手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 5月号
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手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識
5月 9日号
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□MMUが日本であまり作られかった理由
□タルクの毒性について
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MMUが日本であまり作られかった理由 byしんちゃん
MMU(ミネラルメイクアップ)がここ数年人気がでてきた
アイテムになりつつあります。
酸化チタンや酸化鉄など、ファンデーションの鉱物系原料のみで
作ったファンデーションとなります。
テレビ通販や新聞の折り込みチラシなどでは、既存のファンデーションより
安全性が高いとふれこんでいます。
果たして、そうでしょうか?
ここ数年インターネットの普及に伴い、一般人であっても
化粧品技術者と同じ情報を手に入れることができるようになっています。
日本語でのデータは少ないですが、英語が出来る方なら
途方も無い数のデータに無料でアクセスすることも可能です。
そこで酸化チタンや酸化鉄などのデータを入手してみると・・・、
意外にも危険性が表示されていることに気がつくかと思います。
例として酸化チタンを上げます。
絵表示に注目してください。
http://www.jaish.gr.jp/anzen/gmsds/0740.html
眼と肺の絵が描いてあります。
実は、この絵は酸化チタンが毒性を発揮するときに
身体のどの部分を標的にされるかということを示しています。
眼と肺ということは、目に入れたときの刺激性、
吸入したときに毒性があるということを示しています。
金属の粉でなくても、砂でも目に入れたら、硬い粒子のため、
目をこすったりすると角膜を傷つけるので、眼刺激は当然でしょう。
これは微細で硬い粒子なら何でもこれに当てはまります。
また、吸入毒性ですが、微細な粒子状のものなら
気管支や肺を傷つけたり、肺に貯まると塵肺になる恐れがあるので、
当然といえば当然かもしれません。
ただ、MMU販売業者の中には、タルクが危険成分なので、
タルクを抜いてファンデーションを作ったなどと説明するところもありますが、
タルクと酸化チタンや酸化鉄では、一つ毒性で大きな違いがあります。
それは酸化チタンや酸化鉄は、労働安全衛生法における
名称を通知すべき有害物質に指定されていることです。
ちなみにタルクは有害物質に指定されていません。
この世の中には20万以上の化学物質がありますが、その中でも
労働者に健康障害を生ずるおそれのある物質を700近く選んで、
この有害物質指定を行っています。
労働者が取扱うときに、取扱う物質の毒性を理解させるように
注意を喚起する制度です。法律は事業者間でのやり取りに限定していますので
消費者が購入する商品へのラベル貼り付け義務はありません。
ただ、事業者間でのやり取りでは、法律で安全性データの提出、
(原料メーカー⇒購入メーカーへの)を義務付けています。
つまり、酸化チタンの毒性について、化粧品メーカーが知らないというのは
ありえないのです。(データを提供しないと原料メーカーが法律違反となる)
(詳細は割愛しますので、こちらをみてください。)
http://www.kana-rou.go.jp/users/kijyun/msdsbun.html
酸化チタンや酸化鉄は飲んでも肌に塗っても毒性はありませんが、
眼に入れたとき、吸入したときに毒性を発揮します。
つまり、酸化チタンや酸化鉄を配合するには、眼に入らないこと、
吸入しないことを前提に商品開発を進めていくメーカーが多く、
使い方も同様に「粉が飛散せず、お客さんが吸わない」ことも
合わせて配慮するところも多いでしょう。
たとえば、ルーズパウダーは、酸化チタンや酸化鉄をタルクや
セリサイトのような鉱物で薄めたものですが、金属石鹸を数%程度配合して、
粉同士や肌への付着性を改善しています。
標準的な配合は以下の通りとなります。
タルク 80%
セリサイト 10%
酸化チタン 5%
ステアリン酸マグネシウム 4%
酸化鉄 1%
ちなみに防腐剤を入れないことも多いです。
また、スクワランを1〜5%程度配合することもあります。
スクワランが多いほど、肌への密着性が高まり、化粧もちの改善ができます。
単に酸化チタンや酸化鉄をマイカやセリサイトなどで薄めて作るわけではありません。
また、タルクとセリサイトの割合を変えたり、カオリンを配合したり
することで、マット感やカバー力を調整します。
パウダーファンデーションも酸化チタンと酸化鉄をタルクやマイカに
加えた後、金属石鹸やオイルを配合します。
他にも粉を飛ばないようにする工夫は色々ありますが、
シリコーンに酸化チタン類を分散させるという方法です。
日焼け止めなどには良く使われます。
フルーツゼリーを思い浮かべていただきたいのですが、
フルーツゼリーは、果実がゼリーの中に分散している状態です。
全部底に沈むわけでもなく、ゼリーの底に沈んでいるのもあれば、
浮いているのもあるような状態。
同様に酸化チタンをフルーツ、シリコーンをゼリーとすれば、
酸化チタンをシリコーンに分散させることで、
肌への接触を少なく出来、さらに飛散も抑えれるというメリットがあります。
