2009/06/04
【10秒で読む日経】2009/6/4
2009/6/4 No.1778 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ _______ 今日のNews  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ●与謝野馨財務・金融・経済財政相は2日の閣議後の記者会見で、米ゼネ ラル・モーターズ(GM)の破産法申請について「日本のメーカーへの 影響はあるが、わずかですんでいるのが現状だ」と語った。米政府の支 援にも触れ「非常に良い決断だった。一日も早い立ち直りを期待してい る」と評価した。 日本経済新聞 6月3日 __________ 佐々木の視点・考え方  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ★米ビッグスリーの苦境乃至破綻については何回か書いているので、 改めて書くことも無いと考えていた。 しかし、財務・金融・経済財政担当大臣ともあろう方が、今回の事件の 本質を理解されていないとは。 GMが破綻した根本の原因は、前・現従業員に対する高いレガシー・ コスト負担に耐え切れなくなったためだということはご存知だろう。 そのレガシー・コストが高負担になったのは、GMの経営者だけが悪い 訳ではない。むしろ、GMの経営者は良くやったほうだといえる。 ピーター・ドラッカーがGMの1946年に「企業とは何か」で問題を 指摘してから63年ももったのだから。 レガシーコストは何かと言えば、年金と退職者医療保険だ。 つまり、本質的には従業員への毎月の給料支払いなのだが、支払い時期 が遠い将来であるため、その分を社内に積立てる動機が低いのだ。 将来支払い分も含めて、給与支払い時に資金確保しておけば何も問題は 無かったのだが、これをしている企業や政府は世界中に殆ど無い。 予め全額確保することは、従業員が全員直ぐに辞めるという有り得ない 事を仮定することなので資金はべらぼうに社内に積みあがることになるし、 それが全額経費となれば税金が安上がりになるので、税務署が許さない。 ほとんどの企業や政府はレガシー・コストを過少に計上してきているのだ。 それでも、今の従業員数に対して退職者の数が少なければ問題は無い。 それが企業成長の行き詰まりと、現在のような少子高齢化では、この 仕組みそのものが成り立たない。 GMの場合は1950年代にCEOのウィルソンが年金運用を変えて、 高いリターンを上げ続けることを可能にしたので、仕組みそのものが 駄目でも、なんとか長いこと持たせることが可能だったのだ。 戦略の失敗を戦術で何とか凌いだのだが、今、刀尽きたのだ。 ★アメリカの場合、年金も健康保険も、政府ではなく企業が主役でやってきた。 日本は、GMとほぼ同じ事を政府が行っている。 戦略的には全く一緒だ。 日本政府とGMの差は、日本のほうが高齢化進行度合いが早くて、 制度的行き詰まりが早く来ることが1つ。 積立金の運用は、ゼロ金利の日本国債で運用する日本とは異なり、 GMのほうが上手で利回りが高いこと。 上記のウィルソンは「GMにとって良い事はアメリカにとっても 良いことだ」と語った。 ウィルソンが存命ならこう言うかも知れない。 「GMにとって悪い事は、日本にとっても悪いことだ。」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★★ 有望投資情報 会員制メール倶楽部「徒然」 ★★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界中に投資をする外資系金融機関の中で、著者は外国株、 新興成長国株投資を長年にわたって経験を積んできました。 その積み重ねの結果、運用成績世界ランキングの上位に評価され、 世界中の魅力的な世界の株やファンドに投資するための実践的な アドバイスを提供しています。 会員制メール倶楽部で、紹介する株やファンドは、売らない投資が できる魅力的なものを世界中から厳選し、徒然会員が安心して 投資が出来るようにビジュアルに、そしてじっくりとその魅力や リスクを解説してます。 配信サンプルはこちらのURLよりご覧下さい。 http://www.cantan.co.jp/report/vol045_sm.htm ★★定期購読のお申込みはこちらのURLからお願い致します。★★ http://www.cantan.co.jp/report/kaiinnmaillclub_apply.htm --------------------------------------------------------------- 投資等のご判断は、自己責任にてするものです。発行者は、当マガジン のご利用により生じた損害は、その責を負いません。 メールには署名をお願いいたします。お名前、フッタの無いメールや お問い合わせには返答しませんのでご了解下さい。 ---------------------------------------------------------------- 発行/編集 :かんたん株式会社 かんたん株式会社はあなたの資産作りを簡単にする会社です。 http://www.cantan.co.jp E-mail: info@cantan.co.jp-XX (メールをお送りの際は-XXを除いて下さい) 定休日:土・日・祝日、 発行人/編集人:佐々木 洋 (c)2002-2009 Cantan Co.,ltd. All rights reserved. 転載・転写・コピー・転送等は禁じます -----------------------------------------------------------------



