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2008/07/18

参議院議員 松下新平 のメールマガジン

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     ■■■参議院議員 松下新平 メールマガジン■■■

      − Matsushita Shinnpei Mail Magazine −
                       第144号     
                         原則 金曜日発行

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━━━【今週のひと言】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 こんにちは、松下新平です。海外視察のため2週間ぶりのメルマガです。
連日暑い日が続きますが、どうぞ、ご自愛ください。

 さて、今月の8日から15日まで、5月の初めにサイクロンの甚大な被災
をしたミャンマーとアセアン経済調査でタイを私費で訪問視察しました。詳
細は、コラムとデジカメ報告をご覧ください。

 原油高、物価高が止まりません。単純に政府与党の責任ではありませんが、
国民生活に著しく支障をきたしている現状を打開するため、総動員して、こ
の対策に取り組まねばなりません。国においては、緊急補正予算を組むとの
報道がなされていますが、その歪はあらゆる分野に波及しているわけですか
ら、自ずと限界があります。
 サミット後の福田内閣の支持が思うように上がっていないのも、国民生活
の現状にあることは明らかです。
 したがって、解散により信を問うことも間々ならず、ねじれ国会の中で、
さらに舵取りが難しく、悪循環に陥ってしまう不安要因大です。

 閉会中の永田町ですが、水面下で様々な動きがあっています。私は是々非
々で判断できる無所属の立場ですが、国政の停滞を招いている現状を打開す
べく志を同じくする同士と共に行動していく覚悟です。

 それでは、先週、今週のコラムをご覧ください。

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□■□【今週のコラム】■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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◎ 7月 9日(水) ミャンマーヤンゴンより現地レポート1
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 皆さん、こんにちは。
 昨日から、5月にサイクロンで甚大(死者8万人強、行方不明者5万人、
被災者240万人強)に被災した日本と歴史的にも関係の深いミャンマーに
来ております。メンバーは、参議院議員渡辺秀央先生、衆議院議員西村真悟
先生と私の3名で、私費での渡航です。15日帰国予定です。
 ミャンマーは、人口5000万人強、面積は、日本の1.8倍です。時差
は、2時間30分です。
 昨晩は、野川大使から災害や政治情勢のブリーフィングを受けながら食事
をしました。
 本日は、首都ネピドーへ赴き、テイン・セイン首相をはじめ関係閣僚(運
輸大臣、農業灌漑大臣、外務大臣、保険大臣など)の皆さんとの会合を予定
しています。

 ミャンマー復旧、復興と日本の国益のために議員外交に努めて参ります。

 こちらのインターネット環境は、検閲やスピードが遅い状況がありますが、
可能な限り報告して参ります。

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◎ 7月 10日(木) ミャンマー視察報告2日目〜新首都ネピドーより 
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 ヤンゴン(旧首都)を早朝出発し、約1時間の国営飛行機でネピドーに到
着し、首相をはじめ関係閣僚と会談を行いました。概要を報告します。

 テイン・スエ運輸大臣との会談
 日本側のサイクロン被災に対するお見舞いとさらなる復旧、復興支援の約
束の後、大臣から感謝の言葉があり、早速、現況報告を受けました。

 運輸省として三つの事業(ヤンゴン川の整備、ヤンゴン港の修復、ヤンゴ
ン港に沈んでいる船を引き揚げ)に力を入れている旨の説明があり、特に、
ヤンゴン港は、ミャンマーにとって国内の8割を占める重要な港で早急な復
旧の切実な依頼があり、日本側は、今月中に測量業者の入札を終え実施、1
0月には本格的な作業に着手できる見込みであことを説明しました。
 11日に一緒に現地に赴きます。

 テー・ウー農業灌漑大臣との会談
 USDA(日本の大政翼賛会みたいなもの)総書記を兼務、国民の45%
にあたる2500万人加盟する組織で、タン・シュエ国家平和開発評議会(
SPDC)議長(ナンバー1)からの信頼も厚く、将来後継者としての可能
性大です。

 農業分野では、堤の修復800kmと農業技術(効率)の向上が最大の課
題である旨説明があり、日本側からは最大の支援を約束。また、将来の世界
食糧危機に備えるためにも重要の認識を共有しました。

 ニャン・ウィン外務大臣との会談
 一集落あたり、避難場所となる強固なコンクリートの建物を考えている旨
の説明があり、日本側から今月10日にジュネーブでの第2回国際アピール
(ミャンマーサイクロン被災に対する2回目の支援発表)、同20日のシン
ガポールでのアジア会議での支援提案について言及をしました。