たとえば、風に当たってもシリコーンの中に入っているため、
酸化チタンの飛散も抑えれるというようになります。
一概にシリコーンが入っているから危険とは、
その目的と意味を知れば言えないと思います。
まあ、MMU業者の中にはそういうことは関係なしにシリコーンは
危険だというところもありますが、この辺りは何を安全性の基準に
置くかでだいぶ変わってくるでしょう。
政府が作った法律に従うなら、単に鉱物で酸化チタンや酸化鉄を希釈しただけでは
一番毒性が出る配合処方となりますし・・・・(^^;;
また、今販売されているMMU自体は、昔からあるルーズパウダーの
配合処方のうち、タルクやほかの鉱物をマイカに置き換えただけのものが
多いことに気がつかれるかと思います。
いくつもの粘土鉱物を調合するのは大変ですが、
材料がシンプルな市販のMMU程度は素人でも簡単に作れるので、
作られている方も多いかもしれませんね。
酸化チタンと酸化鉄をマイカと混ぜて、ジューサーにかければ
出来上がりという簡単なものですから。
(乳鉢で混ぜられる方が多いかと思いますが、化粧品会社の開発場面では
家庭用のジューサーを使うことも多いので、安いジューサーを
ファンデーション製造専用機にしても 面白いと思います)
色々な手作りレシピがありますが、たとえば金属石鹸など、粒子の飛散を抑え、
肌との密着性を高める配合になっているものもあります。
そういうのは参考になるのではないでしょうか。
ちなみに、ファンデーションに使うマイカや酸化鉄の粒子の大きさは
結構重要で、彩度が変わったり、仕上がりの状態も変わってきます。
キメが細かい肌だと大きな粒度の紛体では厚みがあり、嵩高い肌触りとなり、
また、化粧崩れが起きやすく、テカリやすくなる傾向にあります。
一方で、シワがある肌には大きな粒子が合っていて、
シワの部分に大きな粒子は入りやすく、
窪みを明るく仕上げるので、しわを和らげる効果もあります。
つまり、肌理がきれいな方には細かい粒子で、トラブル肌の方は大きな粒子が
肌に合いやすいという特徴があります。
ただ、あまりにも細かい粒子だと、吸入する危険性がありますので、
注意が必要です。
(ファンデーションに求められるのは、凸凹の肌表面に均一に粉が付着
するということです。つまり、粉同士がくっつかず、細かい粒子の方が
肌への付着は有利になりますが、吸入する危険性がでてきます)
個人的には、どこかの手作りショップさんがこだわりを持って
粒度の違うパウダー類を揃えたら手作りの幅が広がって、面白いなと思います。
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タルクの毒性について(1975年の報告) byしんちゃん
タルクにはアスベストが含まれていて、危険という情報が乱れ飛んでいますが、
果たしてそうでしょうか?
今の時代なら日本のある程度の規模の企業のものなら
まず問題ないかと思います。
タルク中のアスベストが問題になり、国の調査が行われたのは
今から30数年前となります。
日本のメーカー7社のベビーパウダーを調査したところ
5社のものから0.3〜1.8%のアスベストが検出されています。
2社からは検出されていません。
タルクは層状ケイ酸塩という鉱物の一種で、
タルクの中にアスベストが含まれるかどうかは、
鉱物が取れる鉱脈によって決まります。
つまり、タルクが取れる地域によって、アスベストを含むものや
含まないものがあるわけです。
17種類のタルク(産地別)を調査したところ、
7種類のタルクからアスベストが検出されています。
アメリカやパキスタン、中国の一部の地域では
全くアスベストは検出されていません。
つまり、どの産地のものを使うかで、タルクの安全性が変わってきます。
以下は1975年に発表された環境保全研究成果集からの抜粋です。
ベビーパウダーの中のアスベスト量
A社 0.4%、B社1.8%、C社含有せず、D社0.4%、
E社 0.3%、F社0.9%、G社含有せず
タルクの産地別のアスベスト量
1.米国カルフォルニア 含有せず、2.米国モンタナ 痕跡量、
3.中国(広西・海域)0.85%、4.中国(不明)0.95%、
5.日本(秩父)含有せず、6.中国(遼寧)含有せず、
7.パキスタン含有せず、8.北朝鮮(利原)2.6%、
9.中国(袖岩)0.25%、10.韓国(忠州)痕跡量、
11.中国(広西)含有せず、12.中国(広西)含有せず、
13.中国(海域)1.2%、14.朝鮮(不明)0.2%、
15.朝鮮(不明)含有せず、16.中国(満州)0.55%
17.朝鮮(不明)含有せず
ところで、アスベストが検出されたメーカーですが、
このとき国から指導を当然受けて製品の改良を行っています。
ただ、これは日本での話しです。外国産の化粧品に含まれるタルクが
安全かどうかは、なんともわかりません。
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手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識
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皮膚に働くかということを生物学的・生化学的にとらえることだと
考えています。そのため、このメールマガジンは主に手作りを
行うための知識や化粧品についての考え方をメインに執筆しています。
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