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常用漢字とそれに対応する旧字・異体字・俗字・略字、または読み方や意味が同じだけど別の漢字などをご紹介します。取り上げた漢字を使った熟語の解説、それに関する雑学や書籍・CDを紹介します。

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2008/02/18

旧い漢字の使い方◇第460号◇【箆】と【篦】

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              旧い漢字の使い方〜旧字・異体字・俗字〜
          第460号/2008年2月18日    【箆】と【篦】

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■【箆】と【篦】■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

〈音〉ヘイ
〈訓〉へら、の

【箆】
◇表外字
※竹+冂+人+比 〔【篦】の俗字〕
《部首》たけかんむり(竹)8画(総画数14画)
区点コード 4247/JISコード 4A4F

【篦】
◇【箆】の本字
※竹+ノ+口+メ+比 〔形声。竹+ヘイ→みちびく〕
《部首》たけかんむり(竹)10画(総画数16画)
区点コード 6836/JISコード 6444

※常用漢字ではないのでどちらの字を使っても可。
 漢和辞典では本字の【篦】を見出しとする。
 JIS漢字コードでは【篦】が第2水準、【箆】が第1水準なので、
 パソコンで漢字変換すると俗字の【箆】が優先的に表示される。

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《用例》
◆箆・篦
(日本語で)
(1) へら。竹や獣骨などを細長く平らにし、先のへりをうすく削り小刀状に
  した道具。のりを練ったり塗ったり、折り目やしるしをつけたりするのに
  用いる。「竹箆」「靴箆」「箆鹿(へらじか)」「箆鮒(へらぶな)」
(2) の。矢の幹の部分。矢柄(やがら)。矢竹。

中国古典の原義は、竹製のすきぐし。櫛の歯の細かいもの。毛筋立て。くしで
整える。

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▼竹箆(たけべら/しっぺい)▲

▼たけべら【竹箆】
竹を削って作ったへら。

▼しっぺい【竹箆】
(1) 仏教の禅宗で、師家(しけ)が修行者の指導に用いる竹製の平たい棒。
  長さは約一尺五寸。竹で「へら」の形に作り、籐を巻き、漆を塗る。
  修行者が気が散ったときに肩などを叩く。
(2) 片手の人差指と中指とをそろえて相手の手の甲・手首などを打つこと。
  しっぺ。指竹箆(ゆびしっぺい)。

▽竹箆返し(しっぺがえし)
(竹箆で打たれて竹箆でうち返すことから) 
あるひどい仕打ちを受けて、すぐに仕返しをすること。しっぺいがえし。

▽竹箆賭け(しっぺいがけ)
勝負事で、負けた者が勝った者の竹箆を受けること。罰ゲーム付きのゲーム。

▼便乱坊・可坊(べらぼう)▲
(1) 寛文(1661〜1673)年間に見世物に出た、全身まっくろで頭がとがり目は
  赤く丸く、あごは猿のような姿の人間。
  この見世物から「ばか」「たわけ」の意になったという。
(2) 人をののしりあざける時に言う語。ばか。たわけ。あほう。「めらぼうめ」
(3) (「箆棒」の字を当てる) 
  異常なさま。はなはだしくて、信じがたいさま。程度がひどい様子。

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▼矢箆(やの)▲
矢の幹。真っ直ぐな棒の部分。矢柄・矢幹(やがら)。箆(の)。
和弓の矢箆の素材は篠竹。表面は竹そのままか、漆を塗る。
現代ではアルミなど金属製の矢も使われる。

▽白箆(しらの)
竹の素のままで、漆を塗ってない矢箆(やの)。しろの。

▽塗箆(ぬりの)
漆塗りの矢箆(やの)。

▽拭箆(のごいの)
白箆を透漆(すきうるし)でうすく塗ったもの。

▽醂箆・淡箆(さわしの)
黒漆で光沢のないように薄く塗った矢箆(やの)。錆箆(さびの)。

▽焦がし箆(こがしの)
節(ふし)の所を少し焦がした矢柄。

▼箆口(のぐち)▲
矢の箆の、鏃(やじり)を差し込む口。

▼箆代(のしろ)▲
矢の箆の中にさしこんだ、鏃のなかごの部分。小身。

■漢字豆知識■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

《矢の各部分の名称》

◆矢・箭(や)
武具・狩猟具の一種。弓の弦(つる)につがえて弾力によって射る飛び道具。

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  (1)     (2)         (3) (4)

(1) 先端部分
▽鏃・矢尻(やじり)
:矢柄の先端の穴に挿し込んだ鉄製の武器。射当てたものを突き刺す。
 矢の根(やのね)。矢先(やさき)。
▽鏑(かぶら)
:鏃の代わりに矢柄に付ける、空洞を空けた部品。空中を飛ぶ時、鏑の孔に
 風が入って響きを発する。突き通すことはできない。
▽箆代(のしろ)
:鏃が矢柄に接する部分。矢柄の先端(箆口)にさしこむ部分。

(2) 本体・幹
▽矢柄・矢幹(やがら)/箆(の)/矢箆(やの)
▽箆口(のぐち)
:矢柄が鏃に接する先端部分。鏃(やじり)を差し込む穴。

(3) 羽根
▽矢羽・矢羽根(やばね)
:矢を推進するために付ける。鳥の羽を3枚または4枚用いる。

(4) 末端部分
▽筈(はず)/矢筈(やはず)
:矢の末端。矢をつがえる時、弓の弦を受けるところ。

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■参考文献■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

『旺文社 漢字典(第二版)』ISBN978-4-01-077597-4
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#oubunsha-2
『全訳 漢辞海 第二版』三省堂 ISBN4-385-14046-4
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#kanjikai
『記者ハンドブック 新聞用字用語集 第9版』共同通信社 ISBN4-7641-0475-X
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#kyoudou
『広辞苑 第五版 CD-ROM版』岩波書店 ISBN4-00-130072-9
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#kojien5cd
『常用字解』〈白川静〉平凡社 ISBN4-582-12805-X
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#joyojikai
『人名字解』〈白川静・津崎幸博〉平凡社 ISBN4-582-12808-4
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-b.html#jinmeijikai
……などなど
字の成立、語釈などがお手持ちの辞書とは異なる場合はご容赦ください。
上記で文字を分解しているのは手書きする参考のためで、字解とは無関係です。

《夏貸文庫/漢字用語》常用漢字・旧字などの用語
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/pc-kanji-a.html
《漢字部首名一覧@夏貸文庫》漢字の部首
 http://dearbooks.cafe.coocan.jp/kotoba03.html
《参考文献リンクページ》オンライン書店への個別リンクあり
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《メールマガジンで紹介した本》
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