 今回被災した地域に小学校が約2000校あり、将来を担うミャンマーの
子供たちの支援と再びサイクロンが襲来した時の避難場所として建設の支援
したい旨の説明をしました。
 なお、一校あたりの費用は強固な鉄筋建造で、約1000万円弱の見込み
です。

 テイン・セイン首相との会談
 特に、日本政府に対して、ヤンゴン港の沈没船の引き上げと農業技術支援
の依頼がありました。

 日本側は、具体的な支援に対して、それぞれの担当大臣に報告したことを
説明しました。約束の会談時間の1時間を45分もオーバーしての実り多い
会談となりました。

 夜は、テイン・スエ運輸大臣とテー・ウー農業灌漑大臣を招いての夕食会
が開かれ、より親しい交流を続けることで、二国間の深い友好関係を築いて
いくことを誓い合いました。

 3日目は、午前に保険大臣、午後には、ヤンゴンに戻り、外務副大臣との
会談を予定しています。

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◎ 7月 11日(金) ミャンマー視察報告3日目
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 新首都ネピドーで午前にチョー・ミン保険大臣との会談を終え、国営飛行
機でヤンゴンに戻り、午後からチョウ・トウ外務副大臣と会談しました。夜
は、日本と関係の深いミャンマー経済界の若手実業家と意見交換しました。

 保険省では、日本の援助で6年前に設置された看護大学、通称「JICA
病院」の有効活用と、岡山大学のドクター岡田氏との連携が今回の被災にも
大きく役立っている旨の報告がありました。
 外務省では、ヤンゴン駐在として第一線で指揮している立場の副大臣で、
相当の疲労がたまっている様子でしたが、気丈に、「我々は敬虔な仏教徒と
して、決して見返りは求めない、復旧や復興に力を注ぐことが、功徳を積む
ことになる」と話をされていました。

 夜の会合は、日本車の輸入から事業を始めたという青年実業者との意見交
換でした。未開の地ミャンマーの可能性を強く感じたとっともに、100万
ドルを超える支援など被災地への献身的な取り組みに感心させられました。

 今回の訪問は、地元のTVや新聞でも大きく取り上げられていたようで、
方々で反応がありました。

 本日は、沈没船の引き揚げの要請があっているヤンゴン港の視察を運輸大
臣のご同行で実施します。

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◎ 7月 12日(土) ミャンマー視察報告4日目 
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 ミャンマーでの日程も後2日となりました。4日目の報告をします。
 11日の日程は、日本人墓地献花、シュエダゴンパコダ視察、ヤンゴン港
視察、運輸大臣主催夕食会でした。
 
 日本人墓地
 午前9時に滞在先のホテルを出発し、ミャンマー政府の先導で日本人墓地
へ向かいました。ヤンゴンの都市は、比較的に集中して施設が集まっており、
約20分で到着しました。

 在ミャンマー日本人会会長さんや防衛駐在官(防衛省から外務省に出向し、
1名の駐在)のご同行をいただき、戦死した約19万人の日本兵に対して衷
心からの感謝と敬意を込めて献花しました。2か所に点在してあった日本人
墓地を10年前に現在の場所に整地されたそうです。

 シュエダゴンパコダ
 ミャンマー国民が一度は訪れたいとされるミャンマー最大の聖地であり、
2500年前に創建され、仏塔の高さは、99.4メートルと説明を受け、
それは、それは見事でした。
 間違いなく申請すれば世界遺産でしょうが、仏塔のまわりには曜日(水曜
のみ午前と午後に分かれ全部で8曜)ごとに守護神があり、敬虔な仏教徒で
あるミャンマーの人々は、自分の生まれた曜日のところに花を供え、水をか
けて祈る姿があちらこちらで見受けられました。

 因みに、私は、ガイドの万年暦で確認しましたら、木曜でねずみが守護神
でしたので、そこで世界平和と日本の繁栄をお祈りしました。

 ミャンマーの人々は、仏教の五戒を守り、父母を拝むとお釈迦様を拝んだ
のと同じ功徳があると等しく考えているそうです。見知らぬ人にふるまいを
すれば、特別の功徳になると信じている人々。壮麗な寺院や美しい自然風景
とともに、仏教の国ミャンマーは人々の温かいホスピタリティが大きな魅力
です。

