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2008/07/11

【10秒で読む日経】2008/7/11

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                     2008/7/11 No.1572
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 10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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   今日のNews
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●物価の優等生、車に値上げの兆し 原材料高騰ズシリ
 20年間、価格が横ばいだった自動車に、値上げの兆しがある。鉄や
 樹脂の高騰の影響だ。 
 トヨタ自動車の「カローラ」(排気量1.5リットル)が123万円。
 21年前、87年の発売価格だ。 
 総務省がまとめた自動車の価格指数(05年=100)でみると、89
 年の物品税廃止から20年近く、ほぼ横ばいが続く。売れ筋50車種前
  後の価格の動きをシェアに応じて平均した値で、安定性では「物価の
 優等生」だ。とくに国産車はサイズ区分別に見ても、指数の動きが97
 〜104の範囲に収まる。 
                   朝日新聞 7月11日 
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   佐々木の視点・考え方
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★朝日新聞記者は自動車を物価の優等生と評した。
 ただ、この言葉にひっかかってこの記事を採りあげる。

 20年前の日本では、自動車産業よりも電機産業のほうが我が世の春を
 謳歌していた。

 主役の半導体では世界シェアの殆んどを日本が占めていたからだ。

 その後日本の電機会社はトップの座を奪われ、リストラの嵐となった。
 しかも、今、世界中の殆んどの半導体企業が赤字に苦しんでいる。

 半導体や半導体を使って作るPC等に技術革新が進み、販売単価が猛烈に
 下落してしまったからだ。

 電機産業は生まれて間もない産業ゆえに、改善・改良の余地が多く、
 それゆえに、利益享受を長続きできない構造なのだ。

 一方で、半導体を使ったPCの性能は猛烈に進化し、私達ユーザーは
 技術革新の恩恵を一身に受け、IT産業と言う新たな産業も生まれた。

 しかし、自動車産業は生まれてから百年も経ち、基本性能の進化は見ら
 れない。ガソリン以外で走るクルマという外部からの参入も実際には
 みられなかった。ユーザーも車速が3百キロ等の進歩も望んでもいない。

 よって、自動車会社は「豪華な内装」「もてるクルマ」といった、基本
 性能以外の付加価値の付け方を競ってきた。

 このことは、販売単価の下落でなく、上昇をもたらすビジネス構造で
 あったといえる。つまり、利益を長く享受できる構造なのだ。

 しかし、ユーザーから見れば基本性能の進歩が無いのに、値段が高い
 ままという、喜ばしくない情況だ。

 それなのに、物価の優等生と評してくれるのだから誠にありがたい。
 
 やはり、商売するには技術革新の止まった成熟産業が良いという事。



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