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常用漢字とそれに対応する旧字・異体字・俗字・略字、または読み方や意味が同じだけど別の漢字などをご紹介します。取り上げた漢字を使った熟語の解説、それに関する雑学や書籍・CDを紹介します。

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2008/04/28

旧い漢字の使い方◇第470号◇【箏】と【筝】

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              旧い漢字の使い方〜旧字・異体字・俗字〜
          第470号/2008年4月28日    【箏】と【筝】

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■【箏】と【筝】■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

〈音〉ソウ(サウ)
〈訓〉こと

【箏】
◇表外字
※竹+爭 〔会意形声。竹+爭(引き合う)→糸を張った楽器。こと〕
《部首》たけかんむり(竹)8画(総画数14画)
区点コード 6823/JISコード 6437

【筝】
◇【箏】の俗字
※竹+争 〔【箏】の俗字〕
《部首》たけかんむり(竹)6画(総画数12画)
区点コード 6824/JISコード 6438

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《用例》
◆琴・箏(こと)
(1) 古くから使われる日本の弦楽器の総称。
  琴(きんのこと)・箏(そうのこと)・百済(くだら)ごと・東(あずま)
  ごと・須磨ごと・琵琶(びわ)のことなど。
(2) (1)のうち琴・箏、特に近世以降は箏の通称。「琴」と書くことが多い。

◇箏(そう)
中国・日本などの撥弦楽器の一種。
今は細長い中空の胴の上に13弦を張った筑紫箏(つくしごと)をさす。
琴柱(ことじ/弦を支える部品)で調律し、右手の親指・人差指・中指に
義甲をはめて弦を弾く。
古くは「箏のこと」と称したが、近世以降は単に「こと」というように
なり、「琴」の字をあてることも多い。

◇琴(きん)
(1) 中国の弦楽器の一種。琴柱(ことじ)を用いず、13個の徽(き/勘所)を
  目印に左指で弦を押え、右手で弾く。弦の数が7本なので俗に七弦琴ともいう
  (古く5弦や10弦のものなどもあった)。
  奈良時代に日本に渡来したが、平安末期に絶え、江戸初期に明の
  東皐(とうこう)禅師により再興し、文人に流行。今は衰滅。
  焦尾琴(しょうびきん)。きんのこと。
(2) こと。また、一般に弦楽器。「琴線・弾琴・提琴」

▼箏曲(そうきょく)▲
箏を主奏楽器とする器楽曲・声楽曲。
室町末期の筑紫箏を源流として近世前期に八橋検校(やつはし・けんぎょう)
が創始。江戸時代には八橋流・生田流・継山流などの流派が生じたが、19世紀
後半に江戸で山田検校が山田流箏曲を創始して以来、上方系の諸流派を生田流
と総称。また、地歌と箏との合奏もよく行われ、それに胡弓または尺八を
加えた音楽を三曲という。
明治以降は、特に宮城道雄・中能島欣一らの活動を経て現代邦楽の中核をなす。
琴曲。

※検校(けんぎょう)
江戸時代まであった、盲人の最上級の官名。
琵琶・管弦、および按摩・鍼治などを業とした盲人に与えられた官位の総称を
「盲官(もうかん)」といい、検校・別当(べっとう)・勾当(こうとう)・
座頭(ざとう)などの官位があった。

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▼楽箏(がくそうそうきょく)▲
雅楽に用いる箏。13弦。主として管弦および催馬楽(さいばら)に使用。

▼十七弦箏(じゅうしきげんそう)▲
通常の13弦の箏に対し、低音域を充実させるために17弦を張った箏。
宮城道雄の考案。十七弦。

▼俗箏(ぞくそう)▲
楽箏および筑紫箏に対して、八橋検校以降の近世箏曲またはその楽器の称。
筑紫箏を含めていうこともある。

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▼筑紫箏(つくしごと)▲
筑紫の善導寺(今の福岡県久留米市内)の僧賢順が室町時代末に大成した
箏伴奏による歌曲。また、それに使用した楽器。寺院雅楽に始まり、
近世箏曲の母体となった。雅楽の楽箏に対して、八橋検校以後の俗箏を指す
こともある。筑紫流箏曲。

■漢字豆知識■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

《「琴」のつく西洋の楽器》
弦楽器または鍵盤楽器に用いられる。

◇自鳴琴(じめいきん)
オルゴール。

◇提琴(ていきん)
バイオリン(ヴァイオリン)。

◇手風琴(てふうきん)
アコーディオン。

◇風琴(ふうきん)
(1) オルガン。
(2) アコーディオン。

◇木琴(もっきん)
シロフォン。

◇洋琴(ようきん)
ピアノ。

■ごあいさつ■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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■参考文献■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『旺文社 漢字典(第二版)』ISBN978-4-01-077597-4
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#oubunsha-2
『全訳 漢辞海 第二版』三省堂 ISBN4-385-14046-4
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#kanjikai
『記者ハンドブック 新聞用字用語集 第9版』共同通信社 ISBN4-7641-0475-X
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#kyoudou
『広辞苑 第五版 CD-ROM版』岩波書店 ISBN4-00-130072-9
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#kojien5cd
『常用字解』〈白川静〉平凡社 ISBN4-582-12805-X
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#joyojikai
『人名字解』〈白川静・津崎幸博〉平凡社 ISBN4-582-12808-4
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#jinmeijikai
……などなど
字の成立、語釈などがお手持ちの辞書とは異なる場合はご容赦ください。
上記で文字を分解しているのは手書きする参考のためで、字解とは無関係です。

《夏貸文庫/漢字用語》常用漢字・旧字などの用語
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-a.html
《漢字部首名一覧@夏貸文庫》漢字の部首
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《参考文献リンクページ》オンライン書店への個別リンクあり
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《メールマガジンで紹介した本》
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