 五戒とは、「嘘をつかない。」「人のものを盗まない。」「人を殺さない
。」「酒を飲まない。」「あそびをしない。」だそうです。ただし、現在で
は、酒とあそびはについては、多少緩和されているみたいです。

 五つの宝とは、「お釈迦様。」「お釈迦様の教え。」「お釈迦様の法典。」
「両親。」「学校の先生。」だそうで、穏やかな国民性を創出しています。
日本も見習いたいものです。

 帰国後、デジカメでの映像でご紹介します。
 
 ヤンゴン港視察
 今回のメインの視察でした。
 ブリーフィングを受けた後、一行は国営船に乗船し視察しました。日本の
イメージする港とは大きく違い、大きなヤンゴン川の沿岸にひたすら続く港
でした。沈没船や座礁船の内、比較的作業が簡単な一部は、回収されたそう
ですが、2か月経過した現在も無残な姿のまま放置されている光景に愕然と
しました。人々の生活の再スタートに大きな障害となっており、一刻も早く、
沈没船の引き上げや桟橋の補修が求められます。
 

 日本政府としては、ミャンマー政府から要望のあった、日本の技術を駆使
した気象レーダーの設置と沈没船の引き揚げの内、海底調査については、支
援の約束をし、着々と進んでおりますが、全ての沈没船の引き揚げとなると
容易ではありません。帰国後、現地での調査を踏まえ、協議を重ねて参りま
す。

 なお、ジュネーブでの対ミャンマー支援に関する第2回国際アピールで、
第1回の2億ドルと合わせて5億ドルの支援が決定されたとのことでした。
13分野109の項目からなりかなり力強い支援であると高く評価されてい
ました。

 最終日には、最後の会談となります社会福祉救済復興相と会談がセットさ
れています。夕刻にバンコクへ移動します。

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◎ 7月 13日(日) ミャンマー視察報告5日目、総括
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 ミャンマー最終日の日程は、マウン・マウン・スエ社会福祉救済復興相と
の会談、市内視察の後、バンコクへ移動しました。

 マウン・マウン・スエ社会福祉救済復興相との会談
 こちらの所管は、消防、障害・貧困者対策、災害対策の大きく3分野だそ
うです。

 被災後の状況説明があり、特に孤児や教育の機会を失った者に対しての心
のケア、カウンセリングに力を入れているとのことでした。又、職業訓練(
特に女性の雇用)支援の要請がありました。青年海外協力隊の活動など全世
界で日本の技術指導がなされていますが、残念ながらミャンマーは、198
8年の軍事政権以降それらがストップしています。技術指導は、日本の最も
得意とする分野でもあり、帰国後に早速協議することを回答しました。

 市内視察
 滞在期間中、日本人の姿はほとんど見受けられませんでした。以前は、全
日空が関空・ミャンマー間の定期便を運航していたようですが、わずか2年
で廃止され、昨年秋の長井記者銃撃事件から、旅行会社も敬遠しているよう
です。現地での日本人観光ビジネスを主とする日本語通訳や関係者はお困り
の様子でした。現在の観光客は、近隣諸国に加え欧州では、フランスからも
多いそうです。

 ミャンマー視察の総括
 無事5日間の有意義な日程を終えることが出来ました。関係者の皆さんに
御礼申し上げます。

 まず、サイクロン被災に対する支援については、首相や関係大臣との会談
内容や現地調査を踏まえ、新たな要請も含めて帰国後に関係機関と具体的な
支援について協議して参ります。

 日本も自然災害が多発する国であり、被災されたミャンマー国民の苦しみ
を十分に分かち合っています。我が国としては、採りうるあらゆる手段を活
用し、ミャンマーの被災民を救済したいと考えており、関係諸国及び国際機
関、NGOと力を合わせて、早期に立ち直ることができるよう引き続き支援
して参ります。

 次に、ミャンマーの政治情勢について所見を述べます。今回は、サイクロ
ン見舞い中心とした短い滞在でしたが、滞在中に関係者からの意見聴取や実
際肌で感じたミャンマーを私見ですが報告します。

 我が国とミャンマーの関係は、現在の事態を懸念し、スー・チー女史を含
む全ての関係者が関与した形での国民和解と民主化プロセスの具体的進展を
ミャンマー政府に粘り強く働きかけています。また、経済協力においては、
我が国は2003年5月30日のスー・チー女史拘束事件以降の状況に鑑み、
新規の協力案件については基本的に見合わせていますが、緊急性が高く真に
人道的な案件については、慎重に検討した上で順次実施することにしていま
す。

