、糖化が必要な場所もあります。 たとえば真皮と表皮の境目にあるコラーゲンは糖化がかなり進んでいて、 この糖化がなされていないと逆に機能の低下につながります。 また、ビタミンの中には強い糖化抑制剤と反応して消滅するものもあり、 糖尿病の分野でもなかなかよい糖化抑制剤が見つかっていないのが現状です。 ちなみに過酸化脂質が自己分解すると、糖と同じようにたんぱく質と 反応する成分ができます。肌の上では紫外線によって過酸化脂質が出来たり、 分解したりしていますので、こちらへの対策も必要ですが、 これに対してもアルギニンやリジンの有効性が期待できます。 一度たんぱく質が糖化すると二度と糖は離れません。 糖化で困るのは、たんぱく質の新陳代謝が低下していくこと。 たんぱく質は、分解されて始めて新しいものに置き換わります。 単純に増えるばかりでは、それは病気と同じ。 古くなった部分が分解されて、そこが新しくならないと意味がありません。 ところが糖化というのは困ったことに、たんぱく質を分解する酵素の 働きが悪くなるように仕向けます。 そのため、古いたんぱく質がだんだん蓄積され、 これが動脈硬化のような問題を引きこしてしまいます。 肌においてもコラーゲンやエラスチンの老化によりハリがだんだん低下していきます。 なお、糖化というのは、10年、20年単位で起こるものなので、緩やかに進みます。 糖化されてもたんぱく質分解酵素が頑張って、たんぱく質を分解し、 新しいものと置き換えていくので、徐々に進行して行くというイメージとなります。 この糖化を遅行させるには、糖化したたんぱく質を含めて、 たんぱく質の分解を進めて行く必要があります。 化粧品の考え方というのは、主にたんぱく質分解酵素の働きを弱めて、 コラーゲン量を増やそうというものが主体となりますので、 逆にたんぱく質分解酵素の活力を上げるというのは、コラーゲン量減少につながり、 変わった考え方かもしれません。 ただ、一方的にコラーゲンが増えるのは、たとえば傷が出来た後に出来る ケロイドや傷跡のようなもので、周囲の皮膚に比べてコラーゲンが 増産されるため、皮膚に凸凹が生じてしまいます。 肌の美観という観点からは皮膚の凸凹はほとんど無い方が好まれるため、 コラーゲン合成ばかりでも問題が生じます。 つまり、コラーゲン分解酵素と合成酵素両方の活力を高め、 新陳代謝を活発にしていく必要があります。 糖化したタンパク質が角質層の場合は、いずれは排出されます。 角質層の場合、下から上に細胞が押し上げられていくため、 時間経過と共に排出されるからです。 しかし、真皮のコラーゲンやエラスチンになると、 こういった押し出し効果は期待できません。 しかも角質層は2週間程度で生まれ変わっていくのに対して、 真皮は1年もかかります。 真皮のタンパク質であるコラーゲンやエラスチンが変性すると、 ハリが無くなり、次第に肌が萎んでいくような感覚さえ受けるでしょう。 タンパク質分解酵素の活性を上げるのにはどうすればよいでしょうか。 ちなみにこの酵素は、何かの刺激によって、動き出すことが多いです。 一番、簡単なのは、紫外線に当たること。 タンパク質分解酵素の活性が上がり、コラーゲンの分解は盛んになります。 ただし、紫外線に当たりすぎると、コラーゲンを作る細胞自体の老化が進み、 最後にはコラーゲンの合成をやめて、ただ、その場所に存在するだけの細胞へと変化します。 つまり、たくさん細胞が存在しても、本来の仕事をせずだらだらと 時間を過ごすような存在となり、このような状態でコラーゲン分解酵素だけ 働くようでは、肌のコラーゲンが減る一方となってしまいます。 紫外線が駄目となると、次に刺激を与えるものは温度です。 この場合、冷温より温かい温度が効果的です。 具体的には40℃~42℃による温度刺激が肌に活性化を与えます。 お風呂での蒸しタオルやスチーマーの使用が効果的ではないでしょうか。 温度で肌を刺激してやると、細胞がびっくりして ヒートショックプロテインというものを産出します。 このタンパク質は、熱刺激で壊れそうになるタンパク質を 修復するために作られるものですが、タンパク質分解酵素の働きも高めて、 真皮の新陳代謝を促していきます。 40℃で10分以上の刺激を2ヶ月続けることで、 タルミやシワが少なくなったという論文もあり、肌の衰えを感じ始めたら、 取り組みたい美容法です。 どうして熱によって肌の老化を多少なりとも回復できるのでしょうか。 様々な説があるのですが、軽い刺激を繰り返し受けることで、 細胞が鍛え上げられ、防御能力がアップしていくという説が有力です。 たとえば体を鍛えることで、運動能力がアップしていくのと似たようなものでしょうか。 最初は軽い刺激にもびっくりする細胞が、繰り返し刺激を与えられることで、 その対応能力を身につけていき、たとえ酸化ストレスを受けてもすばやく対応していきます。 また、熱刺激では新陳代謝を活発にすべく、古いタンパク質の分解と 新しいタンパク質の合成を促すため、酵素がそれぞれ働き、 どちらかというと修復がメインとなるため、 一方的にタンパク質分解酵素の活力のみが上がるということもありません。 そして、紫外線や糖が反応しておかしくなったタンパク質の蓄積を 少なくするように働きかけます。 人間の体に昔から備わっている防御機能を呼び覚まして アンチエイジングを行うのが熱刺激です。 ただし、この熱刺激は万能ではありません。 おそらく60代の方はやらない方が無難とも考えたほうがよいでしょう。 熱刺激は細胞に負担を与えます。40℃の熱刺激でも 細胞内では色々なことが起こっていて、その中の1つにDNA鎖の破壊があります。 通常は、DNAが壊されてもすぐに修復されるため、それほど問題にはなりません。 しかし、60代となると、皮膚癌の前兆のようなものが 肌が出来ている可能性があり、がん化を促進する可能性があるのです。 そのため、熱刺激によるアンチエイジングは すべての年代にとって万能というわけではありませんので、注意が必要です。 ★★★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆ 手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 このメールマガジンについてのご意見・ご感想はinfo@tvert.jp までお願いします。 化粧品の手作りをするというのは、ある意味化粧品の本質を考える ということなので、巷に溢れている美辞麗句の広告に振り回される のではなくて、化粧水に含まれる化学的成分がどのように 皮膚に働くかということを生物学的・生化学的にとらえることだと 考えています。そのため、このメールマガジンは主に手作りを 行うための知識や化粧品についての考え方をメインに執筆しています。 ■発行元………………… 株式会社トゥヴェール ■ホームページ……… http://tvert.jp ■メールアドレス……… info@tvert.jp ■バックナンバー… http://www.vc-lab.com/s0.html ■メルマガ以外の記事はこちら… http://tvert.livedoor.biz/ このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行 しています。解除は 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