2009/10/31
手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 10月号
★★★★★★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★★★★★★★ 手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 10月31日号 ★★★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆ □化粧品の防腐とエアレス容器について ============================== トゥヴェールでは、擬似セラミドエマルジョン50mlタイプを 追加発売しました。 もう少し容量を増やしてほしいとの声が多く寄せられましたので 容量アップを行いました。 50ml 2890円となります。 お求めはこちらからhttp://www.tvert.jp/ ============================== 化粧品の防腐とエアレス容器について byしんちゃん これだけ科学が発展しているのに誰にとっても無刺激の防腐剤というのはありません。 通常、よく使われるのはパラベンやフェノキシエタノール。 パラベンはたいていの菌に効き、ある程度刺激も少ないということで使われています。 フェノキシエタノールも良く使われていますが、パラベンほどではありません。 化粧品へ配合が許可された防腐剤というのは、有機酸やフェノール系、 陽イオン系・・などたくさんの系統があり、それなりの数があるのですが、 よく見かけるのは上記の2品程度。 パラベン以外の防腐剤は、色々出てくるのですが、すぐに消えたりします。 防腐剤の効果は、濃度に依存して、少ないと全くの無作用で、 ある程度の濃度になると発育を阻止します。減らないが数も増えないという発育阻止。 そして量が多いと、殺菌作用が出てきます。 殺菌作用といっても肌に塗って、肌の上の細菌を減らせるほどの効果を持つものは限られています。 化粧品に期待されているのはせいぜい容器内に混入した微生物の発育を 阻止したり、数を減らしたりする程度でしょうか。 殺菌効果を出そうとして、パラベンを少し多めに配合すると、 肌に塗ったとき痛みを感じることもあって、使用感の点からも配合量は制限されます。 ただ、皮膚上の細菌やカビを殺すことも目的として配合することもあります。 これは、ニキビ用やフケ用、腋臭防止用化粧品に使われる場合で、 皮膚上の微生物によって、さまざまな皮膚トラブルが起きている場合は、 (防腐剤というか)殺菌剤の量を多めに配合して、効果を出すようにしています。 ちなみにこの場合は、パラベンではだめで、塩化ベンザルコニウムや 塩化ベンゼトニウム、ジンクピリチオン、ハロゲン系殺菌剤などが配合されます。 一方、化粧品の容器を工夫して、防腐剤を減らせないかという工夫があります。 たとえば、エアレス容器。 どういうものかというと、この容器は内側の中身に直接触れている部分の底と 容器そのものの底が別々となっていて、使う度に容器の中底部分が上がり、 空気が入らないような仕組みとなっています。 中底が上がる仕組みはバネやら真空状態やら色々です。 要は、中身が減ると、その分空気が入りますが、中底を上げることで、 余計な空気を入れないようにしたもの。 つまり、空気が入らない=雑菌が入らない=防腐剤が不要 という感じエアレス容器入りの化粧品が販売されています。 しかし、エアレス容器も完全ではありません。 そもそも容器へ化粧品を充填する際には、空気に触れています。 製造釜での製造段階や釜から取り出す際にも空気と触れるでしょう。 品質検査を行ってから充填するものですし、検査サンプルを抜き取る際、 空気に触れてしまいます。 エアレス容器は、基本的に容器へ充填後に容器内の空気を抜きます。 空気が入らず、いつでも新鮮なのが売り物の容器なのに、 お客さんが使う前に実は様々な場面で空気と触れているわけです。 もちろん、大手の中には多額の設備投資により、空気が入らない特殊な 設備を使用して、製造しているところもあります。 ただ、中小メーカーはそんな多額の設備投資などできません。 中小ではエアレス容器への充填も普通の化粧品と同じ充填設備を使いますし、 窒素を充満させ、中身を空気に触れずに充填というのは、実際には難しいと思います。 現実的にはパラベン以外の防腐効果のある成分を入れたり、 防腐剤が入っている複合原料を使用して、実質的には防腐剤が入っているのだけど、 成分表示のルール上、表示しなくていいので、あえて表示をしなかったりと・・。 結局、本当に防腐剤無添加だと水が入って菌が繁殖する可能性がある化粧品の場合は 製造時や充填時に混入する微生物に対して、安全性をどう担保していくのが問題となります。 熱をかけても変質しないものなら加熱滅菌できますが、 美容成分によっては熱に弱く低温で配合する必要も出てきます。 また、ビールのようにろ過を行って菌を物理的に取り除くこともできますが、 粘度がない化粧水でないとろ過は大変ですし、そもそも無菌ろ過しても そのまま充填できるような設備を作るのはとても大変。 机上で考えるほど、簡単にはいきません。 抗菌性のある銀をコーティングした容器などもありますが、 期待するほど、効果は上がらないようです。 ちなみに元祖エアレス容器というのは、医薬品の軟膏に使われるアルミチューブ。 あれのどこがエアレスかというと、プラスチックチューブと違って アルミチューブは一度変形すると元の形には戻りません。 つまり、容器が少なくなればなるほど、容器の形も変化していき、 空気がチューブ内へ入ることを防いでいます。 化粧品でアルミチューブというのは、美観上の問題があって余り見かけません。 一方、容器デザインより安全性が重視される医薬品ではアルミチューブが標準となっています。 アルミチューブの方が酸素の遮断率が高く、中身を酸化から守ることができるからです。 もう一つ、空気の侵入を防ぐより重要なことは一度出した中身を戻させないことです。 化粧品でも医薬品でもボトルやチューブから中身を取り出すとき、 いつも適量を出せるわけではありません。 少し多かったとき、そのまま使わないのと勿体無いので 容器に戻してしまうこともあるかもしれませんが、 これが防腐上で一番問題になります。 一度手に取ったものは、通常手のひらの上にいる細菌に汚染されてしまいます。 もう一度容器に戻してしまうと、容器内で菌が繁殖してしまう恐れがあります。 しかし、使うたびに変形して小さくなっていくアルミチューブでは、 少し多いからと思っても元へ戻すことはできません。 ここが製薬会社には利点となって、アルミチューブが医薬品に広く用いられています。 ★★★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★☆☆ 手作り美白化粧水と化粧品の役立つ知識 このメールマガジンについてのご意見・ご感想はinfo@tvert.jp までお願いします。 化粧品の手作りをするというのは、ある意味化粧品の本質を考える ということなので、巷に溢れている美辞麗句の広告に振り回される のではなくて、化粧水に含まれる化学的成分がどのように 皮膚に働くかということを生物学的・生化学的にとらえることだと 考えています。そのため、このメールマガジンは主に手作りを 行うための知識や化粧品についての考え方をメインに執筆しています。 ■発行元………………… 株式会社トゥヴェール ■ホームページ……… http://tvert.jp ■メールアドレス……… info@tvert.jp ■バックナンバー… http://www.vc-lab.com/s0.html ■メルマガ以外の記事はこちら… http://tvert.livedoor.biz/ このメールマガジンは、『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行 しています。解除は http://www.mag2.com/m/0000102852.htm からできます。 ★。、:*:。.:*:・ ゜☆。.:*:・ ゜★。、:*:。.:*:・ ゜☆
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