 率直に、国際メディアが報じる内容と実際この目で見たミャンマーの大き
な違いに驚かされました。
現政権が20年前の1988年の軍事クーデターで政権を掌握したのは事実
ですが、今回のサイクロン被災に関して、支援物資を軍が搾取し被災者に届
いていないとか、軍が人道支援を断り被害が拡大したとか、また、新憲法案
の国民投票については、軍が被災地の支援を後回しにして強引に実施したな
どの報道がなされていましたが、現地では全くそのような事実は確認できま
せんでした。それどころか、官民それぞれの立場で、復旧、復興、将来の民
主化に向けたプロセスに献身的に取り組んでいる姿が強く心に残っています。

 大使館員や直接要人に現地でお聞きしましても、被災後のミャンマー政府
の対応は、これまでの外国人、特に欧州の国々からの内政干渉にさんざんひ
どい目にあってきたこともあり、5月10日の国民投票を控え、慎重を期し
たと思われます。

 内政干渉の例として、以前には、フランスに本拠を置く国際的な救援組織
「国境なき医師団」が、ミャンマーにおける活動の認可を取り消されたこと
があったそうです。その理由は、団員達が医療活動と称して地方に入り込み、
実際は治安を乱すような政治活動を行っていたとのことです。

 民主化を目指し進めてきた、新憲法案の賛否を問う国民投票は、賛成が9
2.48%で、新憲法案は承認されました。投票率は、98.1%だったそ
うです。投票には、軍が不当介入すると決めつける報道もありましたが、実
際には、投票の実施状況は各国大使館員(日本大使館も述べ10名参加)に
も視察させるなど透明化にも力を注ぎ、少なくとも不正の事実は確認出来な
かったとのことでした。

 2010年の総選挙に向けて、民主化プロセスが進んでいますが、欧米か
ら何と言われようと自国の実情に適したやり方で進めて行くというのは、当
然であり、国際社会は、こうした考えに理解すべきです。

 イラクでの失態をみても、西洋流の民主主義を押し付けてみたところで、
かえって混乱を招くことにしかなりません。

 元駐ミャンマー大使の山口洋一氏は、月刊日本7月号の寄稿で、「ミャン
マーの国軍はもともと日本軍によって育成された軍隊であるだけに、軍の指
導者たちは日本軍の気風を色濃く受け継いでいます。彼らは、勤勉な態度や
規律正しさを日本軍から学んだ。身につけた一番の遺産は国に尽くす使命感
と自己犠牲の精神であろう。
その指導者たちは決して、権力欲で政権にしがみついているのではなく、彼
らなりに好ましい方向に向けた国造りに必死に取り組んでいる。

 現政権が成立した当初から、「われわれは国の体制の基礎固めをするため、
必要に迫られてやむを得ず政権に就いているのであって、自分たちの役割は
あくまでも暫定的である。しっかりとした憲法ができ次第、その憲法に従っ
て選挙を行い、民政移管し、われわれは兵舎に戻る。長く政権に居座ること
など毛頭考えていない。」と公言してきた。「暫定的」にしては基礎固めに
時間がかかりすぎてしまったのは確かだが、それは欧米諸国の締め付けと内
政干渉が国造りの努力を阻んできたからだ。」と書かれています。

 私は、今回、初めてのミャンマー訪問でしたが、実に多くの、そして貴重
な経験を積むことができました。私の役割は、今後の両国の友好関係の再構
築に汗をかくことであることを再認識し決意を新たにしました。


 これからのバンコクは2日間の日程です。在タイ大使との会合、泰日工業
大学視察、一村一品運動で実績のあるサイアムパラゴン視察、JETRO関
係者との意見交換会などを予定しています。予定どおり15日帰国します。

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◎◎◎【今週のデジカメ・ビデオ活動報告】──────────────
こちらのリンクからご覧いただけます
          
◆ 7月 12日(土) ビデオ報告
       http://www.webro.tv//blogView.php?sid=MjA5MDU=&cat=2

◆ 7月 8日(火)〜7月15日(火)ミャンマーサイクロン被害視察
       申し訳ございません。ただ今作成中です。作成次第、ホーム
       ページのデジカメ報告にアップします。

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